コーヒーキャニスターの選び方|使い方・おすすめ商品・豆の保存方法など | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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保存容器として最適なコーヒーキャニスターの選び方|使い方・おすすめ商品・豆の保存方法など

コーヒーを自宅で楽しみたいと思ったとき、まず揃えるのは「コーヒーを淹れる道具」ではないでしょうか。でも、実は、コーヒーを長く楽しむために「保存」について知っておくのも大切なことなのです。

今回は、コーヒー豆の保存に適したコーヒーキャニスターについて、特徴や機能面に触れながら使い方や選び方などを解説。あわせてコーヒーキャニスターのおすすめ商品をご紹介します。

コーヒーキャニスターとは?

そもそも「キャニスター」とは、密閉性に優れた保存容器のことです。
蓋の内側にシリコンパッキンがついているものや、中の空気を追い出して密閉性を高めてくれるものなどもあります。

「コーヒーキャニスター」はコーヒー豆の保存容器として使うことで、劣化を早める原因になる湿気や酸素などからも守ってくれる優れものです。
さらに、陶器などの遮光性の高いものや、UVカット加工のされたものを選べば、紫外線による劣化も防ぐことができます。

【保存期間別】コーヒーキャニスターの正しい使い方

コーヒー豆の新鮮さを保つためには主に「酸素」「湿度」を避けることが不可欠です。

コーヒーは酸素に触れることで酸化が進み、味や風味が損なわれていきます。

またコーヒー豆は、焙煎した際に細かい孔がたくさん空いた「多孔質」という構造のため、水分や湿気を吸着しやすくなっているという特徴があります。湿気とともに、周囲の匂いまで取り込みやすいため、コーヒー豆そのものの風味を損なう原因を作ってしまうのです。

コーヒーキャニスターを使った正しい保管方法

そのため、袋入りや計り売りのコーヒー豆を購入したら、開封後は袋の口をしっかり閉じて、コーヒーキャニスターに袋ごと入れて保存することが大切です

もちろん、コーヒーキャニスターに入れているからといって、数週間や1カ月と長い期間、常温のまま保存するのはコーヒー豆にとってベストな環境とはいえません。

飲みきるまでの期間を考えて、適切な場所でコーヒーの保存することを心がけると、最後までおいしくコーヒーを淹れることができますよ。

1カ月以内に飲みきる量なら「冷蔵庫」で保管

コーヒー豆は焙煎から2〜3日程度で味や風味が落ち着いて飲み頃になりますが、時間とともに徐々に味や風味が劣化していきます。

コーヒー豆が1ヶ月以内に飲みきれる量であれば、袋ごとコーヒーキャニスターに入れて、冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
冷蔵庫のような防湿・遮光・
低温の環境であれば、コーヒー豆の劣化スピードも常温より緩やかになります。

冷蔵庫には他の食品が入っており、さまざまな匂いが発生する場所でもあります。
密閉性に優れたコーヒーキャニスターに入れることで、コーヒー豆への匂い移りをしっかり防ぐようにしましょう。

冷蔵庫に入れたコーヒー豆を使う際は、お湯の温度を下げてしまわないよう、できれば淹れる直前に常温に戻してから淹れましょう。

1カ月以上保存するなら、袋のまま「冷凍庫」で保管

飲みきるまでに1カ月以上かかりそうなときは、キャニスターに入れずに、コーヒー豆を袋のまま冷凍庫で保存することをおすすめします。冷蔵庫よりさらに低温環境なので、長期間の保存には適しています。

その場合、急激な温度変化による結露を防ぐために、あらかじめ1回に使う分を小分けにして保管するなど、出し入れしすぎるのを避けましょう。

冷蔵庫での保管と同様に、冷凍保存したコーヒー豆を使用する前には、常温に戻してから使うようにしてください。

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コーヒーキャニスターの選び方

コーヒーキャニスターは、コーヒー専門店やカフェなどで販売しているお店もありますが、

  • ホームセンター
  • キッチン雑貨店
  • アウトドア用品店

などでも「密閉容器」として購入できます。

最近では100円ショップ等でも、蓋にシリコンパッキンが付いたリーズナブルなキャニスターを見かけます。

コーヒーキャニスターはサイズや素材もさまざまで、デザイン性が高いものやインテリア小物として楽しめるものも揃っています。

自分好みのコーヒーキャニスターを見つけるために、選び方のポイントを押さえておきましょう。

購入する頻度から、サイズと容量で選ぶ

1週間で必要な豆の量を踏まえ、購入頻度ごとに適したコーヒーキャニスターのサイズ目安は次の通りです。

購入頻度   サイズ目安
毎週コーヒーを買いに行く方   袋ごと入れることを考慮し、200~300g程度入るもの
     
2週間分のコーヒー豆をまとめて買う方   少し余裕をもって400~500g程度入るもの

参考として、コーヒー1杯分に必要な豆の量は、一般的に「10〜12g」程度です。毎日、朝と夜に1杯ずつ飲む場合だと、1週間で「140〜168g」のコーヒー豆が必要になりますね。

自分が飲むコーヒーの量や頻度からコーヒーキャニスターを選べば、「小さすぎた!」もしくは「大きすぎた!」という失敗を回避できるはずです。

素材と機能性で選ぶ

ホーロー製や陶器製、ガラス製、プラスチック製など、さまざまな素材から選べるコーヒーキャニスター。

キャニスターの素材によって、機能性も異なります。自分に合った素材を選ぶために、それぞれの特徴を見ていきましょう。

素材 特徴、機能性
ホーロー 丈夫で遮光性が高い。金属をガラスコーティングした素材で、雑菌が繁殖しにくく衛生的。匂い移りは少ない
   
陶器 劣化しにくい素材で遮光性が高いが、重量があるため取り扱いに注意。匂い移りは少ない
   
ガラス 密封性に優れており、透明なので中身の残量確認がしやすいが遮光性は低い。匂い移りは少ない
   
ステンレス 軽量で遮光性が高いが、金属特有の匂い移りの可能性あり
   
プラスチック 軽量で持ち運びに便利。UVブロック加工がされているものもあるが、無加工のものは遮光性が低い。比較的安価で手に入る
   
木製 湿度を保つのに優れ、コーヒーの湿気を吸って外に出してくれる。遮光性も高いが比較的高価なものが多い

たとえば、

  • 長期間コーヒー豆を保存するなら、密閉製に優れた「ガラス製」
  • コーヒーキャニスターを置く場所が比較的明るい場所なら、遮光性に優れた「ホーロー製」や「陶器製」

など、自分の家のコーヒー豆の保存環境や使用頻度を参考に選ぶのもおすすめです。

初めてコーヒーキャニスターを購入する方なら、まずは安価なプラスチック製を購入して試してみるのもおすすめです。

デザインで選ぶ

コーヒーキャニスターは、

  • 和の雰囲気と温もりあるデザインが好みなら「木製」
  • カントリー調のインテリアにマッチする「ホーロー製」

など、こだわりにあわせて、見た目のデザインで選ぶのも一つの方法です。

サイズや機能面はもちろん、色や質感、形など、自宅のインテリアにあう好みのデザインを探してみてください。

■ 透明な素材のおしゃれなキャニスターを購入する場合の注意点

「コーヒー豆を見せるように飾りたいから、透明素材のプラスチックやガラス製のコーヒーキャニスターを使っている」という人もいるかもしれません。
ですが、コーヒーを飲む頻度が高く消費が早い人でない限り、コーヒー豆を袋から出して入れるのは保存の点からはあまりお勧めできません

透明なコーヒーキャニスターを使用する場合は、袋ごとキャニスターへ入れるか、できるだけ早めに飲み切るようにしましょう。

人気器具メーカーのおすすめキャニスター6選

ドリッパーやサーバー、ケトルなど、抽出器具を同一メーカーで揃えているなら、コーヒーキャニスターも統一してみるのはいかがでしょうか?

ここでは、人気メーカーのおすすめコーヒーキャニスターをご紹介します!

1.Melitta(メリタ)「ステンレスキャニスター<さくら>」

国産ヤマザクラの無垢材を蓋部分に使用した、メリタのコーヒーキャニスターです。木材特有の調湿機能で、キャニスター内部の湿度をコントロールしてくれます。

また、ヤマザクラは「そり」や「くるい」が少なく強度のある木材としても知られており、シリコンとの併用で密閉製も高い設計になっています。

シンプルなデザインでありながら、温かみのあるナチュラルな見た目でインテリアとしても楽しめ、ボディ部分はステンレス素材なので頑丈で耐水性もあります。保管できるコーヒー豆の容量は200gです。

【特徴】

  • 蓋はヤマザクラを使用しており、木材特有の調湿機能がある
  • 蓋部分にシリコンを併用し、密閉性が高い
  • ステンレス素材で強度と耐水性がある

商品ページ:ステンレスキャニスター<さくら>(Melitta)

2.HARIO(ハリオ)「珈琲キャニスターM」

耐熱ガラスを使用しているため、熱湯や食洗機も使用できます。シンプルなデザインで置く場所を選ばず、透明なガラス容器なので、コーヒー豆の残量を確認しやすいのが特徴です。

コーヒー豆を中に入れたら、蓋のつまみを上げた状態でセットし、つまみを押し下げればきっちり密閉できる機能性の高さもうれしいポイントです。

本体価格も800円と安価で、コストパフォーマンスの高いコーヒーキャニスター。コーヒー豆200gを保管することができるMサイズのほか、300g保管できるLサイズもあります。

【特徴】

  • つまみの上げ下げで簡単に密閉できる蓋
  • 耐熱ガラスで、熱湯や食洗機の使用可能
  • 安価でシンプルなデザイン

商品ページ:珈琲キャニスターM(HARIO)

3.Kalita(カリタ)「All Clear Bottle 300」

コーヒー豆の出し入れがしやすい広口設計で、お手入れしやすいのが特徴です。コーヒーキャニスターの材質はガラス製で、重量は約700gと金属製やプラスチック製の商品に比べて重めですが、匂い移りの心配はありません。

また、本体だけでなく蓋も透明なので、中身の確認がしやすいのもメリット。蓋には抗菌パッキンが付いていて、衛生的で密閉性もあります。

本体側面にカリタのロゴマークが白文字でデザインされており、中にコーヒー豆を入れると文字と茶色のコントラストがおしゃれなのでインテリアとしても楽しめます。(豆をキャニスターにそのまま入れるのは消費量が早い人向け!)

【特徴】

  • 衛生的な抗菌パッキン
  • 広口設計で取り扱いやすい
  • ガラス製で匂い移りが少ない

商品ページ:All Clear Bottle 300(Kalita)

4.nalgene(ナルゲン)「コーヒービーンズキャニスター150g」

コーヒーキャニスターの本体側面に目盛りが付いているため、残量が一目瞭然です。nalgene製品独自の密着設計で密閉性に優れており、最大150gのコーヒー豆を入れられます。

広口なのでコーヒー豆の出し入れも簡単です。環境に優しい飽和ポリエステル樹脂を使用しており、軽量で耐久性も高く、マイナス20度〜100度までの耐冷、耐熱性があります。

側面にデザインされたコーヒーサーバーとドリッパーのイラストがおしゃれでかわいい商品です。

【特徴】

  • 独自のキャップシステムによる高い密閉性
  • 軽量で耐久性の高い樹脂素材
  • 広口と目盛り付きで扱いやすい

商品ページ:コーヒービーンズキャニスター150g(nalgene)

5.ZEROJAPAN(ゼロジャパン)「コーヒーキャニスター150」

遮光性と密封性に優れ、海外でも高い評価を得ている国産陶器製コーヒーキャニスターです。ステンレスの金具部分やシリコンパッキンなど、すべてのパーツを国内で製造しています。

一品一品手作業でチェックして完成させており、細部までこだわりの詰まったアイテム。デザインもシンプルで使いやすく、カラーバリエーションも6種類と豊富です。

釉薬による優しい色合いと、焼き物特有の自然な色幅も人気の理由です。コーヒー豆150gを保管でき、他に200g、340gのサイズもあります。

【特徴】

  • 遮光性と密封性の高い陶器製ボディ
  • カラーバリエーションやサイズ展開が豊富
  • こだわりが詰まったMade in Japanクオリティ

商品ページ:コーヒーキャニスター150(ZEROJAPAN)

6.KINTO(キントー)「SLOW COFFEE STYLE コーヒーキャニスター」

「ハンドドリップで淹れたコーヒーをゆったりと味わうためのコーヒーウェア」として作られたSLOW COFFEE STYLEシリーズのコーヒーキャニスターです。

遮光性の高い磁器素材で、蓋内側にシリコンパッキンが付いており、密閉性にも優れています。

カラーはホワイトとブラウンの2色展開。ゆるやかな曲線を持つすっきりとしたフォルムと落ち着いた色合いでデザイン性も高く、温かみのある手触りが魅力です。

コーヒー豆200gを保管でき、手入れには食洗機も使用できます。

【特徴】

  • 遮光性の優れた磁器素材
  • シンプルで温もりのあるデザイン
  • シリコンパッキン付きの蓋で密閉性も高い

商品ページ:SLOW COFFEE STYLE コーヒーキャニスター(KINTO)

お気に入りのコーヒーキャニスターで、豆をおいしく保存しよう

インテリアに合うデザインを探してみたり、好みの色や形で選んでみたり、抽出器具メーカーのコーヒーキャニスターで統一したりと選び方はさまざま。

お気に入りのコーヒーキャニスターでコーヒー豆を適切に保存して、最後の一粒まで美味しく大切に味わってください。

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