もしも、好みでない味に出会ってしまったら | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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もしも「好みでない味」に出会ってしまったら

コーヒーを知れば知るほど、飲めば飲むほど、色々な味わいがあることに驚くと同時に、自分が好きな味もなんとなく見えてくるもの。でも、せっかく手に入れたものの、いざ飲んでみたらあまり好みでなかった…そんな残念な思いをしたことがある人もいると思います。

今回は、そんな時の対処法をご紹介しましょう。

こんな体験、ありませんか?

コーヒーとの出会いが増えるにつれ、実に多種多様な味わいがあることに驚かされます。それゆえに好みの味に会えたときは嬉しいものですが、逆にいざ飲んでみたものの店頭やパッケージの説明からイメージした味と違っていて、あまり好みじゃなかった…そんな経験をした人もいるのではないでしょうか。
あるいは好みじゃなかったとまで言わないけれど、大好きな味でもなくて全部飲み切れなかった、とか。

ではコーヒーの味の違いはどこから来ると思いますか?
生産国による違い、品種による違い、製造工程による違い、焙煎度による違い、ブレンドならばそれらの豆の配合割合などなど、実に様々な要因が絡み合って形成されています。

ですから手に入れた時点で、ある程度、味は決まってしまっているわけですが、まだ救いは残っています。
そう、飲む直前の「淹れる」という工程だけは、あなた自身の手で、工夫次第で、味に変化をつけられるチャンスなのです。

遠い生産国で手塩にかけて育てられたコーヒー。生産者の皆さんの苦労を想えば、ぜひ一粒残らず大切に飲んでほしい。
だから今回は、好きじゃない味に出会ったときに自分でできる対処法をご紹介します。

 

もしも、好きじゃない味に出会ったら?

 

「淹れかた」を変えてみる

普段通りの淹れかたをちょっと変えてみましょう。
色々なコーヒーを手に入れても、なんの疑問もなく同じ量、同じ手順で飲んでいたかも!という人はぜひ試してみてください。
「→」以下はざっくりした味の傾向です。

■コーヒー量を変える
→ 多めにすると濃いめ・苦め・重めの味に。少なくすると軽め・酸味寄りの味に。

■湯の量を変える
→多めにすると、軽め・ライトな味に。少なめにすると重めの濃い味に。

■お湯の温度を変える
→温度が高いと濃いめ・苦めの味に、低いと軽め・酸味寄りの味に。

■豆から挽いている場合は挽き方(細かさ)を変える
→細かく挽くと濃いめ・苦め・重めの味に。粗く挽くと軽め・酸味寄りの味に。

そのくらいで変わるもの?と思った方は、ぜひお試しを。もちろん、いっそ抽出器具を変えてみるのも方法のひとつだと思います。

ちなみにどんな抽出器具を使っても粉量や湯量、温度や挽き目の差による基本的な理論は同じです。

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「飲みかた」を変えてみる

《苦い・濃いコーヒーなら》

これ「ちょっと苦味が強すぎるな…」と思うくらいのコーヒーは、むしろ色々なアレンジができます。

まずはぜひアイスコーヒーにしてみてください。ホットだと少し味が強く感じるくらいのコーヒーなら、冷やしてもコクを損ないにくく、美味しいアイスコーヒーに変身する可能性は大!

また、紅茶とコーヒーを合わせて作る鴛鴦茶(インヤンティー)や、炭酸水と合わせるなど、濃いめのコーヒーの場合、そのまま飲むのではなく、より濃く淹れて「割り材」含め楽しむもの、という使い方もできます。

《酸味寄りのライトなコーヒーなら》

コーヒーのなかには柑橘系のフルーツのような素晴らしく良い酸味、綺麗な酸味を持つ種類もあります。
でも、もっとカカオのようなビターさやまったりとしたコクのあるタイプが好き、という味覚傾向の人ならば、酸味の際立つタイプは、淹れ方を少し変えたくらいでは、しっくりこないかもしれません。

そんな時は、コーヒーと思わず、むしろ「フルーツジュース」の感覚で楽しんでみてください。
例えばハチミツをプラスしてレモンティーっぽく飲んだり、フルーツジュースを混ぜてみたり。特に夏ならば、スッキリした爽やかな飲み物として楽しめるのではないかと思います。

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いっそ食べてみる!

「飲む」という考えから離れて、食べる時に使ってみる方法もあります。

濃いめのコーヒーなら、ガツンとした苦味が味のアクセントになるコーヒーゼリーが作れますし、どんなコーヒーでも濃いめに入れてシロップと混ぜればコーヒーの持つ特徴を活かしたコーヒーシロップになり、かき氷やパンケーキにかけるだけでちょっと大人味に。粉をケーキやクッキーに混ぜてもコーヒー風味のスイーツになりますし、バニラアイスなどに粉のままふりかけるのもおススメです。

液体にした時とは、また感じられる風味も異なるので、コーヒーの香りの良さを活かして、色々工夫してみてください。

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ブレンドしてみる!

冒頭で「淹れる」という工程がは味を変えるチャンスだと言いましたが、実は「淹れる」の前にも味を変えられる工程があります。それは「ブレンド」。

いくつかの種類が手元にあるならば「自分でブレンドを作ってみる」というのも味を変える方法のひとつです。

数種のコーヒーをブレンドして、イメージした味を作れるのはプロの技。それは簡単には真似できません。でも、あまり好きになれず豆を無駄にしてしまうくらいなら、別の豆と混ぜて、味の傾向を変えて楽しむのはひとつの楽しみ方としてアリだと思います。ぜひ、柔軟にチャレンジしてみてください。

ちなみに、もともと「ブレンド」されている豆の場合、すでに数種の豆が混ざった状態なので、さらに別の豆を加えると使用する種類が多くなりすぎ、味が濁ったり薄っぺらくなったりしてしまうこともあります。これはあまりお勧めしません。

ですが「ブラジル」「コロンビア」など、単品で複数手元にあるならば、「好きな豆:いまいちの豆=6:4」とか「苦すぎる豆:ライトな豆=5:5」とか、自由にブレンドを楽しんでみてはいかがでしょうか。
もしかすると、豆同士の良さが引き立て合う、思いもかけないミラクルな味が誕生するかもしれません。

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美味しく飲めるかは、あなた次第!?

 

美味しいコーヒーと出会いたい、手に入れたい。それはコーヒー好きなら誰もが思うこと。でも、そこまで好みの味ではないコーヒーと出会ったときに、ちょっとした工夫で美味しく飲めることができたとしたら、それもコーヒー好きしかできない楽しみかたと言えるのではないでしょうか。

もし、コーヒーを豆のまま手に入れたときは、その形や大きさ、色味や、表面の照りなどもじっくりと眺めてみてください。その違いこそが、これまでその豆が辿ってきた人生ならぬ「豆生」そのもの。そして、それを美味しく飲めるかどうかは、生産者から受け継がれたバトンを最後に受け取ったあなたにかかっています。

美味しく飲まれるためにあなたの元に届いたコーヒーです。ぜひ、最後の一粒まで大切に飲んであげてくださいね。

 

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