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愛知県、縁起のよい『姫ゆかり』(坂角総本舖)
今回は愛知県の『姫ゆかり』をご紹介しましょう。坂角総本舖(ばんかくそうほんぽ)を代表する海老せんべい『ゆかり』をひと口サイズにしたかわいいお菓子で、愛知県観光土産品公正取引協議会長賞も受賞。その歯ごたえ、香ばしさ、噛むほどに口に広がる天然エビの旨みは、止まらなくなりそうなおいしさです。
坂角総本舖は、1889年(明治22年)、横須賀(現在の愛知県東海市)で創業しました。店の名前は、創業者である坂角次郎(ばん・かくじろう)の姓名からとったものです。1875年(明治8年)生まれの坂角次郎は、1666年(寛文6年)に徳川家献上品にもなった「えびはんぺい」に着目しました。とれたての海老のすり身をあぶり焼きにした、海老せんべいのルーツともいえる食べ物です。そして完成したのが、火鉢で焼き、しょうゆをつけて食べる生せんべい。この生せんべいが、時とともに創意工夫を重ねられてさらに進化します。
1966年(昭和41年)には『ゆかり』が誕生し、坂角総本舖の看板商品となりました。
今では、その風味の豊かさと『ゆかり』という名前から、ご縁を大切にする贈り物として、多くの人々に愛されています。食べると良い出会いがありそうな予感もしてきますね。
おいしさの秘密は、たっぷり入った新鮮な天然海老!
食べてまず驚くのは、しっかりした海老の風味です。それもそのはず、せんべいにしたときにコク、甘み、旨みが際立つ天然の小型海老を、惜しみなく使っているのです。しかも、三河湾や瀬戸内海、ニューギニア島近海産など、その季節に最もおいしい産地で獲れた海老ばかり。漁港や市場に到着したての海老の中から、目利きのバイヤーさんが鮮度を見極めて買い付けたものです。
この海老の頭を手作業で取り除き、洗浄してヒゲ、釣り糸、砂などを落とし、さらに殻と尾を取り除いて、身だけにします。これに馬鈴薯でん粉、小麦粉、砂糖、塩などを加えて種生地が作られます。
味と香りを活かす、二度焼き製法
こだわりは焼き方にも。まず伝統の技、鉄板の挟み焼きで、海老の濃厚な旨みを凝縮。そのあと乾燥熟成になんと7日以上もかけて、旨みとコクを引き出します。そして今度は、炭火に近い遠赤外線による網焼きで、風味と香ばしさを引き立たせます。
この手間のかかる「二度焼き製法」が、素材の魅力を最大限に引き出し、『ゆかり』でなければ出せないおいしさを実現させているのです。
カロリーが気になる人、カルシウムをとりたい人にも
おやつタイム、「何か食べたいなぁ、でも太りたくないなぁ」って悩んだことはありませんか? 『姫ゆかり』はおいしいだけではありません。カロリーが気になる人や、カルシウムをとりたい人にもぴったり。海老の身はタンパク質が多く、カルシウムも豊富ですが、炭水化物をほとんど含みません。
脂質も少なく、『姫ゆかり』は1枚わずか5kcal!
ピンクと白のパッケージもかわいらしく、個包装になっているので、ちょっとした手土産にも安心。海外へのお土産としても喜ばれそうです。
【コーヒーマリアージュ】『姫ゆかり』には、ほんのり酸味のあるコーヒーを
ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!
それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『姫ゆかり』は、海老の香ばしい香り、ほのかな塩味が特徴的な海老せんべいで、ひと噛み、ふた噛みとするごとに、海老の旨みが香りと共に口の中に溶け出し、奥行ある広がりを見せます。
そんな『姫ゆかり』には、浅炒りで、ほんのり酸味のあるマイルドなコーヒーがおすすめです。とくに魚介の塩気は、フルーツのような酸味と合わせることで、お互いの良さを消すことなく補い合い、むしろ強調し合うようなマリアージュが楽しめます。ひと口食べ、ひと口飲むたびに、隠れていたさまざまな表情が現れ、多彩で複雑な個性が発見できるでしょう。
『姫ゆかり』のベストパートナーは『ゴールドスペシャル キリマンジァロブレンド』
浅炒りで、フルーツのような酸味を持つマイルドなコーヒーといえば、『ゴールドスペシャル キリマンジァロブレンド』。上品な香りとやさしい口当たりが魅力で、コーヒーの奥深さを持ちながらも、さわやかな酸味がほのかに感じられるブレンドコーヒーです。
ぜひ『姫ゆかり』と合わせてみてください、きっと新たな味の世界が広がりますよ。
「ゴールドスペシャル」シリーズの魅力は、100万とおりからベストな焙煎レシピを選び抜く、ロースターのこだわりです。豆をブレンドしてから一気に焙煎するのではなく、産地や銘柄ごとに、火加減を秒単位でコントロールしながら焙煎。「キリマンジァロブレンド」は、上品な香り、フルーティーな酸味、優しい口当たりで、余韻まで楽しめるコーヒーです。
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自然への感謝がこもった豊かなマリアージュを
多くの人が名物として海老フライを挙げたり、「えびせんべいの里」が観光スポットになっていたりするほど、海老が愛されている名古屋。いったいなぜ?
愛知県の東海市周辺は、江戸時代から漁業が盛んでした。尾張2代藩主、徳川光友が御殿を建てることになったとき、漁師たちが自分たちのよく食べていた「えびはんぺい」を献上したところ、極上の美味として絶賛され、徳川家献上品となったのだそうです。
そんな背景を持ち、さまざまな海からの恵みを活かしたおいしさを届ける坂角総本舖が大切にしていること、それは「地球への感謝」です。法規制を守ることはもちろん、自主的な基準を設けて環境への配慮につとめたり、廃棄物の削減や、省エネルギーにも力を注いでいるとのこと。
標高の高い山で大自然に育まれるコーヒーもまた、地球の贈り物です。本当のおいしさは、自然や働く人のすこやかな環境あってこそ。『ゴールドスペシャル キリマンジァロブレンド』もそんな思いを大切に作られ、パッケージも環境に配慮したものを使用しています。
海と山をつなぐ、そして地球への想いから生まれたマリアージュ。小さなお菓子とコーヒーカップから広がる大きな世界に思いを馳せながら、お楽しみいただければうれしいです。
ご紹介した愛知県の銘菓「姫ゆかり」は以下でお買い求めいただけます。 坂角総本舖公式オンラインショップ 株式会社坂角総本舖
半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
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