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大人のハートもキュンとする『恋するいちご』(静風)
今回ご紹介するのは栃木県「静風」の『恋するいちご』です。
形も色もとってもキュート。食べるとフリーズドライされたいちごのサクッとした歯応えと甘酸っぱさ、そしてホワイトチョコレートの柔らかい甘みが溶け合っていきます。
いちごにミルクや練乳をかけたあの懐かしい味を、より軽やかに、高級にしたような幸せ感。大人のハートにもキュンと響くおいしさです。
栃木県真岡市にある「静風」の始まりは料亭でした。
現専務のお義母様である先代女将が、1959 年(昭和34年)に「割烹 静風荘」を創業。その後、ホテル業やブライダル業へと事業を広げていき、2013年(平成25年)に現在の「株式会社 静風」という名前になりました。
一期一会の精神を育みながら地域のニーズに応え、結婚式や記念日など特別な時間に欠かせない存在となった静風ですが、なぜいちごのお菓子を作ろうと思ったのでしょうか。
真岡市はいちごの一大産地。とくに「とちおとめ」は日本一の生産量を誇る代表的な特産品です。
食文化に原点を持つ静風は、長年支えてくれている地元に恩返しをしつつ、多くの方にその美味しさを知っていただきたいと開発に着手。「苺が主役」というブランドを立ち上げました。
でもいちごの旬の季節は限られており、そのままでは日持ちもしません。どうしたらより多くの方に季節を問わず味わっていただけるかと考えて生まれたのが『恋するいちご』でした。
完成までは大変な道のりでしたが、そのおいしさと見た目の美しさから評判となり、今では全国から愛されるようになりました。
いちごに隠された意外な真実
実はりんごやさくらんぼなどと同様、いちごもバラ科です。そして園芸学上では、いちごは野菜。
さらに、私たちが果実だと思って食べている赤い部分は、茎の先端が膨らんだもの。種と思われているツブツブこそが果実で、そのひと粒ひと粒の中に種が入っているのです。
野生のいちごは欧州やアジアで石器時代から食べられていました。
日本でも古くから漢方薬のように利用されていたと思われ、日本書紀などに登場する「イチビコ」が「イチゴ」の語源ではないかと言われています。でも今のようないちごが本格的に栽培されるようになったのは、200年ほど前のオランダだとか。
日本には、江戸時代の末期に観賞用のいちごが、明治時代に栽培用のいちごが伝来しました。すぐには定着しなかったようですが、次第に大きく味のよいものが作られるようになり、世界にも知られるようになりました。
栃木県生まれのとちおとめは、1996年(平成8年)に品種登録されたいちごです。
大きめの粒、鮮やかな色、つや、高い糖度、ほどよい酸味、心地よい食感、豊かな果汁と、すべてを兼ね備えた優等生。
今では栃木に限らず東日本を中心に高いシェアを誇りますが、『恋するいちご』は栃木県産のとちおとめのみを用いています。
フリーズドライと独自の工夫で、とちおとめの魅力をそのままに
『恋するいちご』は見た目の美しさも味わいも、とちおとめそのもの。
その秘密は独自の加工法にあります。ビタミンCや葉酸、ペクチンに加えて、アントシアニンも豊富ないちごですが、熱してしまうとそのアントシアニン色素が壊れて赤みが消え、焼くと黒くなってしまいます。
そこでひらめいたのがフリーズドライ製法。知見と技術を持つ企業の協力を得て、とちおとめの色も形もおいしさも活きたお菓子を作ることに成功しました。
でも世に出すまでは試行錯誤の連続でした。とくにフリーズドライにしたいちごをきれいにカットし、断面を美しく見せるのは本当に難しかったとか。
唯一無二の方法ということで意匠登録もしており、詳細は企業秘密だそうですが、なんと専門の機械まで開発したとのこと。カットすることで舞い散る粉は、スタッフが刷毛で丁寧にとりのぞいているそうです。
SNSにも映える、とちおとめらしいパッケージ
『恋するいちご』は名前やデザインも目を引きます。インパクトがありながらも親しみやすく、ひと目でいちごのお菓子であることがわかります。
「苺が主役」のロゴマークは、主役の「苺」という字をユニークにアレンジ。
『恋するいちご』というネーミングは、とちおとめの個性に由来するそうです。
ハートのような見た目と恋のような甘酸っぱさ。たしかに「苺が主役」の他の商品も、「バーチャミ(イタリア語で「私にキスして」)」、「初恋糖」と、みな恋にまつわる名前ですね。
『恋するいちご』は、いちごの大きさによって2種類ありますが、それぞれに工夫が凝らされています。
今回ご紹介しているLサイズのものはいちごのビジュアルをデザインした、カジュアルで可愛い箱や巾着に。ひとまわり大きな2Lサイズのいちごを使ったプレミアムは、お祝いや引き出物にも使えるように高級感を意識した箱に入っています。
どちらも部屋に置いておくだけでハッピーになれそう。SNSにも映えそうです。
【コーヒーマリアージュ】
『恋するいちご』には、華やかでフルーティーなコーヒーを
ここからは、UCCのR&Dセンターで味わいに関するデータ分析の担当者が解説します!
それではコーヒーマリアージュ、してみましょう!
『恋するいちご』は、甘味と酸味のハーモニーが楽しめるお菓子です。口に入れると柔らかな甘みを持ったホワイトチョコが溶け出し、そこからいちごの甘酸っぱい味わいが顔を出して広がっていくのを感じます。
そんな『恋するいちご』には、華やかな香りとフルーティーな酸味を持つコーヒーを合わせてみてください。いちごの持つ爽やかな酸味と、コーヒーの優しく広がる酸味が引き立て合い、奥行きを何層にも深めてくれるでしょう。
ホワイトチョコレートが、コーヒーに溶けてほんのりミルキーな味わいを加えてくれるのも魅力です。
静風の方いわく『恋するいちご』は冷やすとさらにおいしいとのこと。
でもコーヒーは、冬に合わせるならホットがおすすめです。気持ちも体も温めて、幸せいっぱいの12月を過ごしましょう。
『恋するいちご』のベストパートナーは『上島珈琲店 Pool N Bloom』
『恋するいちご』にぴったりの、華やかでフルーティーなコーヒーは『上島珈琲店 Pool N Bloom』です。
上島珈琲店の本当においしいコーヒーをもっと身近に感じていただくために生まれたおうちで楽しめる『上島珈琲店』シリーズ。この『上島珈琲店 Pool N Bloom』は、ハンドドリップで抽出する際、ドリッパーにたまった(pool)コーヒーが膨らむ(咲く: bloom)様子から名付けられた、華やかな香りとフルーティーな味わいを持つコーヒーです。
今回は手軽に楽しめるワンドリップタイプのものをセレクト。『恋するいちご』とのハーモニーで、気持ちも華やかになりそうです。
→おうちで楽しむ「上島珈琲店」 ブランドサイトはこちら
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ときめきと幸せで、冬を彩るマリアージュ
静風が創業したころの真岡市は、木綿の栽培や反物の生産が盛んで、行屋川沿いには多くの飲食店や料亭が立ち並んでいました。さまざまな人々が行き交い、活気に満ち溢れた土地で、静風荘の先代女将は、好奇心と先見の明で事業を拡大しながらも、とにかく感謝の気持ちを重んじていたそうです。
それを引き継ぎ、現在の静風も、感謝とともに地域やお客さまに寄り添うことを大切にしています。静風が、バブルの崩壊やコロナの蔓延など、ネガティブな波も乗り越えてこられたのは、未来を見据えつつ、絆を丁寧に紡ぐ姿勢があったからでしょう。
多くの門出を祝福してきた静風がお届けする『恋するいちご』。そのひと粒ひと粒にも幸せや良縁への願いがこめられています。
クリスマス、お正月、少し先にはバレンタインデーも待っている、そんな季節を、真っ赤ないちごと真っ白なミルクチョコレートのお菓子で彩ってみませんか。そこに、ふっくら膨らむ粉からフルーティーな香りが花開く『上島珈琲店 Pool N Bloom』が加われば、幸せ感はさらにアップ。
身近な人とのひとときや、大切な人への贈り物にはもちろん、『恋するいちご』はすべて個包装なので、ワンドリップタイプの『上島珈琲店 Pool N Bloom』と合わせれば、大人数で分けたいときにもぴったりです。このマリアージュとともに過ごす皆さまの年末年始がときめきに満ち、幸運が花開きますように。
ご紹介した 栃木県の銘品「恋するいちご」は以下でお買い求めいただけます。 オンラインショップ
半澤 拓(はんざわ・たく)
2011年入社。UCCの研究施設イノベーションセンターにて研究開発業務に携わる。
2016年にコーヒーと食べ物の食べ合わせを分析する「フードマッチングシステム」を開発。コーヒーの味や香り、食べ合わせに関する研究報告やセミナーなど多方面で活躍。
UCCの「フードマッチングシステム」ほか、おいしい!を極める技術について興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。
▼コーヒーマリアージュについての記事はこちら
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