“コーヒー愛”がすべての人に届くように[COFFEE CREATOR’S FILE 12 川口雅也] | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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“コーヒー愛”がすべての人に届くように[COFFEE CREATOR’S FILE 12 川口雅也]

「一杯のコーヒーができるまで」…そこにはUCCのコーヒークリエイターたちの「おいしい事実」があります。

「我々はすごい仕事を任されているんだなって」

UCCコーヒーアカデミーの東京校と神戸校には、専門技術を持つ個性的な講師陣が集まっています。その中で、東京校の責任者として現場を取りまとめながら、自身でもさまざまなカリキュラムを受け持つベテラン講師が川口雅也です。学校教師を目指していたこともあったという川口が、受講生と向き合う際に大切にしていることとは——。

UCCコーヒーアカデミーには、各種抽出競技会に出場し、優勝や好成績を収めた者やそのような大会で審査員をしてる者が所属しています。あるいは、コーヒーに関するハイレベルな国際資格を所有している者ばかりが所属しています。

営業畑出身の私には華々しい経歴や抜きんでた技術はありませんが、オールマイティになんでもこなすタイプと申しておきましょうか。

受講生にもいろんな方がいらっしゃいます。「家でおいしいコーヒーが飲みたい」「いつかお店を出してみたい」という方がほとんどですが、とくに印象深い方も何人かいらっしゃいました。

会社員だったある方は、「ベーシックコース」からスタートされて、最初は「コーヒーの味の差がぜんぜんわかりません!」という感じでした。それでも熱心にコーヒーの勉強を続けて、「プロフェッショナルコース」を受講された後に、プロフェッショナル認定試験も合格して、ついには焙煎の大会で優勝するまでになってしまった。いまではご自身でコーヒーの焙煎の仕事を始めてすっかり“コーヒーの人”です。
教える側としては、コーヒーに興味を持ってくれるだけでも嬉しいのに、彼は「最初に川口さんの授業を受けて、そこからコーヒーの魅力にハマったんです」と言ってくれて。講師冥利に尽きるのひと言ですよね。

あと、これはほかの講師が受け持った受講生の話ですが、ご主人を亡くされた女性が「コーヒー好きな夫が受けていた授業を受けにきました」と。それを聞いた時に、「ああ、コーヒーって、人生のかけがえのない思い出にもなる飲み物なんだな」と思ったのと同時に、「我々はすごい仕事を任されているんだ」と身の引き締まる思いがしました。

東京校の“プレイングマネージャー”として

UCCコーヒーアカデミーの仕事は、「コーヒーのことを学びたい」と考えている受講生に知識やスキルを伝えることだけが仕事ではありません。講師陣の知見を生かして、時には製品開発に携わり、また時には営業部署のサポートを行うなど、幅広い活動を行っています。

中には、社外のお客さまから従業員教育を請け負ってほしい、というような依頼もあるんですね。カフェやホテルなどで働くスタッフの方にコーヒーの知識や抽出スキルを教えてほしい、と。そうした時に、UCCコーヒーアカデミーの責任者としては、講師の個性や経験値を見ながら「このお客さまのご要望には、この講師が適任だな 」と判断して講師を選びます。そういう意味では、素晴らしい講師陣に私が助けられているのかもしれませんね。本当に、アカデミーのメンバーはよく働いてくれています。

UCCコーヒーアカデミーはいろいろな案件を扱う部署です。対外的な窓口にもなっているので、いわば“UCCの顔”と言えるかもしれません。

なので講師がコーヒーに関して深い知識や優れたスキルを持っているのは当然ですが、それをわかりやすく人に伝えていかなければならない。しかも、ただ理解してもらうだけじゃなくて、コーヒーの魅力を感じてもらいながら、ポジティブに理解してもらいたいんです。

東京校の責任者としては、「またここに来たい」と思ってもらえるようにしたいですし、それぞれのカリキュラムでは、私たち講師が持っている“コーヒー愛”を惜しみなく伝えたいと考えています。

川口は、1993年に入社して以来、一貫して業務用の営業担当を任されていましたが、あることをきっかけに「もっとコーヒーのことを学びたい」と思うようになったそうです。

20年以上の営業経験で学んだこと

ひと口に「業務用の営業」といっても、個人経営の喫茶店から大きな企業まで、お客さまはさまざまでした。本当にいろいろな営業活動をさせてもらいましたし、その時の経験がいまでもすごく役に立っています。コーヒーをいろんな角度から見ることができるようになったのも営業経験のおかげですね。

当時から、コーヒーに詳しくなりたかったですし、コーヒーの魅力を広めたくて、自分でコーヒーセミナーを開催することもありました。でも、ある時、こんなことがあったんです。

自分が担当している喫茶店のマスターが、雑誌に載っていまして。興味深く読んだのですが、そのインタビューの中に、「コーヒー業界の人は、もっとコーヒーのことを勉強しないと……」という一文がありました。
ハッとしましたねぇ(笑)。私のことではなかったかもしれないのですが、「たしかに自分はまだまだだ」と反省しましたし、同時に、以前にも増してコーヒーへの興味が出てきました。

UCCコーヒーアカデミーが開校したのはそれから数年後です。同じ営業の部署の先輩だった中平(尚己)さんが立ち上げの中心になっていたのを見ていて、「いつか私もあそこで働きたい」と思うようになりました。

コーヒーは一生の宝物にもなる、幅広く、奥深い飲み物

コーヒーは買ってきて飲むだけでなく、豆を選んで、自分で焙煎して、自分好みの味をつくることができる飲み物。それだけ奥が深いですし、技術を覚えれば一生涯の宝物にもなる。だからこそ、その私たちのような講師が教える意味もある。そう感じています。

私は、大学時代は文学部の学生で、一時は教員の道も考えたのですが、いまはこうやってみなさんにコーヒーのことを教えています。めぐりめぐって同じようなところに来たのかもしれません。でも、いまだに受講生の方から「先生!」と呼ばれるのには慣れないのですが(笑)。

UCCコーヒーアカデミーは「モノ」を売る場所ではなく、「コト」を伝える場所です。一杯のコーヒーがその方の人生をすこしでも豊かにしてくれることを願って、これからも受講生のみなさんと関わっていきたいと思います。

愛用のコーヒーグッズは

「このハリオの電動ミルは、通常の手挽きミルとしても使える優れもの。便利なので日常的に使っています」。

心に残る、最高のコーヒーは?

「ハワイのコナコーヒーも好きなんですが、基本的にどんなコーヒーも好きなんですよね。古い喫茶店でマスターが手鍋で温め直したようなコーヒーも味わいがあっていいと思うので(笑)。なので、私の出合うすべてのコーヒー、としておきましょうか」

UCCコーヒーアカデミー講師
川口 雅也(かわぐち まさや)
1993年入社。20年以上営業職を務めた後、2015年にUCCコーヒーアカデミー東京校が開校されると同時に講師に着任。「ベーシックコース」と「プロフェッショナルコース」のすべてのクラスを受け持つことができるオールマイティな講師。2020年からは東京校の責任者を務める。コーヒーアドバイザー、コーヒー抽出士、コーヒー鑑定士、CQI認定Qグレーダーの資格を取得。

(部署名・役職は取材当時の情報です)

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