ドリップコーヒーだけでなく、さまざまな種類のメニューが楽しめたり、機能が充実していたりと、その幅は広がるばかり。
一体どんなコーヒーメーカーを選べばよいのか、迷ってしまうこともありますよね。
今回は、コーヒーメーカーの種類や選び方にスポットを当てながら、おしゃれで人気のコーヒーメーカーをご紹介していきます!
INDEX
コーヒーメーカーには、どんな種類がある?
コーヒーメーカーにはいろいろなタイプのものがあり、使い方、機能、淹れられるコーヒーの種類もさまざま。
一見しただけではわかりにくいので選ぶのに迷ってしまいそうですが、コーヒーメーカーのタイプは、大きく4種類に分けることができます。
- 全自動コーヒーメーカー
- ドリップ式コーヒーメーカー
- カプセル式(ポッドタイプ)コーヒーメーカー
- エスプレッソマシン
まずは、それぞれのコーヒーメーカーの特徴について見ていきましょう!
全自動コーヒーメーカー
全自動コーヒーメーカーは、コーヒー豆を挽くミル機能がついたタイプのもの。
コーヒー豆を挽き、お湯を沸かし、抽出するといった、コーヒーが出来上がるまでのすべてを、全自動で行ってくれます。
挽きたての味わいが楽しめるのが大きな特徴です。
■全自動コーヒーメーカーのさまざまな機能
全自動コーヒーメーカーは多機能タイプのものが多く、ニーズに合わせてさまざまモデルを選ぶことができます。
- 豆の挽き方を選べる
- 粉を蒸らす機能付き
- 保温機能付き
- タイマー機能付き
- 給水タンクを外して洗える
- ミル部分の自動洗浄機能付き など
全自動コーヒーメーカーの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ドリップ式コーヒーメーカー
ドリップ式は、最もシンプルで、多く使われている一般的なコーヒーメーカーです。
コーヒー粉と水をセットするだけで、簡単にコーヒーを淹れられます。
仕組みがシンプルな分、後片付けするパーツも少なくお手入れも簡単です。
全自動タイプと比べると、本体がコンパクトで、比較的価格が安いという特徴もあります。
■フィルターのタイプを選べる!
ドリップ式コーヒーメーカーには、タイマーや保温機能の付いた多機能モデルもあります。
また、使い捨てのペーパーフィルターではなく繰り返し使えるメッシュフィルターを備えたモデルを選ぶこともできます。
カプセル式のコーヒーメーカー(ポッドタイプ)
専用カプセルを使って淹れるタイプのコーヒーメーカーで、カプセル式またはポッドタイプとも呼ばれます。
1杯分のコーヒーの粉が入ったカプセルと水をセットするだけなので、一杯一杯はかる必要もなく、セットするのも淹れるのも簡単。
カプセルの中には、炒りたて挽きたてのコーヒーが密封されているので、テクニック不要で香り高いコーヒーを楽しむことができます。
■カプセルのラインナップはバラエティ豊富
カプセルにセットされているコーヒーは豊富な種類が揃っており、好みに応じて選ぶことができます。コーヒー以外にも、緑茶や紅茶といった飲料のカプセルがラインナップされているメーカーもあります。
カプセル式コーヒーメーカーで使うコーヒーのカプセルは、メーカーごとに規格があり、それぞれ専用のカプセルを使います。購入する前に、カプセルのラインナップもチェックしておきましょう。
エスプレッソマシン
エスプレッソというと、カフェやコーヒー専門店に行かないと飲めないイメージがあります。でも、家庭用の小型エスプレッソマシンで、自宅でもおいしいエスプレッソやカプチーノを楽しむことができるのです。
豆から挽けるもの、1杯分のエスプレッソ粉が詰まったポッドを使うもの、フォームドミルクを作れるスチーム機能が付いたものなど、その種類はさまざま。メーカーや、おしゃれなデザインで選ぶのもいいですね。
ややコーヒー上級者向けではありますが、2台目のコーヒーメーカーとしてもおすすめです。
■エスプレッソマシンでカフェメニューを楽しもう
エスプレッソマシンがあれば、エスプレッソが淹れられるだけでなく、カフェ・ラテ、カプチーノ、アッフォガートなど、エスプレッソベースのさまざまなアレンジメニューをつくれるのが魅力です。
自分でミルクを泡立てることもできますが、スチーム機能が付いたモデルなら、カプチーノやカフェモカなどのメニューを手軽に楽しむことができます。
コーヒーメーカーを選ぶ4つのポイント
コーヒーメーカーを選ぶときは、自分がどんなコーヒーを飲みたいか、誰がどんなタイミングで使うのかといったことをしっかりイメージしておくことが大事です。
コーヒーメーカーを選ぶポイントはいくつかありますが、容量や機能面などをはじめ、特にチェックしておくべき4つのポイントをご紹介します。
1. 飲みたいコーヒーに合わせて選ぶ
リラックスタイムやいつものコーヒータイムに、どんなコーヒーを飲みたいですか?まずは飲み方に合わせてマシンを考えてみましょう。
- 挽きたてのコーヒーを味わいたいなら「全自動式」
- こだわりはないけれど安定した味わいを飲みたいなら「ドリップ式」
- 各種コーヒーや日本茶など、毎日違った飲み物を飲みたいなら「カプセル式」
- エスプレッソを楽しみたいなら「エスプレッソマシン」
2. 飲む頻度からコーヒーメーカーの容量で選ぶ
1杯分を作るお手軽なものから、一度に複数杯淹れられるものまで、コーヒーメーカーによって作れる容量はさまざま。
当然ですが、淹れられる容量が大きいほど本体サイズも大きくなるため、置き場所などにも配慮して、1日にコーヒーをどれだけ飲むかを考えて選んでみてください。
3. お手入れのしやすさで選ぶ
忙しすぎてお手入れの時間まで十分に取ることができないのであれば、お手入れのしやすさでコーヒーメーカーを選ぶ手もあります。
給水ポットや細かい部品の取り外しができ、短時間でさっと水洗いができるものなら、細部の清潔感が気になる方も安心。どの部分が取り外しできるか、どの部分まで水洗いできるのか、商品によって異なるので、仕様説明書などを確認してみましょう。
4. コーヒーメーカーに搭載された機能で選ぶ
コーヒーメーカーにはさまざまな機能が備わっています。
自分はどんな風にコーヒーを味わいたいのか、コーヒーを淹れるシーンをイメージし、欲しいと思える機能をもとにマシンを選んでみましょう。
■ 自動電源オフ(オートオフ)機能
コーヒーを淹れたあと、ついつい忘れがちな電源を自動的に切ってオフにしてくれる機能です。
あわただしい朝や、急いでいるときに便利ですね。電気代節約の効果もあります。
■ 保湿・保冷機能
一度にまとめてコーヒーを淹れて、いつでもすぐ飲めるようにしておきたい方には、保湿・保冷機能付きがおすすめです。
サーバーを置くところにウォーマー機能がついたものもありますが、保温性の高いステンレス製のコーヒーサーバーなら、コーヒーが煮詰まってしまうこともありません。ステンレス製のサーバーは、氷を入れて急冷しアイスコーヒーをつくる場合にも便利です。
■ タイマー予約機能
水、フィルター、コーヒーの粉(または豆)をセットし、タイマー予約で出来上がり時間を設定する機能です。
朝起きてすぐに、家に帰ってすぐになど、お好みのタイミングできたてのコーヒーを用意してくれます。
■ ミル機能
コーヒー豆を挽くミル付きなら、豆を挽くことでより香り高いコーヒータイムを楽しむことができます。
挽き具合(挽き目・粒度)を調整できるタイプなら、好みに合わせて味わいを調整することも可能です。
■ コーヒー粉の蒸らし機能
コーヒー粉をセットしてすぐに淹れるのではなく、少量のお湯を注いで「蒸らす」ことでよりコーヒーの持つ成分を引き出しやすくなります。この、蒸らし機能の付いたモデルもおすすめです。
一般的に、蒸らし時間を短くすると比較的あっさりした味わいに、長めにすると濃くしっかりした味わいになります。蒸らし時間を好みに合わせて調整できるタイプなら、自分好みを追求したコーヒーを楽しめますね。
■ 経済的でエコなフィルター
コーヒーメーカーでは、通常ペーパーフィルターが使われます。片づけが楽で手間がかからない反面、使い捨てでコストがかかるというデメリットもあります。メッシュフィルターやステンレスフィルターなら、洗う手間はかかりますが、繰り返し使うことができます。
フィルターの種類により味わいも変わってきますので、希望のコーヒーメーカーがどのフィルターに対応しているのか、ぜひチェックしてみてください。
■ アイスコーヒーモード搭載
濃い目に淹れたコーヒーを冷ましてアイスコーヒーをつくる場合、氷で薄まることを計算して粉を多めにするか、水量を減らすか、レシピ調整が面倒ですよね。アイスコーヒーモードを搭載したコーヒーメーカーなら、適した濃さや量のコーヒーを自動的に調整して淹れることができます。
夏場はアイスコーヒーしか飲まない場合でも、コーヒーメーカーに一年中活躍してもらえますね。
人気メーカーのおしゃれなコーヒーメーカーおすすめ4選
コーヒーメーカーの特徴や選ぶポイントを踏まえ、現在販売されているおしゃれな人気コーヒーメーカーをご紹介します。機能性のみならず、おしゃれな外観にも注目です。
全自動式:UCC×siroca(シロカ)「コーン式全自動コーヒーメーカー」
コーン式ミルを搭載し、細挽きから粗挽きまで挽き目を調整できるコーヒーメーカーです。「コーン式」のミルは豆を挽く時の摩擦熱が少ないぶん、香りを損ないにくいという特徴があります。
蒸らし時間とお湯の注ぎスピードの調整も可能で、同じ豆でもコクと苦味が豊かな「リッチ」と、クリアな味わいの「マイルド」の2つの味を楽しめます。杯数は1~4杯となっています。
真空二重ステンレスサーバーは冷めにくいだけでなく、インテリアにもスタイリッシュさをプラス。ホワイトを基調とした外観にステンレスサーバー、ブラックの操作パネルと、機能美が光ります。使い捨てのペーパーフィルターのほかに、洗って何度でも繰り返し使えるステンレスフィルターも使用可能です。
【特徴】
- 細挽きから粗挽きまで挽き具合を無段階に調整可能なコーン式のミルを搭載
- ステンレスフィルター、ステンレスサーバーで経済的
- 味わいも設定可能
商品ページ:コーン式全自動コーヒーメーカー(UCC×siroca)
ドリップ式:HARIO(ハリオ)「V60珈琲王2 コーヒーメーカー」
「ハンドドリップのような味を目指した」という、ハリオのコーヒーメーカーです。2~5杯のコーヒーを淹れることができます。
ハリオのV60ドリッパーは円錐型。コーヒー粉に長く触れ、コーヒーの成分と香りをしっかり抽出する特徴を持っています。また、杯数に応じて蒸らし方を調整してくれる機能を搭載。操作は、電源→杯数→スタートとボタンを3回押すだけなので、直感的でわかりやすいのが嬉しいところです。
コンパクトボディなのはもちろん、邪魔になりがちなコードを収納できるスペースも。洗練されたブラックのボディは、インテリアのアクセントになります。
水タンクを取り外して洗うことはできませんが、洗浄運転やクエン酸洗浄が可能です。
【特徴】
- 場所を取らないコンパクトボディ
- 杯数に応じた蒸らし方を設定可能
- 円錐型ドリッパーでコーヒーの成分と香りをしっかり抽出
商品ページ:V60珈琲王2 コーヒーメーカー(HARIO)
カプセル式:UCC(ユーシーシー)「ドリップポッド」
専門店のようなスペシャルティコーヒーを手軽に楽しめるのが「UCCドリップポット」です。
タンクに水を入れ、お好みのポッド(1杯分のコーヒーが入ったカプセル)をセット。抽出したい湯量を調整し、抽出ボタンを押せば、わずか約60秒で本格的なハンドドリップコーヒーの味わいを楽しむことができます。
ポッドは1杯ごとに密封包装されており、開封するたびに炒りたて、挽きたての香りが広がります。理想的なドリップに欠かせない「蒸らし」ができる機能を搭載しているので、ハンドドリップのような味わいがテクニック不要で淹れられるのも嬉しいポイント。付属の専用フィルターを使えば、ポッドを使わず、手元にあるレギュラーコーヒー(粉)を抽出することもできます。
【特徴】
- 1杯ごとに本格コーヒーを楽しめるカプセル式
- 世界中のコーヒーから厳選された品質の高い豆が豊富にラインナップ
- 専用フィルターでレギュラーコーヒー(粉)の抽出も可能
- お茶、紅茶等、コーヒー以外のラインナップも充実
商品ページ:UCCドリップポット(UCC)
エスプレッソマシン:DeLonghi(デロンギ)「デディカ エスプレッソ・カプチーノメーカー [EC680R]」
メタルボディとポンプが目を引く、イタリア・デロンギ社のエスプレッソメーカーです。1杯(30ml)あたり20秒程度と抽出時間を短くして、コーヒーの深い味わいを出すエスプレッソ。この商品は、おいしいエスプレッソに最適とされる9気圧のポンプ式抽出が特徴で、抽出温度も3段階から設定可能です。杯数は1杯と2杯が選べます。
二重構造のスチームノズル搭載で、きめ細かいミルクの泡立ても可能。エスプレッソにスチームミルクを注いで「カプチーノ」を、泡立てたミルクを入れて「カフェ・ラテ」を本格的に楽しめます。
重厚感のあるボディですが、横幅15cm、奥行きと高さは30cmあまりというスリムさも隠れた特徴です。色は、シルバー、レッド、ブラックの3色展開。価格はオープン価格です。
【特徴】
- おいしさを引き出す9気圧のポンプ式抽出ができるエスプレッソマシン
- ミルクの泡立てもプロ仕様。カフェ・ラテ、カプチーノも楽しめる
- メタルボディが印象深いスリムな外観
商品ページ:デディカ エスプレッソ・カプチーノメーカー [EC680R](デロンギ)
コーヒーメーカーの使い方とお手入れ方法(全自動タイプ)
UCC×sirocaの「コーン式全自動コーヒーメーカー(UCC特別仕様)」を例に、全自動タイプのコーヒーメーカーの使い方とお手入れ方法をご紹介します。
コーヒーメーカーの使い方(コーヒーを淹れる)
コーヒーメーカーでコーヒーを淹れる手順をご紹介します。
1) コーヒー豆をセットする
ミル上部の豆容器にコーヒー豆を入れます。
通常は量をはかって入れますが、UCC×sirocaの「コーン式全自動コーヒーメーカー」は、淹れたい杯数に合わせて自動計量しながら挽いてくれるので、計量不要。
ドリッパーにコーヒーの粉を直接入れることもできます。
2) 水をセットする
必要な杯数分の水をタンクに入れます。
3) 操作パネルを設定する
表面の操作パネルで、杯数、コーヒー豆の挽き方、テイストなどを設定します。
4) スタートボタンを押す
数分でお好みのコーヒーが出来上がります。
二重ステンレス製のサーバーでおいしく保温
通常、抽出したコーヒーをそのまま長時間おいておくと、香りが飛び、おいしさもしだいに損なわれていきます。
保温力の高い二重ステンレス製のサーバーなら、少し時間のたったコーヒーも煮詰まることもなく、おいしく飲むことができます。
コーヒーメーカーのお手入れ方法
使い終わったらマシンの手入れをしましょう。
1) マシン本体が冷めるのを待つ
抽出直後は、本体やコーヒーの粉がかなり熱くなっています。安全のため30分ほど待ってからお手入れを始めましょう。
2) 残った水、コーヒーかすを捨てる
タンクに残った水、フィルターのコーヒーかすを捨てます。
3) 部品を洗う
本体から外して個別に洗えるパーツは、水やぬるま湯で洗ってしっかりと汚れを落としましょう。
4) 乾かして元に戻す
洗ったパーツはしっかり乾かしてから、本体にセットします。これで基本のお手入れは完了です。
一日に何度も使用する場合は、夜にまとめてお手入れでもOKです。頻繁に使わない場合は、使い終わったらすぐにお手入れしておくようにしましょう。
性能が落ちたなと感じたら、クエン酸で洗浄
もしお湯の出が悪くなったり、ドリップに時間がかかるようになったりしたら、性能が落ちているのかもしれません。そんなときはクエン酸洗浄を行いましょう。
コーヒーメーカーは使っているうちに、いわゆる「水垢」が付着してしまいます。水垢は、水に含まれているカルシウム・マグネシウム・鉄分といったミネラル成分なので、落とすにはクエン酸がおすすめです。
水 500 mlにクエン酸10 g程度を混ぜてコーヒーメーカーに入れ、コーヒーを抽出するときと同じようにコーヒーメーカーを動作させた後、“すすぎ”として水だけで抽出を行えばお手入れ完了です。
※他のコーヒーメーカーの場合、適切なクエン酸の量を仕様説明書で確認してください。
実際にコーヒーメーカーを使ってみたレビュー記事はこちら
自分好みの一台を見つけて、おいしいコーヒータイムを楽しもう
コーヒーメーカーの種類、選び方、使い方についてご紹介しました。
自分のスキル次第で味が変わるハンドドリップと比較すると、コーヒーメーカーはいつでも馴染みの味の提供してくれる、優しいマスターのような存在。テクニック要らずで、おいしいコーヒータイムが約束されるのは、コーヒー好きにとっても嬉しいことですよね。
おしゃれさと機能性が両立したコーヒーメーカーを選ぼう
最近では、インテリアとしてもお部屋のアクセントになる、おしゃれなコーヒーメーカーも続々と登場しています。
いろいろな種類のコーヒーメーカーの中から、機能だけでなく、見た目もあなたの好みにバチッとはまる、これぞ!と思える一台を、ぜひ見つけてくださいね!