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エアロプレスの淹れ方|味の特徴やコーヒーの抽出方法、必要な道具とは

2019.09.17
空気圧によってコーヒーを抽出するエアロプレス。人力で圧をかけていくため、かなり強い力が必要です。ハンドドリップなどとはまったく違う淹れ方なので慣れるまではちょっと時間がかかるかもしれませんが、器具を手に入れてコツをつかめば自宅でも楽しむことができます。

今回はそんなエアロプレスの淹れ方を解説していくとともに、味の特徴や必要な器具、メリット・デメリットをご紹介していきます。

エアロプレスの特徴

エアロプレスとは、2000年代に入ってから作られた比較的新しい抽出器具です。規定量のコーヒーの粉とお湯を入れ、撹拌して馴染ませてから、空気圧を利用して押し出すように抽出します。一見、どう使ってよいのかわからないかもしれませんが手順を覚えれば、家でのひとつの抽出方法として楽しめるのでは。では、エアロプレスの味や本体の特徴について説明していきましょう。

一番の特徴は空気圧を使って抽出すること。それゆえに、ペーパードリップやフレンチプレス などの他の抽出方法と比べると、ある程度の力が必要になります。個人差はありますが、女性の場合「かなり力が要る」と感じる人もいるかもしれません。安定性を考慮するとプレスの際は両手を添えるのが望ましく、両手の重みにプラスして、軽く体重を載せる程度の力が必要、と想定しておくとイメージがつきやすいのではないでしょうか。

軽量でコンパクトな本体設計

ぱっと見は大きな注射器のような、どこか実験道具を思わせる形状です。もともとアウトドアスポーツメーカー「AEROBIE社」が開発したものです。

すべてプラスチック製なので比較的軽量で、重ねてしまえば高さ134mm×幅104mmとコンパクト。持ち運びがしやすい設計なのも、アウトドアメーカーならではですね。

エアロプレスの抽出に必要な道具

エアロプレスは、フィルターをセットしてコーヒーの粉とお湯を注ぎいれる「チャンバー(写真上・左から2番目)」と、押し出し用の「プランジャー(写真上・右から2番目)」の2つのパーツを使って抽出していきます。攪拌用の「パドル(一番下)」は付属品として付いていますが、ない場合はスプーンでも代用できます。

エアロプレスでコーヒーを淹れる際に必要な道具は、以下の通りです。

  • エアロプレス本体(チャンバー、プランジャー、パドル、フィルター)
  • コーヒーカップ
  • ドリップポット
  • 電子スケール
  • ストップウォッチ
  • コーヒーの粉(1杯分の目安量:12g)

エアロプレスでの抽出は、器具本体をコーヒーカップの上にセットして、上から強く押し出します。そのため、コーヒーカップは、エアロプレスの口径に合ったサイズのもので、かつ上から押す力に耐えられる強度と安定性があるものを選びましょう。薄手のカップは割れる可能性があるため、厚みのある丈夫なマグカップなどがおすすめです。

コーヒーの粉はどんな粒度でも淹れられますが、迷ったら標準的な「中細挽き〜中挽き」で。お湯を注ぐ際に必要なドリップポット や、コーヒーの粉の量や湯量を計るための電子スケール、コーヒーとお湯を撹拌し、なじませるための時間を正確に計れるようにストップウォッチも用意しておくと良いでしょう。

エアロプレスを使った抽出方法

エアロプレスは、付属の丸いペーパーフィルターを使います。もしくは別売りですが金属製のフィルターもあります。今回は、後処理のかんたんなペーパーフィルターを使って抽出方法の手順や、抽出の際のコツを説明します。

まず、器具をお湯にくぐらせて温め、キャップにペーパーフィルターをセットしたら、フィルターにお湯をかけてしっかりとセットしておきます。
今回はマグカップの上にキャップをのせ、マグカップの温めも兼ねてお湯を注いでみました。

続いて、プランジャーの上にチャンバーをセットします。ちなみに、これは「インヴァート方式」と言って、本来の手順とは、プランジャーとチャンバーの向きが逆なのですが、コーヒーとお湯を入れて蓋をするように上にフィルターを取り付けるため、液漏れが防げる方法です。初心者には、こちらをおすすめします。

上がチャンバー。下がプランジャー。プランジャーの先端の黒い部分は空気を押すゴムパッキンが付いています。プレス時には、フィルターをセットした網状のキャップを着け、上下をひっくり返しますが、撹拌までの工程はこの状態で行います。

コーヒーを1杯分(約12g)量って、チャンバーに入れます。

さらにお湯160ccを注ぎます。このとき、一気にお湯を注ぐと、粉が浮き上がってしまうので、30秒ほどかけてゆっくりと注ぎ、お湯と粉が馴染むようにすることが大切です。

パドルを使って、静かに5秒ほど混ぜて撹拌します。撹拌後は、お湯の表面に泡の層ができます。

フィルターをセットしておいたキャップをはめて約1分そのままで待ちます。

いよいよ抽出です。キャップ部分をカップの上に乗せるように、本体を逆さにしたらプレスしていきます。

コツは「真上から・両手で・一定の速度でゆっくりと」。実際にやってみるとわかると思いますが、想像以上に力が要ります。とはいえ、力任せに押してしまうとひっくり返してしまったり、カップが破損してしまったりするので注意しましょう。最後まで押し切ってしまうとエグみが出やすいため、押し切る直前で止めるのがおすすめです。

 

エアロプレスのメリットとデメリット

「普段はペーパードリップだけれど、この淹れ方も気になっていた」「初心者でもかんたんにトライできそう」と購入を検討している人もいるかもしれませんね。エアロプレスのメリットとデメリットをまとめたので参考にしてみてください。

エアロプレスのメリット

1. 短時間で抽出できる

粉を入れ、規定量のお湯を注げば、あとは押すだけ。多少力が必要ですが、慣れてしまえばスピーディーに淹れることができる

2. コーヒー豆の個性を感じやすい

抽出時に粉にかかる圧力がペーパードリップよりも強いため、成分がよりしっかり抽出できる

3. 決まった手順を覚えてしまえば味がブレにくい

「粉とお湯を入れて押し出すだけ」という単純な手順なので、ペーパードリップほどテクニックは必要なく、初心者でも味が安定しやすい

4. コーヒーかすの後片付けがかんたん

洗うパーツは多いものの、キャップを取り外せばコーヒーかすが固まって出てくるので、使用後のお手入れがしやすい

5. 軽量で持ち運びしやすい

アウトドア用に開発されたコンパクトなボディと、プラスチック製の軽さが魅力

エアロプレスのデメリット

1. 雑味やえぐみを感じることもある

最後まで押し込み切ってしまうと、コーヒーの粉を絞ることになり、クリアな味わいにならないことも。押し切る直前で止めるのが、クリアに仕上げるポイント

2. 抽出に力が必要

一定の速度で圧をかけながら抽出しなければならず、ある程度の力が必要

 

エアロプレスは手順さえ守れば安定した味のコーヒーをスピーディーに淹れられます。また、コーヒー豆の成分をしっかり抽出できるため、豆の個性を感じやすいこともメリットです。「ハンドドリップはある程度マスターした」「別の淹れ方も試したい」という人は、エアロプレスを試してみては。ただし、家族でわいわい飲むことが多い人や、すっきりした味わいを好む人、力作業が苦手な人にはあまり向かないかもしれません。

短時間で本格的な味を楽しめるエアロプレスにトライしてみよう

普段はペーパードリップでコーヒーを淹れることが多いため、エアロプレスの抽出は、科学の実験をしているような感覚で、とても新鮮でした。

ちなみに同じコーヒーをペーパードリップでも淹れてみたところ、エアロプレスで抽出したコーヒーは、より深みのある味わいに。どちらで淹れるか、その日の気分で決めながら、自分好みの味を探すのも楽しそうです。

アウトドアも似合うエアロプレス。ペーパードリップをマスターして、そろそろ次のステップを…という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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