Action3:環境にやさしい焙煎を知ろう|コーヒーから始める、私のSDGs | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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Action3:環境にやさしい焙煎を知ろう|コーヒーから始める、私のSDGs

地球温暖化や限りある資源の減少など、私たちを取り巻く環境問題は多岐にわたります。より良い未来のために、ひとりひとりが意識を向けて行動に移していくことがとても大切。「コーヒーから始める、私のSDGs」では、日常生活に無理なく取り入れられる、コーヒーを通じたサステナブルなアイデアをお届けします。さあ一緒に、SDGsアクションを始めましょう!

カーボンニュートラルな焙煎にも目を向けよう!

コーヒーは、私たちの毎日にそっと寄り添う存在です。けれど、その“いつもの一杯”が、地球環境にどんな影響を与えているのか、考えたことはありますか? コーヒー豆が香ばしく焙煎されるあの瞬間。実はその工程でも、温室効果ガスが生まれています。

けれど今、その焙煎の火を、未来へやさしいものに変えていこうという動きが始まっています。それが「水素焙煎」。焙煎の熱源に水素という新しいエネルギーを使うことができるんです。

「コーヒーから始める、私のSDGs」。今回のアクションはこちらです!

水素焙煎を知ろう

CO₂を出さずに、香りも味も、しっかり引き出す。そんな夢のような技術が、スタートしています。
だからこそ、考えてみたいのです。これからのコーヒーを、どんなふうに選んでいくかを。いつものコーヒーを味わいながら、未来に向けて、ひとつの選択肢を知ってみませんか?


今回のアクションに関する解説者は…

UCC社員
UCC上島珈琲株式会社 SCM本部 富士工場 製造1課
竹村洋平(たけむら ようへい)

2013年より富士工場の製造1課で焙煎を担当。2023年から水素焙煎機のプロジェクトに携わり、工事計画の策定や実際の工事立ち合い、現場検証などを担当した。水素焙煎機見学時の焙煎フロアの説明も担当している。 


“焙煎”にCO₂が出ない。そんな焙煎方法があるなんて

焙煎は、コーヒー豆の香りと味を引き出す、大切なプロセス。通常はガスや電気を用いて、高温の熱を加えていきます。でもその過程で、CO₂(二酸化炭素)が発生してしまうのが現実でした。

そこでUCCが着目したのが、「水素」というクリーンな燃料です。水素は燃焼しても二酸化炭素(CO₂)を排出せず、生成されるのは水だけ。環境への負荷を大幅に抑えられることから、持続可能な未来を支えるエネルギーとして、いま注目を集めています。

UCC COFFEE FUJI工場

そもそも水素とは何でしょうか。
水素は地球上に豊富に存在する気体で、酸素と結びついて燃焼すると水になります。この特性により、化石燃料に代わる次世代エネルギーとして期待されているのです。

すでに水素は、自動車や公共交通機関のバスなどに導入され始めており、社会のさまざまな場面でその活用が広がりつつあります。

とはいえ、「火を変えただけ」で同じ焙煎加減になるわけではありません。水素はデリケートな燃料なので、焙煎の火力、温度変化、豆の仕上がり……繊細な調整が必要でした。そんな試行錯誤の末、味にも妥協しない水素焙煎技術がUCCに誕生したのです。

選ぶことで、未来にやさしくなれる

コーヒーを飲む。それは、特別なことではなく、私たちの日常に溶け込んだ、ささやかなひととき。朝のはじまりに。午後の気分転換に。1日2杯という習慣を持つ人は、きっと少なくないはずです。

でも、もしその2杯を水素焙煎のコーヒーに切り替えたら? その行動には、思いがけない“力”が宿っています。たとえば、毎日2杯のコーヒーを飲んでいる人が、そのコーヒーを水素焙煎コーヒーにするだけで、1年で“植林1本分”に相当するCO₂削減効果※1が見込めるのです。たった2杯で? そう思うかもしれません。けれど、環境へのアクションは、こうした日々の小さな選択から始まります。そしてその積み重ねが、やがて森を育てるほどのインパクトになるかもしれません。

※1 水素焙煎したコーヒー豆を100%使用したコーヒーの場合
※1 熱風発生時(焙煎の熱を発生させている工程)のCO2排出量がゼロである場合
※1 コーヒーの使用量を12g/1杯で算出
※1 ゼロカーボンアクション30レポート2021(環境省発行)に基づく試算

水素焙煎を、わたしの一杯に

最先端の水素焙煎という技術は、そのおいしさとともに、私たちの暮らしの中に、少しずつ届き始めています。

この焙煎方法の特徴は、火力の繊細なコントロールによって、雑味をおさえながらもコクと香りをしっかりと引き出せること。まろやかでクリアな味わいに仕上がるため、普段コーヒーを飲まない人にも「飲みやすい」と感じてもらえるやさしい一杯が生まれます。

UCC Hydro Master 水素焙煎設備の様子

実際、工場見学に訪れたコーヒー初心者の方が、水素焙煎のコーヒーをひと口飲んで「美味しい!」と笑顔になったというエピソードも。焙煎担当の竹村さんにとっても、心に残る瞬間でした。

焙煎されたコーヒー豆

従来の都市ガスによる焙煎では出せなかった、やわらかくすっきりとした味わい。環境へのやさしさと、本格的なおいしさを両立した水素焙煎は、これからのコーヒーの新しい選択肢として、静かに、でも確実に広まってきています。

ちなみに、この水素焙煎コーヒーは、2025年の大阪・関西万博でも提供されています。
“未来”をテーマにしたこの大舞台で、次世代の焙煎技術による一杯を、まだ味わったことのない方にも手に取っていただきたい。そしてこれから、もっと多くの人に親しまれるコーヒーになっていってほしい。そんな想いが届きますように。

気になるラインナップはこちら!

UCC 水素焙煎コーヒー商品ラインアップのパッケージの様子

ご家庭向けのコーヒー豆やワンドリップコーヒー、缶コーヒーに加え、業務店向けのコーヒー豆まで。水素焙煎コーヒーは、さまざまなシーンに寄り添う多彩なラインナップがそろっています。

そんな中で、贈りものとして選ぶのも素敵な楽しみ方のひとつです。「環境へのやさしさ」や「未来への想い」を込めた一杯は、ただのギフトにとどまらず、受け取る人の心にも静かに届くかもしれません。
地球にやさしい気持ちを、大切な人と分かち合う。そんな新しいコーヒーの楽しみ方をしていただけると嬉しいです。

上記ラインナップの中には、すでに完売しているものもございますが、UCCグループの公式オンラインストアにてお求めいただけます。

UCC 水素焙煎 サイトはこちら
UCC公式オンラインストアでのご購入はこちら
UCCグループの業務用食材等のネット通販「フーヅフリッジ」でのご購入はこちら
カプセル式コーヒーシステム「UCC DRIP POD」でのご購入はこちら

さあ一緒に、「水素焙煎コーヒー」を味わってみませんか

私たちの暮らしに欠かせないコーヒー。でもその一杯の裏側には、気候変動や環境負荷といった、目には見えにくい課題が潜んでいます。

とはいえ、環境への配慮だけを理由にコーヒーを選ぶのは、少しハードルが高く感じることも。だからこそ、まずは「美味しい」と感じてもらえることが、何より大切だと思います。

焙煎方法が変わったことで、新しいおいしさに出会える。水素焙煎には、そんな驚きと発見があります。コーヒーをあまり飲んだことがない方にも、「飲んでみたら美味しかった。しかも環境にもやさしかった」。そんな気づきのきっかけになることができたら、私たちはとても嬉しく思います。
「私ひとりの選択で、何が変わるのだろう?」
そう思っていた日常のコーヒーが、水素焙煎という新しい選択肢と出会うことで、地球の未来にそっと手を差し伸べる一歩になる。そんな物語が、今日のコーヒーの湯気の向こうに、静かに立ちのぼっているのかもしれません。


UCCのサステナビリティページ画像

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