「コーヒーから始める、私のSDGs」では、日常生活に無理なく取り入れられる、コーヒーを通じたサステナブルなアイデアをお届けします。さあ一緒に、SDGsアクションを始めましょう!
INDEX
コーヒーを買う時に、意識したいこと。
みなさん、コーヒー豆を選ぶとき、何を大切にしていますか?
「この味が好き」「この産地の豆が好き」──そんな風に選ぶ人もいれば、やっぱり価格重視という人もいるかもしれません。
前回のAction1:コーヒーの課題を語ろうでは、コーヒーの2050年問題をはじめ、小規模農家の直面している問題など、コーヒーにはさまざまな課題があることをお伝えしました。それについて語ることが、はじめの一歩、とも。
今回は、その課題を解決するために私たちができるアクションについて。コーヒーを選ぶ時、もう一つ視点をプラスしてみましょう、というご提案です。

…とはいえ、
「サステナブルなコーヒーってどう選んだらいいの?」
「どういう豆がサステナブルなコーヒーなの?」
と疑問が浮かんだ方も多いでしょう。
確かに、店頭に並んだ豆のどれがサステナブルなコーヒーなのか、見分ける方法がわからなければ買うこともできませんよね。そこで今回は、UCCの取り組みとともに簡単な見分け方をご紹介します。
今回のアクションに関する解説者は…

UCCジャパン株式会社 サステナビリティ推進室
願能千瑛(がんのう ちえ)
2021年、サステナビリティ推進室へ。主にSDGsの教育担当として、小学生から大学生に向けて、UCCグループのサステナビリティ活動などを伝える。
このロゴ知っていますか?
みなさんは、UCCの製品にこのロゴがついているのを見たことがありますか?

このロゴは、「より良い地球環境や生産者の暮らしにつながるコーヒー」であることをお伝えするために作りました。サステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用しているUCC製品のパッケージに表示されています。

ロゴに込められた想い
ロゴに込めたのは、コーヒーと自然が寄り添い合う気持ちです。左側の深い色は「コーヒー豆」(COFFEE)、右側の緑は自然を象徴する「葉」(GREEN)。それぞれが重なり合って、「思いやり」や「やさしさ」を表すハートの形(CARING)となり、コーヒーが育つ環境、そしてそれを育てる人々への感謝の気持ちを表しています。

現在は、UCC GOLD SPECIAL PREMIUMやUCC GOLD SPECIALの紙パックタイプなどの製品にこのロゴがついています。そして2030年までには、UCCから発売するすべての製品にこのロゴを表示できるよう、持続可能な調達をさらに進めながら、日々取り組みを続けています。

スーパーの棚やコンビニのコーヒーコーナー、自販機やカフェなどでコーヒーを選ぶとき、このロゴマークを探してみてくださいね。
「サステナブルなコーヒー調達」とは
ではもう少し、「サステナブルなコーヒー」をUCCがどう考えているのか解説していきましょう。
前述のロゴを定義するにあたって、UCCでは3つのサステナブルな視点を意識しました。それは——地球・人・製品。どれも、わたしたちがこれからもずっと、美味しいコーヒーを楽しみ続けていくために大切な要素です。
また、「サステナブルなコーヒー調達」を達成するために、UCCが定めたコーヒー生産における基準の内の7つをイラストで紹介しています。そのうちのいくつかを用いながら詳しく解説します。
1.地球にやさしいコーヒーづくりのために

UCCでは、地球にやさしいコーヒーづくりを目指して、環境への配慮が行き届いた農園で栽培されたコーヒーを選んでいます。たとえば、野生動植物のすみかを守り、特に絶滅の危機にある種の生息環境を保全する「生物多様性」への配慮。農薬や化学物質を適切に管理し、水や土壌を汚さないようにする「水資源の保全」。ゴミや排水もきちんと処理し、自然と調和する方法でコーヒーを育てていくこと。
こうした取り組みを通じて、「地球」とともに未来へつながるコーヒーを届けたい。それが、UCCが考える“サステナブルなコーヒー”の第一歩です。
2.人の尊厳が守られるコーヒーづくりのために

コーヒーの生産地の多くは、経済的に不安定な地域にあります。そこでは、子どもが働かざるを得なかったり、適切な労働環境が整っていなかったりと、さまざまな課題が存在しています。
わたしたちが日々手にするコーヒーが、人権をしっかり尊重した環境でつくられていること。それも、サステナブルなコーヒーの大切な条件のひとつです。UCCでは、コーヒーコミュニティに暮らす人々のよりよい生活のために、次のような基準を設けています。
- 子どもの教育の機会を奪う「児童労働」や、無理に働かせる「強制労働」を禁止すること
- 適切な賃金が支払われているか、労働時間が守られているかを確認すること
- 働く環境として、安全で清潔なシャワーやトイレなどが確保されているかどうか
こうしたチェック項目を設けながら、生産者一人ひとりの人権、つまり「自由」「平等」「尊厳」といった、すべての人が持つべき権利を守る取り組みを進めています。
3.未来にも製品を届けるために
「人」への配慮とも深く関わりますが、コーヒー農家の生計が安定しなければ、将来、私たちが今と同じようにコーヒーを楽しめるとは限りません。適正な価格で取引し、生産者の暮らしを支えること。そして、安心してコーヒー栽培を続けられる環境を整えること。それは、サステナブルなコーヒーに欠かせない、大切な視点のひとつです。UCCでは、農家の生計改善を支援するために、次のような取り組みが行われているかを確認しています。
- 適正な価格での取引が行われているか
- 技術的なサポートや情報提供など、生産者への継続的な支援があるか
- 長期的に安定したコーヒー生産が可能な仕組みが整っているか
コーヒーを「つくる人」と「飲む人」、そしてその未来をつなぐために。製品としてのコーヒーが、継続的に届けられる仕組みを支えることも重要です。
協働パートナーとの連携
またこうした取り組みは、決してUCCグループだけの力では成しえません。UCCグループでは、コーヒーの生産から加工、取引まで、環境や社会のことをしっかり考える国際的なネットワーク「GCP(Global Coffee Platform)」に賛同し、GCPに認められたプログラムを持つパートナーたちと協力しながら、サステナブルな基準をクリアしたコーヒーを、ひとつひとつていねいに選んでいます。
よりよい未来を目指してたくさんの団体や企業と、手を取り合い、つながることで守れるものがある——これからも、その想いを大切に、日々の取り組みを続けていきます。
「コーヒーのある、あたりまえをこれからも」
もしかしたら、世の中からコーヒーが無くなるかもしれない、そんな未来をあなたはどう思いますか?
日々あたりまえのように飲んでいるコーヒーを、これからも変わらずに飲み続けることができるように。コーヒーが日常に寄り添う存在であり続けられるように——。

私たちの想いに賛同してくださる飲食店などの店頭で、このコピーとビジュアルが皆さんの目にとまることがあるかもしれません。その時は、コーヒーが大地の恵みと、生産者の方々の努力とこだわりの結晶であること、そしてコーヒーのある未来を守る取り組みのことを思い出してみてください。
さあ、サステナブルなコーヒーを手に取ろう!
明日のコーヒー、あなたはどんなコーヒーを選びますか?その小さなアクションが、コーヒーの産地の環境を守り、将来も変わらずおいしいコーヒーが飲める未来へとつながっていくかもしれません。
コーヒーから始める、私のSDGs。さあ、一緒に始めましょう。
コーヒー生産における基準、協働パートナーなどについて、こちらで詳しく紹介しています。
→UCCのサステナビリティ「2030年までに自社ブランドを100%サステナブルなコーヒー調達に」
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