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阿蘇の恵みがいっぱいの『濃厚生チーズケーキ1592』(古今堂)
今回ご紹介するのは熊本県「古今堂(こきんどう)」の『濃厚生チーズケーキ 1592(ひごくに)』。スティック状のおまんじゅうのような形をした可愛らしいお菓子をケースの下からクッと押し出し、両側を広げて取り出します。食べてみると練り切りやテリーヌを思わせる濃厚でなめらかな口当たり。ふわっと広がって余韻を残す甘いミルクの香りが懐かしさを誘います。
「古今堂」は1994年、現社長である山村修一さんがご夫婦で創業。「芋きんつば」の販売から少しずつ幅を広げていきました。時にコスト面に苦労しつつも地産の素材にこだわり続け、高い品質、阿蘇の自然や人々への想いが実を結んで、いつしか熊本を代表する菓子メーカーに成長しました。
その成長を後押ししたのが、2013年に生まれた『生チーズ饅頭 一五九二』、現在の『濃厚生チーズケーキ 1592』です。名前の由来は、熊本県の旧名である「肥後の国」と、阿蘇五岳の最高峰で日本百名山にも数えられる高岳の標高「1592m」。奇跡の一致?! ここにも土地への愛と敬意が詰まっていますね。
その美味しさはたちまち評判となり、『1592』は今や「古今堂」の看板商品に。熊本県産の材料で作られていることもあって、今ではお土産や贈り物として、全国の人々に愛されています。
世界最高ランク、阿部牧場の「ASO MILK」を使用
古今堂では『1592』の主役となるチーズを自社で作っているそうですが、使われているミルクが特別なのです。「食のミシュラン」といわれる国際味覚審査機構の食品コンクールで世界最高ランクの三つ星を獲得した、阿部牧場の「ASO MILK」です。
広々とした牧場で束縛されることなく牧草を食べ、天然の地下水を飲んで過ごす牛たち。そのミルクを贅沢に使用したクリームチーズはコクがあり、『1592』の美味しさをさらに際立たせます。
小麦粉へのこだわりと焼き方の工夫で、究極の食感を実現
濃厚でありながら、適度な柔らかさと口溶けの良さを持った食感もまた『1592』の魅力です。その秘密は古今堂オリジナルの小麦粉。阿蘇の水に育まれた希少な小麦を挽いて作られる、なんと『1592』専用の粉で、これを使うとしっとりときめ細かい生地に仕上がるのだとか。さらに焼き方も試行錯誤し、包装ケースに入れて焼くという方法にたどりついたことでこの食感が生まれました。
『1592』の焼印は、復活と前進の証
『1592』の個性を印象づけている焼印。実はかつて一度、焼印なしで販売された時期がありました。それは2016年、熊本地震の直後です。古今堂の工場も甚大な被害を受けました。
でも社長の山村修一さんは従業員たちに「ひとりも解雇はしない」と伝え、従業員たちも力を合わせて立ち上がります。取引先など多くの人々の支えも得て、ついに仮工場で『一五九二』の製造を再開。ただそれまで使用していた焼印は破損してしまったため、一時的に焼印なしの販売となったのです。
でもその後、復興とともに焼印はレーザー印字に進化して生まれ変わりました。そして古今堂はさらなる前進をします。店名が意味する「古きを敬い、新しい今を」にふさわしく、2022年にはパッケージをリニューアル。
ネーミングも『生チーズ饅頭 一五九二』から『濃厚生チーズケーキ 1592』へ。「一五九二」と漢字で縦に押されていた焼印も「1592」となりました。
【コーヒーマリアージュ】
『1592』には、食べ方によって異なるコーヒーを
ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!
それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
コンパクトな大きさながら、ひと口で満足感を得られる『1592』。古今堂さんによれば、楽しみ方は3通りあるとのこと。まず濃厚さをしっかりと感じる常温で。次に上品な甘さの余韻を感じる冷蔵で。そしてアイスケーキのような感覚で楽しめる冷凍で。
合わせるコーヒーも、食べ方によって変えてみると良いかもしれません。常温または冷蔵で食べるなら、香りが豊かでほろ苦さのあるコーヒーがおすすめです。
ミルキーな『1592』を味わいながらコーヒーの香りを吸い込むだけでも、甘く幸せな気分に浸れます。コーヒーを口に含めば、その個性がチーズケーキの濃厚さと重なり合い、より芳醇な食体験を演出してくれるでしょう。
もし冷凍して食べるなら、深炒りのコクを感じられるコーヒーがおすすめです。深いコクを持つ温かいコーヒーの中で、ひんやりとした『1592』の甘味が徐々に溶け出していく感覚は格別です。コントラストから融合への過程をゆっくり楽しむことで、奥深く贅沢な時間が過ごせるでしょう。
『1592』のベストパートナーは『UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド』と『UCC ゴールドスペシャル コクのブレンド』
『1592』にぴったりの、香りが豊かでほろ苦さを持つコーヒーと、深炒りのコクを感じられるコーヒーは、『UCC ゴールドスペシャル リッチブレンド』と『UCC ゴールドスペシャル コクのブレンド』です。
豆の産地や銘柄ごとに最適な焙煎をブレンドするという、ロースターのこだわりが詰まった『ゴールドスペシャル』シリーズ。『リッチブレンド』は、優雅な香りと深みのある味わい、『コクのブレンド』は芳醇な香りと濃厚な味わいが特徴です。食べ方によって異なる『1592』の魅力をそれぞれに引き出し、心地よい一体感が堪能できるでしょう。
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自然と恵みと想いを乗せて「三度、人をあたためる」マリアージュ
見渡す限りの草原。高岳をはじめとする雄大な五岳。澄んだ地下水…。そこで大自然と人間の共存を築いていく阿蘇の人々の取り組みは、世界からも評価され、2013年には阿蘇の「草原の維持」と「持続的農業」が「世界農業遺産」に認定されました。次の世代に受け継がれるべき伝統的な農業、知識、文化、景観、生物の多様性などを全体として認定し、その保全と持続的な活用を図るものです。
そんな大地の懐で、今日も古今堂はお菓子を作り続けます。
『1592』のパッケージには、「薪は三度、人をあたためる(1度目は割られるとき。2度目は火にくべられたとき。3度目はその火で作った食べ物によって)」という古い諺になぞらえ、お菓子作りでも「人を想いながら計画する時間、人を考えながら素材選びをする過程、そして食べていただくとき」の三度、心をあたためられたらという願いが記されています。
作るプロセスは見えなくても想いの詰まった美味しさに、味わった人からはきっと瞬時に笑みがこぼれるでしょう。
『ゴールドスペシャル』もまた、企画や豆選びも含めたすべての過程で「楽しんでいただけますように」という願いをこめて作られたコーヒーです。
このマリアージュで皆さまの心があたたまり、幸せになれますように。
ご紹介した熊本県の銘品「濃厚生チーズケーキ1592」は以下でお買い求めいただけます。 オンラインショップ
半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
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