コーヒー豆の種類一覧 | 産地や銘柄、焙煎で変わる味や特徴の違いを解説します | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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コーヒー豆の種類一覧 | 産地や銘柄、焙煎で変わる味や特徴の違いを解説します!

コーヒーの味は、豆の品種・産地・焙煎度合い で大きく変わります。
主に流通するのは アラビカ種 と カネフォラ種(ロブスタ) の2種類。また、コーヒー豆は産地名で親しまれているものも多いですね。「ブラジル」「キリマンジァロ」「ブルーマウンテン」など聞いたことがある名前も多いのでは。それぞれの特性を知ると、好みに合った味を見つけやすくなります。
本記事では、コーヒー豆の種類や特徴、焙煎の違い、作りたいコーヒーに合った選び方を詳しく解説します。自分にぴったりの一杯を見つけるヒントにしてください。

産地で選ぶ

フルーティーな酸味があるもの、しっかりとしたコクのあるボディ感を感じるもの、蜂蜜のような果物のような甘い香りがするもの…。コーヒー豆は、生産地によってその味わいも個性もさまざまです。

代表的なコーヒー豆の味や香りの特徴を挙げてみましたので、自分好みのコーヒーを探すヒントにしてみてください。

■ 産地別コーヒー豆の特徴

 銘 柄 特 徴
 キリマンジャロ 生産国は「タンザニア」。
強い酸味とコク、甘い香り、「野性味あふれる味」と表現されることも。
 ブルーマウンテン 生産国は「ジャマイカ」。
調和のとれた味わいと滑らかな喉越し、卓越した香気。すべてのコーヒーの良さを合わせ持つことから「コーヒーの王様」と称される。
 モカ 生産国は「イエメン」と「エチオピア」。
フルーツのような酸味と甘み、コクがある。
 ブラジル 生産国は「ブラジル」。
バランスの良い酸味と苦味で万人受けしやすいため、ブレンドのベースに使われることも多い。
 グアテマラ 生産国は「グアテマラ」。
果物を思わせるフレッシュな酸味、華やかな甘い香り、豊かなコクがある。
 コロンビア 生産国は「コロンビア」。
ナチュラルな甘さと重量感のあるコク、フルーティーさもあり、バランスの良い味。
 コナ 生産国は「アメリカ(ハワイ島)」。
強い酸味と甘い香りでキリマンジャロ、ブルーマウンテンに並び、「世界三大コーヒー」と称されることも。
 マンデリン 生産国は「インドネシア」。
しっかりとした苦味とコクがあり、酸味は控えめで、ボディの強さとハーブやシナモンのような上品な風味がある。

「コーヒーベルト・コレクション」では各産地について詳しく解説しています。

焙煎度合いで選ぶ

また、焙煎によっても風味に差が出てきます。
焙煎は、浅炒りか深炒りかの焙煎度合によって、酸味とコクのバランスが変わります。好みの豆を見つけるためにも、魅力を最大限に引き出す焙煎度や挽き方について知っておきましょう。

8段階で味と風味が変化する「焙煎度」

コーヒーは生豆(なままめ)を焙煎することで、コーヒー独特の風味を引き出します。焙煎時間によって色や味わい、香りが変化し、焙煎度は浅炒りから深炒りまで8段階に分類されます。焙煎度が浅いと酸味を強く感じ、深いと苦味とコクが増します。

■ 焙煎度によるコーヒーの味わいの違い

焙煎度 段階 特徴
 浅炒り ライトロースト
シナモンロースト
まだ香りとコクが浅い段階。
一般的にはあまり飲用向きではないとされている。
 中炒り ミディアムロースト
ハイロースト
ミディアムローストは、アメリカンコーヒーのような軽い味わい。ハイローストは、より焙煎度が深いもので、家庭や喫茶店で用いられるコーヒーに多い焙煎度合い。
 深炒り

シティロースト
フルシティロースト
フレンチロースト
イタリアンロースト

強い苦味と香ばしさ、濃厚な味わいが特徴。
シティロースト、フルシティロースト、イタリアンローストはエスプレッソ向き、フレンチローストはカフェオレやウィンナーコーヒーなどのアレンジメニューに適している。

専門家は、その豆の個性や魅力に合わせて焙煎度を調整しています。
喫茶店などで「美味しい!」と感じるコーヒーに出会えたら、コーヒーの銘柄だけでなく、その焙煎度を聞いてみると、次のコーヒー選びの参考になるかもしれません。

■ 焙煎3日後のコーヒー豆が飲みごろ

「焙煎したてのコーヒー=鮮度が高い」というのは正しいのですが、焙煎直後のコーヒー豆を淹れると美味しいかというと、必ずしもそうとは言えません。

焙煎直後のコーヒー豆の中には、まだ「ガス」がたくさん残っており、そのガスがコーヒーの粉とお湯との接触を阻み、コーヒーの成分が抽出されにくい状態なのです。

そのため、ハンドドリップで淹れるなら、ガスの放出が落ち着いてくる3日後あたりが飲み頃と言われています。

自家焙煎のお店ならば「週に何回、月に何回」などと焙煎日を定めているお店もあり、焙煎日を明記しているお店も多いので、飲み頃で手に入れるときのヒントにしてみましょう。

【自宅で焙煎したい人必見!】コーヒー豆の焙煎方法(ロースト)や焙煎度合い、焙煎で起きるコーヒーの変化などを解説します

コーヒー豆の「挽き方」も大切なポイント

「コーヒー豆をどのくらいの大きさに挽くか」というのは、おいしいコーヒーを作る上で外せないポイントのひとつでしょう。

挽いたコーヒー豆の大きさによって、表面積が変わり、抽出の程度も変わるからです。たとえば、細かく挽いたコーヒー豆なら、お湯と接する表面積が増えて、よりしっかりと抽出されます。深くてコクのあるコーヒーが好きな方にはおすすめです。

コーヒー豆をお店で挽いてもらう場合も、ご自宅で挽く場合も、好みや抽出方法と照らし合わせて大きさを決めてくださいね。

コーヒー豆の挽き方については、ハンドドリップやフレンチプレスといった抽出器具別の挽き方など、こちらで詳しく解説しています。挽き方がわからない場合は、ぜひ参考にしてみてください。

コーヒー豆の挽き方|5種類の挽き目と正しい挽き方を解説

作りたいコーヒーで選ぶ

「作りたいコーヒーの種類」からコーヒー豆を選ぶ方法もあります。

ひと言でコーヒーといってもブラックコーヒーだけでなく、カフェオレ、エスプレッソ、水淹れコーヒー(水出しコーヒー)など、さまざまな種類がありますよね。それぞれの種類に適したコーヒー豆を選んで、さらに美味しくコーヒーを楽しみましょう。

■ 「カフェオレ」にぴったりのコーヒー豆

カフェオレに合うコーヒー豆は、深炒りで、コクのある豆が良いでしょう。
カフェオレに入れるミルクは乳脂肪分を含み、深くコクのある風味なので、コーヒー豆も酸味ひかえめで豊かなコクのあるものとバランスが取れます。

【自宅で美味しい】本格カフェオレの作り方|かんたんアレンジから本格レシピまで解説します

■ 「エスプレッソ」にぴったりのコーヒー豆

エスプレッソに合うコーヒー豆は、中深炒り以上で、粉砂糖のような極細挽きにした豆を選びましょう。エスプレッソは20~30秒ほどの短時間で作るので、効率よく抽出できるよう表面積の大きい極細挽きが適しています。ただし、表面積が大きい分劣化も進みやすいため専用のコーヒーミルで、抽出する直前に挽くのが理想です。

【自宅で美味しい】本格エスプレッソの作り方|家庭用エスプレッソマシンの淹れ方手順から、おすすめの器具も

■ 「水淹れコーヒー(水出しコーヒー)」にぴったりのコーヒー豆

水淹れコーヒー(水出しコーヒー)に合うコーヒー豆は、中炒り以上で、細~中挽きの豆を選びましょう。温度が低いと、高いときと比べてどうしても香りが立ちにくいので、香り豊かなコーヒー豆がおすすめです。

水淹れコーヒー(水出しコーヒー)とは?作り方や自宅でできるアレンジレシピも

コーヒー豆についてさらに詳しく知りたい方へ

以下のページでは、産地から製法まで少し踏み込んだ内容で、コーヒー豆の選び方をご紹介しています。より詳しくコーヒー豆について知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね!

コーヒー豆の購入方法|専門店とネットショップ、どっちで買う?

「自分好みのコーヒーが定まらない」「どんなコーヒー豆を購入するか悩んでいる」という方は、まずはコーヒー豆の専門店で、お店の人に相談しながら購入してみてはいかがでしょうか。

その際、味の好みや、どんな時に飲みたいか、ミルクを入れるかブラックが好みかなど、自分の希望を伝えましょう。好みに適したコーヒー豆を勧めてくれたり、浅炒りか深炒りかといった焙煎度も調整してくれたりと、プロのアドバイスをもらえます。

自家焙煎のお店によっては、実際に飲んでみて美味しいと感じたコーヒー豆を購入できる場合もあります。

お店の人とのやりとりを楽しみながら、好みのコーヒー豆を探してみましょう。

「お店に行く時間がなかなか取れない」「購入したい豆が決まっている」という方なら、ネット通販を利用するのも良いでしょう。

コーヒー豆専門のネットショップなら、わざわざお店に出向かなくても手軽に購入できます。周囲や時間を気にすることなく、産地や生産処理といった豆の情報を事細かに見比べることもできます。

遠方のお店でも購入でき、購入者レビューを参考にしながら豊富な種類の中から好みを探せるのもネットショップならではのメリットです。

デリケートなコーヒーの奥深さを楽しんで

ひと言でコーヒーといっても、産地や焙煎度、挽き方、そして淹れ方によって味に違いが出てきます。

自分の好みを把握するためにも、さまざまな品種を試してみたり、お店ごとに違う「ブレンド」の味を楽しんでみたり、いろいろな組み合わせにチャレンジするのもいいかもしれません。個性豊かなコーヒー豆との出会いを楽しんでみてください。


監修:UCC COFFEE MAGAZINE編集部


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