今回は、「プランA」の“コーヒー×フードペアリング”をテーマにした講座に実際に参加してきました。コーヒーとスイーツの組み合わせによって味わいが変化する驚きや、講師・参加者との会話を通して広がるコーヒーの世界など、魅力がたっぷり。
「学ぶ」だけではない、「味わいの体験」を行うACADEMY SALONの楽しさを、MAGAZINEスタッフが潜入レポートします。
INDEX
コーヒー好きが集う、体験型サロン「ACADEMY SALON」ってなに?
「ACADEMY SALON」は、UCCコーヒーアカデミーで開催されている体験型プログラム。コーヒーを「学ぶ」だけでなく、「味わう」「語らう」「楽しむ」ことを大切にした、新しいスタイルの講座です。

コンセプトは、「コーヒー×おもてなし×学び」。コーヒーを日常の中で豊かに味わいながら、おもてなしの時間や体験を通して、新たな視点やつながりを楽しめる——。そんな特別なひとときを提供してくれる場所です。
講座では、コーヒーアカデミーの講師が毎回異なるテーマで参加者をお迎え。コーヒーやフードの内容も季節ごとに変わるため、何度参加しても新しい発見があります。

プランはA・Bの2種類。今回はプランAの「フードペアリングのたのしみ」を体験しました。全5回で構成されており、毎回異なるテーマを通じてコーヒーの楽しみ方を学べるそう。今回受講した「フードペアリングのたのしみ」もそのテーマのひとつ。
さらに、各回で提供されるコーヒーやフードの内容はその都度変わるため、同じテーマを再度受講しても新たな発見があります。何度訪れても異なる体験ができるのは、ACADEMY SALONならではの魅力です。
さっそく、ACADEMY SALONの授業に潜入!
コーヒーの世界へ誘う、東京校のエントランス
今回訪れたのは、UCCコーヒーアカデミー東京校。エントランスに入ると、まず目に飛び込んできたのはたくさんのコーヒーの木。
コーヒーの木は寒さにも暑さにも弱いため、温度や湿度を管理しながら育てられているそう。まるでコーヒーの世界へ入り込んだような空間に、自然と気分も高まります。

普段、私たちが口にしている“コーヒー”は、焙煎された豆の状態を思い浮かべることがほとんど。だからこそ、木に実る鮮やかな赤い実を見ると、「コーヒーって果物なんだ」と改めて実感します。
コーヒーチェリーは常に実っているわけではありませんが、今回はちょうど赤く色づいた実を見ることができ、思いがけない出会いに気分が高まりました。
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今回の講師を担当してくださったのは、中井 千香子さんと藤原 由さん。普段はUCCコーヒーアカデミーで講師を務め、コーヒーに関するさまざまな専門資格を持つスペシャリストとして活躍されています。
コーヒーの基礎知識から抽出技術、テイスティングまで幅広い知識を持ちながらも、難しい専門用語ばかりにならず、参加者との会話を交えながらわかりやすく教えてくれました。
まずは特別な“ウェルカムコーヒー”から
受付を済ませると、まずはウェルカムコーヒーをいただきました。用意されていたのは、UCCコーヒープロフェッショナルのラグジュアリーコーヒーブランド『Largo(ラルゴ)』のオーセンティックロースト。業務用ブランドということもあり、普段なかなか味わえない特別な一杯です。

本来はエスプレッソのために開発されたブレンドですが、今回は特別にドリップで提供いただきました。日本の軟水に合わせておいしく楽しめるよう設計されたブレンドとのことで、やさしく落ち着く味わい。ひと口飲むだけで、自然と肩の力が抜けていきます。
少人数制ならではの、アットホームな空気感
会場は20名限定ということもあり、ほどよく距離感の近いアットホームな雰囲気。参加者同士や講師との距離も近く、初参加でもリラックスして過ごせそうです。
今回は自由席でしたが、今後はくじ引きで席を決める予定とのこと。全5回の講義を同じメンバーで受講するため、コーヒー好き同士の交流も自然と深まりそうです。

自己紹介から広がる、コーヒー好きの会話
授業のはじまりは、テーブルごとの自己紹介から。「普段どんなコーヒーを飲みますか?」「浅炒り派? 深炒り派?」そんな会話から自然と盛り上がり、会場の空気も一気に和やかに。参加者は男女半々ほどで、年齢層は30代〜60代くらいと幅広い印象でした。

メイン講師を務める中井さん自身が、コーヒーにハマったきっかけについても話してくれました。
「きっかけはケニアのコーヒーでした。当時は深炒りが主流で、苦味が少し苦手だったんです。でもケニアのコーヒーを飲んだ時、苦味の中に酸味や甘味があって、“こんな味わいがあるんだ!”と衝撃を受けて。そこからどんどんコーヒーにハマっていきました」
その言葉からも、コーヒーへの深い愛情が伝わってきます。
コーヒーとフード、相性の秘密を学ぶ
自己紹介を終えると、いよいよ本題の「フードペアリング」体験へ。
まずは、ペアリングを楽しむためのコツを教えてもらいました。ポイントは、「コーヒーを飲む → フードを食べる → もう一度コーヒーを飲む」という順番を意識すること。そうすることで、コーヒー単体の味わいと、ペアリングによる変化の両方を感じやすくなるそうです。

さらに中井さんからは、ペアリングには大きく3つの考え方があると教わりました。
① 同調
似た味わい同士を組み合わせる考え方です。たとえば、「フルーティーなコーヒー × フルーツ系スイーツ」「酸味のあるコーヒー × レモンケーキ」「香ばしいコーヒー × ナッツクッキー」など。味の方向性を合わせることで、一体感のある味わいが生まれます。
②補完
お互いの個性を引き立て合う組み合わせです。たとえば、チョコレートと苦味のあるコーヒーのように、片方だけでは感じにくい魅力を引き出してくれます。
「実は塩しゃけと酸味のあるコーヒーも合うんですよ」そんな意外な組み合わせの話も飛び出し、会場からは驚きの声が。最近では、スイーツだけでなく食事とのペアリングも注目されているそうです。
③錯覚
味覚の変化を楽しむペアリングです。たとえば、「塩キャラメル」や「塩ライチ」のように、塩味が加わることで甘さをより強く感じた経験はありませんか? この“味覚の錯覚”を、コーヒーでも応用します。
たとえば、カカオ100%のチョコレートを食べたあとにコーヒーを飲むと、コーヒー本来の甘味がより強く感じられるのだとか。

知れば知るほど、ペアリングの世界は奥深い…! 組み合わせ次第で、いつもの一杯がまったく違う表情を見せてくれるのも、ペアリングの面白さです。
ちなみに、対照的すぎる組み合わせはNG。味の方向性が離れすぎると、お互いの個性がぶつかってしまい、味わいがぼやけてしまうこともあるそうです。
こうした考え方は、自宅でコーヒーを楽しむ時にも気軽に取り入れられそう。普段合わせているお菓子や食事を少し変えるだけでも、新しい発見がありそうだと感じました。
飲むたびに印象が変わる、おもしろいペアリング体験
テーブルに運ばれてきたのは、カップとコーヒーが入ったポット。参加者同士でつぎ分けながら楽しむスタイルで、どこかお茶会のような和やかな空気が流れます。

気になったペアリングをもう一度試したり、味の変化をじっくり確かめたりできるのは、コーヒー好きにはたまりません。せっかくなので、おかわりしながら楽しませてもらいました。

「ルワンダ フイエマウンテン ウォッシュド」×「オレンジヨーグルトケーキ」
最初に登場したのは、「ルワンダ フイエマウンテン ウォッシュド」。標高の高い地域で育てられたコーヒーで、すっきりとした酸味が特徴です。合わせるのは、「オレンジヨーグルトケーキ」。爽やかなオレンジの風味と、ヨーグルトの軽やかな酸味が印象的なケーキです。

まずコーヒーだけを飲むと、シャープでクリアな酸味を感じます。そしてケーキを食べたあとにもう一口。すると、先ほどまで際立っていた酸味がまろやかになり、コーヒーの甘味がふわっと広がりました。
「え、同じコーヒー?」そう思うほど印象が変化。会場からも「おいしい!」「甘く感じる!」という声が上がります。

中井さんによると、この組み合わせは「同調」のペアリング。
「ケーキに使われているオレンジと、柑橘を思わせる風味を持つコーヒーを合わせることで、味わいに一体感が生まれます。さらに、ケーキをひと口食べたあとにコーヒーを飲むと、コーヒーの味わいがよりまろやかに感じられるんです。実は、このケーキ自体にもペアリングの考え方が取り入れられています。
また、ヨーグルトの酸味は“乳酸”、柑橘の酸味は“クエン酸”と、実は異なる種類の酸味です。種類の違う酸味が重なることで、単なる酸っぱさだけでなく、味わいに奥行きや深みが生まれるのも、この組み合わせの面白さだと思います」
「エチオピア グジG1 ウラガ ナチュラル」×「京都宇治の抹茶ケーキ」
続いて登場したのは、「エチオピア グジG1 ウラガ ナチュラル」。エチオピアは“コーヒー発祥の地”とも言われており、このコーヒーはベリーのような果実感と紅茶のような軽やかさが特徴です。合わせるのは、「京都宇治の抹茶ケーキ」。抹茶の旨味に加え、チョコレートやあんこクリームのコクも感じられる上品なスイーツです。

最初にコーヒーを飲んだ時は、軽やかでクリアな印象。「この繊細なコーヒーが、抹茶の濃厚さに負けないのかな?」そう思いましたが、合わせてみると驚き。抹茶の苦味によってコーヒーの発酵感がやわらぎ、代わりにコクや甘味がよりはっきり感じられるように。
逆に、コーヒーを飲んだあとに抹茶ケーキを食べると、抹茶の香りがさらに豊かに広がります。

さらに中井さんからは、宇治抹茶にまつわる豆知識も。
「宇治抹茶と聞くと、“濃い緑色=いい抹茶”ってイメージありませんか? でも実は、いい抹茶の条件は“鮮やかさ”と“透明感”なんです。緑が濃ければ高品質、というわけではないんですよ。
今度、宇治抹茶を飲む機会があったら、ぜひ色の鮮やかさや透明感にも注目してみてくださいね。
そんな宇治抹茶を使ったケーキと、このコーヒーの組み合わせは“錯覚”のペアリング。抹茶の苦味と合わせることで、コーヒーの発酵感がやわらかくなり、代わりにコクが感じやすくなるんです。さっきまでは気づかなかった味わいが出てくると思いますよ」
実際に参加してわかった、また来たくなる理由
約1時間半の講義は、本当にあっという間でした。最後には中井さんから、「今日のペアリング、どちらが好きでしたか?」という質問も。
結果は、オレンジヨーグルトケーキとのペアリングが13票、抹茶ケーキとのペアリングが7票。同じコーヒー好きでも好みが分かれるのが面白く、それぞれ方向性の異なるペアリングだったからこそ、印象にも強く残ったのだと実感しました。

コーヒーの知識を“学ぶ”だけではなく、実際に味わいながら会話を楽しめるのがACADEMY SALONの魅力。同じテーブルの参加者と感想を話したり、「家ではこんなコーヒーを飲んでいます」と情報交換をしたり。自然とコミュニティが生まれていく空気感も、この場ならでは。“コーヒー好き同士で気軽に語り合える場所”って、意外と少ないもの。だからこそ、この時間がとても心地よく感じられました。

さらに、フードペアリングを知ったことで、いつものコーヒー時間もぐっと豊かに。「今日はどんなお菓子と合わせよう?」そんな小さな楽しみが、これからの日常に増えていきそうです。
次回のテーマは、「比較テイスティングの時間」。一期一会のスペシャルティコーヒーを、講師おすすめの抽出方法で味わえるそうで、今から楽しみです。毎回講師も変わるとのことで、また新しいコーヒーの世界に出会えそうな予感。
ACADEMY SALONを体験したい…と思ったら!
「コーヒーの楽しみ方をもっと広げたい」「コーヒー好き同士で語り合える場所に行ってみたい」そんな方にぴったりなのが、UCCコーヒーアカデミーの「ACADEMY SALON」。

2026年に実施予定のACADEMY SALONのスケジュールも公開されています。今回参加した「プランA」の「2026年春」はすでに募集終了となっていましたが、そのほかの回も、現在募集中または順次募集開始予定とのこと。
プランA・プランBともに、講義テーマは毎回異なり、どれも気になる内容ばかり。スペシャルティコーヒーの比較テイスティングを楽しめる回や、季節のフードとのペアリングを体験できる回など、“知識を学ぶ”だけでなく、“実際に味わいながら体験できる”内容が充実しています。

さらに、「全5回、全部参加できるか少し不安…」という方もいるかもしれません。
ACADEMY SALONでは、『2回受講分までキャンセル対応』が可能。各回開催日の前日までに連絡をすれば、2回分までキャンセルでき、1回あたり7,150円(税込)が返金されます。
「どうしても予定が入ってしまった」「その日だけ都合が合わないかも…」そんな場合でも安心して申し込めるのは嬉しいポイント。継続して通うスタイルだからこそ、こうした柔軟な対応があると参加しやすいですね。
「コーヒーについてもっと知りたい」という初心者の方はもちろん、「いつものコーヒー時間に新しい発見を取り入れたい」という方にも、ぜひ一度体験してみてほしいACADEMY SALON。きっと、いつものコーヒー時間がもっと豊かで、特別なものになるはずです。
監修:UCC COFFEE MAGAZINE編集部
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