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会話することが、初めの一歩
コーヒーは世界中で愛されている嗜好品ですが「2050年には今ほど容易には飲めなくなってしまうかもしれない」と言われています。その理由は何か、どういうことが起きているのか?それは、コーヒーを飲む全ての人が知っておきたい課題です。
そこで「コーヒーから始める、私のSDGs」。初回のアクションはこちらです!
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家族と、友人と、あるいは仕事の休憩時間に。コーヒーを飲みながら会話をしてみてください。
今回のアクションに関する解説者は…

UCCジャパン株式会社 サステナビリティ推進室
願能千瑛(がんのう ちえ)
2021年、サステナビリティ推進室へ。主にSDGsの教育担当として、小学生から大学生に向けて、UCCグループのサステナビリティ活動などを伝える。
「コーヒーの2050年問題」を知っていますか?
世界全体のコーヒー生産量のうち、約60%は「アラビカ種」という品種が占めています。
そして良質なアラビカ種の多くは、標高の高い山で寒暖差の影響を受けながら育ちます。農作物なので、当然のことながらその年の気候や環境の変化によって収穫量が左右されるわけですが、地球温暖化が進むことで、そもそもコーヒーを栽培できる土地自体がどんどん少なくなっていると言われています。
「コーヒーを代表する種であるアラビカ種のコーヒー栽培に適した土地が、地球の温暖化などによって 2050年までに半減してしまうだろう」という予測のこと、これが「コーヒーの2050年問題」です。
2050年がそう遠い未来ではないことを思うと、コーヒーにとってたいへんな危機的状況であると言えます。これは、コーヒーを愛飲している人にとって、驚きの、そして非常に心配な現実です。
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さらに地球温暖化により、湿度や降水量が変化しているのは、皆さんも日々のニュースなどでよく目にしていると思います。気温の上昇が引き起こす様々な気候変動は、コーヒーにとっても大きな打撃で、コーヒーの木の病気を引き起こす原因にもなっています。実際、中米では、コーヒーの葉の病気である「さび病」が広がっているとの報告もあります。

脆弱な小規模農家が直面していること
地球温暖化が引き起こす環境問題だけでなく、コーヒー産業には人の問題、つまりコーヒー農家が直面している問題もあります。
世界のコーヒーの約80%は小規模のコーヒー農家によって生産されていますが、コーヒー生産地の多くは経済基盤が不安定な国にあります。小規模農家の大半は、気候や価格変動の影響を受けやすく、それを乗り越える経済的余裕がありません。生産性を維持し、コーヒーの木を効果的に改修できる農家は、わずか5%といわれています。数多くの問題に直面し、生計が立てられなくなってコーヒー栽培をやめてしまう小規模農家が増えた結果、コーヒーの収穫量に影響を与える可能性があるという点も、コーヒーが抱えている大きな問題のひとつなのです。

「コーヒーの課題を語ろう」UCCのアクション
「いつでも、どこでも、一人でも多くの人においしいコーヒーを届けたい」、UCCはそんな創業の精神を大切にし、コーヒーと真摯に向き合い続けてきました。コーヒーが直面している課題についても、一人でも多くの方に知っていただくために、さまざまな活動を展開しています。
高校生・大学生とともに考えるコーヒーの持続可能な未来
日本経済新聞大阪代表室との共催取り組んだ、高校・大学生とともに日経STEAMゼミもそのひとつ。
「コーヒーの持続可能な未来」をテーマに、京都女子高等学校・兵庫県立神戸高等学校・神戸女学院大学・大阪府立大学から参加した20名の方に、コーヒーの新たな価値を提言していただくというものでした。

<受講生に伝えたこと>
●持続可能な社会をめざす取り組み・・・コーヒーベルト(生産国)が抱える「気候変動」や「人権」に対する取り組み
●コーヒーの可能性が新たな価値創造につながる・・・味や香りだけでなく健康や美容への研究や抽出後のコーヒー粉活用方法、など
全6回のプログラムの最後には、学生のみなさんから UCC社員へプレゼンテーション。限られた時間の中で真剣にコーヒーと向き合って、仲間と力を合わせ、学生らしい柔軟な発想で驚きのアイディアを発表していただきました。
→詳しくはこちら
小学生、中学生、高校生、大学生対象 オンラインセミナーを随時開催中!
また、小学生、中学生、高校生、大学生を対象に、無料のオンラインセミナーも実施しています。
オンラインなので、全国のどこからでも受講可能。カリキュラムの内容や1回あたりの開催時間も、希望に応じて柔軟に対応しています。
クイズや問いかけ、ご希望に応じてグループワークの時間を設けるなど、参加者が自分ごととして考えられるように、双方向のコミュニケーションを大切にしながらのセミナーです。参加者からは『楽しく学べた』『コーヒーが飲めなくなる可能性に驚いた』『自分にできることを考えるきっかけになった』などの感想も多くいただいています。
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さあ一緒に、コーヒーの課題を語ろう!
おいしいコーヒーが、近い将来、手に入りにくくなり、容易には飲めなくなるかもしれない。でもその現実を、より多くの人に知ってもらうことが、未来のコーヒーを守る第一歩につながります。
この「コーヒーの課題」を読んで感じたことを、ぜひあなたの身近な人と語り合ってみてください。
コーヒーという農作物が抱える問題、コーヒー生産国で起きているさまざまな課題について知り、その「気づき」を共有してみる。その小さな行動の積み重ねが、コーヒーの未来を守る大きな力になるかもしれません。
コーヒーから始める、私のSDGs。さあ、一緒に始めましょう。
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