コーヒーは飲むだけに非ず。調理素材として活用するアイディアを紹介している「Try!Coffee Cooking!」。昨年2月にはじまり、毎月ひとつずつレシピを紹介してきたこのコーナーも今月で丸一年!ご覧いただきありがとうございました。
・・・というとなんか最終回っぽいですが、コーヒーを使ったレシピ、実はまだまだありまして。シリーズが継続か否かは検討中ですが、まずはこの時期に活躍してくれそうなレシピを今回もご紹介していきます!
<前回の記事はこちら↓>
INDEX
Try!Coffee Cooking!
バゲットと赤ワインを添えて「コーヒー入りレバーペースト」
さて今回は、「え?レバーペーストとコーヒー?」・・・素材としての相性は想像もつきませんが、コーヒーが生臭さを軽減してくれる的な?うーん。まぁ、考えてもわからないことは、先生にとっとと聞いちゃいましょう。UCCグループで『上島珈琲店』等のメニュー開発を担当している食の専門家・中村さん、解説お願いします!
レバーペーストとコーヒーって合うの?
そもそも「レバーペースト」っていうところからちょっとハードル高めな印象なんですが、私でも挑戦できるレベルのレシピですか?
「もちろん!生のレバーから作ることもできるんだけど、今回は瓶詰めを使っちゃいましょう。ここからのスタートなら簡単なのでねー」と中村さん。
おぉ、それならハードルも下がるし、時短にもなりますね。いいかも。そしてレバーペーストもいろいろありますが、鶏のレバーの瓶詰めを使うわけですね。比較的食べやすそう。
「瓶詰めを使えば裏ごしもしなくていいしね。ココット皿で作ってバゲットを添えるとちょっとおしゃれな一品になると思います」
あ、添えられたナイフでバゲットに塗りながら食べる感じですね。パテみたいなお料理、うん、好きかもーー食べたい食べたい。早く作りましょう!
おもてなしの一皿がこんなに簡単に?!
今回の材料はこちら。コーヒーは、今回もコーヒーソースを使って作っていきます。
瓶詰めのレバーペーストは、スーパーなどで手に入ります。
「コーヒー入りレバーペースト」の材料(直径12cm程度のココット皿 1皿分)
- 卵黄 2個
- 国産チキンレバー(瓶詰め) 100g
- 生クリーム 25g程度(レバーペーストの固さで加減)
- コーヒーソース 5g
- グラニュー糖 10g程度
- 金箔(飾り用) 適量
- バゲット 適量
コーヒーソースの作り方は、第2回の「カレーの❝追いコーヒー❞」で紹介していますので、
詳しい作り方はこちらをご覧ください!↓
「コーヒー入りレバーペースト」の作り方
ではさっそく作っていきましょう!
- ボウルに卵黄、レバーペースト、生クリームを入れて混ぜ合わせます。
- しっかり混ざったところへ、コーヒーソースを加えて泡だて器などを使いさらに混ぜます。
- 滑らかになったらココット皿へ流し入れます。
ココット皿が無い場合は、小さめのグラタン皿や耐熱容器でOKです。 - お湯をはったバットなどに入れ、160℃に余熱しておいたオーブンで約15分、湯煎焼きしていきます。オーブンや容器の大きさによって焼き加減が変わるので、様子を見ながら焼く時間は変えてください。
- オーブンから取り出して粗熱が取れたら、表面にグラニュー糖をふりかけて、バーナーを使って溶かすように色づくまで炙ります。
- 冷蔵庫へ入れ、レバーペーストごとしっかり固まったら、金箔を飾りバゲットを添えて完成です!
完成!コーヒー入りレバーペースト
おっしゃれーーーーー!ここはどこのレストランですか!
冷蔵庫から出したときはクレームブリュレのような風貌でしたが、隣に置かれているのはスプーンではなくパテナイフ!「これは赤ワインが合うね・・・」という中村さんのささやきを聞いて、注いでしまいましたよ、真っ赤なワインも!まだ昼間ですが、もう今日は仕事終わりって気分になっちゃいますね。
スタッフの試食レポ
実食!…その感想
さっそくいただいてみましょう。
ちなみに、(レバーペーストの瓶詰めを使うなら、そのまま食べればいいのでは・・・)と思った方はいませんか?MAGAZINEスタッフは、材料を聞いたときにちょこっと思いました。だって、そもそも瓶を開けてすぐに美味しく食べられるものなら、そんなに手を加えなくても・・・ねぇ?
ですが、この「Try!Coffee Cooking!」を一年かけて連載し、「コーヒー」を加えるというひと手間で必ずや美味しくなることを身をもって体験してきたので、そこはもう疑う余地なし!今回も間違いなく、コーヒーを愛するこの私をうならせる一品になっているハズ!
えいっ!えいっ!(←すくってバゲットへ塗った音)、パクっ!!!!
・・・・・うんま・・・・・。
そうかーーーレバーに卵黄と生クリームだもんなーーーーー濃厚×濃厚×濃厚。そりゃおいしくないわけありませんて。かつ、ちゃんとコーヒーらしい風味がふわっと。レバーとも合うんだーーー。コーヒーの守備範囲、広ーい。
そして中村さんが用意していたコーヒーを加えない方のレバーペーストと食べて比較します。材料に対し、そこまで大量のコーヒーを加えているわけでもないし、どのくらいの影響力があるのかをちゃんと検証してから、紹介しなくてはね。(もぐもぐ、ごくん。こっちももぐもぐ、ごくん。)・・・・はい、影響力大でした。コーヒーすごいな!毎回言っているようですが、やはり濃厚さが増します。濃厚×濃厚×濃厚に、もひとつ濃厚。とはいえ、決してくどくなっているというわけではなく、動物性の材料のもったり感を、コーヒーが引き締めて少しすっきり寄りの味わいにしてくれているというか。
あ、そうそう赤ワインとの相性も試さねば。(もぐもぐ、ごくり)・・・はい、おいしい。このあたりまで読んでくださった方なら、味わいの雰囲気はなんとなく浮かんでいるかと思いますが、間違いないですね。レバーペーストを塗ったバゲットを食べて、ワインを飲んで、食べて、飲んで、もう永久運動です。
作り置きもできるし、ココット皿で作るので、ホームパーティにお呼ばれしたときの手土産にもいいかも。これと赤ワインを持参したら喜ばれそうーー!
中村さん、今回もありがとうございました!そしてお約束の1年が過ぎ、12ものレシピを教えていただいたわけですが、まだまだアイディアありそうですよね?次の機会も楽しみにしてます!
教えてくれたのは、レシピ開発のプロフェッショナル!
MAGAZINEでも「上島珈琲店を訪ねて」という連載が始まりましたが、UCCグループが運営する『上島珈琲店』のフードレシピの考案をしているのがこちらの中村さん。
取扱い店舗は限られていますが「上島珈琲店のビーフカレー」というメニューには、独自の濃厚ネルドリップコーヒーが入っていて深みのある味になっています。そのほかにも、コーヒーを使って、味わいや魅力をより引き上げているフードメニューが、実は色々とあるのですが、それらもこの中村さんが仕掛け人。
もし取り扱っている店舗に来店される機会があったら、ぜひオーダーしてみてくださいね。
→ 上島珈琲店ブランドサイトへ(上島珈琲店のビーフカレー)
これからも毎月ひとつ(の予定で)、ご家庭でも応用しやすい“コーヒーを料理に使うアイディア”をご紹介していきます。どうぞお楽しみに!
ユーシーシーフードシステムズ株式会社 営業本部 店舗サポート部 商品開発担当 中村 勉(なかむら つとむ) ユーシーシーフードシステムズ株式会社が運営する外食店「上島珈琲店」「UCCカフェプラザ」「CAFFERA」「MELLOW BROWN COFFEE」の商品企画・開発を担当。 また、グループ会社の業務店向けのプロジェクトでは、プライベートブランドの開発などにも携わっている。
■ ユーシーシーフードシステムズ株式会社 公式サイト
└「上島珈琲店」
└「UCCカフェプラザ」
└「CAFFERA(カフェラ)」
└「MELLOW BROWN COFFEE(メロウブラウンコーヒー)」
■中村さんが携わる商品も購入できる業務用食材のネット通販はこちら!
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