岡山県「作州黒豆タルト」×「珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園」コーヒーの、おいしい恋活 vol.36 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

My Coffee Style MAGAZINE

岡山県「作州黒豆タルト」×「珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園」
コーヒーの、おいしい恋活 vol.36

日本各地の銘菓や特産品の魅力をご紹介しながら、相性ぴったりのコーヒーをご提案する「コーヒーの、おいしい恋活」。vol.36となる今回は岡山県へ。素朴で優しく、深みのあるマリアージュで1年を締めくくりましょう。

美作の名産、特別な黒豆を使った『作州黒豆タルト』(美作 中村屋)

今回ご紹介するのは岡山県美作(みまさか)市にある「中村屋」の『作州(さくしゅう)黒豆タルト』です。「おいしさを感じるのは最高に幸せな瞬間」という内容のフランス語が書かれた可愛らしいパッケージに入ったタルトは手のひらサイズ。

真ん中のしっとりした生地には黒豆が点々と顔をのぞかせ、噛むごとに旨みが増してくるのが不思議です。食感も甘みも素朴でやさしく、食べ応えがありながらも後味はとても軽やかです。

作州黒豆タルトを手に待っている

「中村屋」の創業は1905年(明治38年)ごろ。当時は商いを始めるにあたって出身地を屋号にする風習があり、創業者、伊東庄七氏も、出身地の楢原村字中村(ならばらそん あざなかむら、現在の美作市楢原)にちなんで「中村屋」と決めたそうです。
創業当初は、あめ玉、せんべい、駄菓子類の製造販売、大手製菓会社の卸売りなどをしていましたが、その後パンやその他の菓子製造も手がけるようになり、1951年(昭和26年)には正式に会社を設立。現在は4代目の伊東律雄氏のもと、地域の人々に親しまれるパンやお菓子を作り続けています。

『黒豆タルト』が誕生したのは、2005年(平成18年)〜2006年(平成19年)ごろだそうです。地元の特産品を活かした商品を作りたいという思いから、「作州黒豆」を使ったお菓子の開発に着手。そして生まれた「黒豆タルト」は「黒豆ロール」「黒豆かすてら」「黒豆さぶれ」などと並んで、県内外の人々から愛されるお菓子になりました。

噛むごとに増す旨みの秘密は、良質の「作州黒豆」

丹波黒豆の収穫量では国内1位を誇る岡山県。その丹波種の中でも「作州黒豆」は格別質の良い品種で、大粒かつ風味のよいのが特徴です。「作州」というのは、美作市や勝央町界隈の別称です。評判の高かった兵庫県丹波地方の「丹波黒豆」をこの地域でも栽培したいと工夫を重ねた結果生まれたブランドなのだとか。

「美作市」と聞くと宮本武蔵を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんね。宮本武蔵は、美作国宮本村(現在の美作市宮本)で生まれ、16歳まで過ごしたと言われており、豆につけられた「作州黒」という名前には「宮本武蔵のように全国に作州の名をとどろかせる黒大豆になって欲しい」という願いがこめられているとのこと。武蔵と同じ土地で育まれた貴重な「作州黒豆」。『黒豆タルト』の噛むほどに増す旨み、深みの秘密が見える気がします。

作州黒豆タルトの断面図

黒豆の個性が生きる粒感と配合バランスにこだわって

でも、そんな「作州黒豆」の個性は、繊細に扱わなければ消えてしまいます。その風味をどうしたら壊さずに引き出せるかを考え、中村屋では豆をペースト状にする際、粒感を残すことにこだわり、ほかの材料との配合バランスも考え抜いて完成させたのだそうです。まわりのタルトの味わいや食感も絶妙です。タルトにありがちな「固くて切りにくい」「かじったらボロボロに分解してしまう」ということはなく、適度なしっとり感とともにポクっと割れるので、お行儀良く楽しめるのもうれしいですね。

地域の人々に愛されながら、おいしさを届けて

『黒豆タルト』の素朴さ、優しさは、中村屋そのもののあり方ともつながっているかもしれません。近くの湯郷温泉街で毎月開催される朝市「ゆのごうマルシェ」に参加したり、小中学校の給食パンを提供したり、高校生たちの商品開発の授業に協力したり、また地元の女子サッカーチームをスポンサー企業の一員として応援したり…。その姿勢もまた、先代から引き継がれてきたパンやお菓子とともに地域の人々に愛されているのでしょう。

【コーヒーマリアージュ】
作州黒豆タルト』には、
マイルドな口当たり、ナッツのような風味と黒糖のような甘みを持つコーヒーを

ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!

データ分析担当者 半澤拓 イラスト画像

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『作州黒豆タルト』は、タルトの中に黒豆の風味たっぷりのケーキが詰まっており、黒豆の香ばしい香りやバターの甘い香り、ほろ苦く奥深い味わいが口いっぱいに広がるお菓子です。

香りや味のバランス的にはいろいろなコーヒーとの食べ合わせを楽しめそうですが、この時期に特におすすめしたいのは、マイルドな口当たりで、ナッツのような風味、黒糖のような甘みが感じられるコーヒーです。
やさしさ、深み、まろやかさを持つ『作州黒豆タルト』との親和性が高く、心を落ち着かせてくれる組み合わせになります。慌ただしい年末、ひと休みしたいときにはこのマリアージュでコーヒータイムを。きっとほっこりした気持ちになれますよ。

作州黒豆タルトと『珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園』

作州黒豆タルト』のベストパートナーは『珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園』

『作州黒豆タルト』にぴったりの、マイルドな口当たりで、ナッツのような風味、黒糖のような甘みが感じられるコーヒーは『珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園』です。

『珈琲探究』は、コーヒーの味わいを、その産地の農園や人々、自然の恵みなどの物語とともにお届けするシリーズ。世界一のコーヒー生産量を誇るブラジルにある『ベレーダ農園』はブラジルスペシャルティコーヒー協会の元会長が開いた農園。
果実のまま乾燥させる「ナチュラル」という精製方法で引き出された甘みと風味は、『作州黒豆タルト』と優しく溶け合い、コーヒータイムを安らぎで包んでくれるでしょう。

『珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園』の豆

珈琲探究 ブランドサイトはこちら
UCC公式オンラインストアでのご購入はこちら

1年を振り返り、新年に先駆けて願う「マメに」

気づけば年末。1年を振り返りながら、そろそろおせち料理のことも頭に浮かぶ時期でしょうか。黒豆はおせちにも欠かせない食材ですね。地域によって「皺がよるまで長生きを」とあえて皺が寄るように煮るところと「不老長寿を願って」ふくふくと艶やかに煮るところがあるそうですが、いずれもそこにこめる願いは、豆と同じ音を持つ「マメに」。
最近では「面倒がらずにてきぱきと」「頻繁に」という意味で使われることが多いようですが、「まじめによく働くこと」「誠実であること」そして「体が丈夫であること」も意味する言葉です。

実は新年に先駆け、小さなリセットをして願いごとをするのに最適な日がやってきます。冬至です。ここからまた日が長くなっていくという自然界には大切な節目。『作州黒豆タルト』でコーヒータイムはいかがですか。『珈琲探究 炒り豆 ブラジル ベレーダ農園』の「豆」をひいて。

思えばこのコーヒーの故郷ブラジルは、地球の反対側にあるので、冬至ではなく夏至を迎えているのです。なんだか面白いですよね。地球のあちらとこちらで迎えるそれぞれの節目。ブラジルの人も、日本の人も、どうぞ「マメに」過ごせますように!

ご紹介した岡山県の銘品「作州黒豆タルト」は以下でお買い求めいただけます。
オンラインショップ
データ分析担当者 半澤拓 イラスト画像

半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。

UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら


今すぐおいしいコーヒーを淹れたい!と思ったら…

UCCの人気商品のほか、コーヒーに関連するアイテムが勢ぞろい!
ポイントもたまっておトクにお買い物できる「UCC公式オンラインストア」へぜひアクセスしてみてくださいね。

UCC公式オンラインストアへのリンクバナー 8のつく日は18%ポイント還元 毎月8日・18日・28日
UCC公式通販サイトはこちら UCC ONLINE STORE
Verified by MonsterInsights