そのコーヒーとぴったりの個性を持った食べものを合わせることができれば、お互いがお互いの味や香りを引き出し合い、食事時間やコーヒータイムがさらに楽しく豊かになります。
そんな『コーヒーマリアージュ』についてご紹介しましょう。
INDEX
ワインとチーズのように、おいしい組み合わせを探す楽しみ
コーヒーには甘いもの⋯⋯なんとなくそう考えている方は多いと思いますが、コーヒーには、使っている豆の種類や焙煎度合いにより、さまざまな香りや味のものが存在します。
甘いものだけではなく、酸味や塩気のきいた料理が合う場合も。ちょうどワインとチーズのように、おいしい組み合わせを探す楽しみが、コーヒの世界にも広がっているのです。
苦味には苦味を、塩気には酸味を。
コーヒーの代表的な味わいとして挙げられるのが「酸味」と「苦味」。コーヒーと食べものの相性を知るためには、まず、これらに変化を与える要因を理解する必要があります。
豆の種類に加えて、影響を与えるのは焙煎です。焙煎の浅いコーヒーには多くの有機酸類が含まれており、フルーツを想起させる酸味が特徴です。
これが深炒りになってくると、酸味がマイルドになり、コーヒーの特徴的なローストの香り、苦味が生まれ、味わいのバランスが整ってきます。さらに深炒りになると、苦味の強い、ストロングな味わいになっていきます。食べ物との相性は、こうして生まれた「酸味」や「苦味」の特徴によって決まるのです。
たとえばこんなマリアージュ !
おすすめの組み合わせ例
どんなコーヒーとも合いそうなショコラケーキですが、カカオの苦味をふくんでいるため、同じ苦味を持つ深炒りコーヒーなら相性抜群。色でたとえるなら、同系色の相性の良さです。
また酸味のあるコーヒーは、反対色のような相性で、 焼いた塩鮭と個性を補い合い、引き立て合って、とても良いカップルになることができます。
コーヒーが和食のおかずにも合うなんて、驚きですよね!
このように、マリアージュについて知ることで、コーヒーを食後やリラックスタイムにスイーツと合わせるだけではなく、食事中にも楽しむこともできるのです。
「おいしい!」を極める技術
UCCのフードマッチングシステムが教えてくれる、幸せなマリアージュ
でも、自力で微妙な味わいまで分析するのはなかなか難しいものです。そこで活躍するのが、「フードマッチングシステム」(特許第6475174号)。
UCCが開発した、コーヒーと食べものの相性を測定する独自の分析方法です。まずコーヒーと食べ物の味を、味覚センサーという装置により、酸味・苦味・渋味・塩味・後味・旨味などの味に数値化。それをレーダーチャート化し、その形状を基に、もっとも相性の良い食べ物とコーヒーの組み合わせをご提案していきます。上記のショコラケーキや塩鮭とコーヒーの組み合わせも、このデータから引き出されたもの。
一見意外に思える組み合わせも、実際に味わってみると、なるほど納得! このシステムを使い、UCCはこれからもコーヒーの可能性、そしてコーヒーマリアージュの世界を広げていきます。
最新技術と長年の知見
コーヒーの可能性を追求するUCCイノベーションセンター
「フードマッチングシステム」のような新しい技術・製品・サービスは、どこで生み出されているのでしょう。
答えはここ。 神戸にあるUCC独自の研究開発施設、イノベーションセンターです。始まりは、1969年に発売した世界初の缶コーヒーの品質管理部門。以来、長年の知見と技術、そして最新テクノロジーの設備による研究、開発を行なっています。
コーヒーの味を測る味覚センサー
味覚センサーは、株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー製の装置です。人工の脂質膜を用いて味の成分を感知することで、ヒトが舌で感じる味覚と同じように食品の味を検出し、数値化することができます。
UCCではこれを応用し、熟練のコーヒー鑑定士の舌と同じように食べ合わせを評価する方法で特許を取得。UCCが長年積み重ねてきたコーヒーづくりの経験や感覚とともに、味覚マップづくりや、マリアージュの提案などに活かしています。
コーヒーマリアージュで広がる、新しい世界
コーヒーとさまざまなフードやスイーツとの組み合わせを楽しむコーヒーマリアージュ。UCCは、知見や感覚とともに、最先端の技術を活かし、より信頼できる基準に基づいた幸せなマリアージュを、これからもご提案していきます。
それはコーヒーの可能性を新たな世界へと広げ、あなたのコーヒーライフをより豊かにしてくれることでしょう。
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