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くつろぎのひとときに考える。コーヒーの「香りのこと」

2019.04.26
食後に、仕事や勉強の合間に・・・。ホッとひと息つきながらいただく一杯のコーヒーは格別ですよね。そして私たちがコーヒーを「おいしい」と思うとき、味覚と共に欠かせない大切な要素、コーヒーの持つ「香り 」。今回はその「香り」をテーマにお届けします。

加工過程で変化するコーヒーの香り

 

生豆(なままめ)から焙煎豆、そして抽出した後。コーヒーは加工過程で香りが変化します。そしてそれぞれの段階において、香りはその品質を見極めるための重要な評価基準にもなっています。

 

1. 生豆の香り

焙煎する前の段階の生豆(なままめ)の香りは、植物的な青い香り。
生豆の段階で“カビ臭”や“発酵臭”などがすると、焙煎され抽出液になってからもその香りがそのまま味わいに反映されてしまうため、品質チェックの際には「よろしくない香り」「不快な香り」と評価されます。

 

 

2. [フレグランス fragrance]挽いた焙煎豆の粉の香り

コーヒー豆がその一生のうちで最も香りを発する瞬間は、焙煎された豆がミルなどで粉砕され、粉状になったときです。コーヒー豆には、コーヒーの油分(アロマオイル)が詰まったたくさんの小さな孔(あな)があり、豆が砕かれることで、その良い香りがパッと放たれるのです。

 

3. [アロマ aroma]抽出後の液体の香り

コーヒーを注いだカップからフワッ…と漂うなんともいえない良い香り。お湯の熱によってコーヒーそのものの持つ成分がほぐれ、気体となって立ちのぼるときに発生する香りです。

 

 

4. [フレーバー flavor]抽出したコーヒーを口に含んだ時の香り

コーヒーを口に含むと、その味わいとともに鼻を通り抜ける香り…これが最後の段階です。ナッツのような、カラメルのような、麦芽のような、柑橘類のような…など、その香りはいろいろな言葉に置き換えて表現されます。

 

 

人を魅了するコーヒーの「香り」

香り成分は800種類以上!複雑で玄妙な香り

「コーヒーの花はコーヒーの香りがするって本当ですか?」

そんな質問が寄せられたことがありました。いえいえ、花からはもちろん、コーヒーの実からもあの魅惑的な香りは漂ってはきません。コーヒーの香りは、焙煎し化学反応することではじめて生まれます。

 

生豆に熱を加えることで複雑な化学反応がおき、豆の中にいろいろな香気成分が形成されます。その種類は報告されているものだけでも現在800種類以上!そして、豆の焙煎方法や焙煎時間などの違いが香気成分の発生反応の違いとなって、さまざまなコーヒーの風味が生まれるのです。

 

 

ちなみに、香気成分は未だにすべて解明されたわけではないとか。そんな、計り知れないところもコーヒーの魅力に繋がっているのかもしれません。

 

リラックス&リフレッシュ。コーヒーの香りの効能

もしコーヒーに香りがなかったらこれほどまでに愛される飲み物にはなっていなかったかもしれません。近年コーヒーの香りの研究では、コーヒーが香ることで「脳の情報処理能力が高まる」「リラックス度合いを示すアルファ波が増える」などと言われています。

 

リラックスしながら、頭もすっきりリフレッシュ!仕事の合間や試験勉強中など、一息つくときに飲みたくなる理由はこんなところにあるのかもしれません。

 

 

コーヒーの香りを保つ保温のコツ

冷めたコーヒーはおいしくない?!それは冷めてしまったことで香りが感じにくくなり、おいしさが半減してしまったのかも。コーヒーをおいしいと感じられる温度の下限は60℃。「コーヒーをおいしく飲むコツ」は「コーヒーの適温を保つこと」でもあるのです。

 

コツ1:底の部分が厚めの、保温力の高いカップを使いましょう。
コツ2:器は温めて。カップだけでなくソーサーも温めておくと保温力がアップ!
コツ3:蓋付きのカップやタンブラーを使ってみる。香りが失われにくくなります。

 

 

暮らしの中でコーヒーの香りを楽しもう!

 

 

例えば家族が集うリビングのテーブルで、コーヒー豆を挽き、コポコポと抽出し、カップに注いで飲む。これだけで、豆を挽く時の「フレグランス」抽出中の「アロマ」味わいの「フレーバー」3段階全ての香りを楽しむことができます。

 

感覚を研ぎ澄まして、コーヒーの香りに気持ちを合わせてみませんか。

 

 

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