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抽出後の粉を再利用。環境にもやさしい自由研究を
日々、暮らす中でどうしても出てしまう廃棄物。
でも、捨ててしまう前に「これ何かに使えないかな?」と立ち止まって考えてみると、意外に再利用できるものが多いことに気が付きます。
日本の「もったいない」という言葉は、モノの持つ本来の価値を無くしてしまうことが惜しいという意味で、そのモノの価値がなくなるまで使い尽くすことを大切に考える精神を表した言葉。
おいしいコーヒーを楽しんだ時に出る抽出後の粉も、肥料・コーヒー染め・消臭剤やキャンドル作りなどいろいろな再利用方法があって、そのまま捨ててしまうのは「もったいない」!
暮らしの中で、楽しみながらゴミを減らす習慣は、子どもの頃から身につけたいこと。そして手づくりのアイテムには特別な愛着が感じられます。
そこで、オススメしたいのが「コーヒー抽出後の粉の再利用」をテーマにしたクラフトアイデア。
今回の記事では、夏休みの自由研究にも使えそうな、子どもと一緒に取り組みやすい「キャンドル」と「消臭剤」のつくり方をご紹介します。
抽出後の粉を捨てずに再利用することでゴミを減らし、環境にやさしい暮らしができることをお子さまに伝えながら、一緒にチャレンジしてみてくださいね。
抽出後の粉を入れてつくる「コーヒーキャンドル」
キャンドルの穏やかな灯りは、気持ちをすっと落ち着かせてくれる不思議な魅力がありますね。子どもの頃、小さく揺れる炎をじっと見つめていた記憶のある大人の方も多いのではないでしょうか。
コーヒーの抽出後の粉を使ったキャンドルは、わずかにコーヒーの香りがする、ちょっと大人っぽい香りのキャンドル。癒し効果も期待できます。
ロウを溶かして抽出後の粉を入れる工程は実験のようでもあり、楽しい工程。
上の写真の左側のキャンドルは、何度かに分けて固めて、間に抽出後の粉を薄く層にして挟みました。キャンドル用のロウは扱いやすいソフトタイプ(ソイワックス)のものを選んでいますが、溶けやすいので、自立式のキャンドルには適していません。かわいい容器を選んで作ってみてください。また、つくる前に抽出後の粉は乾燥させておきましょう。
材料
- 抽出後のコーヒー粉(乾燥後のものを少量)
- ロウ(ソイワックス)
- キャンドル芯
- 容器(ガラス瓶やグラスなど)
- 割り箸
- 鍋
- 空き缶
作り方
1.キャンドル芯を割り箸に挟み、マスキングテープなどを使って容器の中心に固定しておきます。
2.鍋にお湯を沸かします。
3.ロウを入れた缶を鍋の中に入れ、湯煎でゆっくりと溶かします。
4.ロウが溶けたら、缶を鍋から取り出し、乾燥させた抽出後のコーヒー粉を加えよく混ぜます。
5.溶けたロウを1の容器に注ぎ、固まるのを待ちます。
6.固まったら割り箸を取り除き、余分な芯をカットして完成です。
かわいいガラス瓶を使えば、お店で売っているようなアロマキャンドルに。コーヒー豆をアクセントに浮かべてもいいですね!
ちなみにコーヒーの粉は燻すと煙が出ます。キャンドルに抽出後の粉を多く入れると、燃えかすが燻されて煙たくなるので少なめに入れるようにしてください。またキャンドルを灯すときは平らなところに置いて、容器からロウが流れ出さないように。火の扱いには十分に気をつけながら作りましょう!
効果は抜群、いい香り。「コーヒーの消臭剤」
コーヒーの持つ消臭効果はとても高いって知っていますか?
コーヒーを顕微鏡で見てみると、活性炭や竹炭、脱臭剤などと同じように穴がたくさんある「多孔質構造」。この穴が、嫌な臭いを吸収。そしてコーヒーにはアンモニアを溶解する働きもあり、活性炭よりも優れた消臭効果があることがわかっています。
例えば抽出後の粉をちょっと取っておいて、生ゴミを捨てる時に一緒に入れるだけでもその効果は感じられますが、今回はひと手間加えて、いろいろなところで使える消臭剤に。
サイズアウトして汚れもついてしまった洋服などの端切れ布を使った小さな袋で、臭いの気になる夏に大活躍する消臭アイテムを作りましょう。
材料
- 抽出後のコーヒー粉(乾燥後のもの)
- 不織布のお茶パック
- 小さな布袋(古着の布を使用)
- リボンや紐、輪ゴム
作り方
1.抽出後のコーヒー粉を乾かして、不織布のお茶パックに入れます。
2.不要な布で袋をつくって、1を入れます。
3.2の布袋の口をリボンや紐でしっかりと結んで完成。
完成した消臭グッズは靴箱やクローゼットなど臭いの気になるところで使いましょう。紐を長くしておくと、吊るして使うことができて便利です。子どもの上履き袋に1つ忍ばせておいてもいいかもしれませんね。
ちなみに古着で布の袋を作る時は、服の裾の部分を袋の口にして、2枚を繋ぎ合わせるようにすると簡単です。着られなくなってしまった服などを再利用すれば、環境にやさしい消臭剤になりますね。
楽しく暮らして、ゴミを減らそう
今回ご紹介した「コーヒーキャンドル」と「コーヒーの消臭剤」は、親子で楽しく作業しながら、地球の環境問題についても考えることができる学びのあるアイデア。そしてものづくりは楽しいだけでなく、達成感も感じられる活動です。自分のつくったアイテムには愛着が湧き、より深く考えるきっかけにもなります。
さあ、抽出後のコーヒー粉を使った手づくりアイテムで、子どもたちと一緒に特別な夏休みの思い出を作りましょう!
なおUCCグループでは、今年、神戸のビーチサンダル製造大手TSUKUMO社の「抽出後のコーヒーを活用したアップサイクルビーチサンダルの開発」に協力しました。
使用したのは、上島珈琲店の抽出後のコーヒー。試行錯誤のうえ完成したビーチサンダルは、2024年8月3日からTSUKUMO社公式オンラインサイトで数量限定で発売されています。
これからもサステナブルな社会の実現に貢献できるよう、さまざまな活動にグループ全体で取り組んでいきます。
※詳細はこちらよりご覧ください(ニュースリリース)。
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