抽出量&時間をナビゲートしてくれるコーヒースケール『ポラリス』を使ってみた【HARIOの気になるコーヒー器具レビュー #2】 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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抽出量&時間をナビゲートしてくれるコーヒースケール『ポラリス』を使ってみた【HARIOの気になるコーヒー器具レビュー #2】

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全4回にわたってお届けする「HARIOの気になるコーヒー器具レビュー」。
第2回は、話題のHARIOの多機能コーヒースケール『ポラリス』の登場です!

コーヒースケール、『ポラリス』って?

「スケールって、重さをはかるだけでしょ?」
そんなイメージをくつがえす新機能を搭載しているのが、HARIOのコーヒースケール『ポラリス』。

ただはかるだけじゃなく「どのくらい注ぐのか」「どこまで注いだか」などの必要な情報を表示して、ドリップをサポートしてくれる多機能スケールなのです。では、各機能について詳しく解説していきましょう。

必要なお湯の量は?面倒な「抽出比率」計算も簡単!

UCCでは、1杯分を淹れるときのレシピを「コーヒー量約12gに対し注ぐお湯は160ml」と紹介することが多いのですが、最近は、コーヒー量と湯量を「抽出比率」で計算する淹れ方もスタンダードになってきましたね。UCCコーヒーアカデミーのYouTubeでも、「抽出比率(または同義の「ブリューレシオ」)といったワードを使って解説することが増えました。

一般的なドリップコーヒーの「抽出比率」は、コーヒー量:湯量で「1:15~16」くらい。つまりコーヒー1gに対して、15~16mlのお湯を注ぐのですが、この比率の計算が面倒!と感じている人も多いと思います。

そんな問題を解決してくれたのが『ポラリス』です。搭載された「ポラリスモード」で、コーヒー粉の量をはかると同時に、設定した「抽出比率」から算出して注ぐべきお湯の総量を表示してくれます。仮に、手元のコーヒーがいつもの1杯分には足りない(orちょっと多い)など中途半端な量だとしても、ちょうど良い湯量を教えてくれる、というわけです。

もちろん「抽出比率」はカスタマイズ可能。使うコーヒーによってレシピを変えたい、あるいは、濃い目にしたい、軽く淹れたいといった調整も、感覚ではなく、データで管理しやすくなるのも良いですね。

%表示で進行状況が一目でわかる!

そして『ポラリス』の真価がさらに発揮されるのが、ドリップ中。湯量の進行状況がパーセントで表示されるため、今どこまで注いだかが一目瞭然。何回かに分けて注ぎたいときや、途中で注ぎ方を変えるときにも、この表示があるとタイミングを見極めやすくなります。かつ、注いでいるお湯が適量になったら「ピピッ」とアラートで教えてくれるので、うっかり注ぎすぎて薄くなってしまった、などの失敗も回避できます。

また、「オートスタート機能」で、注ぎ始めると自動的にタイマーがスタート。「蒸らし時間」や「注ぎきるまでの時間」など、味を左右するデータが可視化できるので、自分自身の淹れ方を振り返りたい人にも嬉しいスケールです。

軽量&コンパクト!

『ポラリス』はコーヒースケールと銘打っていますが、もちろんコーヒー以外をはかることもできますし、電池式&スリム設計なので、キャンプやピクニックなど、アウトドアでコーヒーを淹れたいときにも活躍してくれること間違いなし、です。

UCCコーヒーアカデミー随一の器具マニア!
今田講師のおすすめポイント!

UCCコーヒーアカデミー今田講師

コーヒースケール「ポラリス」を使ってドリップに挑戦!

必要な器具と準備

  • コーヒースケール『ポラリス』本体
  • サーバー
  • コーヒードリッパー
  • ペーパーフィルター
  • コーヒー粉
  • 沸かしたてのお湯

使い方は簡単5ステップ

Step1 ポラリスモードを起動

ポラリスモードを起動している画像

まず、右下の「on / off tare」ボタンを押して電源を入れます。
次に、左下の「time mode」ボタンを長押しすると、タイマーと重量のみを表示する「クラシックモード」と、比率・抽出量・時間をすべて表示する「ポラリスモード」を切り替えることができます。

今回は『ポラリス』の特長を最大限に活かせる「ポラリスモード」を選択。
画面左上に抽出比率が表示されていることを確認しましょう。

Step2 抽出比率をセット

抽出比率をセットしている画像

『ポラリス』の上に、コーヒーサーバー、ドリッパー、ペーパーフィルターを順にセットしたら、右下の「on / off tare」ボタンを押して重さをリセットし、表示を「0」にします。

次に、左右の「+」「-」ボタンで抽出比率を設定します。
今回は「1:15」に設定。これはコーヒー粉1gに対してお湯15gを注ぐ、バランスのよい定番比率です。
ちなみに、ミルクをたっぷり入れて飲みたい人は「1:7.5」など、コクのある濃いコーヒーになる比率がおすすめです。

Step3 コーヒー粉を投入

コーヒー粉を投入している画像

設定が完了したら、コーヒーの粉を入れます。写真はコーヒーの粉を入れている最中ですが、コーヒーの粉が増えるたびに、注ぐお湯の量(総湯量)も連動で表示され、使いたいコーヒー量に合わせた湯量を自動的に示してくれます。

ちなみに、通常は「何杯分だからコーヒーは〇gで・・・」とコーヒーの量を先に決めることが多いと思いますが、『ポラリス』の場合、「140mlくらい入るカップで2杯分入れたいから・・・」など、湯量を軸に考えながらコーヒーをフィルターの中に入れていくこともできるわけですね。ちょっとした違いのようですが、いつもスケールを使ってドリップしている人なら、これがいかに画期的なことか、わかりますよね?

Step4 オートスタート機能をオン

オートスタート機能をオンにしている画像

今回は、2杯分を淹れる想定で20gのコーヒーをセットしました。「抽出比率」を「1:15」にしているので、注ぐ湯量は300mlと表示されています。
ここで左下の「time mode」ボタンを押すと、オートスタンバイモードに。お湯を注ぎ始めるとタイマーが点滅→点灯し、自動的にタイマーがスタート。いちいち手動でタイマーをセットする必要もありません。
あとは、いつものようにお湯を注いでいきましょう。

Step5 お湯を注いでドリップ

お湯を注いでドリップしている画像

お湯を注ぎ始めたタイミングでタイマーが抽出時間をカウントするのと同時に、注いでいるお湯の量も計測してくれます。ドリップの進行状況をパーセンテージで表示してくれるので、100%になるまでお湯を注いでいきます。
100%に達した合図音が「ピピッ」と鳴ったら、注湯ストップ。コーヒーがサーバーに落ちきったらできあがりです。

***

計量しやすさだけでなく、タイマーをセットしたり、お湯の量を気にしたりといったマルチタスクから解放され、ドリップに集中できるのも『ポラリス』の魅力。うっかり注ぎすぎたり、スピードが安定しなかったりといった悩みもなくなり、MAGAZINEスタッフも「もうこれなしでは淹れられない!」というほどメロメロに。ドリップするひとときが、さらに楽しくなりました。

コーヒーを始めたばかりの方から、日々ドリップの腕を磨く愛好家まで、スケールの購入や買い替えを検討中なら、選択肢に加えて損はない逸品です。

次回予告!もっと広がる、HARIOのコーヒー器具の世界

「HARIOの気になるコーヒー器具レビュー」では、今後も「気になっていたけれど、使い方がわからなかった」、「手に取ってみたいけれど、踏み出せなかった」。そんな声にお応えするような、HARIOの魅力的なコーヒー器具たちをご紹介していきます。

次回は、芸術的な見た目のドリッパーなどが登場予定!
あなたのコーヒー時間にぴったりの器具が、きっと見つかります。どうぞお楽しみに。

次回予告画像

▼前回の【HARIOの気になるコーヒー器具レビュー】はこちら!


監修:UCC COFFEE MAGAZINE編集部


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