東京都『銀座はちみつ羊羹』×『UCC ゴールドスペシャル まろやかブレンド』コーヒーの、おいしい恋活 vol.47 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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東京都『銀座はちみつ羊羹』×『UCC ゴールドスペシャル まろやかブレンド』
コーヒーの、おいしい恋活 vol.47

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47都道府県、日本各地の銘菓や特産品の魅力をご紹介しながら、相性ぴったりのコーヒーをご提案してきた「コーヒーの、おいしい恋活」、いよいよ最終回となりました。旅の終着地は東京都。自然と人間、伝統と革新、技と心…さまざまな融合に彩られたマリアージュがフィナーレを飾ります。

花園にいるような幸福感。『銀座はちみつ羊羹』(塩瀬総本家)

今回ご紹介するのは、中央区明石町に本店を構える老舗「塩瀬総本家」の『銀座はちみつ羊羹』です。巣箱のようなキュートなパッケージに収まった一食サイズの羊羹は、密度の高さを感じさせつつも重くない食感。食べるとたちまち高貴な花蜜の香りに内側から満たされてうっとりしてしまいます。

銀座はちみつ羊羹と白い皿に盛られた羊羹の様子

「塩瀬総本家」の創業は室町時代の1349年(貞和5年)。日本屈指の長い歴史を持つ菓子店です。この年、龍山徳見(りゅうざんとっけん)禅師という僧が44年にわたる中国での修行を終えて帰国しましたが、その人柄に心動かされてついてきた中国人の弟子がいました。林浄因(りんじょういん)です。浄因は中国のマントウからヒントを得て、肉のかわりに植物由来の甘味で煮詰めた小豆を入れ「饅頭」を作るようになりました。店名の「塩瀬」は、浄因の子孫が応仁の乱を避けて身を寄せた三河の地で、豪族塩瀬氏より「林氏塩瀬」の名を賜ったことが始まりだそうです。後に家康公との絆を深め、幕府設立時に江戸に移転。多くの菓子を生み出し、「塩瀬総本家」は江戸を代表する菓子店になりました。

六角形の箱に入った銀座はちみつ羊羹の様子

1980年代から「塩瀬総本家」は地域のつながりを大切にしたコラボレーションも行うようになりました。そして近年新たなパートナーとして出会ったのが、本店から近い銀座で養蜂活動をする「銀座ミツバチプロジェクト」です。地元で採れたハチミツを使って地域の活性化に取り組めたら…『銀座はちみつ羊羹』は、そんな想いから昨年の秋に誕生しました。発売から1年、東京の手土産としてはもちろん、都市と自然の共存の形としても話題となり、ファン層を広げています。

江戸前羊羹に、ハチミツを最大限に活かす工夫を

かつて明治天皇も毎日のようにお酒と共に楽しまれたという「塩瀬総本家」の羊羹。現代では珍しい江戸前の羊羹で、江戸初期から変わることなく「天草100%で作られる糸寒天をひと晩かけて仕込み、その後じっくりと火を入れ、厳選された北海道エリモショウズとザラメ糖から作られる塩瀬の餡を加え上品に仕上げます」とのこと。

でも、ここにハチミツを配合し、花開くようなおいしさを実現するのは簡単ではなかったそうです。どうしても砂糖の甘さが前に出てしまうからです。試行錯誤を重ねた末、水飴や砂糖の量は増やさず、ハチミツの比率を最大限に増やすことに。こうしてハチミツの味わいがいっぱいに活きた『銀座はちみつ羊羹』が完成したのです。

切り分けられた銀座はちみつ羊羹の断面の様子

銀座にふさわしい新しさ。「銀座ミツバチプロジェクト」

銀座のビルの屋上で養蜂を行う「銀座ミツバチプロジェクト」(通称「銀ぱち」)は、銀座で貸し会議室の管理・運営をしていた田中淳夫さんが、食の勉強会で養蜂家の藤原誠太さんと出会ったことがきっかけとなり、2006年(平成18年)に発足しました。最初こそ地元の人々の理解を得るための苦労もあったそうですが、今では養蜂から広がる商品開発、緑化推進、養蜂体験の主催などを通して街の大切な存在になっています。発足当時3万匹だったミツバチは今や50万匹。皇居、浜離宮、日比谷公園や銀座の街路樹を飛び回り、花々を受粉させつつ、ビルの屋上にある巣箱に蜜を持って帰ります。採れるハチミツは年間約2トンあまりにもなるのだそう。

季節によって色も風味も変わる銀座のハチミツ。でも「塩瀬総本家」では色や味に人工な調整は加えず、本来の魅力を大切にして『銀座はちみつ羊羹』を作っているとのこと。今日楽しむ羊羹にはどこから採れた蜜が入っているのでしょう。味わいながら銀座界隈の風景を思い浮かべたくなりますね。

箱を開けた銀座はちみつ羊羹の内装と個包装の様子

パッケージにもはちみつらしさをいっぱいに

「塩瀬総本家」では日本三大饅頭のひとつと言われる「塩瀬饅頭」をはじめ多彩な商品を取り揃えています。その中でひときわ目を引く『銀座はちみつ羊羹』のパッケージ。明るい黄色とミツバチの巣を模した六角形のキュートなデザインからは、一瞬ではちみつのイメージが伝わります。さらにその中にもかわいらしい六角形の部屋がたくさん。これは実際の巣と同様、さまざまな色のはちみつを表現しているのだとか。贈る人にも贈られる人にも、幸せが舞い込んできそうです。

銀座はちみつ羊羹の外装の様子

【コーヒーマリアージュ】
銀座はちみつ羊羹』には、甘く華やかな香りを持つまろやかなコーヒーを

ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!

データ分析担当者 半澤拓 イラスト画像

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!

『銀座はちみつ羊羹』の魅力は何といっても、鼻に抜けていくフローラルで芳醇なはちみつの香りです。しとやかな甘味と一緒に口いっぱいに広がる香りはたまりません。しばらくその余韻に浸っていたくなります。この羊羹に合わせるなら、やはり甘く華やかな香りを持つ、まろやかなコーヒーがおすすめです。コーヒーとはちみつの香りが重なり合い、複雑な芳香を楽しめるでしょう。ほのかにフルーティーな酸味も感じられるコーヒーならなおのこと、『銀座はちみつ羊羹』の甘い後味とのバランスがとれ、余韻がより心地よいものに。ふた口目への期待と楽しみを引き立ててくれますよ。

UCC ゴールドスペシャル まろやかブレンドと銀座はちみつ羊羹

銀座はちみつ羊羹』のベストパートナーは『UCC ゴールドスペシャル まろやかブレンド

『銀座はちみつ羊羹』にぴったりの、甘く華やかな香りを持つ、まろやかなコーヒーは『UCC ゴールドスペシャル まろやかブレンド』です。

コーヒー豆を産地や銘柄ごとに最適な火加減で「単品焙煎」してからブレンドするというロースターのこだわりが息づくゴールドスペシャルシリーズ。甘い香りとマイルドな味わいが引き出された『まろやかブレンド』を『銀座はちみつ羊羹』と合わせれば、いつものひとときが特別な時間になることでしょう。

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未来への道しるべ。あらゆるものがひとつに溶け合うマリアージュ

「塩瀬総本家」が本店を構えるのは新富町駅と月島の間、隅田川からも近く、江戸文化が偲ばれる地です。周りには公園、学校、大きな病院などもあり、歴史と現代、利便性とくつろぎを同時に感じられる場所。それを象徴するように「塩瀬総本家」の商品も、伝統と新しさ、品格と親しみをもって人々に寄り添います。

特に『銀座はちみつ羊羹』は、自然と街の共生も感じさせるお菓子。さらに「塩瀬総本家」らしさを壊すことなく、ハチミツを尊重しようとする姿勢と、それを形にできる技がおいしさを支えています。

UCCもまた、自然と人の共生について考え、環境維持への取り組みを続けています。ミツバチは、vol.42でもご紹介したようにコーヒーの受粉にも役立っていますが、世界の多くの農作物にとって必要不可欠な存在なのです。でも汚染されていない環境でしか生きられず、その数は急速に減少しています。

まもなく2026年。多くの恵みをくれる自然や歴史の価値に、私たちはどれだけ気づいていけるでしょう。そしてどう共栄していくのでしょう。『銀座はちみつ羊羹』と『UCC ゴールドスペシャル まろやかブレンド』は、その道を優しく照らすマリアージュ。この花園にいるような幸福感をめざして、少しずつでもよき選択をしていけますように。

ご紹介した東京都の銘品『銀座はちみつ羊羹』は以下でお買い求めいただけます。
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データ分析担当者 半澤拓 イラスト画像

半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。

UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら


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