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コーヒー豆の種類と特徴|家淹れ初心者なら知っておきたい味の違いや豆の選び方

2019.08.02
その種類の多さに圧倒されて、「なんとなく」や「有名だから」という理由でコーヒー豆を選んでいませんか?ひとくちにコーヒー豆といっても、その生産地や種類によって味わいや風味もさまざまです。

この記事では、自宅で本格コーヒーを味わいたい初心者の方に向けて、コーヒー豆の種類や特徴、味の違いをご紹介します。とても奥が深いコーヒー豆の個性を知って、自分好みのコーヒーを見つけてみましょう。

「自分好み」を選ぶために知っておきたいコーヒーの種類

コーヒーは、植物学的には「アカネ科コフィア属」に分類される樹木の種子が原料です。たくさんの「種」がある植物ですが、商業的に使われるものは「アラビカ種」「カネフォラ種」の2種に限られています。直近のデータによる生産比率はアラビカ種:カネフォラ種で、およそ6:4。

アラビカ種は単体での飲用に適しているため、生産性向上や風味の改善を目的として品種改良が行われた結果、実に多くの品種があります。

一方カネフォラ種は単体での飲用にはあまり適さないこともあって、品種もアラビカ種のように多くはなく、主に流通している「ロブスタ」という品種名が通称になっています。それなら聞いたことがあるという方もいるかもしれませんね。そして単体では飲まれないものの、独特の香りと強い苦味のある味わいから、アラビカ種とコーヒーとのブレンド用として使用され、パンチのある味わいを演出してくれます。

しかし店頭に商品として並ぶコーヒー豆は、品種だけでなく、さらに銘柄などで細かく分かれ、結果、数多くのコーヒーが様々な名前で販売されています。

産地や国名などから名付けられるコーヒー豆の銘柄

コーヒー豆の銘柄は、生産地から名付けられていることが多く、「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」など国名がそのまま使われたり、産地や発信地となる山や港の名前が使われたりします。

例えば、よく耳にする「モカ」は、中東のイエメンにある港の名前で、モカ港から世界へと広まったイエメン産とエチオピア産のコーヒー豆がモカと呼ばれています。「キリマンジャロ」も、その由来は東アフリカのタンザニアにある山から名付けられています。

「ブルーマウンテン」の生産国はジャマイカで、「コーヒーの王様」と呼ばれることも。その理由は、味の良さだけでなく、ジャマイカ東部にあるブルーマウンテン山脈の中のごく限られた地域で作られたもののみが「ブルーマウンテン」の称号を得ることができるからなのです。

コーヒー豆そのものの風味は、品種と育った土地の条件によって変わってきます。国や場所と結びつけながらコーヒー豆の味の違いを知っていくのもコーヒーの楽しみ方の一つです。

豆本来の味を楽しむ「ストレート」、個性がわかる「ブレンド」

ブルーマウンテン、モカ、キリマンジャロなど、単一の産地の豆を「ストレート」と言い、複数の産地のコーヒーを割合を決めて配合したものを「ブレンド」と言います。

「ストレート」は豆そのものの個性を味わうことができるのに対し、「ブレンド」はそれぞれの個性を活かしながら組み合わせることで、新しい味わいを創造することができるのが最大の魅力です。

酸味のある配合、コクのある配合、苦味のある配合など、作り手やお店によって味が異なるため、「店の味」を楽しむことができます。

産地別にみるコーヒー豆の特徴

フルーティーな酸味があるもの、しっかりとしたコクのあるボディ感を感じるもの、蜂蜜のような果物のような甘い香りがするもの・・・コーヒー豆は、生産地によってその味わいも個性もさまざまです。

代表的なコーヒー豆の味や香りの特徴を挙げてみましたので、自分好みのコーヒーを探すヒントにしてみてください。

 銘 柄 特 徴
 キリマンジャロ 生産国は「タンザニア」。強い酸味とコク、甘い香り、「野性味あふれる味」と表現されることも。
 ブルーマウンテン 生産国は「ジャマイカ」。調和のとれた味わいと滑らかな喉越し、卓越した香気。すべてのコーヒーの良さを合わせ持つことから「コーヒーの王様」と称される。
 モカ 生産国は「イエメン」と「エチオピア」。フルーツのような酸味と甘み、コクがある。
 ブラジル 生産国は「ブラジル」。バランスの良い酸味と苦味で万人受けしやすいため、ブレンドのベースに使われることも多い。
 グアテマラ 生産国は「グアテマラ」。果物を思わせるフレッシュな酸味、華やかな甘い香り、豊かなコクがある。
 コロンビア 生産国は「コロンビア」。ナチュラルな甘さと重量感のあるコク、フルーティーさもあり、バランスの良い味。
 コナ 生産国は「アメリカ(ハワイ島)」。強い酸味と甘い香りでキリマンジャロ、ブルーマウンテンに並び、「世界三大コーヒー」と称されることも。
 マンデリン 生産国は「インドネシア」。しっかりとした苦味とコクがあり、酸味は控えめで、ボディの強さとハーブやシナモンのような上品な風味がある。

コーヒー豆の購入方法|専門店とネットショップ、どっちで買う?

「自分好みのコーヒーが定まらない」「どんなコーヒー豆を購入するか悩んでいる」という方は、まずはコーヒー豆の専門店で、お店の人に相談しながら購入してみてはいかがでしょうか。

その際、味の好みや、どんな時に飲みたいか、ミルクを入れるかブラックが好みかなど、自分の希望を伝えましょう。好みに適したコーヒー豆を勧めてくれたり、浅煎りか深煎りかといった焙煎度合いも調整してくれます。

自家焙煎のお店によっては、実際に飲んでみて美味しいと感じたコーヒー豆を購入できる場合もあります。お店の人とのやりとりを楽しみながら、好みのコーヒー豆を探してみましょう。

「お店に行く時間がなかなか取れない」「購入したい豆が決まっている」という方なら、ネット通販を利用するのも良いでしょう。

コーヒー豆専門のネットショップなら、わざわざお店に出向かなくても手軽に購入できます。周囲や時間を気にすることなく、産地や生産処理といった豆の情報を事細かに見比べることもできます。

遠方のお店でも購入できたり、購入者レビューを参考にしながら豊富な種類の中から好みを探せるのもネットショップならではのメリットです。

コーヒー豆を選ぶために知っておきたい焙煎のこと

コーヒー豆の品種だけでなく、焙煎や挽き方によっても風味に差が出てきます。

好みの豆を見つけるためにも、魅力を最大限に引き出す焙煎度合いや、抽出方法に合った挽き方についても知っておきましょう。

8段階で味と風味が変化する焙煎度

生豆を焙煎することで、コーヒー豆に含まれる水分が減少し、コーヒー独特の風味が引き出されます。

焙煎時間によって色や味わい、香りが変化し、焙煎度は浅煎りから深煎りまで8段階に分類されます。焙煎度が浅いと酸味を強く感じ、深いと苦味とコクが増します。

焙煎度 段階 特徴
 浅炒り ライトロースト、シナモンロースト まだ香りとコクが浅い段階。一般的にはあまり飲用向きではないとされている。
 中炒り ミディアムロースト、ハイロースト ミディアムローストは、アメリカンコーヒーのような軽い味わい。ハイローストは、より焙煎度が深いもので、家庭や喫茶店で用いられるコーヒーに多い焙煎度合い。
 深炒り シティロースト、フルシティロースト、フレンチロースト、イタリアンロースト 強い苦味と香ばしさ、濃厚な味わいが特徴。シティロースト、フルシティロースト、イタリアンローストはエスプレッソ向き、フレンチローストはカフェオレやウィンナーコーヒーなどのアレンジメニューに適している。

専門家は、その豆の個性や魅力に合わせて焙煎度合いを調整しています。喫茶店などで「美味しい!」と感じるコーヒーに出会えたら、コーヒーの銘柄だけでなく、その焙煎度合いを聞いてみると、次のコーヒー選びの参考になるかもしれません。

焙煎3日後のコーヒー豆が飲みごろ

焙煎したてのコーヒー=鮮度が高いというのは正しいのですが、焙煎直後のコーヒー豆を淹れると美味しいかというと、必ずしもそうとは言えません。実は焙煎直後のコーヒー豆の中には、まだ「ガス」がたくさん残っているため、そのガスがコーヒーの粉とお湯との接触を阻み、コーヒーの成分が抜き出しにくい状態なのです。

そのため、ハンドドリップで淹れるなら、ガスの放出が落ち着いてくる3日後あたりが飲み頃と言われています。自家焙煎のお店ならば「週に何回、月に何回」などと焙煎日を定めているお店もあり、焙煎日を明記しているお店も多いので、飲み頃で手に入れるときのヒントにしてみましょう。

コーヒー豆の焙煎度の特徴と違い|自宅でできる焙煎の方法と豆選びを解説

デリケートなコーヒーの奥深さを楽しんで

ひと言でコーヒーといっても、産地や焙煎度合い、挽き方、そして淹れ方によって味に違いが出てきます。

自分の好みを把握するためにも、さまざまな品種を試してみたり、お店ごとに違う「ブレンド」の味を楽しんでみたり、いろいろな組み合わせにチャレンジするのもいいかもしれません。

個性豊かなコーヒー豆との出会いを楽しんでみてください。

 

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