「目分量かな…」という方も多いかもしれませんね。
今回は、おいしいコーヒーを淹れるために欠かせない「はかる」ことの大切さについてお話します。
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コーヒー豆を正しくはかることで味が変わる
自宅で淹れるコーヒーの味が安定しない、味ムラがある…といった悩みはありませんか?
それは、コーヒー豆の分量が毎回バラバラだからかもしれません。コーヒーはミリグラム単位で味が変わるのです。
- 苦みが強い場合は、0.5g単位で減らしてみる
- コクが足りない場合は、0.5g単位で増やしてみる
このように、たった0.5gで味の調整が可能です。コーヒーの繊細さがよくわかりますね。いつでもおいしいコーヒーを淹れるためには、毎回正しくはかることが必要不可欠です。
コーヒー豆の計量スプーンの使い方|どれを使っても同じ?
ずらっと並べたこちらの計量スプーン(メジャースプーン)は、すべてMAGAZINEスタッフの私物。ドリッパー購入時に付属していたスプーンや、コーヒー器具と一緒に販売されていたスプーンなどで、どれも普段コーヒーを淹れるときに使っているものです。
こうして並べてみると、大きさはそこまで変わりないように見えますが、実際はどうなのでしょうか?
計量スプーン1杯の容量は、メーカーによって異なる
使ったのはミディアムローストの豆を中細挽きにしたコーヒーの粉。結果は画像のとおり。
一番少なかったもので「4.5g」、一番多かったもので「8.8g」と、同じすりきり1杯でも、コーヒーの量(重さ)には倍近い差があることがわかりました。
大半のコーヒー製品のパッケージには「1杯分 約12g」など、製造メーカー推奨の分量の目安が記載されています。
「コーヒーを買ったときに付いてきた計量スプーンを使ってます」という人も多いと思いますが、コーヒー用として世に出回っている計量スプーンでも、実際はこんな風にメーカーごとにかなり容量が違うわけですね。
もしあなたが「ひとすくいが理想的な1杯分」だと信じて淹れていたら?
せっかく自分の手で丁寧にコーヒーを淹れても、使う豆の量が毎回違ったり、メーカー推奨の量とかけ離れてる場合、目指す味わいとは違う味を飲んでいる可能性もあります。
計量スプーン1杯でも、豆か粉かで重さが異なる
コーヒー豆を計量する際には、豆の状態で計量するか粉の状態で計量するかの2パターンがあります。
しかし、豆か粉かで重さが違ってくるので注意が必要です。
同じ計量スプーンを使っても、「コーヒー豆1杯」と「コーヒー粉1杯」では重さが異なります。
スプーンの中で豆同士にスキマができるので、コーヒー豆の方が軽くなります。
スキマができることで正確な重さをはかれなくなるのです。
コーヒー1杯分の豆の分量は10〜12gが目安
コーヒーの種類や好みによっても変わってきますが、ペーパードリップでコーヒーを淹れる場合、まずはカップ1杯分(できあがりで約140cc)につき、10〜12gのコーヒーを目安に使ってみてください。
1度に2杯分淹れる場合は20g前後、3杯分なら25〜30g前後、4杯分なら35〜40g前後で調整してみましょう。
コーヒー豆を正しくはかるには「キッチンスケール」がおすすめ
では、できるだけ正確にコーヒー豆の分量をはかるには、どうすればいいのでしょうか?
おすすめしたいのは、キッチン用のデジタルスケール(はかり)を使う方法です。
計量スプーンは、あくまで「コーヒー粉をすくうもの」と割り切りましょう。コンパクトで手軽に使えるスケールをひとつ置いておくと、正確な量をさっと計量できるので便利です。
また、サーバーとドリッパーを置いたままドリップすれば、注いだお湯の量も計量でき(1g=1cc)、作りたい杯数分の液量を確認しながら淹れることができます。
キッチンスケールの正しい使い方
キッチンスケールを使った計量方法を説明します。とても簡単なので、ぜひやってみてくださいね。
- キッチンスケールの上にサーバー・ドリッパー・フィルターをセット
- キッチンスケールの電源を入れ、メモリを0(ゼロ)にする
- フィルターにコーヒー粉を入れ、計量する
- コーヒーを抽出する
慣れるまでは手間かもしれませんが、正確な量を使うことでコーヒーの味がぐっと安定します。
それでも「毎回キッチンスケールを使うのが面倒」と感じる方は、使っている計量スプーンの容量を確認しておきましょう。ひとすくい、あるいはすり切りで何gなのか、一度だけでも調べておくとその後ずっと役に立ちますよ。
「1杯分を淹れるために使うコーヒーの粉は、この計量スプーンですりきり2杯分」…などと覚えておくと、さらにいいですね!
「計量」とは、コーヒーのさらなるおいしさへの第一歩
コーヒー豆や粉の分量を正確にはかる理由は、さらなるおいしさを追求するため。
コーヒーのおいしさを決める要素には、分量、豆の種類、焙煎度、注ぐ湯量、お湯の温度や注ぎ方・・・など複数の要素があります。
その中でも、コーヒー豆や粉の分量を正確にはかること(計量)は、特別な技術や知識もいらず誰でもすぐに取り組める要素ですね。基本中の基本にして、重要な要素といえるでしょう。そして何より、計量することで自分の好きなコーヒーの基準を持つことができます。「もっとおいしく淹れたい」「好みの味わいを追求したい」と思った時に、自分のコーヒーの基準を持っていて初めて調整ができるようになるのです。
まずは計量によって基準を持つこと、それがコーヒーのさらなるおいしさへの第一歩です。コーヒーの味わい方をさらに広げるために、普段使っている計量スプーンの把握とキッチンスケールの活用、ぜひ一度試してみてくださいね!
お好みのコーヒー豆があれば、コーヒーはもっと楽しい!
ご自宅でコーヒーを淹れるときも、お湯の温度や注ぎ方、湯量、コーヒーの分量に気を配ることで、まるで喫茶店で飲むようなおいしいコーヒーを楽しむことができます。
満足のいく淹れ方ができるようになったら、次はぜひ、お気に入りのコーヒーを見つけてくださいね!
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