今回はスパイスやハーブを使ったアイスコーヒーのご紹介です。刺激的&シャキッとするおいしいアレンジアイスコーヒーで、ほてったカラダをクールダウンしましょう。
INDEX
暮らしに上手に取り入れたいスパイス&ハーブ
UCC COFFEE MAGAZINEでは、以前、エスビー食品とのコラボレーションで、スパイスを使ったコーヒーをご紹介しました。
今回は、夏の疲れに効きそうな「スパイス&ハーブ」を使用したアレンジアイスコーヒーをご紹介します。アイスコーヒーのもつ清涼感をさらにパワーアップしたレシピは、前回同様「スパイス&ハーブ検定1級」を取得しているUCCコーヒーアカデミーの幸田講師に、「夏らしい食材」で「さわやかさやスパイシーさがアクセントになるようなレシピ」…のお題で考案してもらったもの。
クセになりそうな新感覚の味わいをご提案します!
フェンネルパインアイスコーヒー
「フェンネル」というハーブはご存知ですか?
甘い香りがする、地中海沿岸が原産のセリ科の植物で、魚料理に使われることでも有名なハーブです。利尿作用や、消化を促す作用があると言われており、パウダーにしたもの、粒状のもの、フレッシュ茎や葉などいろいろな形状で売られています。
最初にご紹介するのは、フェンネルの粉と、トロピカルフルーツの代表格・パイナップルをつかったアイスコーヒーです!
材料
フェンネル(粉):5振り程度(お好みで加減)
パインジュース:100ml
アイスコーヒー:100ml
氷:適量
あればパイン果肉(缶詰、生パインどちらでも):適量
飾り用のフェンネル、ディルなど:適量
作り方
- パイナップルジュースにフェンネル(粉)を入れてよく混ぜる。
- グラスに氷を入れて、[1]を注ぐ。
あればパイン果肉を1口サイズに切って入れる。 - 氷やスプーンに沿わせるようにして、アイスコーヒーを静かにグラスに流し入れて2層にする。
- 仕上げにフレッシュパイナップルや、フェンネルやディルなどのグリーンを飾る。
今回の飾り付けには、フレッシュパイナップルとディルを使いました。コーヒーは ゴールドスペシャルアイスコーヒー無糖1000mlを使用。濃厚な味ながら後味がすっきりとしてパインジュースの甘味とほどよくなじみます。もう少し甘さがほしいな、と思うときにはシロップを入れてみてくださいね。
作ってみると、フェンネルの量が多いことに少し驚かれるかもしれません。でも多めが正解!爽やかな味わいのフェンネルの風味をしっかりと感じられることがこのドリンクのポイント。夏の暑さで疲れ気味の胃腸も癒されるかも。
ローズマリーヨーグルトアイスコーヒー(ラッシー風)
次は、観葉植物としても人気のシソ科のハーブ・ローズマリーを使ったレシピです。ローズマリーは若返りのハーブと呼ばれ、血めぐりや消化の調子を整える効果があると言われています。またその強い香り成分には、記憶力が向上する効果もあるのだとか!
そのローズマリーと合わせるのは、飲むヨーグルト(加糖)です。コーヒーの持つ酸味は「ヨーグルトのような」と表現されることもあるのですが、実はコーヒーとヨーグルトの組み合わせは、意外かもしれませんが、飲んでみるとその相性の良さがわかります。
材料
ローズマリー:浸け込み用と飾り用で数本(お好みで)
飲むヨーグルト(加糖):100ml
アイスコーヒー:100ml
氷:適量
作り方
- ローズマリーは飾り用に1本取り置いたら、残りの葉をちぎりスプーンなどで押して香りを出しやすくした後、アイスコーヒーにしばらく浸け込んでおく。
- グラスに氷を入れ、飲むヨーグルト(加糖)を注ぐ。
- [1]のアイスコーヒーを氷やスプーンに沿わせる用にして、グラスに注ぐ。
- 飾り&香り付けにローズマリーを入れる。
ローズマリーは香りが強いので浸け込む時間は、短くても大丈夫。またフレッシュな枝がないときは、粉でも代用できます。その場合はアイスコーヒーに粉を混ぜてヨーグルトの上に注いでください。
コーヒーは今回は新感覚なフルーティーさが特徴のBLACK無糖 New Ground Fruity Blend 缶185gを使いました。コクの強いコーヒーでもよく合うので、お好みで試してみてくださいね。
ヨーグルトとコーヒーの色が2層になって、見た目にも美しいドリンク。夏は酸味が欲しくなる時期ですが、ヨーグルト&コーヒーにローズマリーの香りが加わることで、単に爽やかなだけではない、力強い味わいになりました。
ジンジャーカルダモンりんごはちみつビネガーアイスコーヒー
ジンジャーに、カルダモン、そしてはちみつ入りリンゴ酢。この長いタイトルを見るだけで、カラダが喜びそうですよね。
ジンジャーとカルダモンはお酢系と相性のいいスパイス。今回は手軽に作れる粉状のタイプを使用します。ジンジャーは生姜のことですが、カルダモンもショウガ科の植物。エキゾチックで清涼感のある香りが特徴的です。この2つのスパイスを入れた甘味のあるリンゴ酢が、コーヒーをさらにスッキリ明るい味わいに。
ひと口飲むとリンゴ酢の酸味でパッとカラダが目覚めそう(笑)。シャキッとしたい夏の日に試してほしいアイスコーヒーです。
材料
ジンジャー(粉):5振り程度(お好みで加減)
カルダモン(粉):5振り程度(お好みで加減)
リンゴ酢:大さじ1杯前後(使うお酢のタイプや、お好みで加減)
はちみつ:大さじ1〜2杯程度
アイスコーヒー:140ml
氷:適量
ミント:適量
作り方
- リンゴ酢にはちみつを入れ、ジンジャー(粉)とカルダモン(粉)を混ぜる。
- [1]にアイスコーヒーを注ぎ、混ぜる。
- グラスに氷を入れて、[2]を注ぎ、ミントの葉を飾る。
リンゴ酢は「飲むリンゴ酢」などの、ドリンク用で売られているものの方が刺激が少なく味わえますが、タイプによって酸味や甘みの度合いがことなるので、お好みで調整してみてください。もともと甘味がついているものもありますが、そうでない場合は、はちみつなど甘みをつけるとより飲みやすくなります。
今回のコーヒーは、コクと香りにこだわりのある 職人の珈琲 無糖 PET900ml を使用しましたが、コーヒーも加糖タイプを使ってもOKです。
またお好みで強炭酸水(プレーン、またはオレンジやレモン、ライム味などでも)を加えて割るのもオススメ!シュワシュワとした刺激で爽快感が増します。
炭酸を加える場合は味が薄まらないよう、コーヒーは少し濃いめのアイスコーヒーを使用してくださいね。
ひと手間で、いつものコーヒーがスペシャルドリンクに。
夏バテ防止にも良さそうな、スパイス&ハーブをつかったアイスコーヒー3種、いかがでしたか?実際に飲んでみると、どれもいつものアイスコーヒーとはまったく違う飲み物に感じられると思います。
アイスコーヒー自体にも爽快感がありますが、ときにはハーブ&スパイスでひと手間を加えてみては。うだるような熱気にちょっと疲れを感じたら、ぜひ試してみてくださいね!
レシピを考案したのは…
幸田 貴枝 Takae Koda UCCコーヒーアカデミー講師 ・UCCコーヒーアドバイザー ・(アメリカ)CQI認定Qアラビカグレーダー ・国家資格製菓衛生師 ・スパイス&ハーブ検定1級 ・チョコレートエキスパート