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コーヒーと共に走る!「コーヒーライド」
健康のために、あるいは通勤通学のコスト削減のために。環境負荷の観点からも近年注目されている「自転車」。日本における自転車の保有台数は、人口ひとりあたりにすると約0.54台(*)。この統計はコロナ禍前なので、今はさらに増えているかもしれませんね。
自分の足で漕いで、好きなところへ行けること。風を切って走る爽快感…そんなサイクリングの魅力と、心地よい時間をつくってくれるおいしいコーヒーの魅力。この2つを組み合わせた「コーヒーライド」が、楽しくないわけがない!
今回は、マイペースに自転車を楽しむためのメディア「FRAME」さんの協力のもと、「コーヒーライド」を愛する3人のライダーの方々からその魅力を教えてもらいました。
*第1回自転車の活用推進に向けた有識者会議資料より。自転車産業振興協会統計要覧(H29.6)から国土交通省で推計したもの。
楽しみを得るために手間をかけたい!気軽なのに贅沢な「コーヒーライド」【神楽坂つむり】
サイクリングにハマったきっかけは、大学生の頃に中古のロードバイクを買って旅に出たことでした。それ以来自転車にテントを積んで日本中を走り回り、もう日本国内で行ったことがない場所はほとんど残っていないほど。
自転車に乗りたいからというより、「好奇心を満たしたい」「見たことがない景色が見たい」というのが原動力で、その手段として、私には自転車が一番合っていたということなのだと思います。
自転車はアナログだから、等身大の旅になる。
自転車は良くも悪くもアナログな乗り物です。原動力が人力ですから、進み具合も身体の状況によりますし、時には精神的なモチベーションによっても大きく変わってきます。だから旅の最中には無理はできないですし、それが自ずと身の丈に合った「等身大の旅」にしてくれます。エンジン付きの乗り物だと飛ばしてしまうかもしれない場所でも、その気になれば止まって、道端で地元の人と話をしたり、景色をゆっくり堪能したり。ひたすらマイペースで続けられる趣味だというのが気にいっているところです。
コーヒーを飲むことを目的に走る「コーヒーライド」
自分が「コーヒーライド」をするときには、コーヒーを飲むことが「ついで」ではなく「目的」になってるのがほとんど。ですので、コーヒーを最大限楽しむために、外で豆を挽いて淹れています。この「楽しむ」というのは、コーヒーを味わうことはもちろんですが、準備をして淹れて飲むまでのプロセス全体のことだと思っています。自分でやるからには楽しみを得るために手間をかけたいですよね。
神楽坂つむりさんが愛用している、ポーレックスコーヒーミル2、スノーピーク チタンシングルマグ。
語弊を恐れずにいうと、純粋にサイクリングを楽しむという視点で言えば、コーヒーは無駄なんです。でも無駄にこそ余暇の価値があると思いますし、それに、外でコーヒーを飲むってちょっと格好良いですよね。スタイルとしても格好良いってとても重要だなと思います。
「コーヒーライド」は気軽なのに贅沢感を味わえる。これからも自転車で等身大の旅を続けていきます。
神楽坂つむりさんBLOG:つむりの悠々自適ライフ
「コーヒーライド」でゆっくりと過ぎる時間を楽しむ【おかだまさたか】
自転車歴は6年になります。
自転車で走って自然や風景と触れ合うと、自分の中の新しい価値観に出会うことがあります。近所の道も、1本道を変えるだけで雰囲気が変わりますし、見知らぬ土地をひとりで走る冒険感、自転車があれば今まで気づかなかった体験がそこらじゅうに転がっている、というワクワク感があるんです。
そんな、日常が非日常へとグラデーションで変わっていくなんとも言えない感覚がわたしにとっての自転車の魅力だと思います。
コーヒーの香りに「自由」を感じる
サイクリングをしてコーヒーを楽しむ「コーヒーライド」ですが、近所の散策であれば、自宅で抽出したものを持っていきます。少し遠出してゆったりと過ごす時は現地で豆を挽いて淹れることが多いですね。
(中央)ハンディミル Amazonで購入。挽きの荒さを調節でき、取手もコンパクトになるので便利。(手前)ユニフレーム コーヒーバネット フレームを広げてドリッパーに(右)トランギア アルコールバーナー とユニフレーム コッヘル。コーヒーライドの時は小さめサイズを採用。
「コーヒーライド」には、ゆっくりと過ぎる時間を楽しむという贅沢感があります。頑張ったり、急いだり、誰かに気を遣ったり、そんな現代社会の忙しない空気から解放されて、公園のベンチや見知らぬ土地の防波堤で、傍に立てかけた愛車を眺めながらコーヒーの香りを深く肺一杯に吸い込む…そんな時間に「自由」を感じます。
保温タンブラー「TRAVEL CUPPE」見た目もおしゃれで保温力も高く気に入っているそうです。
サイクリングとコーヒーを掛け合わせた時間が好き【山下晃和】
サイクリング歴は16年になります。
わたしにとっての自転車の魅力は、歩きよりも行動範囲が広いこと、モーターサイクルよりゆっくりと景色を楽しむことができること、でしょうか。自転車に乗って河原や公園などを散策したり、山に入ればさらに自然を感じることができるので、未舗装の林道を駆けるグラベルライドや自転車キャンプなど、幅広くサイクリングを楽しんでいます。
コーヒーはリフレッシュさせてくれる飲み物
そんなサイクリングにコーヒーを掛け合わせると「ホッとできる時間」が作れますよね。気になるカフェに自転車で行くことも多いですし、旅先でたまたま見つけたカフェにふらっと入ることもあります。
また、家からコーヒーを持って出て、公園などでシートを敷いて飲むこともあります。寒い時期はホットで、暑い時期はアイスにして。
コーヒーは自分をリフレッシュさせてくれる飲み物だなあと感じています。
気分に合わせてアレンジしながら楽しむ「コーヒーライド」
家でコーヒーをボトルに入れて持っていくことも多いのですが、旅先のカフェなどでボトルにコーヒーを入れてもらうこともあります。
キャンプのときはグラインダーでコーヒー豆を挽いて丁寧にドリップしたり、豆を焙煎するところからこだわることもあります。
スタイルを決めず、気分にあわせて自由にアレンジしながら、コーヒーライドを楽しんでいます。
Hydro Flaskのボトル(黒)はコーヒーライドに欠かせないそうです。
コーヒーが、自分の居場所をつくる
サイクリングとコーヒーをかけあわせた「コーヒーライド」。サイクリストのみなさんがコーヒーを手にすることで、それぞれに自分らしい「時間」を感じていることが、とても印象的でした。
コーヒーの香りと共に過ごす、ゆったりと自由な時間。
日々の暮らし、喧騒から離れ、自然の中でリフレッシュするためにコーヒーを選んでいること。
自分の歩くペースをあらためて見つめ直すような「コーヒーライド」には人生をより豊かにしてくれる大きなヒントが隠されている気がします。
さあ次の週末は、あなたもコーヒーと共にサイクリングに出かけませんか?ゆったりと流れる時間を感じながら…エンジョイ、コーヒーライド!
協力:FRAME 今回の記事では、「マイペースに自転車を楽しむためのメディア」であるFRAME様に協力をいただきました。自転車を楽しんでいる方々に出会える記事がたくさん掲載されています。