アジア最大のスペシャルティコーヒーイベント「SCAJ2021」開催レポート | My COFFEE STYLE MAGAZINE

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アジア最大のスペシャルティコーヒーイベント「SCAJ2021」開催レポート

この秋、11月17日(水)~19日(金)の3日間にわたり、東京ビッグサイトで行われた「SCAJワールド スペシャルティコーヒー カンファレンス アンド エキシビション2021」。日本スペシャルティコーヒー協会 (SCAJ) によって2年ぶりに開催された注目のイベントの模様をご紹介します。

秋晴れの3日間、会場内には約250ブースの展示が勢揃い

16回目を迎えるSCAJの展示会は、アジア最大規模のスケールを誇る国際級コーヒーイベント。今年は約250のコーヒー関連の機器・グッズの展示、コーヒーに関するセミナーやイベントが実施されました。世界のコーヒー豆や自家焙煎ロースターのコーヒー試飲、新商品の展示を目当てに人々が続々集結。漂ってくるコーヒーの香りに誘われて、さっそく会場内に入ってみました。

2021年のテーマは、「Connecting to a Sustainable Future」。世界のコーヒー生産者がつくるスペシャルティコーヒーを未来へ持続可能にするための、各社の取り組みが展示されて展示されています。ブラジル、コロンビア、ジャマイカなど中南米、東南アジア、アフリカ諸国などの生産国のブースも賑わいを見せていました。

国内外メーカーのコーヒー機器やグッズも勢揃い。
発売前の最新機器などをいち早く目にすることができます。イベントステージでは各種競技の決勝大会も行われ、人気のロースターやバリスタに出会えるのもこのイベントならではです!

UCCブースでは、新コンセプト「コーヒークリエイション」を五感で体験!

UCCブースでは新しいブランディングコンセプト「コーヒークリエイション」に沿って、さまざまな人のクリエイションによって紡ぎ出されるこだわりの味わいを体感できる構成になっていました。

設置されたモニターでは、コーヒーの産地でUCCが現地の方々と行っているサステナブルな取り組みを紹介。スタッフに手渡されたガラスのカップをモニター下に置くと、農園の画像が現れ、さまざまなメッセージが流れます。

続いて9種類のシングルオリジンコーヒーを体感できるコーナーへ。
1種類1種類、目で生豆を見て、香りをかぎ、実際に飲んで味わうことで、その特徴を比べることができます。

そしてこちら、ハンドルを回すとラッパのような装置から豆を焙煎するときの香りが漂ってきます。いい香り!

最終工程に進んでのお楽しみは、シングルオリジンを組み合わせた自分好みのブレンドの試飲体験コーナー。目の前に置かれたタブレット機器で味わいとアロマを選ぶと、その内容に応じてスタッフが豆をブレンドします。

コーヒーの抽出方法も、サイフォンとペーパードリップから選択でき、UCCアカデミーの講師のタイトルホルダーバリスタが、その素晴らしい技を披露しながら、丁寧にコーヒーを淹れていきます。
できあがった一杯は、まさに自分好みのテイスト!口に含むと、思わず笑顔がこぼれます。

生産地から届いた豆が、お気に入りの一杯になるまでには、さまざまな過程があり、さまざまな人の手がかかっていることを体感できるUCCブース。
毎日何気なく飲んでいたコーヒーがより貴重なものに感じられる、という声も聞かれました。

当日の様子は、UCCコーヒーアカデミーのYoutubeチャンネルでも紹介しました!

【必見】アジア最大のスペシャルティコーヒーイベント「SCAJ2021」に行ってきました!! | UCCコーヒーアカデミー

ラッキーコーヒーマシンでは、国内外最新マシンが集結。

日本全国はもとより、世界各国からコーヒー関係者が集うイベントだということを実感させてくれるのが、「ラッキーコーヒーマシン」のブース。マルケニッヒのグラインダーや、マルゾッコの新製品が並べられていました。

「日本初上陸」という大きな垂れ幕が目を引く一角には、米国のスタートアップ企業「Bellwether Coffee(ベルウェザーコーヒー)」製のコーヒー焙煎機。
煙が出ないので、狭い空間でも自家焙煎ができ、モニターで数値を入れるとローストできる次世代の焙煎マシンです。もちろん、業務用ですが、世界のコーヒー事情といち早く出会えるのもSCAJの楽しみのひとつですね。

コーヒー生産国&業界で働く女性を支援する活動も

オープニングイベントでは、コーヒー生産国やコーヒー業界で働く女性たちを支援している団体「IWCA JAPAN(International Women’s Coffee Alliance JAPAN)」の主催で、ドキュメンタリー映画「ジェンダーインコーヒー」も上映されました。女性のみならず男性視点での考えやコメントも織り交ぜて現状を伝える、非常に考えさせられる映画でした。また上映の機会があれば、MAGAZINEでもご紹介しますね。

SCAJブースには、希少なブラジル・エコアグリコラ農園産のコーヒー豆や、UCCがIWCAの活動に賛同し製品化した、女性だけのスタッフでつくられたコーヒー「ホンジュラスウーマンズコーヒー」も販売されていました。

そして可愛らしいイラストが目を引くこちらは、コーヒーの起源にまつわるブラジル生まれの絵本「コフィーの大冒険」。クラウドファンディングで見事目標額を達成して出版された「Koffy Kid」の日本語版です。

コーヒーが大好きでコーヒー色の肌をした少年の物語です。独特の雰囲気をもったお話と、ブラジルらしい鮮やかな色使いに魅了されます!

その他にも魅力的なブースがたくさん

広い会場の中では大小さまざまな企業のブースが並んでおり、魅力的な展示がいくつもありました。とてもすべては紹介しきれませんが、気になったブースをふたつ紹介します。

【コーヒービレッジ】
日本全国のカフェやロースターなどからお気に入りをハンティング

活気あふれるミニブースが並ぶ「コーヒービレッジ」は、各地の個性派カフェやロースターと出会える場所。雑誌やチョコレート、試飲や各種イベント、ワークショップと盛りだくさん。 中でも『ソーシャルグッドロースターズ千代田』は、障害のあるバリスタや焙煎士が活躍するロースタリーカフェ併設の福祉施設です。ハンドソーティングで欠点豆を一粒一粒より分けるなど、通常の何倍もの時間をかけて味を追求したコーヒー豆に出会えました。

【コーヒーチェリーティー】コーヒー果実茶のフルーティーな味と香りを堪能

「森のコーヒー」で名高い、カフェパウリスタのブースでは、コーヒーチェリーティーと呼ばれるコーヒーの果実茶の試飲を体験。ローズヒップやチェリーなどを思わせる爽快な酸味とほのかな甘みが美味。抗酸化作用が期待できる飲み物として注目されています。

サステナブルな未来へ向けて

今年はパンデミックの影響で海外企業の参加は少数でしたが、イベントには国内のさまざまなコーヒー関連企業が参加。魅力ある250のブースは、一日だけではすべてを見尽くせないほどでした。
どのブースでも、スペシャルティコーヒーを通して、サステナブルな各企業の取り組みを実感することができ、また、農園での女性の地位向上などを意識したジェンダーへの取り組みなど、新しいムーブメントを取り扱った展示も印象的でした。
未来のコーヒー業界のありようを垣間見ることのできるイベント「ワールドスペシャルティコーヒーカンファレンス アンド エキシビション2021」 。来年は海外企業の参加も増え、盛大に行われることを願っています。