【Team UCCの挑戦】vol.2 磨き、探し、昂め合う。 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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【Team UCCの挑戦】vol.2 磨き、探し、昂め合う。

今年、3年ぶりに開かれるWSC(ワールド サイフォニスト チャンピオンシップ)。
2019年の日本大会優勝者としてこの大会に挑戦するUCCの中井千香子、そして「Team UCC」のメンバーたちも本格的に動き出しています。


Vol.1では『【Team UCCの挑戦】至高の1杯へ、WSCを目指す旅の始まり』として、中井とそのチームメンバーを紹介するとともに、どんな大会なのかをご紹介しました。

今回は、技術や感覚を磨きながらお互いの関係を築き始めた彼らの姿をお届けします。

それぞれのトレーニング、そして皆でも

理想とする「至高の一杯」は、コーヒー豆の持つ個性に加え、焙煎、抽出方法、環境など、いく通りもの組み合わせの中から生まれます。また個々の技術やセンス、チームワークが磨かれてこそ見つけ出せるものでもあります。

中井とチームメンバーたちは、まず週4回ほど集まり、それぞれがトレーニングを重ねつつ、意見を出し合うところから始めました。

個性を最大限に引き出す「焙煎」

最初は、小林が担当する焙煎。
使用しているのは、少量ずつでも焙煎でき、スマートフォンのアプリ上で組み立てたプロファイル(コーヒーの焙煎レシピ)で焙煎し、記録もできるロースターです。

しかし、プロファイル設定をしていても、焙煎中の香りを判断し、ベストなタイミングで止められるかどうかは、焙煎する人の腕次第。

小林もプロファイルを研究するとともに、コーヒー豆の持つ個性を最大限時期出せるポイントを探り、繰り返しトレーニングを行います。

終わりなき探究「抽出」

その間、中井もまた、サイフォンでの抽出を繰り返します。様々なスペシャルティコーヒーや抽出レシピを試しながら、自分の目指す味を考え、技術研鑽を続けます。

官能評価能力を鍛える「カッピング」

カッピングとは、コーヒーの品質を同じ条件下で比較・評価する手法のことです。カッピング用のグラスに同量のコーヒーの粉とお湯を入れ、数分待ってから表面に浮いた粉を取り除き、色や香りを確認した後、スプーンで勢いよくすすって、口腔全体で風味を感じとっていきます。

これには、大会用のコーヒーの味を考えるという目的もありますが、抽出したコーヒーや、中井がサイフォンで淹れたコーヒーを、それぞれのメンバーが嗜好的に偏らず正確に判断できるようにするための訓練という意味もあります。

リーダーの半澤をはじめ全員でカッピングし、評価を照らし合わせることで、コーヒーへの官能評価にブレがないかを確認し、皆の能力を伸ばしているのです。

コロナ禍以前は、それぞれ自分のスプーンのみで同じコーヒーを飲んでいましたが、
今は、すくうスプーンと飲むスプーンをわけるようにしています。

科学的なデータを集める「分析」

コーヒーという液体の中にどんな成分があるのかを分析して調べる担当は宮川でです。
カッピングのような人間の感覚で判断するものとは別に、裏付けとなる科学的エビデンスをとっていきます。

普段は、コーヒー製造工程から得られる副産物を活用するための研究を行っている宮川。研究施設である「UCCイノベーションセンター」で、大会に向けた「至高の一杯」を見つけるべく、データを集めていきます。

視野を広げ、チームワークを育む

チームのメンバーのキャリアはそれぞれ違い、業務もさまざまなので、お互いのことを知りながら、普段は携わらない分野について学ぶことも大切だと考えています。

また評価されるコーヒーの基準は年々変化していくので、情報収集・交換をし、味の指標を合わせていかなければなりません。そのためにも重要になるのがディスカッション。

たとえばカッピングもひとりではなく複数人で行い、「このコーヒーはこんな個性だね」「こんな焙煎が合いそう」など意見を出し合います。

中井から小林に「このコーヒーはサイフォンに合いそうだから、こういう焙煎をしてみて」とオーダーすることも。そんな作業を重ねるうちに、絆や一体感も育まれているようです。

Team UCCに加わった新メンバーたち

ともに歩んでいくチームメンバーに、新しい仲間が加わりました!

轟木美和  ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社

はじめまして!轟木です。
今回Team UCCの一員として、サポートできること心より嬉しく思います。

まだまだ若輩者ですので力が及ばない部分もあるかと思いますが、自分らしく、何より楽しみながら、チームに貢献できればと考えています。

五藤菜月  ユーシーシーフードサービスシステムズ株式会社

皆さん、はじめまして!五藤です。
今回このような素敵なチームの一員になれること、とても嬉しく誇りに思っています。最年少ではありますが、「最高の1杯」をお届けできるよう、全力を尽くします!

世界中にいるUCCのチャンピオンたちからパワーをもらって

世界大会まで、あと数か月。メンバーたちとともに動き出した中井に、今の気持ちを聞いてみました。

大会までの時間はとても短く思えます。やることが本当にたくさんあって。
たとえば抽出の技術に加えて、コミュニケーション力も鍛えなければなりません。

しかも日本語だけではなく、世界大会なのでプレゼンテーションは英語です。気持ちが急いてしまうこともありますが、目の前のことを、ひとつひとつクリアしていくしかないですね

そんな中井に力をくれたのは、海外のUCCで活躍する、世界大会の優勝者たち。

その人たちと交流できるイベントがあったんです。抽出の方法はいろいろですが、世界の大舞台に立った人だからこそわかる気持ちがある。私もがんばっているけれど、タイやシンガポールや台湾など、海の向こうでもがんばっている人たちがいるんだということに、大きなパワーをいただきました。

これからも新しい人たちが、こういう舞台に挑戦して、業務につなげたり、コーヒー業界に貢献したりしていくんだなと想像すると、未来にむけての夢がはっきりして力が湧いてきました。
これも世界にグループを持つ、UCCならではの良さだなと思います

悩み、探し、触発し合い…Team UCCの「至高の一杯」への旅は、まだまだ続きます。これからもその道のりを一緒に見守ってください。

世界大会は、日本開催に決定しました!

中井が出場する世界大会「ワールド サイフォニスト チャンピオンシップ(JSC)」は、今年20年目を迎える「SCAJ 2023」のステージで開催されることに決定しました!

コロナ禍で、世界大会の開催が数年延期されるなか、どこの国で開催するかも検討されていましたが、なんと日本での開催となり、一般の方にも観ていただける良い機会になるのでは…と関係者一同、嬉しく思っています。

詳しい開催情報や日程等は、また公式サイト等でも案内があると思いますが、こちらの記事でもご紹介していきますので、お楽しみに!

SCAJ2023: WORLD SPECIALTY COFFEE CONFERENCE AND EXHIBITION (scajconference.jp)


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