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コーヒーフィルターの種類と特徴|ペーパー・ネル・ステンレスの違いとは

2019.08.14
コーヒーを淹れるために必要なフィルター選びは、コーヒーをおいしく淹れるためのポイントのひとつです。定番のペーパーフィルターのほかに、布フィルターや金属フィルターがあり、それぞれ特徴も違えば、コーヒーの味わいも変わります。

ここでは、各フィルターの特徴や味わいの違い、それぞれのメリット・デメリットに触れながらコーヒーフィルターの選び方やおすすめのフィルターをご紹介します。自分に合ったコーヒーフィルターを見つけてみましょう。

コーヒーフィルターの素材は大きく分けて3種類

コーヒーのドリップに使用するフィルターを大きく分けると、以下の3種類があります。

  • 紙素材の「ペーパーフィルター」
  • 布素材「ネルフィルター(布フィルター)」
  • 金属素材の「ステンレスフィルター(金属フィルター、メタルフィルターなど)」

もっともポピュラーなのが、スーパーなどでもよく見かけるペーパーフィルター。手に入りやすいので、ハンドドリップ初心者でも手軽にチャレンジできますね。

一方で、ネルフィルターやステンレスフィルターはまだまだ馴染みがない方も多いかもしれません。ネルフィルターは、理由は後述しますが手間暇かけて淹れたい「玄人向け」フィルターです。ステンレスフィルターは、紙や布にはない味わいが楽しめることに加え、使い捨てではなく繰り返し使えるのも魅力です。

それぞれのフィルターの特徴や、家淹れにおけるメリット・デメリットを見ていきましょう。

ペーパーフィルターの特徴

ハンドドリップで使う代表的なフィルターと言えば「ペーパーフィルター」。このペーパーフィルターを用いてハンドドリップすることを「ペーパードリップ」と言います。

ペーパーフィルターの特徴は、すっきりとした味わいを楽しめること。これはフィルターの細かい繊維がコーヒーオイル(コーヒーの持つ油分)や雑味を適度に濾しとるためです。

ペーパーフィルターをセットするドリッパーは、製造メーカーやブランドによって形状が異なるため、ドリッパーと同ブランドのペーパーフィルターを使うことが理想的です。フィルターを販売していないブランドのドリッパーを使う時は、しっかりと隙間なく合わせられるようなフィルターを選びましょう。また、ペーパーフィルターは、淹れるコーヒーの量によって1~2人用、4~6人用のようにサイズも異なるので、こちらも手持ちのドリッパーに合わせつつ、必要なサイズ感のものを揃えましょう。

ペーパーフィルターのメリット・デメリット

ペーパーフィルターの器具はスーパーや100円ショップなどでも販売されているため手に入りやすく、ネルフィルターやステンレスフィルターに比べて初心者でも手軽に始められるのが特徴です。

また、ドリッパーを洗う手間はあるものの、ペーパーフィルター自体はコーヒーのかすと一緒にまとめて捨てられるので扱いやすく衛生的です。

ただ、比較的安価で購入できるものの使い捨てなので、都度購入する必要があるのはデメリットと言えるかもしれません。

ペーパーフィルターの使い方

ペーパーフィルターはドリッパーにしっかりと密着させるようにセットします。この時、ドリッパーから浮いていたり、サイズ感が合っていないと、安定したドリップができないので注意しましょう。セットする前にフィルターの接着面をしっかりと折ることで、フィルターが開きドリッパーの壁と密着しやすくなります。

コーヒーを淹れるたびに1枚ずつ使用しますが、数十枚単位で売られていることが多いため、使うまでは適切に保管しておきましょう。紙という特性上、湿気やニオイを吸着しやすいのですが、コーヒーの味わいにも影響が出てしまうため、密封して保管するようにしましょう。

また、頻繁にコーヒーを淹れるのであればペーパーフィルターは取り出しやすいところに置いておきたいもの。最近は専用のペーパーフィルターケースなども販売されているので、保管用として活用しても良いですね。

ネルフィルターの特徴

ネルフィルターは、手触りが柔らかい布「フランネル」で作ったフィルター(布フィルター)で、ネルフィルターを使ってドリップする淹れ方を「ネルドリップ」と呼びます。

ネルフィルターで淹れたコーヒーは、抽出されたコーヒー液の中の微粒子が、ネルの起毛面にとどまって液体側に落ちるのを防ぎ、より「舌触りが滑らか」になるのが特徴です。

ネルフィルターは、ハンドル付きの輪っかに装着し手持ちで淹れるタイプがポピュラーですが、日に何杯も使う店舗などでは専用器具に直接ネルフィルターをセットして淹れたりもします。フィルターのサイズも1~2人用から業務用コーヒーマシンで使用される8~10人用のものまで、さまざまなものがあります。

ちなみに、お湯を器具の内部で上下させて抽出する「サイフォン」も、中心にあるフィルター部分は、ネルフィルターと同じ「フランネル」が使われています。

ネルフィルターのメリット・デメリット

ネルフィルターのメリットは、まず口当たりの滑らかなコーヒーが淹れられること。また、ペーパーフィルターだと紙のニオイが気になるという方もいますが、ネルフィルターは最初にしっかりとお手入れしてから使えば、素材そのもののニオイが気になることは少ないと思います。

そして使い捨てのペーパードリップと比べて長期的に見れば経済的といえますが、反面、お手入れの手間がかかります。新品のネルフィルターを使用する前には、煮沸をして布の糊を落とす作業が必要だったり、コーヒーを抽出し終えた後も毎回煮沸や水洗い、保管などに留意する必要があります。

また、繰り返し使えるといっても、布が目詰まりしてきたら交換する必要があります。使用後にしっかりお手入れをしても、コーヒーの脂肪分などが付着して布目が詰まってしまうためです。交換時期の見極めは、初心者にとっては難しいかもしれませんが、コーヒー液がスムーズに流れなくなってきたなと思ったら換え時です。

ネルフィルターの使い方

おろしたてのネルフィルターは使用する前に軽く水洗いし、コーヒー液で20分程度煮ておきましょう。付着している糊や汚れなどが落ちてコーヒーとなじみやすくなります。

湯を注ぐ前には、中央を少しくぼませると注ぎやすいでしょう。

使い終わったネルフィルターは、煮沸をしてニオイを取り除きます。その後、蓋つきの容器に水を入れてネルフィルターを浸し、冷蔵庫で保管することで、布に残った油分が酸化するのを防ぎます。水は、毎日取り換えてください。

詳しい淹れ方はこちらの記事をご覧ください。

ネルドリップのおいしい淹れ方|味の特徴、必要な器具、手入れ方法を解説

ステンレスフィルターの特徴

ステンレスフィルターとは、その名のとおりステンレスでできたフィルターです。コーヒーオイルがフィルターに吸着されることなく抽出されるので、コーヒーそのものの特徴がよりダイレクトに味に反映されます。

主流はドリッパーとフィルターを兼ねた円錐型。2杯用、4杯用等、サイズいろいろあり、メッシュの細かさや価格も商品によって異なります。

ステンレスフィルターのメリット・デメリット

ステンレス製なので錆びずにしっかりと水洗いできるため、衛生的。また洗って何度も使えるため、ペーパーフィルターに比べて高価ですが経済的です。

また、ペーパーフィルターやネルフィルターと比べてると目が粗いため、フィルターの目を通過したコーヒーの微粉も一緒にドリップされます。飲む時、そのザラっとした舌触りが気になる人にはデメリットかもしれませんが、アロマオイルなどがフィルターで濾しとられることなく液体側へ混ざり、コーヒーの持つ特徴を味わい尽くせるのは、ステンレスフィルターならではのメリットと言えるでしょう。

ステンレスフィルターの使い方

ステンレスフィルターの場合、いわゆるドリッパーは必要ないのですが、全体の細かな目からドリップされたコーヒーが沁みだしてくるので、「受け」になる専用サーバーがあるのが理想です。計量したコーヒー粉を入れたら、フィルターに直接かからないようにお湯を注ぎましょう。

使い終わったステンレスフィルターは、コーヒーかすを捨てた後、流水で残ったかすを取り除いたのち洗剤をつけて洗います。力加減によっては破損の可能性もあるのでそっと洗い、目の中に洗剤が残らないようよく洗い流してからしっかりと乾燥します。

コーヒーの粉でフィルターが目詰まりを起こすこともあるので、使用後はなるべく早めのお手入れが必要です。

定番のコーヒーフィルター5選

UCC「コーヒーフィルター(1~2人用) 40P」

初心者にも使いやすい、台形コーヒーフィルターの定番商品といえばこれ。漂白タイプの白いペーパーフィルターです。

無漂白のフィルターだと紙独特のニオイや色がコーヒーに移ることもありますが、漂白タイプのペーパーフィルターは、漂白されることで色が白くなっており、紙のニオイも少ないのが特徴。また、こちらの「コーヒーフィルター」は塩素系の漂白剤を使わず酸素漂白を行っています。漂白剤のニオイもないため、味に悪い影響を与えないフィルターです。

価格はオープン価格。1~2人用のほか、2~4人用、4~6人用もラインナップ。自然な風合いの「無漂白」タイプ、竹を使った「バンブー入り無漂白」タイプもあります。

【特徴】

  • 台形ペーパーフィルターの定番
  • 紙のニオイがコーヒーにうつりにくい漂白タイプ
  • 漂白剤不使用の「酸素漂白」

商品ページ:コーヒーフィルター(1~2人用) 40P(UCC)

Kalita「KWF-155」

カリタ独自の「ウェーブ型ドリッパー」に対応したペーパーフィルターです。このドリッパーは底が平らになっていて、そこに空いた3つの穴からコーヒーが抽出されるしくみになっています。

ドリッパーとペーパーとの接触面が少なく、お湯がフィルター内にたまらないため、すみやかにドリップできるのが特徴。雑味のないすっきりとした味わいが楽しめます。

もし、かたよってお湯を注いでしまっても、底が平らになっているのでお湯が粉に均一になじみやすい構造に。テクニックがいらないので、初心者にも扱いやすいフィルターで。

1~2人用で価格は330円(税別)。2~4人用の「KWF-185」もあります。

【特徴】

  • カリタ独自の「ウェーブ型」ドリッパーに対応
  • 抽出速度が早く、雑味のないすっきりとした味わいになる
  • テクニック不要で、初心者にも扱いやすい

商品ページ:KWF-155(Kalita)

HARIO「V60ペーパーフィルター01M」

ハリオが販売する、円すい形ドリッパー用のペーパーフィルターです。ドリッパー終端部から出たペーパーの先端から、コーヒーが抽出される構造。ネルドリップのように、フィルターから直接コーヒーが落ちるようになっています。

抽出時、コーヒー粉の層が縦に厚くなり、お湯が粉に長く触れるのが特徴。コーヒーの味と香りをしっかり抽出できます。注湯スピードによって、濃い味からすっきりした味まで、味わいを調整できるのも利点です。

「V60ペーパーフィルター01M」は、パルプ100%の「みさらし」(無漂白)タイプ。紙本来の自然な風合いが楽しめます。紙のニオイが気になる方は、湯通ししてから使用しましょう。

【特徴】

  • 円すい形ドリッパー用のペーパーフィルター
  • コーヒーの味と香りをしっかり抽出。味わいの調整もしやすい
  • 紙本来の風合いが楽しめる「みさらし」(無漂白)タイプ

商品ページ:V60ペーパーフィルター01M 40枚(HARIO)

HARIO「DPW-1」

ハリオのネルドリップ用ドリップポット「ウッドネック」用のろ過器です。木のぬくもりあふれる取っ手がついた、ベーシックな商品。これからネルドリップを始める方にぴったりです。

特徴は、きめ細やかなネル。コーヒーがゆっくりと濾過されるので、豆本来の持つ酸味や苦味、コクをしっかり抽出できます。

1~2杯用で、価格は1,050円(税別)。3~4杯用もあります。また、布だけを交換する際は、「ウッドネックろ過布 FD-1(3枚入り)」も用意されています。

【特徴】

  • ハリオのドリップポット「ウッドネック」用のろ過器
  • ネルドリップ初心者にも使いやすい、ベーシックな商品
  • きめ細やかなネルで、豆本来の味をしっかり抽出

商品ページ:ドリップポット・ウッドネック 1人用(HARIO) 

KINTO「SLOW COFFEE STYLE コーヒージャグセット 300ml」

ステンレスフィルターで手軽に家淹れできる、KINTOのコーヒージャグセット。ジャグ(サーバー)とブリューワー(フィルター受け)、ホルダー、ステンレスフィルターが1つになっているので、これだけで抽出が可能です。

ジャグには、杯数に応じて湯量を測れる目盛りがついており、機能的。ホルダーにもコーヒー粉の量を測れる目盛りがデザインされているほか、ドリップ後のフィルターを置くこともできます。

また、シンプルながらスタイリッシュなフォルムと、落ち着いた色合いは、コーヒータイムをおしゃれに演出してくれます。

容量300ml(1~2人用)で、価格は3,800円(税別)。600ml(3~4人用)もラインナップされています。

【特徴】

  • これだけでステンレスフィルターを使って家淹れができるセット
  • 湯量やコーヒー量を測れる目盛りなどがデザインされ、機能的
  • スタイリッシュなフォルムと落ち着いた色合いがおしゃれ

商品ページ:SLOW COFFEE STYLE コーヒージャグセット 300ml(KINTO)

フィルターを上手に使って、さまざまな味わいのコーヒーを

定番のペーパーフィルターのほか、味わいが異なるネルフィルターやステンレスフィルターなど、「フィルター」ひとつとってもコーヒーの楽しみ方はさまざまです。

たとえば、ペーパーフィルターで思ったような味にならない場合は、ステンレスフィルターを試してみるのも良いかもしれません。

手軽に挑戦できるペーパーフィルターから、滑らかな舌触りが楽しめるネルフィルター、コーヒーの持つ香り成分まで抽出できるステンレスフィルター。あなたはどのフィルターに挑戦してみたくなりましたか?

 

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