SDGsをもっと気軽に感じてもらう使命感[COFFEE CREATOR’S FILE 19 願能千瑛] | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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SDGsをもっと気軽に感じてもらう使命感[COFFEE CREATOR’S FILE 19 願能千瑛]

「一杯のコーヒーができるまで」…そこにはUCCのコーヒークリエイターたちの「おいしい事実」があります。

2020年、UCCグループは、コーヒー産業全体の持続的発展を見据えたサステナビリティ推進室を立ち上げました。「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」という目標を掲げるサステナビリティ推進室の中で、SDGs教育を中心に担当しているのが願能です。

サステナビリティ推進室との出合い

私がサステナビリティ推進室に入ったのは、部署が立ち上がった翌年です。入社時は北九州の営業部に配属でしたので、ルート営業の時は自分でトラックを運転してお得意先さまをまわっていました。

そのあと、UCCグループの労働組合で働いているときに、サステナビリティ推進室が主催していた「六甲山“森の世話人”活動」に労働組合の活動として参加したのが、その活動を深く知ることになったきっかけです。

もちろんサステナビリティ推進室の存在は知っていたのですが、実際にプロジェクトを体験してみて、「UCCってこんなことまでやってるんだ」と。自分の会社なのにちょっと感動したのを覚えています。

それからぐっと興味をもちまして、2021年からはサステナビリティ推進室の3人目のメンバーとして働いています。

もともと大学のゼミでは環境ビジネスを学んでいたという願能。学生時代には、レアメタルをリサイクルするため小型電子機器を回収する活動を行なったり、海ごみについての環境レポートでは賞をもらった経験もあるそうですが、「まさか立ち上がったばかりの環境を扱う部署に異動するとは」と本人も驚いたそうです。

セミナーを聞いた子どもたちのアクション

サステナビリティ推進室では、環境に関する取り組みを多岐にわたって行っていますが、私が主に担当しているのは「サステナビリティ教育」です。

教育といっても、お勉強してもらうことが目的ではなく、たとえば、子ども向けの体験型施設「カンドゥー」にはUCCのブースがありますが、お子さんがコーヒーとSDGsのことを知りながら“カフェ店長”のお仕事体験をしたあとにアクションガイドブックをお渡ししていて、親子で楽しくSDGsを学べるような工夫をしています。

また、UCCグループでは、2013年から中学校・高校向けにコーヒー産業における開発と環境保全を題材にした学習教材を提供しています。

そのような取り組みを通じて、「コーヒーや環境問題についてもっと知りたい!」という声をいただく機会も増え、「もっとこちら側から発信しよう」ということで2021年7月からはじめたのがオンラインの「SDGsセミナー」です。

次世代教育の一環として、UCCグループが取り組んでいるサステナビリティ活動の話が中心ですので、当然、相手が小学生と大学生では話す内容も違ってきます。

高校生や大学生の場合は、コーヒー産業が抱える課題やUCCの活動について自分たちの生活をイメージしながら聞いてくれるのですが、小学生・中学生に伝えるのは少し難しいことがありますね。とくに小学生はまだコーヒーを飲んだことがない子も多いので、分かりやすい言葉で紹介するなど工夫が必要です。

「お父さんやお母さんが飲んでいるコーヒーの、飲んだ後の粉は消臭剤や肥料にもなるんだよ。もったいないから捨てないでね」

こういった抽出後のコーヒー粉の説明から、環境問題に話を広げていったりするのですが、ある小学校の先生から、「セミナーのあと子どもたちが進んでゴミ拾いをはじめたんです」という報告をもらった時はすごくうれしかったです。

願能は子どもたちの「聞いたことをすぐさま行動に移す素直さに感動した」と言います。「子どもには、勉強として環境問題を“教える”のではなく、いろんな体験のひとつとして環境問題を身近に感じてくれれば、きっと親世代の学びにもなると思うんです」。

「UCCっていい会社なんだね」

UCCでは、2022年にサステナブルビジョンとして「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」を掲げました。

大きなフレームワークとしては、カーボンニュートラルなどの問題を含んだ「自然を豊かにする手助けを」と、持続可能なコーヒー調達をベースにしながら「人々を豊かにする手助けを」していくことが目標なのですが、私が担当する「次世代教育」は特に若い世代に向かってUCCを代表してお話をする機会も多く、その都度、背筋が伸びる思いです。

公演やオンラインセミナーをする時なども毎回緊張します。オンラインセミナーが始まった年に、UCC社員のお子さまが通う学校でセミナーをしたことがあって、帰宅したときに「お母さんが働いている会社っていい会社なんだね。友達も凄いねって言ってくれた」と報告してきたそうなんです。 

その言葉を聞いた時に、本当に嬉しくて、ちょっとずつでもいいから、自分の関わっていることが世の中に広まってくれればいいなと思いました。

わたしの中の“ポジティブな変化”

サステナビリティ推進室に異動してから、「普段の生活の中でもごく自然に環境のことを気にするようになった」と願能は言います。

本当に小さなことなんですけど、電気のスイッチをこまめに切ったり、ペットボトルは分別するだけでなくキャップを集めるようになりましたし、コーヒーに関しても、家では紙フィルターは使わなくなって、ステンレスのフィルターを使うようになりました。

いま世間ではSDGsという言葉が一人歩きを始めて、行きすぎた対応にすこし息苦しさを感じている人も多いんじゃないかと思います。

でも、世の中全体が、もっとごく自然に、当たり前のこととして、環境に関われるようになるのが理想ですよね。

そのために次世代教育は欠かせないと思いますし、コーヒーを通じて、世の中に貢献できる仕事ができるのは幸せだなと感じています。とくに、UCC社員としては、次代を担う子どもたちと関われる数少ないポジションですので、「これからも一人でも多くの方にUCCのサステナビリティ活動を知って共感いただき、一緒に考えていければ」という思いでがんばっていこうと思います。

愛用のコーヒーグッズは

入社して数年後、広域営業担当をしていた時のお客さまだったカフェのマグカップと、グループ会社「ラッキーコーヒーマシン」から発売されている『bonmac ドリップポットPro』。新潟県燕三条の職人が丹精込めて創り上げた“Japan Quality”の逸品。「両方とも使いやすくてお気に入りです。とくにマグカップは、あの時、一緒に仕事をした同期の子とお揃いで買った思い出のものです」。

心に残る、最高のコーヒーは?

新入社員の頃、得意先の方が淹れてくれたカプチーノ。トラックを運転して営業先を回っているときに「ちょっと休んでいきなよ」と淹れていただいた一杯の味が忘れられません!

UCCホールディングス株式会社 サステナビリティ推進室
願能千瑛(がんのう ちえ)
2013年UCCコーヒープロフェッショナル株式会社に入社。ルート営業として北九州支店に配属。広域営業本部に異動し全国チェーンのお得意先さまを担当。その後、UCCグループの労働組合の専従として、組合員の“生きがい”“働きがい”の実現に向け様々な活動に取り組む。
2021年、前年に立ち上がったばかりのサステナビリティ推進室に抜擢。現在は、主にSDGsの教育担当として、小学生から大学生に向けて、UCCグループのサステナビリティ活動などを伝える。  

(部署名・役職は取材当時の情報です)

同じくサステナビリティ推進室・関根の記事はこちら。

『UCCのサステナビリティ』もご覧ください。

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