いつものコーヒーとはちょっと違った表情に出合えますよ。
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そもそもコーヒーとお酒って合うの?
意外に思う方もいるかもしれませんが、コーヒーとアルコールを合わせた飲み方は世界中にあり、ブランデーを沁み込ませた角砂糖に火をつけてからコーヒーと合わせる「カフェロワイヤル」や、ウイスキーを使うカクテル「アイリッシュコーヒー」などは良く知られるところです。
ほかにも、コーヒー×ワインの「カフェビーノ」、コーヒー×ビールの「カフェ・コン・セルベッサ」、コーヒー酎ハイなどなど、コーヒーの持つ独特な風味は様々なお酒とその相性の良さを発揮して「コーヒーカクテル」などとも呼ばれています。
とは言え、これらはすでにコーヒーとして完成している液体とお酒を組み合わせたもの。今回は、お酒自体にコーヒー風味をつける飲み方をご紹介します。
作り方はいたって簡単!
「コーヒー焼酎(珈琲焼酎)」とは?
「コーヒー焼酎」とは名前の通り、コーヒーに焼酎を合わせた飲み物です。
コーヒー焼酎は焼酎をコーヒーで割ることで作れますが、お酒とともにコーヒーの豊かな風味も楽しみたい方には、こちらのコーヒー豆を焼酎に浸けて(つけて)作る方法がおすすめです。
コーヒー焼酎はさっぱり飲めるうえ、焼酎の味と一緒に、コーヒーのほのかな苦みと香ばしさが楽しめるので、料理との相性も抜群。簡単に作れるので、ぜひ試してみてください。
使うコーヒー豆の種類は?
どんなコーヒーを選んでも構いませんが、焼酎とコーヒー豆の組み合わせを決めるときは、味や香りに共通点のある素材を使うと良いでしょう。
浅炒りのものとりは、やや深めの焙煎度のものを使うと焼酎に味を移しやすいです。個性のハッキリした豆を使っていくつか作り、味の違いを飲み比べてみても楽しいですね。
今回はまろやかな酸味が焼酎と相性の良さそうな深炒りのコロンビアと、柔らかい甘みが特徴の芋焼酎を使用してみました。
コーヒー焼酎に必要な材料
コーヒー焼酎を作るために必要な材料と準備するものを紹介します。
コーヒー焼酎の材料
下記割合を基本として、作る容器に合わせて準備してください。
- お好みの焼酎 100ml
- お好みのコーヒー豆 10g
用意するもの
- パッキン付きの蓋がついた密閉できるガラス瓶など
コーヒー焼酎の作り方
焼酎にコーヒー豆を3日〜1週間浸けるだけと、作り方は非常に簡単です。
①下準備
使用する容器は、しかりと煮沸消毒しておきます。
②焼酎にコーヒー豆を浸ける
消毒が済んだ容器へ、焼酎とコーヒー豆を入れます。軽く混ぜて材料をなじませ、蓋をしっかりと閉じたら、あとは3日〜1週間浸けておくだけで完成です。好みに合わせて浸ける期間を調整してください。
③焼酎に浸けてから3日目が飲み頃
浸けたばかりの状態
コーヒー豆には油分があるので、最初は浮いている状態。徐々に沈んでいきます
1日経った状態
コーヒー豆が沈みはじめ、焼酎に薄く色がつきました。
2日経った状態
コーヒー豆が沈みはじめ、色も1日前と比べ濃くなっています。
3日目以降
全ての豆が沈殿し、沈んだ豆が見えないくらい色がつきはじめる3日目あたりからが飲みごろです。あなた好みの濃さになった段階で豆を取り出しましょう。
1週間以上経つとそれ以上成分が出なくなるので、最長1週間を目安にしてください。
コーヒー焼酎の基本的な飲み方
ロック派?割る派?
コーヒー焼酎を美味しく楽しむために、基本的な3つの飲み方をご紹介。好みに合わせて、飲み方を選んでみましょう。
①「ロック」で飲む
コーヒー焼酎そのものをじっくりと味わいたい時は、ロックで飲むのがおすすめです。コーヒー焼酎の特徴でもある香りも楽しめ、時間が経つにつれて氷が溶け、優しい味わいに変化します。
■作り方
① ロックグラスは冷やしておきます。
② 大きめの氷をグラスに入れます。
③ 氷の上からコーヒー焼酎を注ぎます。
②「ソーダ割り」で飲む
ソーダ割りはスッキリとした味わいと香り、爽やかな口当たりが人気。
さっぱりとした口当たりで飲みやすく、飲んだ時の爽快感が楽しめます。
■作り方
① 冷えたグラスに氷を入れ、グラスにコーヒー焼酎を注ぎます。
② 冷やした炭酸水を注いだら炭酸が抜けないように優しく1~2回混ぜます。
③「ミルク割り」で飲む
ミルク割りは角のないマイルドな味わいが楽しめる飲み方。
お好みでシロップや氷砂糖を加えて甘みをつけても美味しくいただけます。
■作り方
① グラスにコーヒー焼酎(1割)と牛乳(3割)を注ぎ、かき混ぜます。
② 氷を入れ、お好みでシロップや氷砂糖を入れます。
コーヒー焼酎を使ったおすすめのカクテルレシピをご紹介
コーヒー焼酎の基本的な飲み方を試してみたら、次は上級編。
芋・米・麦の3種類のコーヒー焼酎を使ってひと手間加えるだけで、誰でも簡単に本格的なカクテルが作れます。3種類の焼酎の特徴に合わせたアレンジカクテルの作り方を3つご紹介します。
カクテルレシピ①「ダブル珈琲カクテル」
香り豊かな芋焼酎を使ったコーヒー焼酎は、コーヒー×コーヒーの相乗効果でさらに香りを増すように設計。
シナモンスティックを添えれば、より本格的な味わいになります。
■材料
- コーヒー焼酎(芋)
- カルーア(もしくはコーヒーリキュール)
■作り方
① 氷の入ったロックグラスを用意する。
② コーヒー焼酎(芋)とカルーアを3:1の割合で注いで完成。
カクテルレシピ②「珈琲焼酎のミルクカクテル」
米焼酎の甘みにミルクをプラスすれば、シルキーな味わいのアレンジカクテルの完成です。
シロップを抜くことでドライ系に、牛乳を豆乳に置き換えればヘルシー系にアレンジできます。
■材料
- コーヒー焼酎(米)
- 牛乳
- シロップ お好みで
■作り方
① コーヒー焼酎(米)と牛乳を1:3の割合で混ぜる。
② 氷を入れたグラスに注ぐ。
③ シロップをお好みで加えて完成。
カクテルレシピ③「珈琲モヒート」
麦焼酎のすっきりとした甘みを活かした爽やかな飲み口のアレンジカクテルです。
コーヒーと柑橘系の酸味が組み合わさったフルーティな味わいが特徴です。
■材料(1杯分)
- コーヒー焼酎(麦) 60ml
- ソーダ 適量
- ライム 1/3個
- 粉砂糖またはシロップ 適量
- ミントの葉 お好みで
- クラッシュアイス 適量
■作り方
① グラスにミントの葉とコーヒー焼酎(麦)を入れる。
② ミントは軽くつぶし、ライムを絞る。(皮も入れるとさらに風味アップ)
③ お好みで粉砂糖またはシロップを入れる。
④ クラッシュアイスを入れてソーダを注ぎ、適度にかき混ぜて完成。
コーヒーとお酒を同時に愉しむ、大人の贅沢な時間
コーヒーリキュールを使った甘めのカクテルは人気ですが、コーヒー本来の苦味や香りを楽しむことができるお酒は意外と少ないもの。
コーヒー焼酎は、どちらの良いところも同時に味わうことができるだけでなく、選ぶコーヒーや焼酎の種類を変えれば、そのバリエーションを楽しむこともできます。あるいは、焼酎をウォッカやウィスキーに変えてみるだけで、また違った表情のコーヒーと出合うこもできます。
今回ご紹介したコーヒー焼酎のほか、コーヒーとお酒を組み合わせた飲み方についてこちらの記事でもご紹介しています。大人の贅沢な時間をお過ごしください。
コーヒー×お酒で作る新感覚の「ブラックボール!」
ご紹介したコーヒー焼酎やカクテル以外にも、コーヒーとお好みのお酒を合わせた「ブラックボール」という飲み方があります。
ブラックボールは口当たりが良くて飲みやすく、おうちでの晩酌にぴったりな一杯。飲めば心もほぐれるブラックボールの詳細はこちらの記事を参考にしてくださいね!