コーヒー農園と自然の恵みの関係を知る

コーヒーの木を育てる、恵みの雨と天然の日傘。
母なる大地がはぐくむ農作物にとって、十分な雨と適度な日ざしは成長に欠かせない自然の恵みです。

今回は、コーヒーの木の生育に関わる大自然にスポットを当ててみました。

コーヒータイムのひととき、コーヒーが育つ農園へ想いを馳せながらどうぞ。

コーヒーを育てる大自然

普段、私たちが何気なく飲んでいるコーヒー。生産してくれている人がいることはもちろん、コーヒー豆を育ててくれる豊かな自然があるからこそ、こうして今、コーヒーを飲むことができています。

では、コーヒーの木は、実が育つまでにどのような自然の恩恵を受けているのでしょうか?コーヒーを中心に、大自然が織りなす調和をご紹介します。

 

優しく降り注ぐ恵みの雨が、コーヒーの木を育む

コーヒーの木にとって、雨は重要です。
というのも、コーヒーの花が咲いても、十分な水分がないとコーヒーの実は成長できないからです。

コーヒーの世界では、雨期の前に降る雨を「ブラッサムシャワー」と呼び、この雨がコーヒーの花を咲かせてくれます。
農園に優しく降り注ぐ雨は、まるで白い可憐な花の妖精を呼び起こしているかのよう。

ブラッサムシャワーを浴びて開花したコーヒーの花が受粉を終えるころ、コーヒーの生産地には本格的な雨期が到来します。

コーヒーの木々は、たくさんの雨から全身に水分を行きわたらせ、成長していきます。

 

天然の日傘が、強い日ざしからコーヒーを守る

コーヒーは、「コーヒーベルト」と呼ばれる赤道を挟んで南北緯25度の地域で育つ農作物です。

暑さには強いのですが、実は強い日ざしはあまり得意ではありません。

そこで活躍するのが、日傘の役目を果す「シェードツリー」。背が高く大きな葉を持ち、コーヒーの木を強い直射日光から守ってくれる木々のことです。

シェードツリーとして人気が高いのが、バナナやマンゴーなど大きな葉を持つ木々。
これらは土壌の水分を大量に吸収してしまうことなどもあり、理想的なシェードツリーとは言えない面もありますが、収穫した果実が農園で働く人々の食卓をにぎわせることも。

天然の日傘に守られながら、コーヒーの木は順調に生育していきます。

自分自身の葉で陰を作り、葉の温度上昇を抑える

すべてのコーヒー農園にシェードツリーがあるとは限りません。

実際に降雨量の少ない地域では、限られた土壌の水分をコーヒーの木が十分に得るために、シェードツリーを植えないこともあります。

その場合は、コーヒーの木々の植え方を工夫して、互いの葉を重ね合わせることによって陰を作りだします。これにより、強い日光の日ざしで葉っぱの温度が上がるのを防げるのだそう。

ジャマイカのブルーマウンテン地区では、午後になると霧が発生します。これが自然のベールとなって、南国ならではのきつい日ざしからコーヒーの木を守ってくれるのです。

また、暑い季節の曇り空は、雲自体が空に張り巡らした天然の屋根となって、コーヒーの葉の温度が上がらないようにする役割があります。

コーヒー栽培は自然との戦い

絶え間なく差し伸べられる人の手によってコーヒーは育てられます。しかし、病気や害虫による被害、霜害、ハリケーンといった強風による天災など、多くの試練があります。

生産地により環境は異なりますが、最終的なコーヒーの木の運命は、抗いがたい自然の手に委ねられてしまうことも。すべての農作物がそうであるように、コーヒーの栽培も決して楽なものではありません。

目の前のカップにそそがれた琥珀色の液体が、自然の力と、コーヒーの木々を慈しむ人々の想いが作り上げた一杯なのだと思うと、大切にいただきたくなりますね。

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