できるかぎり鮮度を保つなら、保存方法だけでなく、ぜひ「保存容器」にもこだわってみましょう!
今回は、コーヒー豆の保存容器を選ぶ際のポイントを解説します。
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コーヒー豆の鮮度を落としてしまう原因と保存のコツ
コーヒー豆は、主に次の3つの原因によって鮮度を落とします。
- 紫外線を浴びる
- 酸素に触れる
- 高温・多湿
そのため、コーヒー豆の鮮度を保つためには、高温多湿を避けた日の当らない場所で、できるだけ空気の入らない容器を使って保存することが大切です。
ただし、注意する点として、しっかり密閉できる容器に入れていても、パッケージを開封した時点で空気や湿気が入り込んでしまいます。
容器を開け閉めするたびにコーヒー豆の劣化や酸化が進むので、開封後は早めに飲みきるのがおすすめです。
また、未開封であっても、温度差が激しい場所や直射日光が当たる場所は避け、冷暗所で保存しましょう。
鮮度をより保つために、粉ではなく「豆」のまま保存する
コーヒー豆を保存する場合は、「豆」のままか、挽いて「粉」になった状態か、いずれかの状態で保存することになります。
保存条件が同じなら、鮮度がより保てるのは「豆」の状態です。
「粉」は「コーヒー豆」をミルで細かく挽いた状態のことです。
粉状になって細かくなっているぶん、「豆」の状態に比べて、空気に触れる表面積が増えています、
そのため、酸化のスピードも早くなってしまいます。
コーヒーを開封した後は、粉の状態なら7〜10日、豆のままでも30日程度で飲みきるよう、心がけてください。
コーヒー豆を「常温・冷蔵・冷凍」で保存するコツ
コーヒー豆を「常温」「冷蔵」「冷凍」で保存する場合、それぞれ気をつけるべきポイントがあります。
■未開封の状態で、数日で飲みきれる量の豆なら「常温保存」でもOK
未開封の状態で、数日で飲み切れる量のコーヒー豆なら、常温で保存しても大丈夫です。
できるだけ、風通しの良い、15℃以下の場所で保存するようにしましょう。
■「冷蔵保存」するときは密閉容器に入れる
冷蔵庫で保存する場合、コーヒーが食品のにおいを吸ってしまわないよう、必ず密閉容器や袋に入れるようにしましょう。
また、冷蔵庫の中でも開け閉めが頻繁ではない場所に保存するのがベストです。
■すぐに飲まないときは「冷凍保存」がオススメ
すぐに飲まない場合は冷凍保存がおすすめですが、冷凍庫は内と外の温度差が大きいため、水滴もつきやすくなります。
コーヒーは湿気を苦手とするため、なるべく出し入れはせず、1度に使う分ずつ小分けにして保存し、使う分だけ取り出すようにするとよいですね。
コーヒー豆のさらに詳しい保存方法は、こちらの記事で解説しています。
コーヒー豆の保存容器を選ぶ2つのポイント | 密閉性と遮光性
コーヒーのおいしさと直結する鮮度を守るためにも、保存容器は「密閉」できるかという点と、「遮光性」にこだわって選ぶのがよいでしょう。
①密閉性の高い容器を選ぼう
コーヒーの保存容器には、陶器、缶、ガラス瓶など、いろいろな形や素材のものがあります。
どの素材のものを選ぶ場合でも、「密閉性が高いかどうか」をチェックすることが重要です。
写真のように、ゴムパッキンがついている容器を選ぶと良いでしょう。
缶で保管する場合には、お茶筒のように内蓋がついていてぴったり閉まる「二重構造」のものを選びましょう。
密閉できる容器であれば、湿度や水気からコーヒー豆を守るだけでなく、冷蔵庫の中にあるキムチや納豆など、他の食品の匂いが移るのも防いでくれます。
②遮光性の高い容器がベター
紫外線は、コーヒー豆の鮮度を落とす大きな要因になるため、保存容器は「遮光性の高い容器」がおすすめです。
コーヒー豆の保存容器を選ぶときは、透明なガラスのものよりも日光を通さないものがベターです。
コーヒーキャニスターの選び方については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
コーヒー豆を容器で保存するときの注意点&NGポイント
「コーヒー豆をパッケージや袋から出して、直接キャニスターに入れる」という保存方法は、あまりおすすめではありません。
コーヒー豆を容器で保存する際に、注意するポイントをご紹介します。
コーヒー豆のパッケージや袋ごと保存容器に入れる
コーヒー豆を外気にさらすと、鮮度を落とす要因になってしまうため、袋から出して保存したり、別の袋に詰め替えることはおすすめしません。
袋のまましっかり口を閉じて、保存容器に入れるようにしましょう。
中に入れるコーヒー豆の袋はしっかりと密封する
面倒でも、コーヒー豆の袋はしっかりと密封して口を閉じておきましょう。
中身が減ってきたら、その都度、空気に触れないようしっかりと袋を折り返すことが大切です。
袋の口が開かないように、テープや輪ゴムでしっかり閉じておくとさらに安心です。
コーヒー豆の保存容器がないときに使える代用品は?
「コーヒー用の保存容器をわざわざ買うのは・・・」という場合は、ジッパー付きフリーザーバックでも代用できます(写真はジップロック®)。
フリーザーバック内の空気をなるべく抜いた状態で、コーヒー豆を袋のまま入れて、冷蔵庫で保存します。
コンパクトに収納できるため、コーヒーキャニスターのように保存スペースがそれほど必要ありません。
「冷蔵庫がパンパンで入り切らない」という方にもおすすめの代用品です。
コーヒー豆の保存容器にもこだわって最後の一杯までおいしく
コーヒー豆の鮮度を保って保存するコツは「密閉と遮光がしっかりとできること」です。
できる限りコーヒー豆の劣化を避けられる保存方法になっているか、おうちでの保存場所、保存方法を確認してみましょう。
お気に入りの保存容器を見つけたら、正しい保存方法でしっかりと保存することで、最後の一杯までおいしいコーヒーを楽しむことができます。
コーヒー豆を大切に保存して最後までおいしく飲んでもらえたら、コーヒーがあなたの手に届くまでに関わってくれたすべての人が、きっと喜んでくれるはずです。