上島珈琲店を訪ねて vol.7|歴史に包まれ、日常を忘れるオアシス 太宰府店 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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上島珈琲店を訪ねて vol.7|歴史に包まれ、日常を忘れるオアシス 太宰府店

上島珈琲店 太宰府店 店内画像

「上島珈琲店」の1号店がオープンしたのは2003年、それから20年以上それぞれの街で多くのコーヒーファンに愛されてきました。いまでは、全国の方に「上島珈琲店」の味をお届けできるよう、スーパーなどの店頭でも『上島珈琲店』シリーズを販売しています。

現在91店舗(2024年10月現在)ある「上島珈琲店」のコンセプトは「失われつつある日本の喫茶文化を大切にした、懐かしく温かで、しかしかつて何処にもなかった珈琲店」。 それぞれロケーションに合わせた趣向を凝らして展開しています。

まだ「上島珈琲店」へ行ったことのない方にも、その魅力をもっと伝えたい!…そんな想いでこちらの連載がスタート。7回目となる今回は、福岡にある「太宰府店」を訪ねました。

太宰府天満宮を訪れる人にも地元の人にも愛される場所

「太宰府天満宮」は、九州最大の規模を持つ神社で、全国に12000社ある天満宮(菅原道真公を祭神として祀っている神社)の総本宮です。学問や文化芸術の神様とも崇められる道真公。1年を通じて多くの人が参拝に訪れ、参道には土産物店や飲食店やが軒を連ねます。「上島珈琲店 太宰府店」はその参道から15mほど入った場所にあります。

オープンは2023年10月。上島珈琲店はこの界隈に新店舗を構えるにあたり「喧騒の中のオアシス」をイメージし、参道から近くかつ閑静な場所を探していたそうですが、ここはまさにぴったりでした。地元の方も観光やお参りに訪れた方も気軽に立ち寄ることができ、「コーヒーのもたらす豊かなひととき」を楽しめる、そんな場所です。

ロケーションに溶け込む外観

歴史のある観光地でもありながら一般の住宅も多い静かな場所。白を基調とした日本家屋のたたずまいはそんな環境に自然と溶け込み、旅行者にも地元の方にも愛されているそう。黒い暖簾が、洗練されたあたたかみのある風情でお客さまを迎えます。

太宰府店 店舗の外観

軽い休息にぴったりの1階席。ゆったりと過ごせる2階席。

前から見ると小ぶりに見える建物ですが、入ってみるとその奥行きに驚きます。
1階の入り口を入ったところにはちょっと腰掛けて休める縁側のようなスペース。白い玉砂利が和の美しさを演出します。その奥にはカウンター席、さらに奥には2人以上のお客さまもくつろげるエリア。明るく開放的に感じるのは、吹き抜けをうまく利用しているからでしょう。

店内2階の吹き抜けから1階を見下ろしているアングルの画像

2階は間接照明や低い位置からの落ち着いたライティングがメインで、よりゆったりと過ごせそうです。光明禅寺という太宰府天満宮からも近い苔寺にあやかり、枯山水庭園をイメージしてしつらえたエリアも。参拝の帰りにここのソファに腰掛けて盆栽をながめながらひと息つくのもよいですね。吹き抜けに面した場所には1人でくつろげる席もあります。

吹き抜けに面した一人席

人と自然、日常と非日常、和洋今昔の調和

「上島珈琲店 太宰府店」の心地よさの鍵は、人と自然、日常と非日常、和洋、今昔などさまざまな要素が融合し、調和していることです。

福岡の杉に囲まれてリラックス

入った瞬間感じるのは、まるでロッジにいるようなぬくもりと居心地の良さでしょう。壁や天井、インテリアに多くの天然木が使われているのですが、これらは福岡の杉だそう。
機械設備を隠しつつ木材の魅力を感じていただけるように、天井の一部を下げる工夫もしています。地元の財産を活かして贈るくつろぎのおもてなし。息を吸い込むと木のよい良い香りがするのもうれしいですね。

広々とした店内

非日常を演出するユニークな植栽

木のぬくもりや上島珈琲店ならではのミッドセンチュリーテイストのインテリアと調和しつつも目を引くのが、吹き抜け部分に吊られた植栽です。
1階からも2階からも見ることができますが、とくに1階からのアングルは斬新。鉢を下から見上げることはなかなかないですよね。どうやって水をあげているのでしょう? 聞いてみると専門の庭師さんが来て定期的にケアをしてくれているそうです。

店内1階から2階を見上げるアングルの画像

「尺」と「メートル」のハーモニー

さらに「上島珈琲店 太宰府店」には一見しただけではわからない、ちょっとした隠し味があるとのこと。日本で建築やインテリアに使われる2種類の単位の絶妙な融合です。

古くから使われている長さの単位は「尺(1尺=91cm)」です。これが適用されることで、不思議と私たちの目に馴染みのある日本家屋らしさも出てくるのですが、現在はみなさんにもお馴染みのメーターモジュール(mm、cm、m)が使われています。この2種類を組み合わせて空間をつくろうとすれば、どうしてもあちこちに小さな余りなどが生じます。

でもあえてうまく組み合わることで、きっちりした隙のない美しさとは違う、柔軟な面白さが生まれるのだそう。たとえれば「ジャズを彩る不協和音のような味わい」とのこと。なかなか奥が深い話ですね。

太宰府らしさと上島珈琲店らしさを散りばめて

太宰府の伝説や上島珈琲店の歴史がさりげなく散りばめられているのも「上島珈琲店 太宰府店」の魅力です。

縁の深い梅と鷽(うそ)をあしらって

たとえば梅のモチーフ。菅原道真公は梅をこよなく愛したと言われますが特に有名なのは「飛梅」の伝説です。

京都から大宰府へ左遷された折、梅の木に「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」と詠んで別れを告げたところ、梅の木が道真公を慕い、一夜で大宰府まで飛んできたというお話。
太宰府天満宮には今も飛んできた梅とされる御神木をはじめ、約200種6,000本もの梅の木が植えられており、福岡県と太宰府市のシンボルマークも梅がモチーフなのです。

壁に描かれた梅と鷽のイラスト

太宰府店ではこの梅にちなみ、2階のソファの縁取りをほんのり品のよい薄紅色に。
壁にはステンシルで描かれた梅の花が華やぎを添えます。また梅に加えて「鷽(うそ)」の姿も。太宰府天満宮楼門を造営した際、鷽が蜂の群れを退治したという逸話から、御神鳥とされています。

欄間が伝えるコーヒーの世界、創業者の心

2階には、大きな銅板の仕切りがしつらえてあります。その上部を見ると、そこには上島珈琲店の創業者、上島忠雄の別荘に飾られていたという欄間。
そこに彫られているのは50年前のブラジルの農園。天日干しの作業の様子が独特の世界観を伝えています。

訪れたら味わいたい、太宰府店ならではのメニュー

「上島珈琲店 太宰府店」にはここでしか味わえないメニューがあります。さっそくご紹介しましょう。

『よもぎのミルク珈琲』

菅原道真公は6月25日に生まれ、2月25日に亡くなったため、太宰府天満宮では毎月25日に月次祭を執り行っていますが、よもぎを好まれたという話から、参道にはよもぎを使った梅ヶ枝餅がお目見えします。このよもぎもまた、梅や鷽とともに太宰府にとって特別なものなのです。

よもぎのミルク珈琲 商品画像

そこで「上島珈琲店 太宰府店」では『よもぎのミルク珈琲』をご提供。よもぎ本来の爽やかな香りと色、味わいを楽しめる長野県産のよもぎパウダー使用。
年1回しか収穫できない新芽を使用し、徹底した選別作業を行うことで色のにごりを防ぐなど、こだわりが詰まったよもぎパウダーです。こちらは通年、25日でなくとも楽しんでいただけるそうです。

「梅園菓子処」の御菓子を合わせた『和(なごみ)セット』も人気

「上島珈琲店 太宰府店」ではやはり太宰府に店を構える人気和菓子店「梅園菓子処(ばいえんかししょ)」のお菓子も召し上がっていただけます。お菓子は2種類。
『よもぎのミルク珈琲』との『和セット』は「上島珈琲店 太宰府店」のみの取り扱いなので、ぜひ味わってみてくださいね。

和(なごみ)セット 商品画像

・『ミニ梅守』
上皇上皇后陛下がいらした折、献上されたお菓子です。京麩焼きで練りの効いた特製こし餡を挟んだもので、和三盆の糖蜜が麩焼き本来のほのかな甘さを引き出します。

・『東風梅』
「東風吹かば にほいおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」の歌にちなんだ菓銘。北海道産小豆のこし餡を香ばしくしっとりした皮で包み、丁寧に焼き上げた、上品な甘さのお饅頭です。

ゆるりとしたおもてなしで、和やかなひとときを

「上島珈琲店 太宰府店」に流れる時の流れはとても穏やか、和やかです。
その秘密は接客にもあるようです。

店内カウンター付近の画像

お客さまのテンポに寄り添い、柔軟に

「上島珈琲店 太宰府店」はホスピタリティへの意識がとても高い店舗だとのことですが、だからこそ大切にしているのは、自分たちに都合のよいリズムで慌ただしく動くのではなく、お客さまのテンポに寄り添うこと、そして柔軟に接することです。

海外からのお客さまの中には食器を返すシステムをご存知ない方もいらっしゃいますが、「それでもよいですよ」というスタンスで受け入れているそうです。そんなおおらかさが和やかな空気を作り出しているのですね。

外国語のおもてなしで、小さな文化の架け橋に

中には韓国語を自力で学び、留学経験もあるというスタッフも。
あるとき韓国のツアーガイドさんが来店されたので、そのスタッフは勉強した韓国語で応対し、あたたかいおもてなしを心がけたのだとか。するとガイドさんはその日のうちにご自身がご案内するお客さまとともに再来店してくださり、その後も月に1、2度くらいのペースで立ち寄りおしゃべりも楽しんでいかれるそうです。

上島珈琲店では、お客さまに豊かなひとときを過ごしていただくため、人財の育成(for You プログラム)に取り組んでおり、資格制度も設けています。
「太宰府店」はこれからも、日本の良さ、上島珈琲店の良さを伝えていけるよう育成に力を入れていきたいとのことです。

担当者が語る「太宰府店」の魅力とは

上島珈琲店の中でも太宰府天満宮の参道近くという特別な場所にある「太宰府店」。その魅力を営業部西日本エリア統括マネージャー、永田 英晃さんに聞きました。

営業部西日本エリア統括マネージャー永田 英晃さん
太宰府天満宮の画像

太宰府天満宮の参拝時におすすめの「太宰府店」。オアシスのような空間で、スタッフ一同、おいしいコーヒー、和やかなおもてなしとともに、みなさまのご来店をお待ちしております!

1周年の感謝をこめて 
ワンドリップコーヒーを…!

10月26日に迎えるオープン1周年を記念しまして、お試し用の「上島珈琲店 ワンドリップコーヒー」を差し上げます。下記期間中、「太宰府店」でご注文時に、この「マガジンの記事を見た」とスタッフにお声がけください。

期間:2024年11月30日(土)まで
※おひとりさまおひとつまで
※先着50名さまとさせていただきます

「上島珈琲店 太宰府店」へのアクセス、詳しい店舗情報はこちら

上島珈琲店 太宰府店
福岡県太宰府市宰府2-7-10
TEL 092-555-9766
営業時間 9:00~17:00
定休日 なし

→上島珈琲店ブランドサイトはこちら

「本当においしい珈琲」をあなたのおうちでも 
「上島珈琲店」ラインナップ

心地よい空間と、豊かなひとときが楽しめる大人のためのコーヒー専門店「上島珈琲店」を、いつでもお楽しみいただけるのが、こちらのおうちで楽しめる「上島珈琲店」です。

上島珈琲店 ブランドビジュアル

レギュラーコーヒーは、コーヒー豆タイプ(5種類)、コーヒー粉タイプ(3種類)、ワンドリップタイプ(5種類)。またドリンクタイプには、そのまま飲めるPETボトルタイプ、たっぷり楽しめる1000mlの紙パックタイプをラインアップ。

味わいなどをテーマにアイテムごとに描かれた、目をひくタッチのイラストが目印。店頭で見かけた際には、ぜひ手に取ってみてくださいね。UCCオンラインショップでもお求めいただけます。

もっと身近に、もっと手軽に「上島珈琲店」自慢のおいしさをお楽しみください。

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