アラビカ?ロブスタ??知ればなるほど…な「品種」のおはなし

コーヒーには専門用語がたくさんあります。
なかでも、
「缶コーヒーに書かれたアラビカ種100%ってどういう意味?」
「〝ロブスタは独特の香り〟ってセミナーで言っていたけど、そもそもロブスタって?」…など、
品種にまつわる専門用語は、耳にする機会も比較的多いせいか、よくその意味を問われることがあります。

おいしいコーヒーを飲むために、専門用語の知識が必須だとは思いません。
でも、聞くたびに「わからないなーー」でスルーしていた単語も、なるほど!と思えたら、もう一歩先の面白さが見えてくるかもしれません。

今日はそんな専門用語の中から「品種」についてのおはなしです。

まず少しだけ、植物学的なこと

大前提として「コーヒーが農作物」ということは、知っている人も多いと思います。

コーヒーはアカネ科の常緑樹で、私たちが普段目にしている豆は、コーヒーの木の実から種を取り出し、熱を加えたものです。

コーヒーの品種は多く、その土地に根付いた在来種、在来種が掛け合わさった交配種、また突然変異で生まれたものなど、世界各地で100以上もの品種があると言われています。

そのうち飲用のために栽培されているのが「アラビカ種」「カネフォラ種」「リベリカ種」。しかし「リベリカ種」は栽培地や生産量も限られていてほぼ流通していないため、実質「アラビカ種」「カネフォラ種」が、私たちが口にする2大品種と言えます。

ちなみに、植物分類学的に言うと「被子植物門・双子葉植物網・アカネ目・アカネ科・コフィア属・エウコフィア亜属・エリトロコフィア節」の「アラビカ種」「カネフォラ種」です。あらためて文字にすると、ものすごいモノを飲んでいる気分になりますね。

アラビカとロブスタ

どちらが「アラビカ」か「ロブスタ」かわかりますか?
(答えは最後!)

「ブルボン」「ティピカ」「ゲイシャ」などの言葉を聞いたことはありますか?これらはすべて「アラビカ種」の品種の名前です。各生産国では、その土地に適した品種が栽培されており、出荷目的で栽培されているアラビカ種は20種類以上あると言われています。

そして、お待たせしました。「ロブスタ」について解説しましょう。
よく「アラビカ種とロブスタ種」のように並べて語られがちなのですが、厳密に言うと「ロブスタ」は「種」ではなく「カネフォラ種の品種のひとつ」です。

カネフォラ種はアラビカ種ほど品種が多いわけではなく、その多くが「ロブスタ」で、カネフォラ種を代表する品種であることから、一般的に「カネフォラ種」=「ロブスタ」という扱いになっています。

ロブスタの味は?

「アラビカ」と「ロブスタ」は、原産地、植物としての特徴など、違いは色々あるのですが、一番気になるのは味の違いですよね。

ちなみに、前述の「ゲイシャ」「ブルボン」などの「アラビカ種」は、自家焙煎店など、コーヒー専門店の店先で名前を見たことがある人もいるかと思います。それぞれ品種としての特徴に加え、育った土地の影響もあって、様々な風味が楽しめます。

一方「ロブスタ」が「ロブスタ」として店頭に並んでいるのは、ほとんど見たことが無いのではないでしょうか。

これは「ロブスタ」の味わいが「ゴムのような…」と評されることもあるように、味と香りが独特で単品で飲むにはあまり適していないと言われているためです。ただし、ブレンドなどに使うとアクセントになり良い仕事をしてくれます。例えば、アイスコーヒー用など、冷えてもガツンとした苦味とコクが欲しいブレンドには「ロブスタ」を使うことがよくあります。

また、近年コーヒー生産量世界2位の国・ベトナムは「ロブスタ」の一大生産地です。現地のカフェでは「ロブスタ」を使ったベトナムコーヒーなども人気なので、訪れることはあればぜひ試してみてください。

答え合わせ

途中の豆の画像、どちらが「アラビカ」でどちらが「ロブスタ」かわかりましたか?

正解は、左が「ロブスタ」で、右が「アラビカ(グアテマラ産)のものです。この画像ではわかりにくいかもしれませんが、楕円形の片方がほんの少し尖ったような涙型で厚みがあり丸っこい姿をしているのが「ロブスタ」です。香りが伝われば、もっとわかりやすいかもしれませんね。

どうですか?普段あまり品種を気にしたことがなかった人も、これでもう「アラビカ」と「ロブスタ」は説明できますよね?

もし単体で飲み比べる機会があれば、ぜひ試してみて、味わいもしっかり記憶してみてくださいね。

ページトップ