アウトドア・キャンプでコーヒーを楽しむ|難易度別の淹れ方と必要な道具 | コーヒーと、暮らそう。 UCC COFFEE MAGAZINE

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アウトドア・キャンプでコーヒーを楽しむ|難易度別の淹れ方と必要な道具

キャンプやバーベキューなど、アウトドアの場で楽しむコーヒーは格別です。
自宅でじっくり淹れるのももちろん良いですが、屋外で飲むコーヒーは、非日常のひとときを豊かに彩ってくれます。

今回は、アウトドアでコーヒーを楽しむ方法を「初級者・中級者・上級者・超上級者向け」の4段階に分けてご紹介します。

いろいろなスタイルの中から、ぜひ自分に合った楽しみ方を見つけてください!

【初級編】
シングルバーナーで手軽に楽しむ熱々インスタントコーヒー

とにかく簡単にアウトドアコーヒーを楽しみたい!という方には、インスタントコーヒーがおすすめです。
「シングルバーナー」があれば、外でも熱々の美味しいインスタントコーヒーが楽しめます。

キャンプやアウトドアで大活躍する「シングルバーナー」とは?

「シングルバーナー」は、コンパクトでかさばらず、準備の手間もほとんどない、簡単に使える調理器具(燃焼装置)のこと。アウトドアやキャンプに欠かせない人気グッズのひとつです。

カセットコンロなどのカートリッジに接続し、スイッチを入れるだけで簡単に火をつけることができるので、お湯を沸かしたりちょっとした調理をするのにとても便利!寒いときに暖をとることもできます。

用意するもの

  • インスタントコーヒー
  • アウトドア用ケトル
  • シングルバーナー
  • (必要に応じて)コーヒーカップ

ちなみに、インスタントコーヒーは、一杯分がスティックタイプになっているものなどが持ち運びも扱いも楽で便利です。

カップはホーローやプラスチックなど、アウトドア用の丈夫な素材のカップに注げば、いつもと違う雰囲気の中で、いかにもアウトドアらしいコーヒータイムを過ごすこともできますね。

シングルバーナーを使ったインスタントコーヒーの淹れ方

  • アウトドア用ケトルとシングルバーナーでお湯を沸かします。
  • コーヒーカップにインスタントコーヒーを入れ、お湯を注いでかきまぜて完全に溶けたら完成です。

ステンレス製のアウトドア用ケトルを選ぼう!

お湯を沸かす場合は、耐久性が高く、熱でも溶けないオールステンレス製のアウトドア用ケトルを選びましょう。

シングルバーナーを使った例をご紹介しましたが、キャンプで火を起こす予定があれば、シングルバーナーを使わずにお湯を沸かすことができます。デイキャンプなら、保温性の高いポットでお湯を持参する方法もおすすめです。

【初級編2】
シェラカップで缶コーヒーをよりおいしく

缶コーヒーをプシュッと開けてそのまま…というのも悪くありませんが、ぜひ、シェラカップへ移して温めて飲んでみてください。
抽出器具を使わずにおいしいホットコーヒーが作れるので、雰囲気を求める方にはおすすめです。

直接火にかけて使える便利な「シェラカップ」とは?

「シェラカップ」とは、アウトドアでよく使われる取っ手付きの金属製のカップのことです。
火にかけて使うことができるので、キャンプなどのアウトドアで大活躍するアイテムのひとつ。
さまざまな用途で使えるので、これを機に購入してみてはいかがでしょうか?

用意するもの

  • 缶コーヒー
  • シェラカップ
  • シェラカップが乗るシングルバーナーやコンロなど

シェラカップを使った缶コーヒーの温め方

  • シェラカップに水を注ぎ、そこにフタを開けた缶コーヒーを入れます。
  • シェラカップを火にかけてじっくり温め、良い香りがしてきたら、完成です。

■ シェラカップの加熱時間に注意!

シェラカップを長時間火にかけると、持ち手が熱くなります!
短時間の加熱であれば問題ありませんが、やけどをしないよう、十分注意しましょう。

【中級編】
アウトドアでぜひチャレンジしたいドリップコーヒー

キャンプでも「自分好みの味のコーヒーを淹れたい・味わいたい!」という方は、ドリップコーヒーにぜひ挑戦してみましょう。

アウトドア用ドリッパーの選び方

アウトドア用ドリッパーは組み立て式や折りたたみ式など、軽量でコンパクトなものがおすすめです。
使い勝手やデザインによってタイプはさまざまなので、ご自身に合ったものを選んでみてください。

用意するもの

  • コーヒー粉
  • アウトドア用ドリッパー
  • フィルター
  • アウトドア用ケトル
  • シングルバーナー
  • コーヒーカップ

ドリップコーヒーの淹れ方

  • アウトドア用ケトルとシングルバーナーでお湯を沸かします。
  • コーヒーカップの上にアウトドア用ドリッパーとフィルターをセットし、コーヒー粉を入れます。
  • 少量のお湯でいったん蒸らした後、お湯の残りを注いでコーヒーを抽出します。

■ ケトルからお湯を注ぐ時のコツ

ケトルから直接お湯を注ぐのは、専用のドリップポットを使うのとは違って少しコツが必要です。

ドリッパーの下から抽出されるコーヒー液量と上から注ぐお湯の量が同じくらいになるように注ぐと、コーヒーの粉に余計な力がかかることなく、クリアな味わいのコーヒーが淹れられます。
また、繊細にコントロールできない分、注ぐ速さに注意しましょう。

【上級編】
豆から挽いてコーヒーを淹れる“ミル+パーコレーター”

「アウトドアでも豆から挽きたい!」コーヒー上級者なら、きっとそう思うはず。ゆったりとした気持ちでハンドルを回せば、ゴリゴリと豆が砕かれる音も、心地良いBGMになってくれます。
火と向き合うひとときが、いつものコーヒーをまた違った味わいに変えてくれることでしょう。

アウトドアの定番!パーコレーター

パーコレーターとは、火にかけて、お湯を循環させることで繰り返しコーヒーと接触させ、抽出する器具のこと。アウトドア用のコーヒー器具の定番です。
コーヒーミルは、持ち歩きしやすい小型の手動タイプがおすすめです。

用意するもの

  • コーヒー豆
  • アウトドア用ミル
  • パーコレーター
  • コーヒーカップ

ミルとパーコレーターを使った淹れ方

  • アウトドア用ミルでコーヒー豆を挽きます。
  • パーコレーターのストレーナー(コーヒーをセットする部分)を取り出し、挽いたコーヒーを入れ、中ぶたをかぶせます。
  • パーコレーターに数杯分の水を入れて火にかけ、沸騰させます。
  • 沸騰したらパーコレーターを火から下ろし、ストレーナーをパーコレーターにセットして、弱火にかけます。
  • コーヒーの色が濃くなったら、完成です。

注)各メーカーにより仕様が異なるため、必ず、取り扱い説明書の内容に従ってください。

パーコレーターには粗挽きがおすすめ!

パーコレーターには粗挽きのコーヒー豆がおすすめです!

パーコレーターは、お湯とコーヒーの粉を何度も接触させるため、粒度が細かいと“えぐみ”が出やすくなります。コーヒー豆を挽くときは、ザラメくらいの大きさの粗挽きにしましょう。
強火で煮出すと味が濃くなりすぎるので、火加減にも気をつけてください。

パーコレーターの使い方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

■ 関連ページ

パーコレーターの基本的な使い方をUCC公式サイトでもご紹介しています。
パーコレーターの使い方 – UCC公式サイト

【超上級編】アウトドアだからこそ「コーヒー豆の焙煎」からやってみたい!

コーヒーにとことんこだわりたいという方は、生豆を炒り、焙煎するところから挑戦してみましょう!

今回紹介する手網を使った焙煎は、炒る工程で「チャフ」と呼ばれる薄皮が剥がれて舞うため、室内でやると掃除が大変です。でもアウトドアなら、そんな心配は不要です。

用意するもの

  • コーヒーの生豆
  • 手網
  • クリップ
  • カセットコンロなど
  • 軍手

焙煎中は手網の持ち手部分が熱くなります。安全のため、必ず軍手を着用してください。

コーヒー豆を焙煎する手順

  • コーヒーの生豆を手網に入れ、豆が飛び出さないようにフタの左右をクリップなどでしっかり止めます。
  • 手網を火にかけたら、コーヒーの生豆の薄皮(チャフ)が取れて薄茶色になるまで、手首を使ってリズミカルに揺すり続けてください。
  • さらに10分くらい炒り続け、パチパチとはじける音(1ハゼ)が聞こえてきます。1ハゼが終わると、「中炒り」の状態です。
  • チリチリと弾ける音(2ハゼ)が聞こえてくると、「中深炒り」の状態となります。
  • 好みの状態に焙煎されたら火から下ろし、素早く冷ましましょう。熱が完全になくなったら、完成です。

■ チリチリと弾ける音が合図!

「2ハゼ」のチリチリと弾ける音が終ったあとは、焙煎の進行が早くなりますので、注意しましょう。
冷ますときは、うちわなどを使って一気に冷やします。
焙煎後は、ぜひ、お好きな淹れ方でコーヒーを楽しんでください。

コーヒー豆の焙煎については、こちらの記事で詳しく解説しています。

コーヒー豆の焙煎(ロースト)を知る|焙煎度による違いや自宅でできる焙煎方法

【番外編】
コーヒー専用器具不要!アウトドアならではのワイルドコーヒーの作り方

最後に「番外編」として、専門器具を使わない超ワイルドなアウトドアならではの淹れ方をご紹介します。
キャンプやバーベキューを盛り上げてくれること間違いなし!

バンダナで豆を包み、鍋でコーヒーを煮出す方法です。バンダナがなければ、ハンカチより大きめの清潔な布を使用してください。

用意するもの

  • コーヒー豆
  • バンダナ
  • コーヒーカップ

ワイルドコーヒーの淹れ方

  • 作りたい杯数分のコーヒー豆をバンダナ(布)で包み、平らな場所で石などを使って砕きます。適度に中を見ながら、適度な細かさになるまで続けてください(清潔な場所で行ってください)。
  • 鍋で杯数分のお湯を沸かし、沸騰したら砕いた豆を入れ、煮出します。
  • 煮立ったら、清潔なバンダナでこしながら、注ぎます。粉が下に沈むのを待って上澄みをカップに注げば完成!です。

■ バンダナは色がついてもOKなものを用意しよう!

バンダナ(布)は、コーヒー色に染まってもよいものを使ってください。
味より雰囲気重視の淹れ方ですが、野性味溢れるこんな淹れ方も、アウトドアコーヒーの醍醐味かもしれません。

アウトドアコーヒーをより楽しめる、おすすめのコーヒー器具

アウトドアでコーヒーを楽しむときに活躍してくれる便利な道具の中から、厳選した2つのおすすめアイテムをご紹介します。

アウトドアやキャンプ、バーベキューでコーヒーの味わいを引き立ててくれるアイテムとして、ぜひ揃えてみてはいかがでしょうか?

UNIFLAME(ユニフレーム) 『UFシェラカップ 300』

“ザ・アウトドア”という風貌のシンプルで使いやすいカップです。
ステンレス製なのでさびにくく、飲みもの以外にも使うことができるため、アイディア次第で色々なシーンで活用できます。

UFシェラカップ 300

thermo mug(サーモマグ) 『スタッキングマグ』

フタ付きで保温性能に優れた、二重構造のマグ。カラーも豊富なシリーズです。
せっかく淹れたコーヒーの温かさを保ちながら飲みたい人にはもってこいのアイテムといえるでしょう。

thermo mug(サーモマグ)スタッキングマグ

インスタントコーヒーからアウトドアでの焙煎まで…自分に合った方法で最高の一杯を

キャンプやバーベキューで楽しめるアウトドアコーヒーの作り方・淹れ方は、あっという間にできてしまう簡単なものから、本科的なものまでさまざま!

どの方法でも、自分で淹れた一杯がアウトドアで過ごす時間をより“濃い”ものにしてくれることに、違いありません。

カフェや家で飲むコーヒーとは、またひと味違う、外コーヒー。機会をみつけて、ぜひチャレンジしてみてください。

自宅でも本格コーヒーを楽しむハンドドリップについては、こちらの記事をチェックしてみてくださいね!

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