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おいしさ、可愛さ、加賀らしさ。
すべて叶えた『金澤文鳥 加賀紅茶味』(清香室町)
今回ご紹介するのは石川県、金沢市にある「清香室町」の『金澤文鳥 加賀紅茶味』です。
卵のような白い箱を開けると、なんと5羽の文鳥たちがこちらを見上げているではありませんか。
その中にはコロンとした羊羹。食べると紅茶の香りがふわっと鼻に抜けていき、数種類のドライフルーツとともに絶妙なハーモニーを奏でます。
「清香室町」の創業は1946年(昭和21年)です。藩政期に茶の湯が普及し、菓子文化が花開いた金沢。今も京都、松江とともに日本菓子三大処のひとつに数えられ、和菓子の1世帯当たりの年間支出額は全国1位だとか。
3代目となる現代表、田中尚行さんも小さいころ、創業者であるお祖父様の「この地に根づいた菓子づくり、伝統菓子を大切に守り続けたい」という強い想いを子どもながらに感じていたそうです。
新たな世代に和菓子の良さを伝えていくことも大事なミッションです。社内からの「若い人たちに喜んでもらえるような可愛い商品を作りたい」という声や「既存の羊羹の魅力と、加賀ならではの素材を活かしては」というアイデア、また清香室町の定番商品「旅衣」という羊羹の包装が「文鳥に似ている!」というパッケージデザイナーさんの気づきやイメージの親和性もヒントになって、2021年(令和3年)に誕生したのがこの『金澤文鳥 加賀紅茶味』だそうです。
発売されるとたちまち大人気となり、続いて考案された「加賀棒茶味(モチーフはシナモン文鳥)」「白いコーヒー味(白文鳥)」とともに、今や多くの人に愛されています。
香り高く穏やかな味わいの「加賀紅茶」を、こだわりの餡に
こだわりの詰まった清香室町の羊羹。職人さんが日々の気温や湿度に合わせて水量や炊き上げ時間を細やかに調整し、餡を作っているのだとか。『金澤文鳥 加賀紅茶味』にはさらにそこに加賀で栽培された「加賀紅茶」が混ぜ込まれています。
香りと旨みが際立ち、茶葉に含まれるタンニンが少ないため、ほのかな苦味がありつつも渋みは控えめという「加賀紅茶」。『金澤文鳥 加賀紅茶味』の開発にあたっては、茶葉の食感が残らないようパウダー状にし、ほどよく香るよう配合の調整に苦労しながら試作を重ねて、この味にたどり着いたそうです。
ドライフルーツを合わせるというひらめき
もうひとつの課題は「加賀紅茶の羊羹に何を合わせるか」でしたが、3代目の田中尚行さんにあるアイデアがひらめきます。「ドライフルーツならマッチするのでは?」そして数あるドライフルーツから選ばれたのが、いちじく、レーズン、ブルーベリー、クランベリー。
こうして『金澤文鳥 加賀紅茶味』はフルーツティーのような味わいとともに、噛むごとに異なる食感も楽しめるお菓子になりました。
和菓子らしさ、上品さを備えた愛されパッケージ
『金澤文鳥 加賀紅茶味』はお菓子を食べるまでに何度も写真を撮りたくなります。卵型の箱、帯に描かれたティーポット、文鳥柄の小袋、レトロな絵本のような栞…。
実は清香室町が大切にしたのは「可愛いけれど、可愛すぎない」こと。和菓子らしく上品に、どの世代の方にも愛されるように。
そんな思いを乗せた『金澤文鳥 加賀紅茶味』は2023年度のグッドデザイン賞を受賞しました。金沢和菓子の魅力を多くの方々に広めたいという想いと商品コンセプトの融合性、お客さまを笑顔にできることも評価されたのだとか。
SNSでは「かわいいから連れてかえりました!」「愛らしい包みにひと目惚れ、ドライフルーツがたくさん入っていて中身も美味しい」など反響も多数。お土産やギフトとしても喜ばれているそうです。
【コーヒーマリアージュ】
『金澤文鳥 加賀紅茶味』には、
甘い香りとほろ苦さ、フルーティーな味わいを持つコーヒーを
ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!
それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
羊羹は和菓子を代表するもののひとつですが、コーヒーとも意外と相性が良いんですよ。羊羹の甘みをコーヒーの苦みがやさしく包み込んで余韻も心地よいので、私自身よく一緒に楽しんでいます。
『金澤文鳥 加賀紅茶味』は、甘く香ばしいフローラルな紅茶の香りを感じられ、イチジクやクランベリーなどのドライフルーツの熟した酸味も感じられる羊羹。
これに合わせるなら、甘い香り、ほろ苦さ、フルーティーな味わいを持つコーヒーがおすすめです。紅茶やドライフルーツと風味が近く、お互いに個性を高めあうので相性もばっちり。より上質な時間をもたらしてくれるでしょう。
『金澤文鳥 加賀紅茶味』のベストパートナーは
『珈琲探究 炒り豆 モカブレンド』
『金澤文鳥 加賀紅茶味』にぴったりの、甘い香り、ほろ苦さ、フルーティーな味わいを持つコーヒーは『珈琲探究 炒り豆 モカブレンド』です。
『珈琲探究』は、コーヒーの味わいを、その産地の農園や人々、自然の恵みなどの物語とともにお届けするシリーズです。
『モカブレンド』の故郷はエチオピア。そこに広がるストーリーと華やかな味わいは『金澤文鳥 加賀紅茶味』とのひとときをより楽しく豊かにしてくれるでしょう。
→珈琲探究 ブランドサイトはこちら
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物語を乗せて、幸せと笑顔を願うマリアージュ
『金澤文鳥 加賀紅茶味』と『珈琲探究 炒り豆 モカブレンド』は、紅茶とコーヒーの魅力を同時に楽しめるマリアージュ。パッケージも仲良く同系色ですが、それぞれにまつわる物語をたどりながら味わうのも一興です。
『金澤文鳥 加賀紅茶味』の栞にはこんな文章が。
「全国めぐる旅の文鳥 おいしいものに誘はれて ふわり 金澤やってきた。ごはんの美味なるこの場所が たいそう気に入り住みついた。“たべるだけではもったいない、みんなにおいしさ じまんしよう” 旅の文鳥旅をやめ、“金澤文鳥”になりました」
文鳥は日本で古くから愛されており、清香室町の先代も文鳥を可愛がっていたそうです。そして10月24日は「手(10)に(2)幸せ(4)」で「文鳥の日」だとか。
手の中にコトンと収まった小鳥さん、想像するだけでほっこりしますよね。
『珈琲探究 炒り豆 モカブレンド』から見えてくるストーリーも楽しいですよ。
モカの故郷はエチオピア。大昔、赤い実を食べたヤギが飛び跳ねているので、ヤギ飼いがその実を茹でて飲んでみたら爽快な気分になったという、コーヒー飲用の始まり伝説のある国です。
幸せと笑顔をくれるマリアージュ。
でも『金澤文鳥』の故郷、石川県は今年地震と豪雨に見舞われ、とくに能登半島は今も大変な状況が続いています。このお菓子を通じて、金沢のみならず石川県をより身近に感じていただけますように。そして1日も早い復興へ、私たちからも幸せと笑顔を届けられる方法を見つけていきましょう。
ご紹介した石川県の銘品「金澤文鳥 加賀紅茶」は以下でお買い求めいただけます。
オンラインショップ
半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
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