How to

知っておきたいコーヒー豆の賞味期限|適切な保存期間と保存方法を知ろう

2019.07.31
コーヒー豆は酸素や光、湿気に弱く、とてもデリケートな食品。おいしく淹れるためには、風味や味わいを劣化させず適切な賞味期限のもと使い切ることが大切です。

コーヒー豆の「賞味期限」について正しく理解し、適切な保存を心がけてコーヒーをおいしく味わいましょう。

コーヒー豆はいつまで飲める?

コーヒー豆は「コーヒーノキ」という植物の実の種子から作られます。菜種油やごま油、グレープシードオイルなど、食用油の多くが種子から作られるように、コーヒーノキの種子にも油脂成分が含まれており、焙煎後もコーヒーの成分として残ります。

焙煎したコーヒー豆の表面がツヤツヤと光っていたり、豆を挽いた後のミルが油っぽくなっているのを見たことはありませんか?それもこの油脂成分によるもの。コーヒーの風味を左右する重要な成分ですが、油脂である以上、時間の経過とともに進む酸化は避けられません。

「コーヒーは長期保存可能」と思っていた方も多いかもしれませんが、実はとてもデリケート。そのつもりで、正しい賞味期限を確認し、飲みきれる分量を購入すると良いでしょう。 

未開封なら12カ月以内に飲みきる

「賞味期限」は未開封の状態で室温保存されていた場合の「美味しく飲める期限」のことです。メーカーによっても若干異なりますが、製造日から「12カ月」を目安にすると良いでしょう。 

とはいえ賞味期限内だったとしても、脂質を含むコーヒー豆は酸化します。また焙煎によって熱が加わることで生まれるコーヒー特有の香りや風味は、時間とともに薄くなり、結果、味も劣化していきます。

賞味期限は、あくまでもおいしく飲める期限として捉え、コーヒー豆が持つ本来の香りや風味を楽しむためにも購入後はできるだけ早めに飲みきることをおすすめします。 

開封後は粉なら10日以内、豆なら30日以内で飲みきる

開封されたコーヒー豆は、劣化の原因となる酸素や湿度に触れた状態です。とくに挽いて粉状にしたコーヒー豆は酸素と触れる表面積が増えるため、酸化のスピードも豆の状態よりもぐんと速まります。

開封後は「粉なら7〜10日程度」、「豆なら30日程度」で飲みきることをおすすめします。

コーヒー豆の鮮度をキープする保存方法

賞味期限と一緒に覚えておきたいのが、コーヒー豆の鮮度を保つための適切な保存方法です。保存方法を間違うと、賞味期限内だったとしても劣化が進んで、味や風味が薄くなってしまうかもしれません。 

コーヒーの劣化の要因は「酸素」「紫外線」「高温」「湿度」

コーヒー豆が空気中の酸素に触れると化学反応が起こり、酸化が進みます。同様に紫外線や電灯の光に当たったり、保存場所が高温だったりすると酸化が早まってしまいます。 

また、焙煎後のコーヒー豆を顕微鏡で見てみると、多孔質(たこうしつ)といって、細かい孔(あな)がたくさん集まったような構造になっています。そのため水分を吸着しやすく、湿度の高い場所に置くと、カビなどの発生につながってしまいます。また、ニオイも吸着しやすいので、ほかの食品と一緒に保存するのは避けましょう。

コーヒーの風味や香りを守るために、以下の4点に注意して保存しましょう。

  • 酸素に触れないようにする
  • 紫外線(光)に当てない
  • 高温を避ける
  • 湿度の低いところで保管する 

コーヒーの正しい保管場所

開封前なら直射日光の当たらない冷暗所で常温保存、開封後は同じく冷暗所で常温で保存し早めに飲みきるか、できれば冷蔵庫内で保存してください。

その際、冷蔵庫内の食品の匂いを吸着させないよう、必ずゴムパッキンが付いている陶器や缶、瓶などの密閉容器に入れて、扉付近のような開け閉めが頻繁な場所からなるべく離れたところで保管してください。 

すぐに飲まない、あるいは多めに買い置きしている場合は冷凍庫での保存がおすすめです。ただし、出し入れの際に庫内と外の温度差で水滴が付きやすいので、1回に使う量を小分けにして保存しておきましょう。

鮮度が落ちた豆の見分け方

「これ、いつのコーヒー豆?」「ずっと常温においていたけれどまだ飲める?」といった疑問を感じた経験はありませんか?

購入後しばらく日数が経ってしまった豆や、適切に保管できておらず劣化してしまった豆は、フレッシュなものと比べてどのような味の変化があるのでしょうか。 

香りや風味が薄い

コーヒー豆の風味や香りは焙煎後3日程度で安定し飲み頃となりますが、2週間ほど経過すると、徐々に風味と香りが抜けていきます。

フレッシュなときのコーヒー本来の香りと味を覚えておけば、劣化に敏感に気づくことができるでしょう。 

不快な酸味、苦味を感じる

酸味の強いコーヒーは苦手、という方もいらっしゃいますが、もしかしたらその「嫌な酸味」はコーヒーの劣化によるものかもしれません。 

酸化が進んだコーヒー豆を飲むと、不快な酸味や苦味、イガイガとした渋みを感じたることがあります。さらには、脂質成分が劣化したコーヒーを飲んだことで、胃もたれしたりお腹の調子が悪くなることもあります。 

劣化による酸味や苦味と取り違えないようにするためにも、ぜひフレッシュな酸味が楽しめるコーヒーや、深い苦味を味わえるコーヒーを飲んで、酸化との違いを確認してみてください。 

ドリップした際、コーヒーの粉が膨らまない

ペーパードリップでコーヒーを淹れる際、粉がモコモコと膨らむのを見たことがありかすか?これは、コーヒー豆の中に残っているガスによるもので、新鮮さの証でもあります。

もし、お湯を注いでも全く膨らまない時は、コーヒーが焙煎時からかなり時間が経って古くなっている可能性も考えられます。 

賞味期限切れた場合・・・のコーヒーの活用方法 

うっかりして賞味期限を大幅に過ぎてしまったコーヒーや、風味が抜け切ってしまったコーヒーが手元にあった場合、飲むのはちょっと…と思ったら、こんな風に活用してみませんか?

コーヒーには、その性質や成分を活かして生活の中で役に立てることがいろいろあります。 

1. 脱臭剤、消臭剤として活用する

コーヒー豆は焙煎することで膨張し、先に書いたとおり、小さな孔(あな)がたくさん空いた多孔質(たこうしつ)という構造になり、周りのにおいや湿気も吸着しやすくなります。 

その性質を利用して、脱臭剤にしてみませんか?小皿や瓶、目の荒い布袋などに入れて、キッチンや冷蔵庫などのにおいのこもりやすい場所に入れておきましょう。とくににおい成分のアンモニア臭には活性炭以上の威力を発揮するという研究結果も。トイレや靴箱の脱臭剤としてもおすすめです。

2. 蚊取り線香がわりの虫除けに活用する

コーヒーの粉を耐熱容器に入れて火をつけると、蚊取り線香のようにじんわりと燃えて煙が立ち、そのにおいを虫が嫌うため、虫除けの効果が期待できるそう。キャンプや庭仕事の際にいかがでしょうか。 

3. 靴や床磨き、金属磨きに活用する

コーヒー豆には脂質が含まれてますので、コーヒーの粉を布に包んで靴を磨けばピカピカに。ほかにも、床や金属を磨くときにも活用できます。磨く対象は、明るめの色のものは避けてくださいね。 

4. コーヒー染めとして染色に活用する

自然の草花から絞った汁を使って布や糸を染める「草木染め」と同じ要領で、古くなったコーヒーの抽出液で「コーヒー染め」をしてみても。

濃い目に抽出したコーヒーを大きな鍋に入れて、Tシャツやハンカチなどの染めたいものを入れて煮立てます。好みの濃さに染まったら、塩やミョウバンなど触媒になるもので色止めをし、その後しっかりとすすいで干せば完成です。アンティーク調の素敵な色合いが楽しめます。 

正しい保存と早めの消費で、おいしいコーヒーを

 

コーヒーは保管状況や時間の経過によって、風味や味わいが刻々と失われていきます。表示されている賞味期限はあくまでも目安として捉え、なるべく早めに飲み切るよう、心がけてみてください。

 

\ SNSでシェアしよう! /

 RANKING

人気記事

 CATEGORY

カテゴリー

 KEYWORD

キーワード
ページトップ