UCCが取り組む「コーヒーを飲むこと」で誰もが参加できるサステナビリティ。教えて、コーヒーアカデミー! | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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UCCが取り組む「コーヒーを飲むこと」で誰もが参加できるサステナビリティ。教えて、コーヒーアカデミー!

よく耳にする言葉、「SDGs」。実はコーヒーも決して無縁ではありません。栽培から提供されるまでのさまざまな工程で関わりがあるのです。SDGsとコーヒーの関係、また「あなたの飲む1杯のコーヒーが、人と地球に幸せをもたらす1歩になりますように」という思いでUCCが進めるサステナビリティへの取り組みについて、UCCコーヒーアカデミーの学長であり、SDGsセミナーも開催している栄講師にわかりやすく解説してもらいました。

あなたの飲む1杯のコーヒーが、人と地球に幸せをもたらす1歩になるように

よく耳にする言葉、「SDGs」。実はコーヒーも決して無縁ではありません。栽培から提供されるまでのさまざまな工程で関わりがあるのです。

今回は、SDGsとコーヒーの関係、UCCが進めるサステナビリティへの取り組みについて、UCCコーヒーアカデミーの学長であり、SDGsセミナーでも登壇している栄さんに、わかりやすく教えてもらいました。

あなたの飲む1杯のコーヒーが、人と地球に幸せをもたらす1歩になりますように。

2030年へ、17の国際目標と繋がるコーヒー事業

まず「そもそもSDGsとは」というところからおさらいしてみましょう。
栄さん、解説お願いします!

「SDGsは『Sustainable Development Goalsサステナブル・デベロップメント・ゴールズ)』の略ですね。2015年に国連サミットで採択された、「サステナブル(持続可能)で多様性と包摂性のある社会の実現」のための「2030年を年限とする17の国際目標」のことです」

これはUCCの活動、コーヒーづくりとどのように繋がっているのでしょうか?

「UCCは、苗木の栽培から1杯のコーヒーに至るまで、一貫したコーヒー事業をグローバルに展開しているのですが、実はそのすべての段階で、これらの国際目標と密接な関わりがあるのですよ」

6つの目標から見えてくる、UCCの取り組み

特にコーヒーの製造販売と関係の深い6つの項目にフォーカスして、UCCがどのように取り組んでいるのか栄さんに教えてもらいました。

「UCCは「コーヒーの力で、世界にポジティブな変化を」を掲げ、ひとつひとつの課題と向き合い続けています。特にコーヒーの製造販売と関係の深い6つの項目にフォーカスして説明していきますね。

[No.1 貧困をなくそう]
[No.8 働きがいも経済成長も]

貧困の問題は、ますます深刻になっていますよね。

「世界で『極端に貧しい』暮らしを強いられている子どもたちは、5億人以上にもなるそうです。コーヒーは『コーヒーベルト』と呼ばれる地域で栽培されていますが、そこにも発展途上国が多く、『貧困』や『児童労働』の問題を抱えている地域がたくさんあります」

■すこやかな労働環境と経済成長を支援する

「ひと言で貧困をなくす、働きがいや経済成長をもたらす、といっても簡単なことではありません。UCCでは『強制労働と児童労働の禁止』『適切な労働条件の遵守』『人権の尊重』『品質向上の手助け』などを、良い方向へ変化していけるような推進をしています。
直営農園ではもちろん、たとえばルワンダやロタ島での栽培技術の指導や、ブランド価値向上のサポートなど、その他の国・地域においても努力を続けています。

詳しい解説は「UCCのサステナビリティチャレンジ」へ!

[No.6 安全な水とトイレを世界中に]

日本は水源に恵まれ、また水を取り巻く設備も整っています。でもそれは世界的に見ると、決して当たり前ではないんですよね、栄さん。

「そうですね。世界では、約7億3,300万人以上もの人が水に関して日常生活に不便を感じていると言われていて、中には危機的なレベルとさえ言える国で暮らしている人たちもいます。水そのものもまた、温暖化や人口増加、経済発展などにより不足していく危険があります。コーヒーは、栽培や果実から生豆を取り出す段階で、大量の水を必要とします。また生豆を取り出した後の廃水も問題になっています」

■コーヒー豆の精製段階での水の節約、廃水の浄化処理

「コーヒーの果実から生豆を取り出す代表的な方法として、ウォッシュド(水洗式)と呼ばれる、大きな水槽にコーヒーの実を浸す工程を経る生成方法がありますが、これには大量の水を使います。

UCCの直営農園ではその方法だけに頼らず、天日干しをして取り出す、ナチュラルという精製方法も取り入れています。また水を使った場合は、きちんと濾過装置を通して浄水してから自然に返すなどの努力をしています」

またUCCハワイ直営農園では、それ以外にも持続可能な生産活動を実践しています。詳しい解説は「UCCのサステナビリティチャレンジ」へ!

[No.13 気候変動に具体的な対策を]

なかなか歯止めがかからない地球温暖化。その影響で、2050年にはコーヒーも飲めなくなってしまうかもしれないという『コーヒーの2050年問題』は本当なのでしょうか。

「確かにこのままではコーヒーも、病気や品質の低下に直面してしまいます。生産量とともに生産者も減り、2050年ごろには高品質なコーヒーの約半分が収穫できなくなってしまうという可能性は否定できません」

■再生可能エネルギー由来の電力、バイオマス燃料、水素を熱源とするコーヒー

「UCCのいくつかの工場ではすでに、全電力を再生可能エネルギー由来にし、電力から排出されるCO₂を実質ゼロにしています。ほかにもバイオマス素材(原料に石油を使わない素材)への切り替えや、水素を熱源とした焙煎コーヒーの開発などを通して、温室効果ガスの削減に取り組んでいます」

実験用水素焙煎機を用いた焙煎の様子

詳しい解説は「UCCのサステナビリティチャレンジ」へ!

[No.14 海の豊かさを守ろう]

海洋ゴミの約8割は陸から海に運ばれたもの。そして魚たちは細かくなったマイクロプラスチックを食べ、私たちはその魚を食べることになります。自然にも人間にも好ましくない循環ですね。。

「プラスチックは毎年800万トン以上が海にゴミとして流れ込んでいると言われています。コーヒー業界も現状、ペットボトルやプラスチックのカトラリーを多用しており、この循環を改善するための努力が望まれています」

■パッケージやカトラリーの改善、お客さまが楽しんで協力できる仕組み

「UCCグループでは、包装資材の原料をバイオマスプラスチックなどの環境配慮型資材に切り替えつつあります。またカトラリーにもプラスチックは使わず、ストローも紙製に。断熱性・耐久性、効率化まで考慮した『お店のためのエンボスカップ』の開発や、エコバッグやマイタンブラーの推奨など、お客さまも楽しみながらご協力いただける方法を考えています」

詳しい解説は「UCCのサステナビリティチャレンジ」へ!

[No.15 陸の豊かさも守ろう]

森林破壊も、気候や生態系、そこに住んでいた人々の生活に大きな悪影響を及ぼします。コーヒーにできることはないのでしょうか。

「世界では、伐採や焼き畑などにより毎年約1,000ヘクタールもの森林が破壊されていますが、実はそのほとんどの目的は農地開発なんです。広大な農地を必要とするコーヒーも、無関係ではありません」

■シェードツリープロジェクトで緑を増やす

「UCCはコーヒーの生産とともに緑を増やす取り組みを始めました。コーヒーは日陰を好む植物なので、日陰を作るシェードツリーにバナナなどを植樹すれば、緑を増やすことができ、かつバナナとコーヒーを合わせた産業によって現地の人々の生計向上にも貢献できます」

バナナの木が植えられたジャマイカのコーヒー農園

UCCハワイ直営農園のシェードツリーの様子もこちらでご覧ください。↓

コーヒーで世界にポジティブな変化をもたらそう

2030年はもう目の前。日本におけるSDGsがどこまで進んでいるのか気になりますね。

「残念なことに、SDGsの達成ランキングを見ると、日本はまだ20位以下なんです(2023年現在)。コーヒーを通した取り組みも全体的にまだ道半ばです。外でコーヒーを飲むとき、つい安さも求めたくなりますよね。でも本来、サステナビリティの条件を満たしたコーヒー1杯の適正価格は1,000円超でもおかしくないと言われているんですよ」

「サステナブルなコーヒー調達」のマークにご注目

UCCのコーヒーの中に「サステナブルなコーヒー調達」のマークがついているものがあることをご存知ですか?
このマークについても聞いてみました。

「UCCは、地球・人・製品それぞれにおいてサステナビリティの具体的な基準を設けましたが、このマークがついているのは、それらを満たしたコーヒーですよ、という証明です。業界全体でのサステナブルなコーヒーの比率を高めようという目的もあり、協働パートナーの厳しい監査とも連携しながら調達されています」

お客さまにも、このコーヒーを選ぶことで自然に人と地球の幸せに参加していただけたら、という思いもこめています。ぜひ注目してみてくださいね。

詳しい解説は「UCCのサステナビリティチャレンジ」へ!

2030年、そしてその先へ。

UCCはコーヒーによって世界にポジティブな変化をもたらすために、サステナビリティと真摯に向き合っていきます。
コーヒーを愛する皆さんの力もまた、心強い後押しになります。よりよい未来を作るために、マイボトルやエコバッグの活用など、身近なことから始めてみませんか。

今回教えてくれたのは・・・

栄 秀文  Hidefumi Sakae
UCCコーヒーアカデミー 学長
その楽しさをもっとお伝えすることで受講される皆様にコーヒーを通じて笑顔になって頂きたいと講師一同願っております。
「UCCコーヒーアカデミー」で会いましょう!
  → UCCコーヒーアカデミー のサイトへ

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