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恋する気分のメロンの香り。『茨城めろんの片想い』(深作農園)
今回ご紹介するのは茨城県「深作農園」の『茨城めろんの片想い』です。キュートな手のひらサイズのメロンパンに見えますが、クッキー生地に包まれた餡にたどりついたとき、ちょっとうれしい驚きに出会えます。とても豊かなメロンの味と香り。それも人工的ではなく自然な果実の風味なのです。さすがメロンを作っている農家ならでは。誰かに教えたくなるおいしさです。

26年連続でメロンの生産量日本一を誇る茨城県※1で、6代約100年にわたって農業を営んでいる「深作農園」。さまざまな野菜や果物を栽培していますが、中でもメロンの栽培は歴史が長く、研究の末に生まれた上質なメロンは数々の賞に輝いてきました。
一方で「深作農園」は、農作物を使った加工品の開発、直売所、パティスリーやカフェ、イチゴ・メロン狩りなどのイベントにも力を注いでいます。「茨城の名産品を知っていただき、地域の農業の発展にも寄与したい」と続けてきたこれらの取り組みも、2022年に日本農業賞大賞、農林水産祭で内閣総理大臣賞を受賞、大きな評価を得ています。
※1 農林水産省作物統計 平成10年産~令和5年産。

『茨城めろんの片想い』は、そんな「深作農園」から2018年に誕生したお菓子です。大切に育てたメロンを使って、小分けできて日持ちもし、お土産としても喜んでいただける商品を作ろうという想いから開発されたそうですが、見事「第10回フード・アクション・ニッポンアワード2018」、「茨城おみやげ大賞」の「旅みやげ部門大賞」を受賞しました。
こだわりの栽培から生まれる特別なメロン
メロンのルーツには諸説ありますが、紀元前から栽培され、日本でも弥生時代にはもう伝わっていたようです。網目模様のメロンは中世のヨーロッパに登場、日本では明治時代から栽培されるようになったのだとか。
茨城県は水はけがよい火山灰土で、1年を通じて温暖かつ昼夜の温度差があり、メロンがおいしく育つ条件が揃っていたことから一大産地となりましたが、深作農園は、さらに独自の方法を極めています。

土と堆肥は、農薬や化学肥料を使わず、80種類以上組み合わせた善玉菌と自然界の有機物を合わせて作ります。受粉を担当するのはミツバチ。より自然に近くしかも的確に行えるのだそうです。温度や水の管理も機械だけにまかせず、必要に応じて人の手でコントロール。これら収穫までの一連の流れは深作農園のホームページ内により詳しく紹介されているので、ぜひ読んでみてくださいね。
こうして大切に育まれる深作農園のメロン。「メロディグリーン」「オーロラグリーン」「イバラキング」など品種の名前にも美しさや風格を感じますね。いずれも極上の味と香り。そして栄養価や機能性などを競う「ORGANIC ECO FESTA」で2021年(令和3年)・2022年(令和4年)と2年連続で最優秀賞を受賞しています。
メロン農家だからこそできた、豊かな風味の餡
そのようなメロンのエキスパートでも、お菓子作りとなればまた違う難しさが出てきます。『茨城めろんの片想い』の開発にあたり苦労したのは、メロン果汁を白餡に練り込む作業。青臭さを立てず、おいしさが最大に引き立つよう、素材の選定から製造工程まで、何度も試作を重ねてバランスを整えたのだそうです。
形も工夫し、プチサイズのメロンパンに。実はメロンパンの歴史もなかなか深く、ルーツには諸説あるのです。地域やお店によって大きさや形、風味や食感もさまざまですが、『茨城めろんの片想い』は小さな円形。個包装なので差し入れなどにもぴったりですね。

美しい緑色と切ない甘さに、片想いをかさねて。
『茨城めろんの片想い』というネーミングも目を引きます。「茨城」を印象づけながら、完熟メロンの個性とおいしさを、物語性とともに伝えることを意識したのだそうです。「片想い」がメロンの爽やかな緑色や切ないほどの甘さと重なって、キュンとしてしまいますね。パッケージは京都のデザイナーに発注し、日本とスウェーデンのデザインが融合された和モダンテイストに。テーブルに置いておいても絵になり、プレゼントにしても喜ばれそうです。

【コーヒーマリアージュ】
『茨城めろんの片想い』には、濃厚で芳醇な香りを持つコーヒーを
ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!

それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『茨城メロンの片想い』は、表面のサクサク食感とメロンの香る餡が魅力で、普段食べ慣れているメロンパンのおいしさを小さなサイズに濃縮したようなお菓子です。こちらに合わせるなら深炒りでかつ芳醇な香りを持つコーヒーをおすすめします。濃厚なコーヒーのコクとほろ苦さが、甘いクッキーの生地と個性を足し合い、豊かな香りと餡に練り込まれた完熟メロンの果実感が絶妙なハーモニーを奏でます。

『茨城めろんの片想い』のベストパートナーは『UCC ゴールドスペシャル コクのブレンド』
『茨城めろんの片想い』にぴったりの、濃厚な味わいと芳醇な香りを持つコーヒーは『UCC ゴールドスペシャル コクのブレンド』です。
コーヒー豆を産地や銘柄ごとに最適な火加減で「単品焙煎」してからブレンドするというロースターのこだわりが息づくゴールドスペシャルシリーズ。中でも『コクのブレンド』は、芳醇な香りと濃厚な味わいを持ち、ほろ苦い余韻に至るまで『茨城めろんの片想い』との時間をたっぷりと豊かに演出してくれるでしょう。
これから本格的な夏へと向かいますが、『UCC ゴールドスペシャル コクのブレンド』は、アイスでもホットと同様の魅力が味わえます。

『茨城メロンの片想い』は冷たくして食べるのもおすすめだそうなので、これからの季節にはぜひ冷やして、すっきりしたい時はアイスコーヒーと、落ち着きたいときはホットコーヒーと合わせてお楽しみください。

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自然界の力が育んだ美しい実のマリアージュ
惚れ惚れするほど美しい上質なメロン。はりめぐらされた繊細な網目は神秘さえ感じさせます。とくに深作農園のメロンには自然の力がいっぱいです。通常メロン畑は2、3年単位で休ませたり、異なる種類の作物を栽培したりしなければならないのですが、深作農園では約60年、同じ場所でメロンを栽培し続けているのです。善玉菌と自然界の有機物を活かして作った土や堆肥がいかに大きな力を持っているかということですね。
ミツバチの活躍も見逃せません。彼らはその日に咲いた花をちゃんと見つけて、すべての花を受粉させてくれるのだそう。実はコーヒーの受粉にもミツバチがひと役かってくれていることが多いのです。いわば農園の大切な相棒なのですね。やがて実る赤いコーヒーチェリーも宝石のような美しさです。
6月から7月前半はメロン狩りも楽しめる季節ですが、なかなか行かれないという方も多いかと思います。『茨城めろんの片想い』をお手元にコーヒータイムを楽しみましょう。自然が育む美しい実から生まれた組み合わせ。その豊かな香りは、夏に向かうひとときを幸せに彩ってくれることでしょう。
ご紹介した茨城県の銘品『茨城めろんの片想い』は以下でお買い求めいただけます。
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半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
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