香川県「辛糖」×「UCC 職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド」コーヒーの、おいしい恋活 vol.27 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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香川県「辛糖」×「UCC 職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド」
コーヒーの、おいしい恋活 vol.27

日本各地の銘菓や特産品の魅力をご紹介しながら、相性ぴったりのコーヒーをご提案する「コーヒーの、おいしい恋活」。vol.27となる今回は香川県へ。甘みと辛みの絶妙な組み合わせ、大人のマリアージュをお届けします。

ピリッとした辛さが魅力の和三盆、『辛糖』(寶月堂)

今回ご紹介するのは香川県「寶月堂(ほうげつどう)」の『辛糖(しんとう)』、和三盆糖の干菓子です。口に含むと、瞬時に広がる上品な甘みを追いかけるようにピリッとした辛みが訪れます。奥ゆかしくも刺激的な余韻。これはハマってしまいそう。

「寶月堂」の創業は1917年(大正6年)。荒井三郎氏が、菓子屋を営んでいた兄から菓子作りを教わり、独立という形で創業しました。当時は砂糖もお菓子も貴重だったことから、店名には「寶(宝)」の字を用い、お店の名前として流行っていた「月堂」と合わせて「寶月堂」としたそうです。

『辛糖』誕生のきっかけは、2015年(平成27年)、高田正明さんという、丸亀市の手島でただひとり「香川本鷹」という特別な唐辛子を作っている方が「寶月堂」に買い物に訪れ、その唐辛子の話をしたことでした。話を聞いたのは「寶月堂」の現代表である高畑響子さん。さらにその話を響子さんから聞き、ひらめいたアイディアを形にしたのが、後継ぎでもある娘の桑田桃子さんです。当時、桑田さんは若い人がお酒を飲みながら食べられるような新しいお菓子を考えていたところでした。そこで「香川本鷹を和三盆糖と混ぜる」という発想が生まれたのです。

試作を重ねてできた『辛糖』は、翌年の「かがわ県産品コンクール」で見事、最優秀賞である知事賞を獲得。香川産の材料のみを用いた斬新なおいしさとコンパクトなサイズ感で、大人の手土産として愛されるようになりました。

いくつもの工程を経て生まれる「和三盆糖」

『辛糖』のまろやかな甘みの秘密は、香川県産のサトウキビから作られる「讃岐和三盆糖」です。江戸時代、8代将軍徳川吉宗が糖業を奨励。高松藩第5代藩主の松平頼恭(よりたか)は平賀源内にサトウキビの栽培と製糖を命じ、その方法が向山周慶(さきやましゅうへい)らの尽力によって1790年(寛政2年)に完成されました。

それはとても手間のかかる製糖方法です。途中で砂糖の結晶を研いで丸くする工程があり、かつてはそれを盆の上で3日間行っていたのが「三盆」の由来だそう。今はそれよりも時間をかけているというから驚きです。多くの工程と時間をかけてこそ生み出される口溶けの良さ、繊細な風味は、現代でも立派な「宝」ですね。

幻から復活した鷹の爪「香川本鷹」

『辛糖』のもうひとつの主役は「香川本鷹」という鷹の爪。一般的な鷹の爪の2〜3倍の大きさで、上品な香りと力強い辛みが魅力です。古くから香川県の島々で栽培されていましたが、輸入品に押されて一時は幻の存在に。でも2006年(平成18年)に種が発見され、手島で復活の取り組みが始まったのです。

そんな「香川本鷹」を使った『辛糖』。「甘い中にも最後にピリッとした辛さが少し残る」という絶妙なバランスにたどり着くまで、「香川本鷹」の粉末の大きさや配合の割合を探りながら、何度も試作を重ねたそうです。

可愛らしい木型とダイナミックな包装紙

『辛糖』の個々のサイズは小指の先ほどで、白い方の木型には原料のサトウキビ、ピンク色の方にはお店のロゴマークでもあるサツキの花があしらわれています。

一方、包装紙には「香川本鷹」がダイナミックに描かれ、インパクト満点。

発売当初の『辛糖』はシンプルな半円型、包装紙も無地で、帯のみ印刷したものを使っていたそうですが、土佐生姜や瀬戸内レモンを使った和三盆糖が誕生したのを機に木型を新調してロゴマークとサトウキビを取り入れたものにし、パッケージも素材を全面に描いた封筒タイプに変更したとのこと。甘さと辛さだけではなく、愛らしさとかっこよさ、繊細と大胆の融合も感じますね。

【コーヒーマリアージュ】
辛糖』には、甘い香りを持つワンドリップタイプのコーヒー

ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『辛糖』は、甘味と辛味の時間差が面白く、他に類のない味覚体験が楽しめるお菓子です。口に入れるとまず和三盆糖のやわらかな甘さがジワリと舌に溶け出します。その甘さが引くころ今度は「香川本鷹」のピリッとした辛さが現れて、口の中がだんだんと熱くなり、スパイシーな余韻が残ります。

そんな『辛糖』におすすめしたいのは、甘い香りを持つコーヒーです。和三盆糖の甘味と溶け合いながら、ピリッとした辛味を包み込んでくれるでしょう。同時に口に含んでみると、ちょうど甘味と辛味の間にコーヒーの風味を感じ、一体感と多層性をより楽しむことができますよ。

また、忙しいときに手軽につまめるのも『辛糖』の魅力なので、コーヒーもワンドリップタイプを選んでみてはいかがでしょうか。眠いときなどにパッと気分転換できそうです。

辛糖のベストパートナーは『職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド』

『辛糖』にぴったりの、ワンドリップタイプのコーヒーは『職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド』です。

実のまま天日で乾燥し、甘みと旨味を凝縮したコーヒーを50%以上使用。深いコクと高い香り、それぞれを最適な焙煎で引き出してからブレンドするWロースト製法を採用するなど、職人たちの技と魂が息づくコーヒーです。中でも『甘い香りのリッチブレンド』は、甘く豊かな香りが特徴。『辛糖』と合わせることで、心地よい一体感と余韻の移り変わりが堪能できるでしょう。

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丸亀の心意気を秘めて、昔と今をつなぐマリアージュ

丸亀市のシンボル、丸亀城は明治時代に廃城令が出された時も旧藩士たちの嘆願によって残された美しいお城です。寶月堂はその丸亀城からも近く、白壁の店舗と、かつて砂糖問屋だった洋館、そして黒漆喰の建物が3軒並んで訪れる人を迎えます。

老朽化の問題にも直面しましたが、ここで生まれ育ち、深い愛着を感じていた4代目の高畑響子さんは、2017年(平成29年)の創業100年を機に、建て替えではなく大リノベーションをするという決断をしました。真ん中の洋館については、文化庁の登録有形文化財の取得にも奔走したとのこと。京都での菓子修行から帰ってきた娘さん夫婦とも力を合わせてついに完成。そこには未来への夢がいっぱいです。

廃城令にも屈しなかった丸亀城、幻から復活した「香川本鷹」、そして古きよき魅力をそのままに蘇った建物。『辛糖』を育んだのも、伝統を絶やすまいという底力と、そのためなら冒険や探究を厭わない丸亀の心意気かもしれませんね。色にたとえるとやはり「香川本鷹」の赤でしょうか。『職人の珈琲 あまい香りのリッチブレンド』のパッケージも赤ですね。優しさと気骨を感じるマリアージュ。ピリッとした余韻とともに、味わう人の背中を押してくれるでしょう。

ご紹介した香川県の銘品「辛糖」は以下でお買い求めいただけます。
オンラインショップ

半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。

UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら


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