“コーヒー屋”として挑戦し続けること[COFFEE CREATOR’S FILE 18 油谷仁敬] | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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“コーヒー屋”として挑戦し続けること[COFFEE CREATOR’S FILE 18 油谷仁敬]

「一杯のコーヒーができるまで」…そこにはUCCのコーヒークリエイターたちの「おいしい事実」があります。


UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」の開発に当たり、企画の立ち上げ当初からマーケティング本部の中心人物として関わっていた油谷仁敬。多くの方に愛されるUCCの伝統を守りつつ、新しいことへ挑戦していきたいと言う。
「マーケティングの仕事はゼロからイチを作り出せる仕事だと思っています。簡単ではありませんが、だからこそやりがいもあるんやなと」。

UCC製品の“新しさ”と“安心感”を届けるために

私は、もともとは名古屋に拠点がある中部支社で営業を担当していたのですが、2012年に東京のマーケティング本部に異動してきました。

マーケティングという仕事はそれぞれの企業で受け持つ範囲も変わってくると思うのですが、UCCの場合は、まずは現在の市場環境やお客さまの嗜好を考慮した上でどういう商品作りをするべきか、その方向性を考えます。

お客さまへのアンケート調査から最新のトレンドや世界的なコーヒーに求められる味の傾向までを含めて、大小のあらゆることをキャッチしながら進めていく仕事です。その中で、営業本部や飲料設計チーム(#16で紹介した千葉が在籍)といった他部署と連携し、各工場やサプライチェーンの方々にもご協力いただくのも大切なポイントになります。

お客さまのニーズに対して、どう答えていくのか。独りよがりになってはいけませんし、守りに入ってもいけない。

たとえば、今回の「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」の開発にしても、企画の立案から商品が流通に乗ってお客さまの手に渡るまで、あらゆることを想定しました。でも、基本にあるのは「UCCの製品を選んでくれたら間違いない」と思っていただくための責任感やと思っています。

新製品「赤いブラック」が誕生するまで

UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」の開発は、いろんな意味でチャレンジングな仕事でした。

UCC BLACK 無糖」はUCCの看板商品のひとつです。1994年の発売当初から「原材料はコーヒー、以上。」というコピーにもあるように、一貫して香料無添加にこだわってきた商品。

多くのファンがいらっしゃる中で、伝統を守りつつ、コーヒー業界のトレンドや市場環境を考慮しながら新しい風を送り込むというのが重要なテーマでした。

チェリー系の香りを活かした方向性や、ブラックコーヒーのパッケージを赤一色にしたことも挑戦のひとつでしたし、缶の素材や発色、テクスチャー(手に持った時の質感)なども細部までこだわりました。

飲料設計部との意見交換や試作品作りは数十回に及んだという。

「ゼロからイチを作り出せる仕事」

今回、「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」が新発売された時もそうだったのですが、やっぱり自分が関わった製品が世に出た時というのはうれしいものです。マーケティング本部に来てもう10年になりますが、いまだにドキドキしますし、コンビニやスーパーにずらっと並んでいるのを見ると、開発時の苦労も吹っ飛びます。

その並んだ商品をお客さまが買ってくださっているのを見た時には、こっそりガッツポーズするほど(笑)。

もちろんすべての商品開発がうまくいくわけではありません。自信を持って世に送り出したものでも、思ったより反応がよくないこともあります。

また、いまはSNSなどを通じてお客さまの声が直接こちらにも届く時代ですから、厳しいご意見を見た時には反省することもしばしばです。

でも、最近は、そんなところにもマーケティングという仕事のやりがいがあるんだろうなと感じています。

UCCは2021年から「ひと粒と、世界に、愛を」という企業パーパス(存在意義)を掲げています。

個人的には、その言葉を見た時に、「ほんまにそうやな」と思うところがありまして。マーケティングにおいては、市場の短期予測や長期予測を含め、あらゆるデータを駆使して商品開発を行っていくのですが、根本には「一人でも多くの人においしいコーヒーを届けたい」という気持ちが大事なんだと改めて気付かされました。

UCCを選んでくれたら間違いない」と思っていただけたら

仕事をしながら、ふと「缶コーヒーってなんだろう」と考えることがあります。

缶コーヒーはどこでも売っていますし、自分自身でもその開発に携わっているので、その存在が当たり前すぎて、よくわからなくなることがたまにあるんです。

もちろん、缶コーヒーという存在の受け取られ方は人それぞれだと思います。寒い日にはその温かさが嬉しいでしょうし、暑い日には喉を潤してくれる。忙しい時にはちょっとした癒しを与えてくれることもあると思います。

私の場合は、缶コーヒーの原体験は学生時代のバイト明けに飲んだ缶コーヒーです。仲間たちとどうでもいい話をしながら、飲んだ缶コーヒーのことをいまでも思い出します。人を繋げてくれる存在、といったら大袈裟でしょうけど。

赤いパッケージでも話題を集めている「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」。「店頭で見つけた方が興味を持っていただいたり、飲んで、このデザイン・色にした理由に納得していただけると嬉しいですね」と油谷は言います。

どんな商品でも “コーヒー屋”としての自負と謙虚さは忘れないように仕事をしていきたいと思っています。

愛用のコーヒーグッズは

「UCC CAFE@HOME」で展開された「I’m Doraemon」のマグカップ。本当は奥様にプレゼントしたものだが、かわいくて、現在は自分で使っているのだとか。

心に残る、最高のコーヒーは?

学生時代、回転寿司のチェーン店でアルバイトをしていたという油谷。先輩や仲間たちと一緒に飲んだ缶コーヒーの味が忘れられないという。「深夜の仕事終わりに、どうでもいいことを話しながら自動販売機で買った缶コーヒーをよく飲んでましたね。ブラックの缶コーヒーは、先輩に『飲んでみーや、うまいぞ』と言われて飲んだのが最初です」

マーケティング本部 飲料マーケティング部 部長
兼 飲料ブランドパーソナルユースチームマネージャー
油谷仁敬(あぶらや よしひろ)
2007年社。名古屋市に拠点をおく中部支社営業所で希望していた営業職を5年間経験した後、東京本社のマーケティング部に異動。現在は飲料ブランドパーソナルユースチームのチームマネージャーを兼任。「UCC BLACK無糖 New Ground Fruity Blend」の開発に当たっては、企画当初から中心人物の一人としてプロジェクトに関わった。

(部署名・役職は取材当時の情報です)

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