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はじめてのクレバー コーヒードリッパー入門|味わいの特徴や器具の使い方、抽出方法を解説

2019.10.21
『クレバー コーヒードリッパー』は、一見、よくあるドリッパーに見えるけれど、ちょっとした仕掛けのあるドリッパー。ここでは、『クレバー コーヒードリッパー』独特の構造や味わいの特徴、メリット・デメリットなどを解説します。

『クレバー コーヒードリッパー』の抽出に必要なアイテム、抽出の手順やコツにも触れているので、これから『クレバー コーヒードリッパー』を始めてみたい方は要チェックです!

『クレバー コーヒードリッパー』ってなに?

『クレバー コーヒードリッパー』の「クレバー」は、英語で「賢い(clever)」の意味。その名の通り、なかなかできるドリッパーで、外見は普通のドリッパーと変わりなく見えますが実は底の部分に秘密があります。

普通のドリッパーの場合、お湯を注ぐと、底の穴からコーヒー液が落ちてゆきますが、クレバーの底にはシリコンラバーの「弁」がついているため、テーブルの上など平らな場所にドリッパーを置くだけでは「弁」は閉じたまま。この状態でコーヒーをセットしてお湯を注いでも、底からコーヒー液が滴ることはありません。

ドリッパー内部でコーヒー粉がお湯に浸り、十分に抽出ができたタイミングで、カップやサーバーへドリッパーを置くと底の「弁」が開き、ドリッパー内部に溜められていたコーヒー液が一気に落ちていく仕組みになっています。

『クレバー コーヒードリッパー』が生まれたのは、おとなり台湾。E.K.Int’l社から2009年に発売されました。

テクニック不要で誰でもおいしいコーヒーが淹れられる、独自の構造を持ったドリッパーとして話題になり、日本でも徐々に浸透しているアイテムです。

コーヒーの抽出方法は、コーヒーとお湯の接触パターンで分類した場合、大きく2つに分けられます、ひとつは、ペーパードリップに代表される「透過法(とうかほう)」。お湯がコーヒーの粉を通過していく間に成分を抽出する方法です。

もうひとつは、サイフォンやフレンチプレスなどのように、コーヒー粉をお湯に浸けこんで成分を抽出する「浸漬法(しんしほう)」。クレバーも、見た目はペーパードリッパーのようですが、一定時間コーヒーの粉をお湯に浸すので、こちらの「浸漬法」にあたります。

ここがスゴイ!『クレバー コーヒードリッパー』の特徴

仕組みをざっと説明しましたが、もう少し詳しく『クレバー コーヒードリッパー』の特徴を解説していきます。

誰でもかんたんに抽出できる

『クレバー コーヒードリッパー』の場合、手順さえ守れば、誰でも安定した味に淹れられるというところが最大のメリットかもしれません。お湯を注いだ後はしばらく放置しておけるので、つきっきりでお湯を注ぐ必要もなく、ほかの作業をしながらコーヒーを淹れられます。

逆に言えば、コーヒーの量、浸け込む時間が同じならば、誰が淹れてもほぼ同じコーヒーになるので、個性が出しづらい器具ともいえるかもしれませんが、最初からサーバーの上などに置き、弁を開いた状態にすれば、普通のドリッパーのように使うことも。2通りの使い方ができるというところも、クレバーな器具ですね。

コクがあるのに、クリアな味わい

『クレバー コーヒードリッパー』は、一定時間漬け込むように淹れるのでコーヒーの成分がしっかり抽出され、コクのある味わいになります。また、ペーパーフィルターで濾過することで、油分や微粉が取り除かれるため、コクと飲みやすさを両立させた味わいになると言えます。その点でも初心者に向いているかもしれませんね。

同じ浸漬法でも、フレンチプレスの場合は金属製のフィルターを通して、コーヒーオイルやコーヒーの微粉なども液体側に含まれます。より濃厚な味わいを好む方には、こちらの方がおすすめかもしれません。

ドリッパー譲りのかんたんお手入れ

片付けが比較的楽なのも『クレバー コーヒードリッパー』の良いところです。使用後は、ペーパーフィルターごとコーヒーかすを捨て、中性洗剤などで本体部分を洗うだけ。普通のドリッパーと変わりません。フィルターのお手入れに注意が必要なネルドリップや、粉の処理がやや面倒なフレンチプレスと比べでも、かなりお手入れは容易です。

ただし、ドリッパー下部で「弁」の役割をするシリコンラバーと、それを支えている「リリースリング」は、定期的に分解清掃が必要です。また、ラバーは消耗品なので、コーヒーが漏れてくるようになった時は交換しましょう。

“クレバーデビュー”に必要な器具

『クレバー コーヒードリッパー』に挑戦してみたいと思ったら、どのような器具を揃えればいいのでしょうか。これから始めてみたい方に向けて、必要な器具とその準備についてご紹介します。

専用ドリッパーはネットや専門店で入手可能

歴史が浅い『クレバー コーヒードリッパー』は、まだ「どこでも売っている」状況にはなっていませんが、コーヒー専門店の一部で取り扱いがあるほか、インターネットの通販サイトでも入手可能です。近くにコーヒー専門店がない方でも、まずはオンラインストアで探してみましょう。

なお、『クレバー コーヒードリッパー』には1〜2杯用のSサイズと、1〜3杯用のLサイズがあるので、普段よく淹れている量を考えて選びましょう。

必ず要るのは台形のフィルター、あとはサーバーがあればより便利に

『クレバー コーヒードリッパー』が入手できたら、あとはペーパーフィルターとサーバーを揃えましょう。

ペーパーフィルターは、メーカー各社から発売されている「台形」のものを用意します。スーパーやコンビニなどでも手に入りますし、オンラインストアでも構いません(UCCコーヒーフィルターの場合、Sサイズなら「2~4人用」、Lサイズなら「4~6人用」が適合します)。

どちらかと言えば、台形の中でも角度が鋭角なドリッパーなので、メーカーによってはぴったり合わないフィルターもありますので、その場合、角度に合うように折ったり工夫してみてください。

サーバーは必須ではありませんが、一度の抽出で2杯以上淹れたい人なら、あると便利です。ちなみにドリッパー底面の内径(95mm)よりも口径が小さければ、サーバーでもマグカップでも大丈夫です。好きなブランドの、飲む杯数に合った容量のものを選んでみてください。

『クレバー コーヒードリッパー』で抽出する4つのステップ

器具が揃ったら、いよいよドリップです。フィルターと粉のセットから抽出まで、手順を4つのステップで説明しつつ、おいしく淹れるためのちょっとした注意点についても触れていきます。

1. フィルターと粉をセット

まず、ドリッパーにペーパーフィルターをセットします。フィルターの底面と側面を互い違いに折り、ドリッパーにフィットさせましょう。次に、コーヒーの粉を投入。カップ一杯分(約140cc)あたり、10~12gが適量です。

豆の挽き方は「中細挽き」から少し粗めの「中挽き」くらいがおすすめ。一定時間お湯に浸すため、細かく挽きすぎると、雑味が出やすくなるので注意しましょう。

2. お湯を注いで、30秒蒸らす

次に、お湯を注ぎます。この時、ドリッパーはテーブルなど平らな場所に置き、「弁」を閉じたままになっているようにしましょう。

お湯の温度は、沸騰して少し置いた95℃前後が目安です。また、注ぎ方で味が大きく影響することがないのであまり神経質になる必要もありません。ドリップポットがなければ、ヤカンや電気ケトルから直接注いでもOKです。

入れたい杯数分のお湯を注ぎきったら、30秒ほど蒸らします。このとき、電子はかり(スケール)があると湯量を正確に量ることができるので、あれば用意しましょう。

3. 優しく混ぜて、3分半放置

蒸らしが終わったら、スプーンなどでお湯とコーヒーの粉を優しく混ぜましょう。浮いている粉を沈めるようなイメージです。

これにより、フィルターの中にある粉をまんべんなく浸出させ、コーヒーの成分を余すことなく抽出します。

混ぜ終わったら、3分半放置。付属の蓋を閉め、ドリッパーを動かしたり、傾けたりせず、静かに待ちましょう。

4. サーバーにセットし、抽出完了!

3分半経ったら、いよいよコーヒー液を落とします。サーバーの口にドリッパーがしっかりフィットするように置くのがポイント。コトンと「弁」が開き、ドリッパー内に溜めていたコーヒー液が勢いよく落ちていきます。普通のドリッパーでは体験できない瞬間を楽しんでみましょう。

抽出が終わったらドリッパーを外し、カップに注ぎ、おいしいコーヒーのできあがりです。

前述のように、サーバーではなく、直接マグカップなどの上に乗せて、直接落としてもOKです。その場合、カップの容量を確認して、コーヒーが溢れてしまわないように注意してください。

『クレバー コーヒードリッパー』が、ワンランク上の家淹れを叶える

手順を守れば、誰もがおいしいコーヒーを淹れられる『クレバー コーヒードリッパー』。揃える器具も少なく、お手入れも比較的容易で、初心者や手軽さを重視する方には向いているかもしれませんね。

深いコクと飲みやすさを兼ね備えた味わいに仕上がるのもポイント。あなたの家淹れコーヒーをちょっぴりランクアップしてくれる賢いアイテムをひとつ揃えてみてはいかがですか?

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