独iFデザイン賞受賞。才色兼備な燕三条のドリップポット | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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独iFデザイン賞受賞。才色兼備な燕三条のドリップポット

機能的かつデザイン性の高い愛用器具があれば、コーヒーと暮らす日々は、より心豊かで格別なものに変わります。おいしい一杯を淹れるために不可欠な要素である道具選び。バリエーションも多種彩々なコーヒーグッズから、こだわりの逸品をセレクトしてご紹介します。

“ドリップのため”だけに設計。これこそ、究極のドリップポット

フィルターをセットしたドリッパーに、ひきたてのコーヒー粉を入れ、お湯をゆっくり注いでいく…。漂う芳醇な香りを楽しみながら淹れるハンドドリップコーヒーを、より風味豊かに味わうために欠かせないグッズに、コーヒー専用ケトル「ドリップポット」があります。

素材もデザインもさまざまなドリップポットのなかで、今回ピックアップするのが、「bonmac ドリップポットPro」。“ドリップのためだけ”をコンセプトに創られただけに、究極の「注ぎやすさ」と「湯量のコントロールのしやすさ」を目指し、注ぎ口の形状や位置、重量やバランスなどを微細に調整しているのが特徴です。

カフェで働くコーヒーのプロたち。人気店なら1日に数百杯以上ドリップすることも珍しくありません。細く「の」の字を書くように数回に分けて注ぐ手技や、ある程度の勢いで一気に注湯する手技など、プロの卓越したパフォーマンスを最大限に引き出すために生まれた「bonmac ドリップポットPro」。まさにプロが求める逸品となるべく、淹れる際の負担を減らす360gという軽さを含め、造形的にも機能性にも徹底的にこだわり抜いています。

そして「Pro」と名乗りながらも、コーヒー初心者にも寄り添ってくれる使いやすさは、まさにジャパンクオリティ。MAGAZINEスタッフも惚れ込んだ使いやすさの秘密を詳しくご紹介しますね。

燕三条の職人と創る、機能性を兼ね備えたデザイン

「bonmac ドリップポットPro」の生産拠点は、世界に名を馳せる金属加工地「新潟県燕市」です。金属加工には造形上の制約もありますが、職人の方たちにとっては加工技術を発揮したいという思いもあります。そこで、職人の技術へのこだわりをとことん発揮できるよう、細部までデザイン・設計。ハイスペックな機能と品質は、さすが燕三条クオリティ。造形美と機能性を兼ね備えたドリップポットは、使うほどに手放せなくなる愛用品となること間違いなしです。

高品質ステンレスを素材とする一体成形型

このポットは、1枚のステンレス板を「絞る」という技術で造形した、美しいフォルムが魅力のひとつ。段階的に深くコップ状に成型し、さらに底側を広くふくらませる加工技術により、継ぎ目なく本体を完成させています。使用する素材は、腐食に耐える力が強いニッケルを含む高品質ステンレス。底部分と側面が一体となっていることで汚れがたまることが少なく、長期間衛生的に使うことが可能です。

繊細なウェーブカットが施された注ぎ口

「湯量コントロールのしやすさ」をプロに実感させるのが、本製品独自の注ぎ口部分に施されたウェーブカットです。先端を波型にカットすることで、お湯の量などを目視で確認しやすくなり、両サイドに壁があることで、お湯の流れの乱れもセーブ可能。注ぎ口へ続くパイプが描く独自の形状のカーブにも美意識が息づき、お湯の落ちる位置や量のコントロールを思いのままに調整できます。

低重心設計による絶妙なハンドリング

注ぎ口の付け根をポット底面に限りなく近い位置に溶接することで、ハンドリングが安定し、お湯を注ぐときのポットの傾きが最小限になります。また、本体を傾けても蓋が落ちにくいよう、低重心設計に。蓋の蒸気抜きを前向きにセットすれば、ストッパーとなって脱落することもありません。職人が丁寧に研磨したマットな仕上げにも品質の高さが漂います。

手に優しく寄り添う天然木のハンドル

本製品全体をより唯一無二と感じさせるのが、削り出したハンドル部分に天然木を使用している点です。握るとしっかりとフィットするよう、ブナ材に蜜蝋を塗布。有機溶剤を含む塗料を用いることなく、環境と安全性にも配慮しています。また、長期の使用により傷んだ場合は、パーツ交換も可能。ポットの傾きをキープしやすく、手がふれる部分の質感にこだわった木のハンドルを握るたび、自然の温もりが感じられます。ナチュラルな雰囲気が、キッチンの優しいアクセントにもなりそうです。

世界3大デザイン賞の一つ、「iF DESIGN AWARD」2017年受賞

bonmac ドリップポットProは、世界的に権威のある工業デザイン賞「iF DESIGN AWARD(アイエフ デザイン アワード)」を2017年に受賞。この賞は1953年に設立されたドイツのデザイン賞で、「IDEA賞(アメリカ)」、「レッドドット・デザイン賞(ドイツ)」と並び、世界3大デザイン賞と呼ばれています。

iF賞の権威をたとえるなら、映画界におけるアカデミー賞に匹敵するほど。自動車をはじめPC、スマートフォンなどあらゆる世界の企業が、この賞を狙うために製品の発売時期を合わせることもあるそうです。「iF」のロゴマークは、世界的に認知された優れたデザインの証。本製品の設計・デザイン時のコンセプトである、「究極のドリップポット」としての造形美・機能性が世界中で承認された証でもあるのです。

「bonmacドリップポット Pro」を創った人々

企画担当者に聞いた「bonmac ドリップポットPro」開発エピソード

iF賞を受け、今や世界的な評価を受けている「bonmac ドリップポットPro」。その誕生を担ったのは、業務用のコーヒー抽出機器を主に扱う「ラッキーコーヒーマシン株式会社」の企画担当者である河原さんです。“ドリップのためだけ”の「ドリップポット」を創るという着想が生まれたのは、市場拡大の影響で家庭用コーヒー器具が年々売上増を記録していた2014~6年頃のこと。企画部担当者としてbonmac製品の強化を検討していたことに溯ります。

「コーヒー店で実際に活躍するスタッフや、UCCコーヒーアカデミーで技術を伝える方々といった、コーヒーのプロとの出会いに恵まれていた私ども。使い手サイドのこだわりや意見を存分に取り入れやすい環境にあったことから、上質なオリジナル製品を作れると確信し、末長く使用してもらえるドリップポットの企画がスタートしました。

しかしながら、期間も予算も限られていたスタート当初、製品化の協力企業がなかなか見つからず、実は八方塞がりの難航状態でした。そんなとき、WEBでデザイナーの萩野氏の作品に一目で惚れこんで。(なんとか成功させたい)と願う一心で、萩野氏が開催していた展示会の会場で猛アタックしました。その結果、幸運にも依頼を受けていただき、製品化に成功したのです。その後、iF賞受賞の一報をいただいときは感無量。とても光栄で嬉しく、その瞬間の喜びは今でも忘れられません」

デザイナー 萩野 光宣氏からのMessage
使い込むほどにわかる、デザインの良さを感じてください

萩野氏からもメッセージをいただきました。

「このポットは、見た目の美しさと機能性とを、日本の地場産業の技術で実現させた製品です。iF賞の受賞により、アジアやヨーロッパ圏でも受け入れられる製品として、広く認知されたことは嬉しかったですね。

デザインにおいて私が最もこだわったのは、コントロールのしやすさ。長くとった注ぎ口の先端をウエーブ形状にカットし、お湯の流れがよく見えるよう設計。「目」で認知することで、湯量やスピードの微調整がしやすくなっています。

燕三条との連携は30年以上続いていますが、この地域では一つの製品に必要な複数の工程を各々専門の加工工場が担当し、総合力で作りあげていきます。そこで設計だけでなく、製品のイメージを共有することに重点をおいた製造工程の連携に注力してまいりました。使い込むほどにわかるデザインの良さを、皆さまに感じていただければ幸いです。」

デザイナー 萩野 光宣
新潟県黒埼町(現新潟市)生まれ。国立富山商船高専から福島県立会津短期大学デザイン科でデザインを学ぶ。1991年からフリーランス。1999年、有限会社エフディー(FD Inc.)設立。新潟県燕三条を中心に、優れた金属加工技術・日本の道具のあり方を世界へ伝え続け、モノづくり現場とのコミュニケーションに重点を置きデザイン活動を行っている。
Wallpaper Design Awards、グッドデザイン賞他受賞暦多数。

たくさんの人の想いが詰まった逸品は、長く愛用できるのはもちろん、使うたびに上質な時間を実感させてくれるはず。あなたのコーヒー時間をグレードアップしてみませんか?

bonmacドリップポットPro
メーカー希望小売価格:¥15,000(税抜)
重量:0.38kg
容量:750ml
寸法:W232×D113 ×H 140mm

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