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可愛い見た目の本格派、『福みたらし』(菓匠禄兵衛)
今回ご紹介するのは滋賀県の銘菓、「菓匠禄兵衛」の『福みたらし』です。見た瞬間、もう幸せに。とろとろのタレをまとった丸いお餅が、にっこり顔で見上げています。かじることがためらわれてしまう可愛らしさですが、食べてみるとタレのほどよい甘じょっぱさの奥から、醤油の香ばしさがふわり。噛むほどにお餅の甘みも加わって、口の中がまさに「福」で満たされます。
「菓匠禄兵衛」の創業は、昭和を目前に控えた1926年(大正15年)。当時の名前は「居川製菓舗」だったそうです。場所は滋賀の湖北地方、北国街道の宿場町として栄えた木之本町。日本三大地蔵のひとつ、木之本地蔵に見守られながら、菓匠禄兵衛は、今も地元の素材や伝統を活かした新しい和菓子を生み出し続けています。
自家栽培のよもぎを使用した『名代草餅』などに加え、この『福みたらし』も今や看板商品と言える人気者。なかなか出会えないレア顔があったり、季節限定のバージョンが登場したり。見た目や味の魅力はもちろん、そんな企画でも楽しませてくれるお菓子です。
団子のおいしさは「近畿の米蔵」から
「近畿の米蔵」。滋賀県がそう呼ばれているのをご存知ですか。滋賀県は古くから稲作を中心に発展してきた米どころ。「コシヒカリ」「キヌヒカリ」「みずかがみ」「日本晴」「秋の詩(うた)」などさまざまな種類の良質なお米が数多く生産されており、菓匠禄兵衛の和菓子作りに欠かせない「滋賀羽二重糯(もち)」も、80年以上にわたり高い評価を受けている糯米です。
『福みたらし』に使われているのも滋賀県産の米粉。伊吹山から流れてくる水も、その良さを引き立て、もっちりした歯応え、噛むほどに出てくるお米の旨みを生み出しているのです。
タレを極上に仕上げる、「ダイコウ醤油」
『福みたらし』のタレに「ひと味違うぞ」と感じる人も多いのではないでしょうか。とくに醤油の香ばしく豊かな香りが印象的ですが、それもそのはず、ここに使われているのは、やはり木之本に店を構える「ダイコウ醤油」の逸品です。
「ダイコウ醤油」の創業は1853年(嘉永5年)。ペリーが黒船でやって来たころから歴史を重ねてきた老舗です。ダイコウは漢字で書くと「大幸」。「おいしい幸せのもとをつくりたい」という情熱とともに、杉桶仕込醸造の伝統を受け継ぎながら、たゆまぬ進化を続けてきました。『福みたらし』のタレが上質な深みを感じさせるのも納得ですね。
物語を大切に、可愛く、食べやすく
菓匠禄兵衛が大切にしていることに、商品が持つ物語性、社員の発想力、そしてお客さまとのコミュニケーションがあります。『福みたらし』もまさにその賜物。
もともとみたらし団子は、串に刺した一番上の団子を少し離して頭に見立て、人型にして、無病息災の祈りとともに神様に捧げられたと言われています。『福みたらし』は、幸せを願う気持ちはそのままに、「可愛く」「食べやすく」を叶えました。
お取り寄せ品は冷凍で届きますが、容器に個別で入っているので食べたい数だけ解凍でき、大勢で分けたいときも便利です。タレも、なめらかな舌触りながらお団子やスプーンなどにうまくからみついて食べやすい、絶妙のとろみ感。2020年には、3種類の焼印に加えて新しい顔が仲間入りしましたが、そのうちのひとつはTwitterのフォロワーさんから募集したのだそうです。箱を開けるとき、どんな顔に会えるかな、とワクワクしますね。
【コーヒーマリアージュ】『福みたらし』には、浅炒りのコーヒーを
ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!
それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
「菓匠禄兵衛」の『福みたらし』はひとたび口にした瞬間から、醤油の香り、コクが染み渡ってきます。やさしい甘味、そしてほのかな酸味のような爽やかな口当たりを感じる、何とも奥行きのある和のスイーツです。
コーヒーとの組み合わせは意外かもしれませんが、まろやかな口当たりと、浅炒りの豆が持つフルーティな酸味を持つコーヒーならぴったりです。甘味と酸味が、『福みたらし』の味わいと重なり合い、香りにもアクセントを加えてくれます。
そしてお団子を食べた後、タレを最後まですくいたくなってしまう皆さん、そのタレを口に含んでコーヒーを飲んでみてください。コーヒーに爽やかな甘さが加わって、お砂糖とはまた違うハーモニーが生まれますよ。
コーヒーに引き立てられるお団子と、タレに引き立てられるコーヒー。二通り楽しめるのもこのマリアージュの魅力です。気づけば自然と、このお団子のような笑顔になっているかもしれませんね。
『福みたらし』のベストパートナーは『ゴールドスペシャル まろやかブレンド』
『福みたらし』にぴったりの、まろやかな甘味とフルーティーな酸味を備えた浅炒りのコーヒー、それは『ゴールドスペシャル まろやかブレンド』です。
100万通りからベストなレシピを選び抜き、産地や銘柄ごとに最適な火加減で単品焙煎するという、ロースターこだわりの『ゴールドスペシャル』シリーズ。その中でも、酸味、苦味、コクが繊細なバランスでまとまっているマイルドなコーヒーです。
『福みたらし』はその日の気分やお天気に応じて、冷やしても、レンジでほんのりあたためても(解凍された状態で容器からお皿に移し、500Wで20秒ほど)。『まろやかブレンド』なら、どちらともぴったりです。『福みたらし』の持つ個性と溶け合って、きっと「コーヒーと合わせてよかった」と思えるマリアージュになるでしょう。
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心もほっこり丸くなる、秋のお月見マリアージュ
日本百名山のひとつ、霊峰として名高い伊吹山。その森林からの水が流れ込む琵琶湖。滋賀県の湖北エリアには大自然の「気」の力が満ちています。そして木之本町には、眼病治癒に霊験あらたかといわれるお地蔵さま。そこに置かれたカエルたちが片目をつむっているのは「すべての人々の大切な眼が、お地蔵さまのご加護をいただけますように」と身代わりの願をかけているからだそうです。
大自然の力と、人々への優しさ。さらに、みたらし団子のいわれに秘められた無病息災への祈りや、醤油に込められた食から幸せを願う気持ち。『福みたらし』にはそのすべてがぎゅっと詰まっているのです。
そんな『福みたらし』と『まろやかブレンド』。名前を見ただけでもなんだか和む組み合わせですね。深まりゆく秋、お月見のおともにいかがでしょうか。おもてなしにもおすすめです。よいことがあったあの人のお祝いに。励ましたいあの人に福が来るように。もちろん自分ひとりの時間にも。忙しくて気持ちがささくれだってしまったとき、なんだか寂しさを感じるときには、このマリアージュを。愛らしい笑顔と豊かな風味が、きっと心をまんまるく、幸せで包んでくれますよ。
冷凍福みたらしが届きましたら、すぐに冷凍庫に入れてください。
※一度解凍したものを再度冷凍すると、品質が落ちる可能性がございますのでご注意ください。
ご紹介した滋賀県の銘品「福みたらし」は以下でお買い求めいただけます。 菓匠禄兵衛 オンラインショップ
半澤 拓
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
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