コーヒーを愛してやまない“コーヒーラバー”の皆さんはきっとご存知ですね。
そう、10月1日は『コーヒーの日』です!
今回は、『コーヒーの日』が10月1日に制定された理由や歴史、コーヒーに関するそのほかのさまざまな記念日についてご紹介します。
(2023年5月29日 更新)
INDEX
『コーヒーの日』ってどんな記念日?
10月1日は、『コーヒーの日』という記念日です。
もともと、全日本コーヒー協会が制定した日本の記念日で、その始まりは1983年!ずいぶん昔からあったものなのですね。
日本で、コーヒーの日が「10月1日」になった理由
10月1日が『コーヒーの日』だと知っていても、その理由を問われて即答できる人は意外と少ないのではないでしょうか?
所説あるのですが、日本で10月1日が『コーヒーの日』と定められたのは、次の2つの理由からのようです。
1. 10月はコーヒー生産サイクルの年度始めである
ブラジルは世界一のコーヒー生産国。そのブラジルでは、コーヒーを収穫してから出荷するまでのサイクルが10月初めから9月末までとなっており、10月1日はコーヒーの新年度がはじまる日なのです。
このことから、日本でも10月1日を『コーヒーの日』に制定したといわれています。
2. 1年で最もコーヒーの需要が高まる時期だから
1年を通して多くの人に親しまれているコーヒーですが、最も多く飲まれているのは秋から冬にかけてのシーズンなのだそうです。そこから、秋のはじまりである10月1日を『コーヒーの日』に制定したそうです。
寒い日に飲む温かいコーヒーは、まさに至福。心も体もホッとあたたまりますね。
実は「コーヒーの日」は「国際コーヒーの日」でもあります
長い間、全日本コーヒー協会は「10月1日はコーヒーの日」と提唱してきました。
その後、2014年の国際コーヒー機関(International Coffee Organization、略称:ICO)の理事会において『Innternational Coffee Day(国際コーヒーの日)』として制定され、2015年10月1日からは、世界規模の記念日になりました。
※日本は、2015年にICOへ再加盟しています。
記念日はコーヒーだけじゃない!「紅茶」の記念日はいつ?
『コーヒーの日』があるなら『紅茶の日』だってあるんじゃない!?と思いませんか?
はい、もちろんあります。
11月1日『紅茶の日』
この記念日は、日本人が初めて紅茶を飲んだとされる、1791年11月1日にちなんで制定されました。
海難事故でロシアに漂着した大黒屋光太夫(だいこくや こうだゆう)が、エカチェリーナ2世に招かれた正式なお茶会で紅茶を飲んだということです。史実に基づいた記念日なのですね。
制定年:1983年
制定:日本紅茶協会
実はまだまだある!「コーヒー」にまつわる記念日
こうなると、では日本茶は?ウイスキーは?……と、俄然気になってきますね。
そこで、一般社団法人日本記念日協会が認定するさまざまな記念日の中から、今回は「コーヒー」にまつわる記念日をピックアップしてみました!
1月9日『ジャマイカブルーマウンテンの日』
日本が最初にジャマイカブルーマウンテンを輸入したのは、1967年。
なんと、その年のジャマイカの総生産量の6割を超える4400袋(1袋は約60Kg)もの量を購入。そのコーヒーがキングストン港より日本向けて出港したのが、1月9日だったということです。その日が記念日として制定されたのですね。
その制定発表会のレポートもこちらでご紹介しています。
1月9日が「ジャマイカ ブルーマウンテンコーヒーの日」に!
制定発表会レポートマイカブルーマウンテンの日
制定年:2019年(2018年登録)
制定:ジャマイカコーヒー輸入協議会
4月16日『エスプレッソの日』
4月16日は、イタリア国際カフェテイスティング協会が定める『イタリアエスプレッソデー』。この日にちなんで『エスプレッソの日』が制定されました。
Caffe Espresso(カフェエスプレッソ)がイタリアで最初に登場したのが、1906年4月のミラノ万博でした。『エスプレッソの日』は、イタリアで最初にエスプレッソマシンがお披露目された日なのですね。
制定年:2008年
制定:デロンギ・ジャパン株式会社
4月20日『珈琲牛乳の日』
日本で最初に「珈琲牛乳(コーヒー牛乳)」が製造販売されたのは、1920年のことでした。
4月20日、王冠で栓をした瓶入りの「珈琲牛乳」が、東海道線国府津駅で販売され、瞬く間に日本中で大人気になりました。
制定年:2015年
制定:守山乳業株式会社
5月9日『コクの日』
5と9で「コク」。初夏の穏やかな日に、コクのあるコーヒーでリラックスしてもらいたいという思いを込めて、この記念日が制定されました。
制定年:2012年
制定:味の素AGF株式会社
6月10日『BLACK無糖の日』
「UCC BLACK無糖」は日本で初めての缶入り無糖コーヒーで、1994年発売以来、多くのファンに愛され続けてきました。缶入りブラックコーヒーのパイオニアとしてUCCを代表する商品のひとつである「BLACK無糖」ブランドをより多くの人に知ってもらい、コーヒー本来の味を存分に楽しめる無糖コーヒーのすばらしさを伝えることを目的として制定。
6と10で「無(む=6)糖(とう=10)」の語呂合わせから。
制定年:2023年
制定:UCC上島珈琲株式会社
7月1日『冷コーの日』
喫茶店文化の中で生まれ、西日本で広く使われてきたアイスコーヒーを指す言葉、親しみのある「冷コー」という呼び名を広めるとともに、アイスコーヒーを楽しむきっかけにとの願いが込められた記念日。
梅雨明けからお盆までの頃がアイスコーヒーが最も売れる時期といわれ、本格的な夏の到来を感じさせる7月1日としたそう。
制定年:2023年
制定:ラジオパーソナリティ 黒江 美咲
8月1日『カフェオーレの日』
『世界牛乳の日(6/1)』と『コーヒーの日(10/1)』の真ん中ということで、この日が選ばれました。
ミルクとコーヒーの割合「50:50」で作られているカフェオーレならではの理由ですね。
制定年:2012年
制定:グリコ乳業株式会社
10月10日『UCCカプセルコーヒーの日』
カプセルコーヒーの品質の高さや種類の豊富さ、利便性を知ってもらい、カプセルコーヒーの魅力とおいしさをより多くの人に知ってもらうことを目的とし制定。日付は1983年に全日本コーヒー協会が制定した10月1日の「コーヒーの日」にちなんで、カプセルコーヒーにセットする丸いカプセルに見立てた0を足して10月10日を記念日としました。
制定年:2024年
制定:UCC上島珈琲株式会社
10月22日『ドリップコーヒーの日』
ドリップコーヒーの良さを、多くの人に知ってもらいたいという思いを込めて、記念日を制定。
秋が深まりよりドリップコーヒーが美味しくなる時期に、「ド(10)リップコーヒーを、ふぅ~ふぅ~(22)しながら飲んで、心も体も温まってもらいたい」との思いから、この日が選ばれました。
制定年:2016年
制定:株式会社ブルックス
『コーヒーの日』を祝う秋の一日に、とっておきの一杯を
コーヒーにまつわる記念日、探してみると色々あるものですね!
コーヒー愛飲者にとっては、365日がコーヒーの日のようなものですが、それぞれの記念日にちなんだコーヒーを用意して味わってみるのも、また面白そうです。
10月1日、『コーヒーの日』を祝う秋の一日には、ぜひとっておきの一杯を淹れて、素敵な時間をお過ごしください。