第1回目は、おいしさだけではなく、自然環境、地域、生産者すべてに幸せの循環を生み出しているお菓子。これからの時代に必要なアイデアもいっぱいです。
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ミルクの恵みを存分に活かした『バターのいとこ』(GOOD NEWS)
今回ご紹介するのは、那須の会社「GOOD NEWS」から生まれた『バターのいとこ』です。平たい楕円形のワッフルは食べやすいやわらかさ。間からはホイップされたバタークリームが現れ、クリーミーな舌触りの中にしゃりっとした粗糖の感触がアクセントを添えます。さらに中心からは琥珀色の濃厚なミルクジャムがとろり…。これはコーヒーと最高のハーモニーを奏でる予感!

2020年、宮本吾一さんによって設立された「GOOD NEWS」は、栃木県那須に拠点を置くプロデュース会社。“食”をテーマに、社会(地域)課題を解決することをめざし、商品や仕組みづくりを行なっています。「良い知らせ」を表す社名には、「North(北)East(東)West(西)South(南)」の頭文字を重ね「さまざまな土地から集う人、みんなが笑顔になれる場所を作りたい」という願いも込められているそうです。
『バターのいとこ』はそんな「GOOD NEWS」の正式な設立に先駆け、2018年に誕生しました。宮本さんが、知り合った生産者たちを紹介したいとスタートしたマルシェイベント。それはやがて食材販売店「Chus」(チャウス)となりますが、そこで「森林ノ牧場」の山川将弘さんから受けた相談がきっかけでした。「良質なクラフトバターを作りたい。でも実はバターとして使われるのは牛乳のわずか4%。90%がスキムミルクとして安価で取引されてしまう」とのこと。

そこでそのスキムミルクにも価値を与え、安心してバターを作ってもらおうと開発されたのが『バターのいとこ』なのです。スキムミルクから作ったミルクジャムをバタークリームとともにワッフルで挟むというアイデアは大ヒット。今も各地の店舗で行列ができ、午前中に完売になる日も多いというほどの人気スイーツです。

のびのび育った牛たちがくれるミルクのおいしさ
『バターのいとこ』誕生のきっかけは「森林ノ牧場」のミルクです。日本で飼育される乳牛のほとんどはホルスタイン種ですが、ここで飼育されているのはイギリス・ジャージー島原産のジャージー牛。
大人になっても人懐こくておてんばだという牛たちは、生態系のバランスを考えつつ管理された森林に放牧され、のびのびと牧草を食べて過ごしています。その生乳にはコクと甘みがいっぱい。無脂肪の部分にもそのおいしさが驚くほど詰まっているのだとか。
ミルクジャムのリッチな味わいは、根気よく煮詰める工程はもちろん、その素材の良さあってこそ生まれるのですね。

どんなに人気が出ても、ひとつひとつ手作業で
『バターのいとこ』のレシピを担当したのは、山川さんの友人で、東京の代々木公園にある人気レストラン「PATH」と洋菓子店「Equal」のオーナーでもある後藤裕一さんです。スキムミルクの魅力を引き出すミルクジャムはもちろん、食感や味のバランスなど隅々まで一流パティシエのセンスが光ります。

最初は店頭で100枚を手焼き販売するところから始まったそうですが、販売数が伸びて専用の製造工場「FACTORY」で作れるようになった今でも、手作業を大切にしているのだとか。バタークリームとミルクジャムをひとつひとつ丁寧に絞り出していくようすには、素材へのリスペクトを感じます。
大切な資源をすべて価値あるものに
このお菓子に出会って「なぜ、“いとこ”?」と思われた方、もうお気づきでしょう。ミルクジャムの原料は、バターと同じ牛乳からつくられたスキムミルク。その関係性に親しみをこめて「いとこ」と名づけられたのですね。

そして、パッケージに刻まれている「04」「06」「90」という数字は、一般に生乳の「4%がバター」に、「6%がバターミルク」に、「90%がスキムミルク」になる現実と、その未利用資源を活用していることを表しています。楕円を型取ることで出るワッフルの切れ端も、無駄にすることなく「いとこのラスク」というお菓子に変身させているのだそうですよ。
【コーヒーマリアージュ】
『バターのいとこ』には、芳醇でリッチな香りを持つコーヒーを
ここからは、UCCのイノベーションセンターで味わいに関するデータ分析の担当者、半澤 拓が解説します!

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『バターのいとこ』は、ひとかじりするとワッフル生地の中からバターの香ばしさが醸し出され、その後食べ進めるごとにキャラメルのような甘さ、リッチなミルク感へと導かれます。さまざまな味わいの変化を楽しめる、何とも贅沢なお菓子。こちらにおすすめしたいのは、芳醇で優雅な香りと深みのある味わいを持つコーヒーです。

優雅な香りがバタークリームのミルク感と優しく溶け合い、次に深い味わいがコクのある濃厚なミルクジャムとしっかり調和して、互いの風味を引き立て合うことができます。後味も、クリーミーな甘みとコーヒーのほろ苦さがバランスのよい余韻となり、次のひと口を迎えるのがより嬉しくなるでしょう。
ゆっくりと上質なマリアージュ体験をお楽しみください。
『バターのいとこ』のベストパートナーは『UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド』
『バターのいとこ』にぴったりの、芳醇で優雅な香りと深みのある味わいを持つコーヒーは『UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド』です。
「ゴールドスペシャル」は、手間をおしまず産地や銘柄ごとに焙煎した、ロースターのこだわりが息づくシリーズ。『リッチブレンド』の特長は、優雅な香りと深みのある味わいです。深いコク、控えめな酸味にほどよい苦味が『バターのいとこ』と溶け合い、その瞬間を、ちょっと特別な時間に変えてくれることでしょう。

→UCC ゴールドスペシャル ブランドサイトはこちら
→UCC公式オンラインストアでのご購入はこちら
幸せが循環する世界へ、始まりのマリアージュ
GOOD NEWSにとって『バターのいとこ』はどんな存在なのでしょう。尋ねてみると「まさに始まりのスイーツ」とのこと。発売以来、GOOD NEWSの活動は多くの人との連携によってさらに広がり、他にも未利用資源を活かしたフードを開発。『バターのいとこ』専用工場「FACTORY」は、障がいをもつ人や子育て中の人も働ける就労支援施設としての役割も持つようになりました。
また、那須の森の一角に全国各地から集った仲間たちのショップが連なる「GOOD NEWS NEIGHBORS(ネイバーズ)」というエリアをオープン。「森との共生」をテーマにゴミの削減や地域の資源の利活用など、自然環境に配慮した取り組みも行なっているのだそうです。

UCCも2030年までに自社ブランド製品を100%サステナブルなコーヒー調達にすることをめざすなど、持続可能な社会への歩みを進めており、『UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド』も、外装フィルムの最表面に再生樹脂を80%以上使用したPETフィルムが採用されております。世界には解決するべき課題がいっぱい。でも「できることから」の取り組みがきっと何かを変えていくでしょう。

しかもそれを楽しんで進めていけたら素敵。『バターのいとこ』のパッケージに記されている言葉、「GOOD LINKS, GOOD LIFE」。自然にも、生産者にも、働く人にも、買う人にも幸せをもたらす連鎖の輪に、このマリアージュを味わうことで参加してみませんか。
今回のマリアージュでご紹介した『バターのいとこ』は以下でお買い求めいただけます。
オンラインショップ
半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
今すぐおいしいコーヒーを淹れたい!と思ったら…
UCCの人気商品のほか、コーヒーに関連するアイテムが勢ぞろい!ポイントもたまっておトクにお買い物できる「UCC公式オンラインストア」へぜひアクセスしてみてくださいね。

