上島珈琲店を訪ねて vol.4|インテリアもじっくり楽しみたい、くつろぎのコーヒーラウンジ 虎ノ門店 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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上島珈琲店を訪ねて vol.4|インテリアもじっくり楽しみたい、くつろぎのコーヒーラウンジ 虎ノ門店

「上島珈琲店」の1号店がオープンしたのは2003年、それから20年以上それぞれの街で多くのコーヒーファンに愛されてきました。 いまでは、全国の方に「上島珈琲店」の味をお届けできるよう、スーパーなどの店頭でも『上島珈琲店』シリーズを販売しています。

現在91店舗(2024年2月現在)ある「上島珈琲店」のコンセプトは「失われつつある日本の喫茶文化を大切にした、懐かしく温かで、しかしかつて何処にもなかった珈琲店」。
それぞれロケーションに合わせた趣向を凝らして展開しています。

「上島珈琲店」へまだ行ったことのない方にも、その魅力をもっと伝えたい!…そんな想いでこちらの連載がスタート。4回目となる今回は、東京・虎ノ門にある「上島珈琲店 虎ノ門店」を訪ねました。

進化するエリア・虎ノ門で、訪れる人それぞれに上質な時間を

虎ノ門といえば官庁やオフィスビルが多く、ビジネス街の印象が強いエリアでしたが、2014年の森タワーの開業を皮切りに、昨年にはステーションタワーの営業もスタートし、観光やショッピング目的の人々の姿も目立つようになりました。

そんなロケーションにある「上島珈琲店 虎ノ門店」は、東京メトロの虎ノ門駅をはじめ、複数の最寄駅から至便ということもあり、毎日多くのお客さまにご来店いただいています。

外堀通りの交差点からもすぐ目に止まる、開放感のある大きなガラス張りの外観が目印です。

「上質なホテルのラウンジ」をイメージした空間づくり

「上島珈琲店 虎ノ門店」は2021年1月にオープンしました。その際に店舗デザインで意識したのが、「ラウンジの上質感」。オフィスビルの1階という往来の多い場所にありながらゆったりとくつろげる空間になっています。

「上島珈琲店 虎ノ門店」の入口は2か所。大きな通りに面した正面入口、そして、もうひとつが、ビルのエレベーターホールに向かう通路側にあります。
通路側の入口近くには、窓に向かってひとり掛けのイス席やソファ席が並び、広々したスペースでお客さまがコーヒーを片手にくつろぐ姿は、喫茶店というよりは「上質なホテルのラウンジ」そのものです。

ひとり席の多さと、その多彩さに驚き

ひとり旅やひとりでの食事を好む人も増えていますが、ビジネスマンが多く、時代のトレンドを映すロケーションにある「上島珈琲店 虎ノ門店」も、全64席のうち、なんと49席がひとり席。そこには、単に「ひとりになれる」だけではない、細やかな配慮もなされています。
その配慮や工夫も、店内をご案内しながら、ご紹介していきましょう。

多様なシーンに対応したゾーン構成

「上島珈琲店 虎ノ門店」は、3つの異なるゾーンに分かれています。

通りに面した正面入口を入ってすぐのゾーンは、開放感あふれた明るい雰囲気。ひとり席の他、気軽なベンチスタイルの席などが配置され、ひとりでもお友だちや同僚と一緒でも、ちょっと立ち寄ってひと息つきたいときに利用しやすい空間です。

カウンターに向かって左奥は、適度な距離感が心地よい7人席。こちらはちょっとしたコーヒーセミナーなどに使うことも。

そして、右手奥に進むと、先ほどご紹介したビルの通路側の入口があるラウンジゾーンになります。こちらは、ひとり席が中心です。

窓に面した席は、隣の方と視線がぶつからない角度に並べてあり、仕事でも読書でも、落ち着いて自分時間を過ごせます。

さらにこちら、テーブルを軸に椅子をくるっと回転させれば、たちまち会話しやすい2人席にも。一緒に来て、それぞれ過ごしつつも、ときどき会話もしたい…そんなニーズにも対応できるようになっているのです。

あえて段差をつけているユニークな形のテーブルは、パソコンや資料などに飲み物をこぼさないようにという配慮から、メーカーとの共同開発で作られたもの。使い勝手の良さは、ぜひあなた自身が確かめてみてくださいね。

さらに、その左手奥には、虎ノ門という立地ならではのビジネス層のお客さまがリモートワークや打ち合わせに利用できるコワーキングゾーンが広がります。

他のゾーンより少し照明の落とされた落ち着いた雰囲気の中に、集中して仕事ができるひとり用ブース席、複数名が使えるテーブル席を設けています。
目をひくひとり用ブース席は、飛行機のビジネスクラスのシートをイメージしたもの。高めの仕切り板も隣の音が漏れないような素材を使っているのだとか。個室のようなプライバシー感もあり、仕事が捗りそうですね。

また、すぐ隣に座るのをためらい1席空けて座りがちなテーブル席も、特注のレトロモダンな雰囲気のすりガラスとモスグリーンの仕切り板をつけることで、視線が気にならずに適度な距離感が保てるように工夫されています。

そして注文カウンターから奥の2つのゾーンに行く途中で存在感を放つのが、石を組んだようなこちらの壁。防音資材を用いており、人のざわめきなどの音を緩和。静かなひとり席の多い店内で、電話での会話もできるようにと作られたこの壁前のスペースも、ビジネスマンが多い「上島珈琲店 虎ノ門店」らしい配慮です。

それぞれのゾーンの間には特に仕切りなどはないものの、家具などのインテリア、照明でそれとわかるように趣が変わり、用途の違いが感じられます。
目的やその日の気分でスペースを使い分けられるから、何度でも通いたくなる、そんなお店です。

イサム・ノグチ、柳宗理、フランク・ロイド・ライトなど、有名デザイナーの作品がアッセンブル!

そして「上島珈琲店 虎ノ門店」ならではの注目ポイントは、家具や照明に有名デザイナーの作品が多く取り入れられていること。インテリアに興味のある方はもちろん、そう詳しくない方でも見たことのあるような名作が、店内の随所に使われています。

代表的なのが、お店の外からもそれとわかる、3つの大きな丸い照明、イサム・ノグチ(※)の「AKARI」です。和紙を通したなごやかな光は、ふんわりとやさしい気持ちにしてくれます。この「AKARI」の下に並ぶのが、店内ではここだけの、柳宗理(※)のスタッキングチェア。
柳宗理は「上島珈琲店」開業当初からカップやカトラリーなどにも使われているので、お店のファンならご存じの方も多いかもしれませんね。

さらにすぐ横の壁の照明に目を向けると、そこには、フランク・ロイド・ライト(※)のブランケットライト「ROBIE 1」が。上質な時間をさりげなく演出しています。

また、ひとりがけのソファそれぞれに寄り添うように置かれているのは、ヤコブソン・ランプ(※)。独特のフォルムが生み出す光の文様が、テーブルや仕切りの木目をやさしく照らします。

身近なコーヒーショップで、ここまでデザイナーの作品が採用されている所は他にあまりないのではないでしょうか。インテリア好きの人でなくても、その居心地の良さについつい長居してしまいそうです。

※イサム・ノグチ  アメリカの彫刻家 造園やインテリアデザインまで幅広く活動
※フランク・ロイド・ライト  アメリカの建築家 日本の帝国ホテルは代表作のひとつ
※ヤコブソン・ランプ  スウェーデンのデザイナー、ハンス・アウネ・ヤコブソンがデザインした照明
※柳宗理(やなぎ そうり)  近代日本を代表する工業デザイナーのひとり

上質なくつろぎの仕上げは、やっぱりコーヒー

こんなインテリアに囲まれて飲むコーヒーは、いっそう味わい深くなりそうですが、いまこの時季のイチ推しメニューも紹介しておきましょう。それがこちらの「ジャンドゥーヤミルク珈琲」。

ペースト状にしたナッツにチョコレートを加えたジャンドゥーヤは、濃厚さとナッツの香りが特徴で、カフェモカをぐっとブラッシュアップさせたような、甘くこっくりとした味わいが冷え込む日の身体を温めてくれます。
※3月20日までの期間限定販売です。

担当者が語る「上島珈琲店 虎ノ門店」の魅力とは

隅々まで考え尽くされた「上島珈琲店 虎ノ門店」の店舗デザインを担当したのは、「ユーシーシーフードサービスシステム株式会社」の北川雄康さん。「上島珈琲店」の他の店舗も多く手掛けています。「上島珈琲店 虎ノ門店」のデザインやインテリアについて、話を聞きました。

本物のコーヒーを、本物の空間で提供する

「上島珈琲店」の1号店が2003年にオープンしたときから店舗設計に携わってきました。心がけているのは、「上島珈琲店」のコーヒー同様、お客さまに本物を感じていただける空間にしたいということです。

「上島珈琲店」には昔ながらの喫茶店文化を今の時代に継承していくというモットーがあり、デザインもおのずとレトロかつモダンなものへと向かいました。
思い浮かんだのは、フランク・ロイド・ライトの設計した2代目の帝国ホテル・本館。現在、愛知県犬山市の「明治村」に一部が移設された、通称「ライト館」です。

インテリアも、そんなホテルが持つ本物のくつろぎにふさわしいものをと考えたら、有名デザイナーの作品の採用に至りました。

その上で「上島珈琲店 虎ノ門店」でイメージしたのは、上質なホテルのラウンジ。オフィスビルの顔とも言える1階であることもあり、ビルや周囲の環境との調和も意識しながら、この街のお客さまが“本物”を感じられる空間になれば…と思っています。

「上島珈琲店」の“建築史”をブレない軸に

「上島珈琲店」は全国に店舗がありますが、それぞれ店舗特徴が違います。レイアウトを検討する際、利用者のシーンに合わせたゾーニング計画を行う事を意識して計画しております。チェーン展開のお店だからといって同じコンセプトで計画するのでは、利用価値を共感してもらえないと考えているからです。それぞれのお店のロケーションやお客さまのライフスタイルに合わせたデザインを、常に念頭においています。

一方で、“喫茶店文化の継承”を掲げる「上島珈琲店」としての軸もあります。それは各種ディティールを「上島珈琲店」の“建築史”、と呼べば良いでしょうか。21年培った「上島珈琲店」の店舗デザインに敬意を払い、骨となる部分は引き継いでいくことも忘れないようにしています。

たとえば、「上島珈琲店 虎ノ門店」でいうと、かつての喫茶店の喫煙室を思い起こさせる、天井にアールのついた“キャノピー”にそれを感じてもらえるのではないでしょうか。

軸を持ちつつも、その時代、その地域のお客さまの心に届くよう、デザインの尖った部分は磨いていく、そんな仕事を心掛けています。

ホスピタリティとコーヒーが加わって完成する店舗デザイン

私自身、ここで仕事をすることもあり、コーヒーを楽しみながら休憩するだけでなく、仕事場として利用なさるお客さまが増えたことを実感していますが、リモートワークが普及し対面が減っている中で、これからは、パーソナルな時間を過ごす場として、お客さまに能動的に「上島珈琲店」を選んでご来店いただきたい。そんな店舗設計を考えていかなければいけない、と思っています。

私の仕事は、お客さまの変化やニーズを見極めた空間作り。そしてそこに、おいしいコーヒーとホスピタリティという「魂」を入れるのは、お店のスタッフたちです。
どちらが欠けても、お客さまに満足いただけません。

その両者のハーモニーを「上島珈琲店 虎ノ門店」で、ぜひ感じていただきたいですね。

紹介したいポイントが溢れるほどある「上島珈琲店 虎ノ門店」ですが、最後にもうひとつ、来店したら着目してみてほしいのが“角度”です。スタッフとの距離が取りやすいよう配慮されたカウンター下、座りやすいソファの配置、ゾーンを区切る壁などなど、あちこちに考え抜かれた“角度”を見つけることができます。

話題の街で、こだわりのインテリアに囲まれた質の高い時間をお届けする「上島珈琲店 虎ノ門店」。おいしいコーヒーを傍らに置いたら、心地よい空間ごとゆっくりと味わっていってください。

スタッフ一同、みなさまのご来店をお待ちしております!

「上島珈琲店 虎ノ門店」へのアクセス、詳しい店舗情報はこちら

上島珈琲店 虎ノ門店
港区西新橋1-7-14 京阪神虎ノ門ビル1F 
TEL:03-6811-1480
平日7:00~19:00 /土日祝 11:00~18:00 
不定休

→上島珈琲店ブランドサイトはこちら

「本当においしい珈琲」をあなたのおうちでも 
「上島珈琲店」ラインナップ

心地よい空間と、豊かなひとときが楽しめる大人のためのコーヒー専門店「上島珈琲店」を、いつでもお楽しみいただけるのが、こちらのおうちで楽しめる「上島珈琲店」です。

レギュラーコーヒーは、コーヒー豆タイプ(5種類)、コーヒー粉タイプ(3種類)、ワンドリップタイプ(5種類)。またドリンクタイプには、そのまま飲めるPETボトルタイプ、たっぷり楽しめる1000mlの紙パックタイプをラインアップ。

味わいなどをテーマにアイテムごとに描かれた、目をひくタッチのイラストが目印。店頭で見かけた際には、ぜひ手に取ってみてくださいね。UCCオンラインショップでもお求めいただけます。

もっと身近に、もっと手軽に「上島珈琲店」自慢のおいしさをお楽しみください。

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