【永久保存版】コーヒーゼリーの基本の作り方 | ゼラチン・アガー・寒天のレシピも解説! | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE 【永久保存版】コーヒーゼリーの基本の作り方 | ゼラチン・アガー・寒天のレシピも解説!

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【永久保存版】コーヒーゼリーの基本の作り方 | ゼラチン・アガー・寒天のレシピも解説!

みんな大好き「コーヒーゼリー」!

コーヒーで作るデザートと言えば、昔も今もまず思い浮かぶのは「コーヒーゼリー」では?
レトロな佇まいの喫茶店のコーヒーゼリーから、コンビニで買える気軽なカップタイプまで、決して派手ではないものの、たびたび押し寄せる流行のスイーツの波に押し流されてしまうこともなく、変わらぬ人気を保ち続けている稀有な存在でもあります。

今回は、そんな老若男女問わず愛されている、コーヒーゼリーについて語っていきます!

そもそも「コーヒーゼリー」とは?

お菓子の 「ゼリー」 と言えば、一般的には、果汁などに動物由来のゼラチンや、植物由来の寒天などで固めて作ったものを指します。

コーヒーゼリーは、飲み物としてのコーヒーを凝固性のある素材で固め、プルンとした触感の食べ物に仕立てたもの。フレッシュ(コーヒーミルク)が添えられていたり、ゼリー自体は甘くせずコンデンスミルクや甘い生クリームをかけて食べたり、様々な楽しみ方がありますね。

「コーヒーは飲めないけど、コーヒーゼリーなら食べられる、むしろ好き」なんて方もいるのでは。

ゼラチン、寒天、アガー、どれで固める?

最もポピュラーなものはゼラチンで固めるコーヒーゼリーでしょうか。ご家庭でコーヒーゼリーを作る時に、使いやすく、比較的手に入りやすい材料と言えば、「ゼラチン」のほかにも、「寒天」「アガー」などがあります。

さて、それぞれどの素材で固めたコーヒーゼリーでしょうか?(答えは下で!)

ゼラチンとは

ゼラチンとは、コラーゲンから抽出された動物性たんぱく質のこと。

日本ゼラチン・コラーゲン工業組合によると、“動物のカラダを形づくる繊維状のタンパク質コラーゲン。コラーゲンは水に溶けませんが、加熱し、構造を分解することにより、溶け易い水溶性のタンパク質に変わります。これがゼラチンです。ゼラチンの最大の特長は温めると溶け、冷すと固まる「ゾル化・ゲル化」を可逆的に行えること。”とあります。

板状や粉状のタイプがあり、「板ゼラチン」は水に浸けてしっかりとふやかして使います。粉状のものは、水に振り入れてふやかして使うものと、ふやかさずに使えるものがありますので、説明書きを読んで使いわけましょう。

寒天とは

寒天とは、紅藻類(こうそうるい)という種類の海藻、テングサやオゴノリなどが原料で、海藻を煮込みんで冷やし固めてから水分を取り除いて乾燥させたもの。ゼラチンとは違い、こちらは植物由来です。

四角い棒状の「棒寒天」もありますが、ゼリーを作る時には、粉状になった「粉末寒天」が扱いやすいのでオススメです。

アガーとは

アガーは、スギノリやツノマタなどの紅藻類の海藻から抽出される多糖類(カラギーナン)や、マメ科の植物の種子から抽出する多糖類(ローカストビーンガム)が原料です。つまりこちらも寒天同様、植物由来の素材です。さらさらとした白い粉状で市販されています。

アガーで作ったゼリーは、プルンとした弾力のある質感になりますが、何と言っても一番の特徴は、高い透明度。美しく透き通ったゼリーに仕上げることができます。

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コーヒーゼリーが3つ並んだ上の画像は、それぞれ「ゼラチン」「寒天」「アガー」で固めたコーヒーゼリー。どれがどれだかわかりましたか?

少しにごりのある色味の左が「寒天」で固めたもの。見た目もちょっと水ようかんに近い雰囲気ですね。そして中央が「ゼラチン」、右が「アガー」です。このふたつはパッと見ほとんど違いがわかりませんが、「アガー」で作ったコーヒーゼリーは、表面がよりツルンとして透明度も高くなっています。

固める材料別に手順を解説!
「コーヒーゼリー」基本の作り方

では、ここで「ゼラチン」「寒天」「アガー」それぞれの特徴を活かしたコーヒーゼリーのレシピをご紹介します。

ここで使用する「コーヒー液」は、ドリップしたレギュラーコーヒー、インスタントコーヒーを溶かして作ったもの、濃縮タイプを割って作ったコーヒーペットボトル入りのコーヒーでもOKです。
手に入りやすい、あなたのお好みのコーヒーで作ってみてください。

「ゼラチン」で作るコーヒーゼリー しっかり触感で楽しみたい方に

粉末タイプのゼラチンを使ったレシピです。5g入りの小袋で市販されていることが多いので5gで解説します。たくさん作りたい場合は、分量を掛け算して作ってください。

材料(小さめのゼリー型 2個分程度)

  • コーヒー液 250~350ml程度
  • 粉ゼラチン 5g
  • 砂糖 お好みでOK

作り方

  1. お好みのコーヒー液を用意します。
  2. ふやかすタイプのゼラチンならば、適量の水(分量外)と合わせてしっかりとふやかしておきます。(この時、ゼラチンへ水を入れるとダマになるので、水を入れた器の方へゼラチンを振り入れるのがコツ!)
    ふやかし不要の顆粒タイプならば、そのまま使います。
  3. 小鍋にコーヒーを入れて温めます。
    鍋の中がふつふつとするくらいになったら、ゼラチンを入れ、よく混ぜ溶かしてください。ふやかす必要のないゼラチンを使う場合も、コーヒーが温まってから入れましょう。
    電子レンジで温める場合は、耐熱のボウルなどに入れて600wで3~4分程度温めます。3分くらいから、10秒くらいずつ様子を見て温めてみてください。
  4. コーヒーゼリー自体に甘味をつけたい場合は、ここで砂糖を加えてよく溶かします。量はお好みで。甘くしない場合は、食べる時にコンデンスミルクやホイップクリームなどを添えると良いですね。
  5. コーヒーゼリー液ができあがったら、器(型)に注ぎ、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ固まるまで冷やして完成です。器から外して盛り付けたい時は、お湯をはったボウルなどで軽く湯せんすると外しやすくなります。

ポイント・コツ

■ゼラチンは熱に弱く、液体に溶かした状態で沸騰させると、固まる力が弱まってしまいます。[3]の工程では、ぐつぐつと煮込まないよう、弱火で様子を見ながら煮溶かしてください。

■用意するコーヒー液は、ゼラチン5gに対し、しっかりめのゼリーにしたいときは250ml、程よい固さにしたい時は300ml、ふるふるにしたい時は350mlくらいで調整してみてください。
ゼラチン5gに対し、コーヒー液400mlくらいでも固めることはできますが、その場合、型から出して盛り付けるのではなく、グラスなどに入れてスプーンですくって食べるか、クラッシュして飲むゼリーなどにするのがオススメです。

「アガー」で作るコーヒーゼリー 透明感を重視したい人に!

アガーを扱う時は「ダマになりやすい」という注意点があります。粉末状のアガーと分量の砂糖をよく混ぜ合わせてからコーヒー液に振り入れて溶かすのがポイントなので、アガーでコーヒーゼリーを作る場合は必然的に甘味のあるコーヒーゼリーになります。

材料(小さめのゼリー型 2個分程度)

  • お好みのコーヒー 350ml程度
  • アガー 5g
  • 砂糖 20~30g程度
    (お好みでOKですが、アガーと混ぜるので少なすぎるのはNG)

作り方

  1. ボウル等にアガーと砂糖を入れ、よく混ぜ合わせておきます。
  2. 小鍋にコーヒー液を入れたら弱火にかけ、沸騰させないように温めます。
    温まったら、[1]を少しずつ振り入れしっかり溶かします。
  3. コーヒーゼリー液が出来上がったら器(型)によそい、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ固まるまで冷やして完成です。

ポイント・コツ

■アガーを扱う時の注意点としては、「常温で固まる」ため、粗熱が取れてから固まるまでの時間が早いこと。器(型)に流すときも手早く行ってください。固まったあとは、夏場でも溶けだしたりしません。

「寒天」で作るコーヒーゼリー エッジの立ったゼリーを作る!

しっかりした触感、口に入れてほろりと崩れるような触感が楽しめる寒天ゼリー。バットなどで固めて賽の目にカットするなど、盛り付けにも趣向を凝らせるゼリーです。戻す手間が要らない粉寒天で解説します。

材料(小さめのゼリー型 4個分程度)

  • お好みのコーヒー 500ml程度
  • 粉寒天 2g
  • 砂糖 20~40g程度(お好みでOK)

作り方

  1. 粉寒天、砂糖を小鍋に入れ、弱火にかけます。
    ※抽出したコーヒーや、PETボトル入りのコーヒー等を使う場合は、ここで一緒に加えます。インスタントコーヒーや濃縮タイプのコーヒーを使う場合は、[2]の工程のあとで加えた方がコーヒー風味を損ないにくいです。
  2. 寒天はしっかり煮溶かすのがポイント。温まったなと思ってから2分程度そのまま弱火にかけてください。
  3. コーヒーゼリー液が出来上がったら器(型)によそい、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ固まるまで冷やして完成です。

ポイント・コツ

■寒天は、煮溶かさないと固まりません。一見溶けたように見えてもしっかり溶けていないこともあるので、ふつふつとしてから必ず2分程度は火にかけてください。

■ゼラチンやアガーと比べて火にかける時間が長いレシピのため、最初からコーヒー液で作らず、水と寒天(砂糖)を先に煮溶かしてから、インスタントコーヒーや濃縮タイプのコーヒーを加えて、コーヒーゼリー液として完成させると、香りや味わいが際立ちます。

■写真のゼリーは無糖で作っていますが、砂糖を加えると透明感がでます。

ここでは、コーヒーゼリーの基本的な作り方をご紹介しましたが、オリジナルのアレンジも可能です。たとえば、生クリームを加えて濃厚なコーヒーゼリーにしたり、バニラアイスと一緒に食べるなど、自分好みのアレンジをして楽しむことができます。

低カロリーなデザートって本当?

作り方で解説した通り、ものによっては砂糖を加えて作るべきものもありますが、砂糖を加えない、もしくは砂糖を低カロリーの甘味料に置き換えることでカロリー低めのデザートに仕上げることはできそうです。

ちなみに、固める素材のカロリーはそれぞれ下記の通り。なかでも寒天のカロリーはほとんど気にしなくて良いレベル!寒天と低カロリーの甘味料とコーヒーで作ったコーヒーゼリーならば、かなりカロリーオフのおやつになりますね。

それぞれ100gあたりのカロリー
ゼラチン …344kcal
アガー …350kcal
寒天 …約3kcal

コーヒーゼリーに向いているコーヒーとは?

コーヒーゼリーに向いているコーヒーはどんな種類があるのでしょうか?こちらで解説します。

■レギュラーコーヒーを使う時

ドリップして淹れるコーヒーならば、どんなコーヒーでもお好みでOK。
例えば、濃厚な乳製品(コンデンスミルクやバニラアイス)と合わせたいなら、焙煎深めのコクのあるタイプで作ると相性が良いと思います。

もちろん、浅炒りのコーヒーで作っても。その場合は、ゼリー自体に甘みはつけず、シロップや香りのよいハチミツなどを添えて、コーヒーそのものの味を際立つ食べ方がオススメです。

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■インスタントコーヒー、濃縮タイプのコーヒーを使う時

お湯や水を加えて作るタイプのコーヒーは、全体の水分量に与える影響を気にせずに濃さを調整しやすいため、実はお菓子作りにはもってこい。

コーヒーゼリー以外にも、ケーキやクリームなどコーヒー風味にしたい時にはとても便利なので、お菓子作りが好きな方は常備しておくと重宝しますよ。

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■ドリンクタイプのコーヒーを使う時

ペットボトル入りでも缶コーヒーでも、淹れる手間なくすぐに使えるドリンクタイプのコーヒーは、コーヒーゼリーを作る手間をぐんと省いてくれます。

特に、大量にコーヒーゼリーを作りたいときには、大型ペットボトル入りの無糖コーヒーが便利です。作りたい固さによりますが、900mlなら全量を鍋に入れ、ゼラチン12~15g程度を煮溶かしてから固めるだけ。まとめて作って冷やしておけばおやつにもなりますね。

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『12か月のコーヒーゼリー』、始まります

ちなみに冒頭のコーヒーゼリーは、『UCC BLACK無糖 Rich』とアガーで使って作ったゼリーです。透明感もばっちり、ほろ苦くもリッチな味わいがたまらない美味しさでした。

ここまで読んで、猛烈にコーヒーゼリーが食べたくなったあなたに!毎月ひとつコーヒーゼリーのレシピを紹介する『12か月のコーヒーゼリー』が始まります。

「コーヒーゼリーのレシピってそんなにあるの?」と思うかもしれませんが、味も見た目も多種多様なコーヒーゼリーの世界をお届けしていく予定です。
初回はこちら!

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