「餅一筋」の心意気、『半熟カレーせんべい』（もち吉）

今回ご紹介するのは、福岡の銘菓「もち吉」の『半熟カレーせんべい』です。袋を開けると、どこか懐かしさを感じるカレーの香り。かじってみると思わず「なにこれおいしい！」。サクサクだけれどしっとり。「半熟」のミシッとした不思議な歯ごたえに、カレーの風味とほのかなウスターソースの味もたまらず、エンドレスに食べてしまう予感が…。

「もち吉」は1929年に福岡県直方市で誕生し、今では米どころで知られる新潟県にあるメーカーに次いで大きな米菓メーカーです。福岡県は「福岡」「北九州」「筑後」「筑豊」に分けられますが、直方市があるのは「筑豊」。豊かな自然の中で、地域が一丸となって農業の活性化に取り組んでおり、上質な米作りにも熱心なエリアです。

その直方市で、もち吉は創業以来「餅を愛し 餅一筋に生きる」を大切に、素材選びを徹底し、技を磨き続けています。CMで「米よし、水よし、技もよし」というキャッチフレーズを耳にされた方も多いのではないでしょうか。

商品のバラエティも大きな強み。元々人気商品だったぬれせんべいに新たな味としてカレー味を販売したところ、結果はスマッシュヒット！130以上の袋物商品の中で、出荷金額はたちまちTOP20に。それ以前から発売されていた通常のカレーせんべいを上回るほどの勢いを見せ、『半熟カレーせんべい』は人気商品の仲間入りを果たしたのです。

主役は、厳選された国産米

もち吉のせんべいをじっくり噛んでみると「お米のうまみ、甘み」がにじみでてくるのに気づくでしょう。これを実現しているのは、もち吉が大切にしている国産米へのこだわりです。

めざしているのは「稲穂の揺れる田んぼの風景が見えてくるような、思わず笑顔がこぼれるような、ほっとする味わい」。九州・阿蘇山麓米など、そのときどきで最もよいと判断された米を仕入れ、それを惜しみなく原料に用いているとか。評価・選定を行うのは、専門家（米マイスター）たちです。

もち吉からはさまざまなヒット商品が生まれていますが、どんなおいしさも、良質なお米という隠れた主役、その揺らぎない底力によって支えられているのですね。

お米の引き立て役は、福智山山系の地下水

お米の味を引き立てるのはなんといっても「水」。とくに米菓づくりに最適と言われるのは、ミネラルバランスのとれた良質な軟水です。

もち吉が主に使用しているのは、林野庁「水源の森百選」にも選ばれている福智山山系の地下水です。福智山は北九州市小倉南区、直方市、福智町にまたがる標高901mの山で、もち吉の工場からも間近に仰ぎ見ることができるそう。ここの地下水は岩盤で長い年月をかけてゆっくりとろ過され、粒子が細かく、適度なミネラル分を含んだ軟水で、まさに米菓にはうってつけ。

もちろん水質管理・調査は念入りに。もち吉独自の安全管理基準をふまえた検査を2日に1回実施し、常に安全と品質に気を配っているそうです。

【コーヒーマリアージュ】『半熟カレーせんべい』には、すっきりと香り高いアイスコーヒーを

ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します！

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう！
もともとスパイスとコーヒーは、相性が良い組み合わせとして知られています。日本ではあまり馴染みがありませんが、世界ではコーヒーにスパイスを入れて楽しむ国も多いんですよ。また、カレーとコーヒーの組み合わせは、どちらの成分も消化や覚醒を促してくれるので、相乗効果を求めて自然と好まれるという説もあります。

外側サクサク、内側しっとり、そしてスパイシーなカレーの風味やコク、うま味も感じられる、そんな『半熟カレーせんべい』にぴったりなのは、クリアで飲みやすく、かつコーヒーのボディ感や香りも持っているアイスコーヒーです。口に残ったしっかりめの味と油分がすっきり流され、コーヒーの香りとカレーのスパイスの風味が相まって、エキゾチックな広がりを感じることができるでしょう。

『半熟カレーせんべい』のベストパートナーは『COLD BREW BLACK』

『半熟カレーせんべい』にぴったりの、すっきり感と香りの高さを両立したアイスコーヒーといえば『COLD BREW BLACK』です。低温で長時間かけ雑味のないおいしさを生み出すという、日本の喫茶店文化に育まれた抽出法「コールドブリュー」を採用。「ゴクゴク飲めて」「味や香りも楽しめる」を見事に叶えてくれるコーヒーです。

何もしたくないような暑い日でも、ペットボトルで手間いらず。まろやかな甘みと澄んだ飲み心地、ふわりと立ってくる華やかな香りを感じるアイスコーヒーと、スパイシーな『半熟カレーせんべい』は、夏に手放せないマリアージュになりそうです。

→UCC COLD BREW（コールドブリュー）　ブランドサイトはこちら
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みんなを笑顔にする真夏のマリアージュ

カレーは、発祥地インドを植民地としていたイギリスを経由し、1870年代、明治時代を迎えたばかりの日本にやってきました。イギリスですでに煮込み料理として進化していましたが、さらに日本で独自の発展を遂げ、今や国民食とも言える人気ぶりです。一方、イエメンやエチオピアに起源伝説を持つコーヒーも、ヨーロッパを経由して、1850年代後半から日本に入ってくるようになりました。どちらも鎖国を終えた日本にもたらされた、新たな時代、新たな世界の味だったのですね。

スパイシーなカレー味とアイスコーヒーのマリアージュ。文明開花に思いを馳せながら独り占めするのも楽しそうですが、『半熟カレーせんべい』は辛み控えめ、『COLD BREW BLACK』はすっきりした飲み心地で、多くの方に楽しんでいただける組み合わせ。お腹持ちも良いので、レジャーのおともや家族の団らんにもおすすめです。みんなで「なにこれおいしい！」と笑顔になれるひとときを、この夏の思い出に加えてみませんか。

ご紹介した福岡県の銘菓「もち吉」の「半熟カレー煎餅」は以下でお買い求めいただけます。
「もち吉」 オンラインショップ 

半澤 拓（はんざわ・たく）
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。

UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい！を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら

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