福井県「雪がわら」×「上島珈琲店 炒り豆 Pool N Bloom」コーヒーの、おいしい恋活 vol.37 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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福井県「雪がわら」×「上島珈琲店 炒り豆 Pool N Bloom」
コーヒーの、おいしい恋活 vol.37

福井県「雪がわら」×「上島珈琲店 炒り豆 Pool N Bloom」 コーヒーの、おいしい恋活 vol.37 キービジュアル

日本各地の銘菓や特産品の魅力をご紹介しながら、相性ぴったりのコーヒーをご提案する「コーヒーの、おいしい恋活」。vol.37となる今回は福井県へ。清々しく華やかに、1年を始めてみませんか。

雪の風情と意外なおいしさ、『雪がわら』(亀屋製菓)

今回ご紹介するのは福井県福井市にある「亀屋製菓」の『雪がわら』です。白い砂糖をまとった昆布は本当に雪が積もった屋根瓦のよう。味の想像がつかないまま口に入れてカリッと噛むと…「たしかに昆布!」甘さとともに昆布の塩気と旨みが口いっぱいに広がります。この唯一無二のハーモニーはきっと多くの人を虜にするでしょう。

皿にのった雪がわら

「亀屋製菓」の歴史は、1954年(昭和29年)、先代である初代田中福治氏が菓子製造業「田中商店」を創業したことに始まります。「心のふれあいをお菓子に託して…」をモットーに、福井の四季をテーマにしてお菓子をつくり続け、1963年(昭和38)には「亀屋製菓株式会社」を設立しました。

この『雪がわら』は、その会社設立よりも前の1960年(昭和35年)に発売されたお菓子です。福井県は過去に何度も記録的な大雪を経験している豪雪地域。田中福治氏は、福井独自のお菓子を考案するにあたり、福井と縁の深い北海道産の昆布を地元の家々の黒光りする瓦に見立て、それに砂糖をかけて清々しい雪景色を表したのです。

郷土色豊かなこのお菓子はやがて評判となり、(平成25年)には「第26回 全国菓子大博覧会 厚生労働大臣賞」を受賞、今では亀屋製菓の主力商品として愛されています。まさに、「亀屋製菓」とともに歴史を歩いてきたお菓子なのです。

江戸時代から福井と北海道を結ぶ、昆布の縁

カルシウムやビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれる昆布。それがお菓子として食べられるなんて、ちょっとうれしくなりますよね。

でもなぜ福井で「北海道の昆布」なのでしょう。その答えの鍵は江戸時代にあります。北前船(きたまえぶね)により越前福井に北海道から昆布が大量に運ばれるようになり、福井は中京関西への加工供給地として栄えたのだそうです。

『雪がわら』に使われているのは、厳選された北海道道東産の釧路昆布。1等品は身が厚すぎて固くなってしまうため、あえて2等品を選択して心地よい歯応えを実現しているそうですが、旨みはたっぷり、そのおいしさは一級です。

砂糖をかけては乾燥させ、を繰り返し

昆布を瓦に見立てるというのも粋な発想ですね。模しているのは福井に多く見られる越前瓦。光沢のある濡羽色、厳しい寒さにも耐えうる伝統的な瓦です。

『雪がわら』作りはまず、昆布を酢漬けにするところから始まります。浜で天日乾燥させた昆布には砂や小石が絡まっていることがあるため、まず酢で柔らかくしてからしわを伸ばしてぐるぐる巻きにし、異物を除去するのだとか。

『雪がわら』製造風景

次にその昆布を切断機にかけ、規定のサイズにカット。乾燥させてからガスの火でカリカリに焼きあげます。そして煮詰め具合にこだわりぬいた砂糖蜜をかけては乾燥させる工程を繰り返すこと、なんと13回。最後にほとんど水分がなくなるまで一昼夜乾燥させてようやくでき上がるとのこと。噛み心地こそ軽やかですが、そこには多くの手間がぎゅっと詰まっているのです。

手で持った雪がわら

変わらぬ製法に、我が子のように愛情を注いで

発売から約65年。亀屋製菓はお客さまのさまざまな声に耳を傾けながらも、都度原点に立ち返り、発売当時の製法と味を守り続けてきました。試行錯誤して特殊品も開発したこともありましたが、結局この味が一番愛されて残ってきたのだそうで、代表の田中義乃さんは「先代に“変わらない事”の大切さを教わった」と語ります。

パッケージには「数多くのお客さまにより賞賛をいただいておりますがやはり、遠く旅先に送り出した我子のように、心にかかるものでございます」という文章が。製造方法に加えて、工程にこめた愛情と、それがお客さまに届くよう祈る気持ちもまた、ずっと変わらずに続いているのですね。

雪がわらのパッケージ

【コーヒーマリアージュ】
雪がわら』には、フルーティーな酸味、華やかな香りを感じられるコーヒーを

ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!

データ分析担当者 半澤拓 イラスト画像

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『雪がわら』は、真冬の雪が見せる銀世界のように表面を覆う砂糖が、ひんやりとした質感とともに甘さを感じさせてくれます。まるで雪解けのように砂糖が溶けた後には、口いっぱいに昆布のうま味が広がり、他ではなかなか味わえない味覚体験を堪能できます。

こういったうま味の強い食べ物にはフルーティな酸味と華やかな香りを感じられるコーヒーがおすすめです。うま味と酸味が引き立てあい、また塩気を含んだ昆布の後味とコーヒーの華やかな香りが溶け合いながら絶妙な余韻となって、次のひと口がまた楽しみになる、そんな新鮮な魅力を引き出してくれるでしょう。

コーヒーと雪がわら

雪がわら』のベストパートナーは上島珈琲店 炒り豆 Pool N Bloom

『雪がわら』にぴったりの、フルーティーな酸味、華やかな香りを感じられるコーヒーは『上島珈琲店 炒り豆 Pool N Bloom』です。

『上島珈琲店 炒り豆 Pool N Bloom』 パッケージ画像

上島珈琲店のコーヒーを身近に感じていただくために生まれた「上島珈琲店」シリーズ。この『Pool N Bloom』は、ハンドドリップで抽出する際、ドリッパーにたまった(pool)コーヒーが膨らむ様子(咲く: bloom)から名づけられた、フルーティーな味わいと華やかな香りを持つコーヒーです。お互いのうま味と酸味が引き立てあい、絶妙な余韻が生まれます。一緒に味わうことでいくつでも食べられてしまいそうです。

『Pool N Bloom』とコーヒーカップ

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凛として華やかに。よろこびが花ひらく1年へ

みなさんは福井の雪景色を実際にご覧になったことはありますか。豪雪のもたらす苦労はいかばかりかと思いますが、冷たく澄んだ空気、青空に映える白雪、その雪を支える越前瓦は、新年にふさわしく清々しい気持ちにさせてくれます。遠くからでもその気持ちを少しでも味わいたいという方はぜひ『雪がわら』をお手元に。

『雪がわら』のパッケージ

前回の黒豆に続き、昆布もまたお正月にふさわしく縁起のよい食べ物です。その歴史は古く、797年に完成した「続日本紀」にはすでに蝦夷から朝廷への代々の貢物として登場しています。

語源は、海藻を示す言葉のひとつ「広布(ひろめ)」が音読の「こうふ」になり「こんぶ」に転じたという説、貢物をさす「胡の賦(このふ) 」から転じたという説、アイヌ語の「コンプ」「クンプ」などから来たという説、アイヌから昆布を買い入れていた中国で「クワンプ」と呼ばれ、それが日本に戻ってきた説などさまざまですが、やがて「こぶ」とも呼ばれるようになり、人々は「よろこぶ」との語呂合わせから幸せを祈願し、さらに「養老昆布(よろこぶ)」という字を当てて不老長寿を、「子生(こぶ)」という字を当てて子孫繁栄を願うようにもなりました。

日本のお正月には、きりりと心を律しつつ、華やかに春を先取りするような風情がありますね。そんな季節にこのマリアージュはぴったり。厳しくも美しい景色を模した『雪がわら』。そして香りが開花する様子を表した『Pool N Bloom』。よろこびがめでたく花ひらき、佳き1年となりますように。

ご紹介した福井県の銘品「雪がわら」は以下でお買い求めいただけます。
オンラインショップ
データ分析担当者 半澤拓 イラスト画像

半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。

UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら


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