UCCコーヒー博物館を徹底レポート!見どころや楽しみ方をMAGAZINEスタッフが体験! | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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UCCコーヒー博物館を徹底レポート!見どころや楽しみ方をMAGAZINEスタッフが体験!

神戸・ポートアイランドにある「UCCコーヒー博物館」。日本で唯一のコーヒー専門博物館として、コーヒーの歴史や文化、ものづくりの魅力を学べるスポットです。
「どんな展示があるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はMAGAZINEスタッフが実際に訪問。館内を巡りながら見つけた見どころや、思わず「へぇ〜!」と言ってしまった展示の数々をご紹介します。

UCCコーヒー博物館ってどんな場所?

神戸・ポートアイランドにある「UCCコーヒー博物館」は、日本で唯一※1のコーヒー専門の博物館です。コーヒーの起源から栽培、焙煎、抽出、さらには世界各地のコーヒー文化まで、コーヒーにまつわる幅広いテーマを総合的に学べる施設として、多くのコーヒーファンに親しまれています。
※1 UCC調べ(2026年5月時点)

この博物館は、「コーヒーの素晴らしさを一人でも多くの人に伝えたい」というUCCグループ創業者・上島忠雄氏の想いから、1987年10月1日(コーヒーの日)に創業の地である神戸で開館しました。

2020年3月からは新型コロナウイルス感染拡大の影響で休館となりましたが、2026年7月1日より、6年ぶりにリニューアルオープンしました。展示内容もさらに充実し、コーヒー初心者から愛好家まで幅広く楽しめる施設へと進化。コーヒーの世界を五感で体験できるスポットになっています。

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さっそく館内へ!コーヒーを知る旅がスタート

まず目を引くのが、モスクをイメージした特徴的な建物。コーヒーは、かつて中東の修道院で修行中の僧侶たちが眠気覚ましとして飲んでいたともいわれており、その普及に深く関わったイスラム文化圏を思わせるデザインが採用されています。博物館の建築にもこうした歴史的背景が反映されているため、建物を眺めるだけでもコーヒーのルーツに思いをはせることができます。

館内へ入ると、出迎えてくれるのが本物のコーヒーの木。温室内は約20℃に保たれ、湿度や空気の流れまで細かく管理されています。普段はなかなか見ることのできないコーヒーの木を間近でじっくり観察できます。

そして受付後、まず目に飛び込んできたのが世界初の缶コーヒーの展示。今では自動販売機やコンビニで当たり前のように見かける缶コーヒーですが、実は世界で初めて開発したのはUCCなんです。

1970年の大阪万博で大ヒットしたという当時の缶コーヒーを前に、その歴史の長さに驚かされました。さらに、「昔は缶の上部に2か所穴を開けて飲んでいた」と知ってびっくり。今ではプルタブ式が当たり前なので、当時の飲み方を想像しながら展示を眺められました。

展示は、エスカレーターで最上階へ上がるところからスタート。そこから、らせん状のスロープを下りながら館内を巡っていきます。コーヒーの起源から栽培、鑑定、焙煎、抽出まで、一杯のコーヒーが私たちのもとに届くまでの道のりを順を追って学べる構造になっており、まるでコーヒーの旅をたどるような気分で見学できます。

そんな最上階へ向かうエスカレーターでは、ここでしか見ることのできないアート作品にも出会えます。

和紙と光で表現された作品は、コーヒーを思わせるやさしい色合いが印象的。コーヒーをイメージした色調に染めた繊維を「流し込み」という技法で漉き込むことで、繊維がマーブル模様のように混ざり合い、豊かな表情を生み出しています。

制作には10人がかりで和紙を漉く工程が必要で、作業のタイミングや季節による繊維・水の状態によって仕上がりが変化するのだそう。その偶然性が、大らかで有機的な流れを感じさせるデザインにつながっています。

さらに、和紙にはコーヒー豆の残渣(ざんさ)も漉き込まれており、コーヒー博物館ならではの作品に。やわらかく点滅する光とともに眺めていると、まるで大地の息吹を感じているような気分になりました。

見どころたっぷり!思わず「へぇ〜」となる展示をピックアップ

コーヒーのルーツをたどる「起源」エリア

コーヒーの歴史をひもとく「起源」エリアでは、映像展示を通して、コーヒーがどのように私たちのもとへ届くのかを分かりやすく学ぶことができます。普段何気なく飲んでいるコーヒーですが、その原点が植物であることを改めて実感しました。

さらに、コーヒー発祥の地とされるエチオピアの文化にも触れることができます。なかでも記憶に残ったのは、現地で親しまれているコーヒーセレモニー「カリオモン」。「カリ」はコーヒー、「オモン」は一緒にという意味を持ち、大切な人を迎える際などに行われるおもてなしの儀式なのだそう。

正式なセレモニーではコーヒーが3杯振る舞われ、1杯目は大地への感謝を込めて注がれた後、主賓や年長者から勧められます。また、それぞれのカップには「健康」「愛」「恩恵」といった意味が込められているのだとか。

コーヒーは、世界のさまざまな地域で人と人をつなぐ存在として親しまれてきたことが伝わり、その歴史の奥深さに引き込まれました。

農園にいる気分になれる「栽培」エリア

栽培エリアに足を踏み入れると、どこからともなく鳥のさえずりが聞こえてきます。自然豊かな音に包まれた空間は、まるでコーヒー農園を訪れたかのよう。さらに、ブラジルのコーヒー産地に見られる赤い土壌をイメージして、スロープの床もデザインされており、コーヒーが育つ環境を体感できる没入感のある展示になっています。

ここでひときわ目を引くのが、巨大なコーヒーチェリーの模型。普段は目にする機会の少ないコーヒーチェリーの断面が再現されており、その中にコーヒー豆がどのように収まっているのかを分かりやすく見ることができます。

また、一本のコーヒーの木から収穫できるコーヒーの量を紹介する展示も印象的。たくさんの実をつけることから、多くのコーヒーが採れるのかと思いきや、一年間に収穫できる量はコーヒー約40杯分ほどなのだそう。普段何気なく飲んでいる一杯のコーヒーも、多くの手間と時間をかけて育てられたものだと知り、農園とのつながりをより身近に感じることができました。

コーヒーへの挑戦を知る「UCCヒストリー」エリア

コーヒーの起源や栽培について学びながら館内を進んでいくと、UCCヒストリーエリアが現れます。ここでは、「いつでも、どこでも、一人でも多くの人においしいコーヒーを届けたい」という想いを掲げたUCC創業者・上島忠雄氏の歩みや、製品開発の歴史を知ることができます。

展示では、世界初の缶コーヒー開発秘話やブラック無糖缶コーヒー誕生の背景など、UCCがコーヒー文化を広げるために続けてきた挑戦を紹介。現在ではスーパーやコンビニなどで当たり前のように手に取れるUCCの製品ですが、その原点は洋食材の卸売業としてスタートした「上島忠雄商店」にありました。

上島氏は初めて口にしたコーヒーのおいしさに感動し、焙煎事業を開始。その際に身に着けていたという前垂れも展示されています。そこには、「常にお客さまへ感謝の気持ちをもって商売をする」という想いが込められていたそうです。

さらに、歴代の製品が並ぶ展示も見応えたっぷり。現在は販売されていない「食べるコーヒーチェリー」をはじめ、時代ごとにデザインが変化してきたBLACK無糖缶コーヒーなどが展示されており、UCCのものづくりの歴史をたどることができます。

プロの仕事を体験できる「鑑定」エリア

ここからは、栽培されたコーヒーが製品になるまでの工程を学べるエリア。収穫されたコーヒーチェリーは加工された後、生豆の状態で麻袋に詰められ、世界各地へ出荷されます。

展示されている麻袋をよく見ると、銘柄や生産国、内容量、コーヒー豆の等級などさまざまな情報が記載されていました。一見するとおしゃれなデザインにも見えますが、実は品質管理や流通に欠かせない情報が詰まっているのです。

特に記憶に残ったのが、コーヒー豆が入った60kgの麻袋を持ち上げる体験コーナー。近くには、生産地で働く人々が麻袋を軽々と運ぶ写真が展示されており、「意外と持てるかも?」と思って挑戦してみました。

しかし、実際に持ち上げてみると想像以上の重さ。女性のMAGAZINEスタッフはびくともせず、男性スタッフも少し浮かせるのがやっとでした。コーヒーの裏側には、こうした力仕事があるのだと実感させられます。訪れた際は、ぜひチャレンジしてみてください。

そうして世界各地から運ばれてきたコーヒー生豆が、どのように品質をチェックされているのかを学べるのも、このエリアの見どころ。

展示スペースには、ブラジルでのコーヒー鑑定の様子を再現したコーナーも。ここでは、豆の大きさごとに選別するための「スクリーン」と呼ばれるふるいや、欠点豆を見分けるための作業工程などが紹介されています。

欠点豆の選別は、緑色のシートの上に豆を広げて、一粒ずつ状態を確認しながら行うのだそう。地道で根気のいる作業ですが、この工程を経ることで品質の安定したコーヒーが届けられています。

いつもは袋を開ければきれいな豆が並んでいるのが当たり前だと思っていましたが、その裏側にはこうした丁寧な品質管理があることを知りました。

色と音から学べる「焙煎」エリア

続いて訪れたのは、コーヒーの味わいを大きく左右する「焙煎」エリア。

ここでは、生豆から焙煎が進むにつれて色が変化していく様子を実際の豆で見ることができます。淡い緑色だった生豆が、焙煎によって少しずつ茶色く、そして深い黒色へと変わっていく様子は見応え十分。さらに耳を澄ませると、焙煎中に豆が弾ける「パチパチ」という音も聞こえてきて、視覚だけでなく聴覚でも焙煎を体感できます。

展示では、焙煎度合いによる味わいの違いや、さまざまな焙煎機の仕組みについても分かりやすく紹介されていました。

なかでも興味深かったのが、普段あまり見かけない浅炒りの展示。ライトローストやシナモンローストといった浅炒りは、アラビア半島ではカルダモンなどの香辛料を加えて煮出した「ムッラ」として親しまれているのだとか。一方、日本ではアメリカンコーヒーに適したミディアムローストや、アイスコーヒーによく使われるフルシティローストが一般的。同じコーヒーでも、地域や文化によって異なる焙煎度合いが親しまれていることを知ることができました。

展示された豆を見比べてみると、焙煎が進むにつれて表面のツヤや油分の出方にも違いがあることが分かります。普段はなかなか焙煎度合いごとに豆を見比べる機会がないだけに、コーヒー好きなら思わず見入ってしまう展示でした。

コーヒー器具の進化が面白い「抽出」エリア

続いては、コーヒーをどのように抽出してきたのかを学べるエリア。展示は、コーヒー豆をそのまま煮出して飲む最も古いスタイルから始まります。現在でもエチオピアやトルコなどでは、こうした伝統的な抽出方法が親しまれているそうです。

展示スペースには、昔のミルも数多く並んでいます。なかでも目を引いたのが、ドイツ軍が使用していた軍用ミル。安定して豆を挽けるよう重厚なつくりになっており、当時の工夫を感じることができました。

豆を挽いた後は、いよいよ抽出の工程へ。コーヒーの粉を金属製のフィルターの上に乗せ、上からお湯を注いで「濾して飲む」という発想はフランスで生まれ、その後さまざまな抽出器具へと発展していったそうです。なかでも驚いたのがサイフォン。日本の喫茶店でよく見かけることから日本生まれの器具だと思っていましたが、実は西欧発祥なのだとか。

さらに、各器具の使い方を紹介する映像も用意されているため、「この器具はどうやって使うんだろう?」という疑問もその場で解決。見たことのない器具が実際に動く様子を見ることで理解が深まり、「昔の人はこんな工夫をしてコーヒーを飲んでいたのか」と思わず感心してしまいました。

カップ、切手、音楽!世界に広がる「コーヒー文化」エリア

コーヒーが世界中でどのように親しまれ、文化として発展してきたのかを紹介するエリア。ここには、有名ブランドや名窯によるコーヒーカップがずらりと並びます。デザインや形状もさまざまで、「自宅で使うならどれがいいだろう?」と想像しながら眺めるのも楽しい時間。

また、コーヒーをモチーフにした世界各国の切手も展示されており、コーヒーが飲み物としてだけでなく、人々の暮らしや文化に深く根付いていることが伝わってきます。

さらに、コーヒーにまつわる音楽を聴くことができるコーナーや、コーヒーがデザインされた紙幣・硬貨の展示、アニメ作品のワンシーンに登場したUCC製品の紹介なども見どころのひとつ。コーヒーが単なる飲み物ではなく、芸術や音楽、エンターテインメントなどさまざまな分野と結びつきながら親しまれてきたことを感じました。

新たな楽しみ方に出会う「未来」エリア

これまで学んできたコーヒーの歴史や文化を踏まえながら、これからのコーヒーについて考える展示が広がっています。

まず紹介されているのは、サステナビリティに関する取り組み。「コーヒーと自然」と「コーヒーと人々」という2つの視点から、コーヒー産業が直面する課題や未来への取り組みを学ぶことができます。気候変動による影響や、ルワンダ・タンザニアで行われている生産者支援の活動など、コーヒーを取り巻く環境について知るきっかけになりました。

また、コーヒー豆知識クイズに挑戦できるコーナーも。これまでの展示で学んだ内容を振り返りながら楽しめるので、館内を巡った締めくくりにもぴったりです。

さらに印象に残ったのが、「コーヒーと科学」の展示。UCCイノベーションセンター監修のもと、コーヒーの香りや味わいについて体験しながら学べる内容になっています。

実際に3種類の香りを嗅いで香りに合う言葉の表現を見つけたり、カップの形状による味わいの感じ方の違いを知ったりと、自宅でコーヒーを楽しむヒントもたくさん見つかりました。

​​あなたの好みはどれ?「コーヒータイプ診断」

ラストを飾るのは、未来エリアの中にある「コーヒータイプ診断」!

カルテのマークシートに、Q1〜Q4までの問いに答えていきます。味わいの好みや飲み方の傾向など、直感で選べる内容なので気軽に挑戦できました。

記入したカルテを機械に差し込むと、自分のタイプモンスターが登場。タイプは大きく分けて6種類あり、MAGAZINEスタッフの診断結果は、陽気なコーヒーサンバマスター「ブラジジル」でした。

自分に合う味覚マップや、おすすめのUCC製品も紹介されるので、コーヒー選びの参考にもなりそうです。QRコードを読み込めば、診断結果をスマホで見返せるのもうれしいポイント。

さらに、カルテの裏面はスタンプを押せるデザインになっており、自分のコーヒーモンスターを記念にスタンプ。かわいい来場記念になりました。

ちなみに、他のスタッフも診断してみたところ、結果はなんと全員バラバラ。たった4問の2択ながら、それぞれの好みがしっかり反映されているようで、最後まで盛り上がる体験でした。

見学のあとはテイスティングでひと休み

コーヒーの歴史や文化、生産から抽出までの工程をたっぷり学んだ後は、いつもの一杯の見え方も少し変わるはず。そんな発見に出会えるのが、UCCコーヒー博物館の魅力でした。

見学時間の目安は1時間ほど。展示をじっくり読んだり、音声ガイドを活用したりしながら巡ると、1時間半程度かけて楽しむことができます。

また、館内では1日4回、無料のコーヒーテイスティングも実施されています。月替わりで選ばれたコーヒーを楽しむことができ、産地や焙煎度合い、豆の個性によって異なる味わいを体験できます。見学を終えた後に味わう一杯は格別で、館内で得た知識や発見を振り返る時間にもなりました。

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さらに、UCCコーヒー博物館では展示だけでなく、セミナーやワークショップなどのイベントも定期的に開催されています。訪れるたびに新しい発見があり、何度でも足を運びたくなる場所です。

なお、入館は事前予約制で、館内は完全キャッシュレス(現金不可)となっています。来館前にチケット購入サイトから予約を済ませておきましょう。

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アクセスはポートライナー「南公園駅」から徒歩約1分と便利。神戸観光とあわせて立ち寄りやすいのもうれしいポイントです。

コーヒーのルーツから未来までを一度に学べるUCCコーヒー博物館。コーヒー好きの方はもちろん、「もっとコーヒーを楽しみたい」という方にもおすすめのスポットでした。神戸を訪れた際は、いつもの一杯が少し特別に感じられる発見を探しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

さらにYouTubeでは、アカデミースタッフが実際に訪れている様子も紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
コーヒー博物館で「産地別コーヒー豆の特長と違い、味わいを学ぶ!」動画はこちら
コーヒー博物館で「博物館で学ぶおいしいコーヒーの淹れ方」動画はこちら


監修:UCC COFFEE MAGAZINE編集部


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